If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ

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決戦 対ソ邀撃作戦

大陸上陸

一九四五年、八月二十七日の朝。九州、博多港の埠頭に立つ人々は
自らの目を疑うような光景を目の当たりにしていた。
数日前まで、この海から現れるのは日本を焼き尽くすための
侵略軍であると信じられていた。しかし、水平線の向こうから姿を現したのは
整然と隊列を組み、星条旗をなびかせたアメリカ海軍の大輸送船団であった。
その中心にいたのは、マッカーサー元帥の命を受け
ワシントンからの極秘指令を忠実に遂行するために派遣された
数多のLST(戦車揚陸艦)である。

港に近づく巨大な鋼鉄の船体は、波を押し分け
まるで巨大なクジラが砂浜に乗り上げるかのような威圧感を持って接岸した。
艦首の巨大なランプドアがゆっくりと開き、その中から現れたのは
重武装の米兵ではなく、広大な車両甲板と、それを操る需品科の兵士たちであった。

埠頭では、九州、中国、近畿から集結した陸軍の各師団が整列してその到着を待っていた。
彼らの多くは、つい一週間前まで「一億総玉砕」を唱え
アメリカ軍を本土に迎え撃つために竹槍を研ぎ、爆薬を背負って
戦車に飛び込む訓練を重ねてきた者たちであった。
その彼らが今、かつての宿敵が用意した「船」に乗って
新たな敵であるソ連軍と戦うために大陸へ向かおうとしている。
この余りにも劇的な状況の変化に、現場の兵士たちの心は激しく揺れ動いていた。

第一線の指揮を執る山口大佐は、LSTから降りてきた
アメリカ海軍の士官ミラー少佐と対峙していた。
二人の間には、言葉では言い表せない奇妙な沈黙が流れた。
昨日まで殺し合っていた者同士が、今は一つの目的のために同じ土を踏んでいる。
山口大佐は、戸惑いを隠せない部下たちの
視線を感じながら、ミラー少佐に向かって口を開いた。

「少佐、貴殿らの船に我々の兵を乗せるという話
 正直にいってまだ夢を見ているような気分だ。我々は貴殿らを
 殺すために訓練してきた。そして貴殿らもまた、
 我々を殲滅するためにこの海を渡ってきたはずだ。
 ワシントンで何が決まったのか、現場の我々にはすべては分からない。
 だが、これだけは聞いておきたい。
 なぜ、貴殿らは我々に手を貸すのか。これは、新たな占領の形なのか」

ミラー少佐は、山口の問いを翻訳機越しに聞き終えると
少しだけ肩をすくめて答えた。
 「大佐、あなたの戸惑いはよく理解できる。私の部下たちも同じだ。
 彼らの中には、レイテや沖縄で戦友を失った者も多い。
 正直なところ、日本兵を自分の船に乗せることに吐き気を催している者さえいる。
 だが、我々はプロフェッショナルだ。上層部からの命令は絶対であり
 その命令の裏には、あなた方も我々も共通の敵……すなわち
 北から迫る赤い津波を止めなければならないという冷徹な現実がある。
 ワシントンで誰がこの絵を描いたのかは知らないが
 その人物は、感情よりも未来を優先したということだろう。
 我々はあなた方を大陸へ運ぶ。それは、あなた方を助けるためというより
 世界をこれ以上の混沌から守るためだ。いいか、大佐。
 この船に乗った瞬間から、我々は一時的なパートナーだ。
 過去は船底に沈めて、今は前を見てくれ」

山口大佐は、ミラー少佐の冷淡ながらも合理的な言葉に
日本的な「義」とは異なる、アメリカ的な「実」の精神を感じ取った。
彼は深く頷き、後ろに控える将兵たちに向かって大声で命じた。 
「全軍、乗船を開始せよ! 装備を汚すな、整然と進め! 
 敵対心は捨てろとは言わん。だが、今はその心を
 北の大地を汚す侵略者にぶつけるために温存せよ! 
 我々は、この『希望の架け橋』を渡り、再び戦場へ向かうのだ!」

乗船が始まると、そこにはさらに奇妙な光景が広がった。 
LSTの甲板で、日本の兵士たちが慣れない手つきで自らの装備を固定していると
米軍の需品科の兵士たちが近づいてきた。
彼らは一言も発せず、手に持っていた段ボール箱から
自分たちの食料である缶詰を取り出し
日本兵一人一人に差し出し始めたのである。

