If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ

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静かなる黎明へ

核のハッタリ

ワシントンの地底深くに潜むその会議室は
文明の頂点にあるはずの都市において、最も冷酷で無機質な空間であった。
ホワイトハウスからほど近い場所に位置するこの秘密の地下施設は
空調の微かな唸りと、壁に埋め込まれた蛍光灯の乾燥した光だけが支配する
外部の季節感とは断絶された世界である。
一九四五年八月十六日。ワシントンの地上は夏の熱気に包まれていたが
この「氷点」とも呼ぶべき会議室の温度は
日本からやってきた一人の提督を迎え撃つための
敵意によって、凍りつくような冷たさを保っていた。

連合艦隊司令長官、高倉。彼は、その冷気の中に
一点の汚れもない純白の海軍正装を纏って現れた。
金色の肩章が蛍光灯の光を鈍く反射し、胸元に並んだ勲章が
彼がこれまで歩んできた凄惨な戦歴の重みを無言で主張していた。
高倉は、案内された椅子に腰を下ろすと
背筋を真っ直ぐに伸ばし、対面に座る男たちの顔を一人ずつ静かに見据えた。

そこにいたのは、合衆国の戦争指導部そのものであった。
スティムソン陸軍長官、バーンズ国務長官、そしてマンハッタン計画の
科学的責任者である数名の物理学者たち。
彼らの視線には、かつて真珠湾で自国を強襲した敵に対する憎悪と
それ以上に、この絶望的な状況下でなお
交渉のテーブルに着こうとする日本人への、拭い難い疑念が混ざり合っていた。

交渉の火蓋を切ったのは、スティムソンであった。
彼は、目の前の分厚い書類フォルダを指先で叩きながら、重苦しい声で切り出した。

「高倉提督。まず初めに確認しておきたい。君たちがここへ来た目的が
 ポツダム宣言に基づく無条件降伏の調印であるならば、我々は君を快く迎えよう。
 だが、もしそうでないのであれば、この会議は時間の無駄だ。
 我々の要求は明確であり、交渉の余地はない。
 速やかに、かつ全面的に武装を解除し、ヒロヒトの主権を
 連合国軍最高司令官に委譲すること。
 それが、日本という国が存続するための唯一の道だ」

スティムソンの言葉は、最後通牒に等しかった。
しかし、高倉は眉一つ動かさず、むしろその
冷徹な要求を待っていたかのような落ち着きで応じた。

「スティムソン長官。我々が、単なる降伏文書を届けるために
 わざわざ太平洋を越えて二式大艇を飛ばしたとお考えですか。
 私は、日本政府の全権委任状を持っています。
 そして、それ以上に重要な『力』を持って、ここへ参りました。
 我々は、平和を求めていますが、それは無力な者の哀願ではありません。
 対等な破壊能力を持つ者同士の、理性的合意であるべきだと考えています」

高倉はそう言うと、手元に置いていた黒い鞄から
一通の青いファイルを抜き出し、それを滑らせるようにしてテーブルの中央へと置いた。

「我々の軽巡洋艦『鹿島』が、命懸けで貴国へと届けた
 二グラムのプルトニウムと、詳細な設計図。
 それらは、すでにご覧になられたはずです。貴国のマンハッタン計画が
 ロスアラモスの砂漠で何を成し遂げたか、我々は十分に承知している。
 しかし、ここに提示したファイルには、その先が含まれています。
 具体的には、爆縮レンズの極小化に関する最終的な起爆シーケンスの定数
 そして、貴国の偵察機がまだ捉えていない
 日本国内各地に隠蔽された濃縮施設および生産拠点の詳細な座標です」

高倉の完璧な英語は、一音一音が金属的な重みを持って室内に響いた。
その瞬間、スティムソンの背後に控えていた、眼鏡をかけた初老の物理学者が
身を乗り出すようにしてファイルを手にした。
彼はページをめくるたびに、顔から血の気が引いていくのが傍目にも分かった。

「……あり得ない。この中性子反射体の計算式
 そして爆縮の同期タイミング……。高倉提督、君たちは
 これをどこで手に入れた?いや、自力でここまで辿り着いたというのか?
 この理論は、我々が今まさに直面している
 技術的障壁を、より洗練された形で解決している」

物理学者の声は震えていた。彼はスティムソンの方を向き、苦い表情で小さく頷いた。

「長官。信じがたいことですが、日本側の理論は
 少なくとも実用化の精度という点において、我々の数歩先を行っています。
 もし……もし彼らがこの資料にある通りの施設を稼働させ
 すでに量産体制に入っているのだとすれば、我々の想定は根底から覆ります。
 彼らは単に『持っている』だけではない。最も効果的に
 最も確実に我々を殺す方法を知っているということです」

