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新しい男3
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雪音が帰宅すると、不機嫌な紅雷がリビングで待ち構えていた。
「遅い。あれくらいの任務ならもっと早く終わるんじゃない?」
「一個一個説明しながらなんだから仕方ないでしょう。お腹空いてるならご飯作るけど。」
「・・・火薬くさい。早くシャワー行って。」
「?」
紅雷が不機嫌な理由がわからず、雪音は首を傾げた。
とりあえず、素直に言うことを聞いておくこととする。雪音は黙ってシャワーを浴びに行った。
シャワーから戻っても、紅雷は不機嫌そうにしている。
「何が気に入らないの?言ってくれなきゃわからないんだけど?」
「雪音は俺以外でもいいわけ?」
「は?」
「俺以外の男と二人で車乗って、自分に命預けられるわけ?」
「・・・。」
雪音は言葉を失った。仕事中の嫉妬だとは思わなかったからだ。
「嫉妬してる?長澤さんに」
「嫉妬じゃない。」
「じゃあ何?」
「・・・。」
雪音は紅雷に意地悪をしたい気持ちを抑えて、ソファでふてくされている紅雷に後ろから抱きついた。雪音は、紅雷がこう言った雪音の行動に弱いことを知っている。
雪音の予想通り、紅雷は少し機嫌を直した。
「あんまり一緒にいたらだめ、怪我しても絶対触らせないで俺呼んで、ハッカーだってことも秘密。」
約束して、と紅雷は言う。
「・・・ハッカーはバレた。」
「えっ。」
「仕事上一緒になるのは紅雷もわかってるでしょ。あなたを呼ぶのだって出来なかったらどうする?割り切ってくれなきゃ困るよ。」
「・・・。」
今度はふてくされたと言うより、いじけてしまったようだ。
雪音はたまに自分より幼く見える男の頭を撫でた。
「機嫌なおして、あなたも長澤さんと仲良くすればいいじゃない。」
「・・・そっか、」
紅雷はとても単純だ。
「遅い。あれくらいの任務ならもっと早く終わるんじゃない?」
「一個一個説明しながらなんだから仕方ないでしょう。お腹空いてるならご飯作るけど。」
「・・・火薬くさい。早くシャワー行って。」
「?」
紅雷が不機嫌な理由がわからず、雪音は首を傾げた。
とりあえず、素直に言うことを聞いておくこととする。雪音は黙ってシャワーを浴びに行った。
シャワーから戻っても、紅雷は不機嫌そうにしている。
「何が気に入らないの?言ってくれなきゃわからないんだけど?」
「雪音は俺以外でもいいわけ?」
「は?」
「俺以外の男と二人で車乗って、自分に命預けられるわけ?」
「・・・。」
雪音は言葉を失った。仕事中の嫉妬だとは思わなかったからだ。
「嫉妬してる?長澤さんに」
「嫉妬じゃない。」
「じゃあ何?」
「・・・。」
雪音は紅雷に意地悪をしたい気持ちを抑えて、ソファでふてくされている紅雷に後ろから抱きついた。雪音は、紅雷がこう言った雪音の行動に弱いことを知っている。
雪音の予想通り、紅雷は少し機嫌を直した。
「あんまり一緒にいたらだめ、怪我しても絶対触らせないで俺呼んで、ハッカーだってことも秘密。」
約束して、と紅雷は言う。
「・・・ハッカーはバレた。」
「えっ。」
「仕事上一緒になるのは紅雷もわかってるでしょ。あなたを呼ぶのだって出来なかったらどうする?割り切ってくれなきゃ困るよ。」
「・・・。」
今度はふてくされたと言うより、いじけてしまったようだ。
雪音はたまに自分より幼く見える男の頭を撫でた。
「機嫌なおして、あなたも長澤さんと仲良くすればいいじゃない。」
「・・・そっか、」
紅雷はとても単純だ。
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