ある若い日本兵は、目の前に差し出された「Cラーション」の缶を
爆弾でも見るかのような目で見つめた。差し出した米兵は
二十歳そこそこの若者だった。彼は日本兵が受け取るのを躊躇しているのを見て
少しだけ笑みを浮かべ、自分で缶を開けて一口食べる仕草をして見せた。
毒など入っていない、という合図だった。

日本兵は、震える手でその缶を受け取った。
そして、腰に下げていた銃剣を抜き、器用に缶を開けた。
中から漂うのは、長らく嗅いだことのない肉の脂の匂い。
一口食べると、それは空腹の身体に染み渡るような、濃厚な味がした。

「……ありがとう」 
日本兵が日本語で小さく呟くと、米兵は無言で頷き、胸を軽く叩いて去っていった。 
それを見ていた周囲の将兵たちの間にも、少しずつ緊張が解けていく空気が流れた。
かつては憎しみ合い、殺し合うことしか考えていなかった者同士が
一個の缶詰を媒介にして、同じ「人間」であることを確認し合っていた。
山口大佐はこの様子を上から見守りながら
胸の中で誰かが作り上げたであろう、この「奇妙な協力関係」の重みを感じていた。
彼には高倉の意図のすべては分からなかったが
この光景こそが、日本が生き残るための唯一の細い糸であることを確信していた。

二十八日。舞台は満州の空へと移る。 日米の協力は
単なる兵員輸送に留まらなかった。アメリカ軍のタンカーから供給された
高オクタン価のガソリンが、日本の航空基地へと次々と運び込まれた。
これまで、粗悪な燃料と深刻な物資不足に悩まされてきた日本軍機にとって
アメリカ製の燃料はまさに「魔法の薬」であった。

満州の上空では、ソ連軍のYak-9やLa-5が
圧倒的な数で日本の防衛線を突破しようとしていた。
対する日本軍の主力は、四式戦闘機「疾風」。
そして、特殊攻撃機「橘花」であった。

これまでの戦いでは、疾風に搭載された「ハ43」エンジンは
低質な燃料のせいで本来の性能の半分も発揮できず、故障も相次いでいた。
しかし、アメリカ軍から供給された百オクタンのガソリンを
注ぎ込まれた疾風は、全く別の機体へと生まれ変わっていた。

「……信じられん。これが、同じエンジンなのか!」

疾風のコックピットの中で、熟練のパイロットである葛西中尉は
スロットルを全開にしながら驚喜の声を上げた。
エンジンの回転は滑らかで、機体は驚異的な加速で高度を上げていく。
これまではソ連機に背後を取られることが多かったが、
今の疾風は、一気に高度三千メートルまで駆け上がり
上空からソ連のヤクを仕留めることが可能になっていた。

「こちら第一編隊、敵ヤク九の群れを発見。高度優位はこちらにある。
 一撃離脱で確実に仕留めろ! 燃料を心配する必要はないぞ
 今日はあのアメリカさんたちが、お代わりをたっぷり用意してくれているからな!」

坂井の無線に、部下たちの威勢のいい声が返ってくる。
 疾風の編隊は、太陽を背にして降下を開始した。ヤク9のパイロットたちは
まさか日本軍機がこれほどの高速で上空から
襲いかかってくるとは思っておらず反応が遅れた。
疾風の二十ミリ機銃が火を噴き、ソ連機の翼を粉砕する。

一方、空の一角では、さらに異質な爆音が響いていた。
 日本のジェット機、橘花である。

橘花は、プロペラ機では到達不可能な速度でソ連の爆撃機隊に肉薄した。
ソ連の旋回機銃手は、その速さに照準を合わせることさえできず
ただ銀色の閃光が通り過ぎるのを見守るしかなかった。

「こちら橘花、目標の爆撃機を撃破。離脱する! 
 操縦桿が重いが、この速さなら負ける気はしない。
 おい、地上の連中に伝えろ。空はまだ、我々の手にあるとな!」

空での圧倒的な稼働率は、ソ連軍の司令部を驚愕させた。
昨日まであえいでいたはずの日本軍機が、突然、倍以上の出撃回数と
性能を見せ始めたのである。その背景に、アメリカ軍の燃料供給があることに気づくまでに
彼らは多大な出血を強いられることとなった。