会議室に、文字通り凍りつくような沈黙が流れた。
バーンズ国務長官が、不快そうに顔を歪め、葉巻を灰皿に押し付けた。

「脅しのつもりか、提督。我々にはすでに
 君たちの都市を灰にする準備ができているのだ。
 たかだか数発の試作品があるからといって
 この戦争の結末が変わるとでも思っているのか?」

高倉は、バーンズの挑発的な視線を正面から受け止め、静かに言葉を返した。

「結末を変えるのではない。結末の中身を論じているのです。
 もし交渉が決裂し、貴国が計画している本土進攻作戦『ダウンフォール』を
 敢行すればどうなるか。我々は、九州の沿岸に近づく貴国の艦隊
 そして米本土の主要都市に対し、この『力』を惜しみなく投入することになるでしょう。
 数百万の米兵の命が、最初の一週間で失われる。
 そして、貴国の栄光ある民主主義の象徴たる都市も
 黒い雨に打たれることになる。我々が望んでいるのは
 勝者のいない灰の海ではありません。
 互いの破滅を避けるための、賢明な選択なのです」

高倉の言葉は、単なるハッタリを超えたリアリティを帯びていた。
実際には、日本に残されたプルトニウムは一グラムも存在せず
濃縮施設も度重なる空襲と資材不足で稼働を停止していた。
だが、鹿島が届けた本物のデータと、高倉の放つ凄まじいまでの自信が
米国側に「もしや」という疑念を植え付けていた。
核という実体のない「幽霊」を、いかにして今
この場所で実在する脅威として信じ込ませるか。
高倉の命を懸けた、真実と虚偽の境界線上での綱渡りが続いていた。

「条件を伺おうか」

スティムソンが、低い声で言った。
それは、米国が初めて、日本を対等な交渉相手として認めた瞬間でもあった。

「日本は、この『力』を永久に封印し、
 開発データの一切を貴国に譲渡しましょう。
 その代わり、三つの条件を提示します。
 第一に、我が国の国体の維持、すなわち天皇陛下の地位の完全なる保証。
 第二に、一方的な領土剥奪の再考。特に満州、朝鮮、台湾における
 暫定的な行政権の維持。そして第三に、民間人に対する無差別攻撃の中止と
 戦後における日本経済の自立支援です。これらが受け入れられない限り
 我々に選択の余地はありません。最後の一人まで、この『力』と共に心中するのみです」

高倉の要求は、米国側にとって飲み込み難いものであった。
しかし、ロスアラモスの科学者たちの青ざめた顔を見れば
核の報復というリスクがいかに巨大であるかは明白であった。
スティムソンは深いため息をつき、椅子に深く身を沈めた。

「……君の要求は、あまりにも重い。大統領との協議が必要だ。
 今日はここまでにしよう。君の身の
 安全は保証するが、この建物からは一歩も出ないでもらいたい」

交渉の第一段階は、こうして終わった。
高倉は椅子から立ち上がり、一礼すると、会議室を後にした。

案内された待機室は、豪華ではあったが、やはり窓のない閉鎖的な空間であった。
高倉がソファに腰を下ろし、一息ついたところで、ドアが静かに開いた。
同行していた安田大尉が、緊張した面持ちで入ってきた。
彼の腕には、先ほど日本側からの
極秘電を解読したばかりと思われる、暗号紙が握られていた。

「提督。古賀長官より、至急の機密電が入りました」

安田の声は、高揚と悲しみが入り混じったような、独特の響きを持っていた。
高倉は無言で紙を受け取った。そこには、遠く沖縄の海で繰り広げられた
凄惨極まる戦闘の記録が記されていた。

電文の内容は、以下の通りであった。

第十一水雷戦隊は、米巡洋艦隊および駆逐艦隊と激戦を展開。
多大なる戦果を挙げるも、生き残ったのは重巡妙高、駆逐艦雪風、涼月の三隻のみ。
第十一水雷戦隊は事実上全滅。しかし、敵艦隊もまた壊滅状態にあり
米戦艦ニュージャージーは機関大破。この大戦果は
ワシントンでの交渉において大いなる利となるものと確信す。
また、沖縄本島における武蔵要塞は、米軍の猛攻に対し徹底抗戦を継続中。
米軍の把握率は未だに二割に届かず。武蔵の主砲残弾は
徹甲弾二八三発、三式弾四三一発。現状の攻撃頻度を鑑みるに
耐えうる期間はあと一週間程度かと推測。
敵空母航空隊からの攻撃は熾烈を極め、武蔵の装甲をもってしても
予断を許さぬ状況なり。付近の観測所も米軍に察知されつつあり
弾着観測所二十九箇所のうち四箇所を喪失。 
第三十二軍は全兵力の約二割を喪失したものの
食糧、弾薬、および将兵の士気は依然として旺盛なり。
現地の全軍、高倉長官の交渉成功を固く信じ
一歩も引かぬ覚悟で奮戦中なりとのこと。

