ソールス・オンライン

赫嶺

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第二章商業ギルドにて

21.秘密の話

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「すみませーん。ボル先輩いますか?」

「いるぞ~どうかしたの?」

「ここだけの話、魔の森ってあるじゃないですか」

「うん。あるね。そこがどうかしたの?」

「そこであまりモンスターが襲って来なかったから少し探索したんですよ。」

「そしたら?」

「そしたら森のほぼ真ん中にでっかいドラゴンがいたんですよ!」

「そうなの?すぐにギルドに報告に行かなくていいの?」

「こっからが本当に秘密のですが、ドラゴンと戦ったんですよ。」

「えっ?馬鹿じゃないの?普通逃げるでしょ。」

「そのドラゴンを瀕死状態にして、テイムしたんですよ。」

「倒しちゃったの?すごい!」

「いえ、倒してはいませんけど、テイムした娘がこちらです。」

「……ちょっと私、おまわりさんのところに行ってきます。」

「ご、誤解ですよ!さっきの説明聞いていました?」

 俺は、ボル先輩に説明をしまくってやっとの事で納得してもらった。

「な~んだ、それならそうと先に言ってよ!」

「俺、何回も言った気がしますよ?あれ?俺なにか間違ってる?」

 ようやく、ボル先輩に納得してもらってリアンの今後をどうするかを決めた。そしたら一時的にボル先輩が預かるとのこと。リアンは、反対していたがリアンもなんとか説得して、ボル先輩に預けさせてもらった。リアンには、ボル先輩の手伝いをしてもらう。
 そろそろ炉も欲しいし、早く練習して1人前にならなければならない。

「先輩。」

「ん?」

「もし、俺が1人前になって炉を買ったらどうすればいいでしょうか。」

「それはお前が好きなようにやればいいさ。好きな人と結婚したり、好きな街に行ったり、好きな店を開いたり、な。だが、お前が何をすればいいかわからない時は私や、他の人を頼れ。人を頼ればいつか何をすればいいかわかってくる日がくる。そう、人を頼って頼り続けたら、いつかビジョンが見えるようになってくる。ただし、ビジョンが見えてからは、お前次第だ。ビジョンが見えて来てからは人に頼ってはいけない。そうしたら、ビジョンが掴めなくなるからな。」

「……先輩、ありがとうございます!俺、そのビジョンを掴むために頑張ります!」

「おう!頑張れよ!」

「ボル先輩、ここで本題ですが、鍛冶をしましょう!俺に鍛冶を徹底的に叩き込んでください!」

「お前……言うようになったな!よしそこまで言うなら徹底的に叩き込んでやろうじゃあないか。」

「はいお願いします!」
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