しかし、航空基地の地上では、さらに深刻な葛藤と協力が続いていた。
 日本軍の整備兵たちが、故障したエンジンの修理に頭を抱えていると
米軍の整備班がトラックで乗り付けてきた。
彼らは、インチとセンチの単位の違いに苦労しながらも
自分たちの工具や予備部品を日本側に提供し、共同でエンジンの調整に当たっていた。

「ヘイ、ジャップ。そのボルトは締めすぎだ。もっと遊びを持たせろ。
 俺たちのエンジンの癖を教えてやるよ。
 お前たちの『芸術品』は繊細すぎるんだ。もっと大胆に扱え」

米軍の整備曹長が、身振り手振りで教える。
日本の整備兵は、最初は反発していたものの、米軍の合理的な整備手法と
提供される部品の精度の高さに、次第に敬意を抱くようになった。

「……確かに、あんたたちの言う通りだ。
 これなら、明日も確実に飛ばせる。礼を言うよ、サージャント」 
日本の整備兵が深々と頭を下げると、曹長はガムを噛みながらニヤリと笑い
予備の点火プラグを地面に置いていった。

こうした現場レベルでの「奇妙な協力」は、日を追うごとにその密度を増していった。
 八月二十八日の夕暮れ。 満州へ向かうLSTの甲板では、日本の兵士たちが
米軍から提供されたコーヒーを飲みながら、夕日に染まる海を眺めていた。

「なあ、班長。俺たちは一体、何のために戦っているんですかね」 
一人の若い兵士が、隣に座るベテランの伍長に問いかけた。 
「昨日まではアメリカ人を殺すため。今日は
 アメリカ人の船に乗ってソ連人を殺すため。
 何が正しいのか、もう分からなくなりました」

伍長は、黒い液体を喉に流し込み、静かに答えた。 
「正しいかどうかなんて、後で歴史家が決めることだ。
 俺たちに言えるのは、ただ一つ。あの船に乗せてくれたアメリカ兵も
 缶詰をくれた整備兵も、俺たちと同じように『生きたい』と
 思っている人間だということだ。そして、北から来る連中は
 その『生きる権利』さえも奪おうとしている。だから俺たちは戦う。」

夜が訪れると、LSTの船団は、静かな海を滑るように進んでいった。 
船内では、日本の兵士たちの低い囁き声と、アメリカ兵たちの
ジャズのレコードの音が混ざり合っていた。かつての敵意が完全に消えたわけではない。
しかし、そこには確かに、お互いの存在を認め
明日という日を共に迎えようとする、奇妙で、そして温かな連帯感が生まれつつあった。

これこそが、高倉義人が、自らの名誉を捨て
命を投げ打って作り出した「希望の架け橋」であった。 
ワシントンでは、大統領と高倉の最後の対話が行われようとしていたが
その結果を待つまでもなく
現場の兵士たちは、新しい世界の形を肌で感じ始めていたのである。

日本は、滅びの淵から一歩だけ踏みとどまった。 
アメリカという巨大な力を、自らの血肉に変えることで。 
そして、その代償として、日本人は自らのアイデンティティを
かつてないほど厳しく問い直されることになる。

だが、今はまだ、その議論をする時ではない。 
満州の大地では、ソ連軍の戦車部隊が、月明かりの下で牙を剥いている。 
明日、揚陸を完了した日本の師団は
アメリカの戦車と共に、その赤い軍勢を迎え撃つことになるだろう。

「希望の架け橋」は、ただの輸送路ではなかった。 
それは、日本人が「復讐」ではなく「生存」を選び
アメリカ人が「殲滅」ではなく「共存」を選んだ、人類の歴史における奇跡の象徴であった。

ミラー少佐は、自室に戻り、日記にこう記した。
 『一九四五年、八月二十八日。今日、私は日本の兵士たちが
 我が軍のコーヒーを飲み、我が軍のガソリンで空を飛ぶのを見た。
 彼らの瞳には、かつての狂気ではなく、必死に生きようとする意志が宿っていた。
 高倉という日本人は、我々に何を見せようとしているのだろうか。
 明日、彼らと共に戦地へ向かう。これが、新しい平和の形であることを願うのみだ』

船団の背後では、日本の島影が遠ざかっていく。 
しかし、その先に広がるのは、暗闇ではなく、日米が共に切り拓く、未知の光であった。

日米共同の「希望の架け橋」は、歴史の激流の中で
今、最も強固な結びつきを見せようとしていた。 
ソ連軍という共通の脅威を前に、二つの国は、かつての憎しみを乗り越え
一つの「壁」になろうとしていたのである。
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