高倉は、その電文を読み終えると、ゆっくりと目を閉じた。 
妙高、雪風、涼月。あの日、横須賀で見送った艦たちの姿が目に浮かぶ。
そして、あの大和の巨体を守るために
自らを盾として散っていった矢矧や磯風、浜風たちのことも。

「……十一水戦は、よくやってくれた。彼らの流した血が
 この部屋の温度を少しだけ変えてくれたのかもしれないな」

高倉は、独り言のように呟いた。沖縄で戦っている者たちは
自分がワシントンで「核」という巨大な嘘を武器に戦っていることを知らない。
彼らはただ、自分たちが一日でも長く持ちこたえることが
この国の未来を繋ぐ唯一の道だと信じて、死んでいくのだ。

「武蔵の主砲が、まだ二八三発も残っているか。
 それだけの鉄槌が振り下ろされるたびに、米軍は我々の執念を思い知ることになる。
 安田、古賀長官に返電を打て。
 『交渉は難航するも核のカードは有効に機能している。
 沖縄の奮戦こそが、私の唯一の支えである。全軍の健闘を祈る』とな」

「はっ!直ちに」

安田が部屋を出て行った後、高倉は再び一人になった。 
彼は、窓のない壁を見つめながら
心の中で、今この瞬間も戦火の中にいる兵士たちに語りかけた。

真珠湾から始まったこの長い旅路も、いよいよ終わりの時が近づいている。
比島、南洋、マリアナ。あちこちの戦場に置いてきた自分の魂を
今、このワシントンの地で一つにまとめ上げ、最後の一撃を放たなければならない。

米国側は、核の脅威に怯えながらも
同時に日本の継戦能力を冷静に分析しているはずだ。
武蔵が沈まず、第三十二軍が降伏せず、航空隊が相打ちに近い戦果を挙げ続ける限り
米国は「日本を完全に屈服させるためのコスト」に戦慄し続けるだろう。

高倉は、懐から一枚の古びた写真を取り出した。
そこには、かつて練習艦隊で訪れた、平和な時代の
サンフランシスコの街並みが写っていた。 
「いつか、またこんな日が来るだろうか。いや、私が作らねばならないのだ」

彼は写真をしまい、再び背筋を伸ばした。 交渉はまだ始まったばかりだ。
核という「実体のない脅威」と、沖縄という「血の通った現実」。
この二つの刃を使い分け、高倉は明日、再びスティムソンたちの前に立つ。

自分の命が、どのような形で終わるかは
すでに決まっているような気がした。
米国が、これほどの屈辱的な交渉を強いた男を、生かしておくはずがない。
だが、それで良い。彼らが望むのが
自分の首であるならば、それを最も高い値で売りつけてやるまでだ。

ワシントンの地下深くに響く、冷たい空調の音。 
高倉は、そのリズムに合わせて、明日語るべき言葉を一つ一つ、丁寧に組み立てていった。 
比島から沖縄まで、四年間流され続けた血の海を
平和への青い海へと変えるための、最後にして最大の戦い。

高倉の夜は、まだ明けない。 だが、その暗闇の向こう側には
確かに黎明の光が、微かな兆しを見せ始めていた。

彼は、静かに目を閉じ、武蔵の巨砲が唸りを上げる音を想像した。 
ドォォォォォォン。 その音は、彼にとって、この世で
最も勇気づけられる旋律であった。 
「耐えてくれ、武蔵。耐えてくれ、沖縄。私が必ず、この戦争を終わらせる」

高倉の指先が、テーブルの上で微かに動いた。
それは、あたかも見えない戦場において
最後のチェスの駒を動かすかのような、慎重かつ果敢な一歩であった。

翌朝、ワシントンの空は再び晴れ渡っていた。 
地上では、人々が平和への期待を込めて新聞を読み
ラジオに耳を傾けていた。だが、その平和が、一人の日本人提督が地下室で吐き出す
命を削るような言葉の数々によって支えられていることを、知る者は誰もいなかった。

高倉は、鏡の前で正装を整え、再びあの白い手袋をはめた。 
「さあ、二日目だ」

氷点下の会議室へと向かう彼の足取りは、前日よりもさらに軽く
そして力強いものとなっていた。 ワシントンの冷たい意志を
日本の熱き執念が溶かし始める。
 交渉の火花は、昨日よりも激しく、そして美しく散り始めようとしていた。
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