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紅雷の昇格2
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夕方、紅雷は目を覚ました。雪音は同じベッドの上、紅雷から離れたところで紅雷に背中を向けて眠っている。雪音の背中には先日の任務でできた痣がまだうっすら残っている。紅雷は雪音の脇腹に自分の腕を差し込み、雪音を抱き寄せた。
「ん・・・。」
雪音は少し反応したものの、まだ変わらず眠っている。紅雷は雪音を後ろから抱きしめ、雪音の右肩を噛んだ。雪音はその痛みにうっすら目を開けた。
「痛いんだけど・・・。」
紅雷はその声を聞きながら噛む力を緩めずにいる。雪音は本気で嫌がればやめることを知っているが、そのままにしておく事にした。
雪音は紅雷がボスと何を話したのか知らない。が、任務から帰った時、家では穏やかな紅雷がやたら殺気だっていて、話がいい方向に行かなかったことは察した。紅雷から話さないとき、雪音も無理に聞き出すことはしない。雪音が絡んでいるのは自明だが、だからこそ黙っておいた方がいいだろう、と判断した。
(いまいち、私のことも信用していないのだろうな。)
こんな組織にいる以上、誰のことも信じられなくなるのは当たり前だ。紅雷の方が雪音より長くいる。雪音以上に組織のことを知っていて、その分警戒もしているはずだ、と紅雷の態度に対して雪音は割り切っている。一方で雪音としては紅雷以外に頼れる人間も少ない以上、紅雷を信用するしかない。
(私がもし、紅雷に裏切られても、それはそれで仕方ない。
所詮、紅雷にもらった人生、終わらせるのも紅雷だったってだけ・・・。)
雪音は自分の腹に回された紅雷の腕を抱きしめた。紅雷は噛むのをやめ、新しくできた噛み跡にキスをした。傷からは血が滲んでいる。
「痛かった?」
「痛いって言った。」
「ごめんね。・・・もう一回ヤらせて?」
「いいよ。」
返事を言い終えたか否か、雪音の唇は紅雷に塞がれた。
「ん・・・。」
雪音は少し反応したものの、まだ変わらず眠っている。紅雷は雪音を後ろから抱きしめ、雪音の右肩を噛んだ。雪音はその痛みにうっすら目を開けた。
「痛いんだけど・・・。」
紅雷はその声を聞きながら噛む力を緩めずにいる。雪音は本気で嫌がればやめることを知っているが、そのままにしておく事にした。
雪音は紅雷がボスと何を話したのか知らない。が、任務から帰った時、家では穏やかな紅雷がやたら殺気だっていて、話がいい方向に行かなかったことは察した。紅雷から話さないとき、雪音も無理に聞き出すことはしない。雪音が絡んでいるのは自明だが、だからこそ黙っておいた方がいいだろう、と判断した。
(いまいち、私のことも信用していないのだろうな。)
こんな組織にいる以上、誰のことも信じられなくなるのは当たり前だ。紅雷の方が雪音より長くいる。雪音以上に組織のことを知っていて、その分警戒もしているはずだ、と紅雷の態度に対して雪音は割り切っている。一方で雪音としては紅雷以外に頼れる人間も少ない以上、紅雷を信用するしかない。
(私がもし、紅雷に裏切られても、それはそれで仕方ない。
所詮、紅雷にもらった人生、終わらせるのも紅雷だったってだけ・・・。)
雪音は自分の腹に回された紅雷の腕を抱きしめた。紅雷は噛むのをやめ、新しくできた噛み跡にキスをした。傷からは血が滲んでいる。
「痛かった?」
「痛いって言った。」
「ごめんね。・・・もう一回ヤらせて?」
「いいよ。」
返事を言い終えたか否か、雪音の唇は紅雷に塞がれた。
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