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開戦
混乱の帝都
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1945年8月25日、東京の第一生命ビルは
連合国総司令部(GHQ)の臨時本部として慌ただしく動き始めていた。
焼け焦げた東京の街並みの中で
このビルは奇跡的に無傷で残り、ダグラス・マッカーサー大将の到着を待っていた
廊下ではアメリカ兵が書類を抱え、電話が鳴り響き、タイプライターの音が絶え間なく響く。
最上階の会議室では、高級将校たちが長テーブルを囲んでいた
日本の地図が壁に貼られ、電報と報告書が乱雑に積み重なる
情報部長のジョン・ハリソン大佐が、緊張した面持ちで立ち上がった
「諸君、北海道で重大な事態が発生している
ソ連軍が北部に上陸し、日本軍と交戦中との報告だ。」
マッカーサーの副官、ロバート・トンプソン少将が目を細めた。
「ソ連軍だと? ヤルタ協定では日本は我々の占領下だ。これは誤報ではないのか?」
ハリソンは首を振った
「情報は断片的だが、複数の情報源が一致している
留萌での上陸が確認され、第七師団が抵抗中だ。」
「第七師団? 日本は降伏したはずだ。」
エドワード・ウィルキンス少佐が驚きの声を上げた。
「中央政府は降伏したが、北海道の第七師団は武装解除を拒否している。
ソ連の脅威を理由に、独自に戦闘を続けているようだ。」
ハリソンが説明した。
トンプソンは顎をさすった。
「これは厄介だ。ソ連が協定を無視して動くなら
占領計画全体が崩れる。情報はどの程度確実か?」
「まだ不完全だ。通信網が破壊され
北海道からの直接報告は途絶えている
日本の情報提供者や無線傍受に頼っている状況だ。」
「直ちに確認が必要だ
ソ連との対立は避けたいが、放置もできない。」
トンプソンは立ち上がり、窓の外の廃墟を見た。
「情報収集を急げ。」
情報室では、若い中尉たちが無線機と向き合い
雑音混じりの信号を解読しようとしていた
机には暗号表と地図が散乱し、壁には北海道の地形図が貼られている
ウィルキンス少佐が監督し、苛立ちを隠せなかった。
「何か進展は?」
「北海道からの信号は途切れがちです。
ソ連の妨害電波の可能性があります。」
無線技師のオライリー軍曹が答えた。
「日本の情報提供者は?」
「数人の地元住民から報告を得ていますが、
詳細は不明です。留萌が占領されたとの噂ですが、確認できていません。」
ウィルキンスは拳を机に叩きつけた。
「我々の情報網はまだ脆弱すぎる。
マッカーサー元帥が到着する前に、この混乱を整理せねばならん。」
別の情報将校、レイノルズ大尉が提案した。
「日本の警察や地方当局に問い合わせるべきです。
彼らなら何か知っているかもしれません。」
「試してみろ。だが、時間が無い。
ソ連が本格的に進軍すれば、取り返しがつかなくなる。」
情報チームは、東京の警察署や地方役場に連絡を試みたが、
多くは混乱状態で、明確な回答は得られなかった。
無線傍受では、ソ連軍の暗号化された通信が検知されたが、
解読には時間がかかる。ハリソンは報告書を手に、
トンプソンに状況を報告した。
「現時点では、ソ連の意図も規模も不明です。直接確認が必要です。」
同日午後、ハリソンとウィルキンスは
皇居近くの外務省仮事務所で日本政府の代表と会談した。
部屋は簡素で、畳の上に折り畳みテーブルが置かれ、壁には焼け跡が残る。
外務省の高級官僚、田中義一と、帝国陸軍の連絡将校、鈴木大佐が席に着いた。
ハリソンが切り出した。
「田中様、鈴木様、北海道でのソ連軍の活動について情報をお持ちか?」
田中は疲れた目で答えた。
「我々も同様の報告を耳にしているが、詳細は不明だ。
北海道との通信はほぼ途絶えており、状況を把握できていない。」
鈴木が補足した。
「第七師団は山本健太郎大佐の指揮下にある。
彼はソ連の脅威を理由に、降伏命令を無視している可能性が高い。」
ウィルキンスが眉をひそめた。
「つまり、貴国政府は北海道の軍を制御できていない?」
田中はため息をついた。
「降伏は天皇陛下の命令だが、軍の一部は独自の判断で動いている。
通信網の破壊と混乱が、命令の伝達を妨げている。」
「日本政府の公式な立場は?」
ハリソンが尋ねた。
「我々は連合国との協力を約束する。
第七師団の行動は政府の意図を反映しない。
だが、現時点で彼らを抑える手段は限られている。」
田中は苦々しく答えた。
鈴木が付け加えた。
「山本大佐は北海道の生まれ 故郷をを守る決意だろう
ソ連の侵攻が事実なら、彼は最後まで戦うだろう。」
ハリソンは考え込んだ。
「我々は第七師団と接触し、状況を把握する必要がある。協力は可能か?」
「連絡を試みるが、成功を保証できない。危険な任務になるだろう。」
鈴木は慎重に答えた。
会談は、双方が協力の必要性を認めつつ、不確実性の中で終了した。
ハリソンはトンプソンに報告。
「日本政府は無力だ。北海道の状況は我々が直接確認するしかない。」
夕方、第一生命ビルの会議室で、トンプソンは将校たちを集めた。
「情報不足が我々を縛っている。北海道に偵察チームを派遣し、状況を直接確認する。」
「誰を派遣する?」ハリソンが尋ねた。
レイノルズ大尉が提案した。
「ジェームズ・ミラー中尉が適任だ。彼は海兵隊の情報将校で、
日本語を少し話せる。東京での占領任務でも有能だった。」
「ミラーか。どんな人物だ?」トンプソンが尋ねた。
「28歳、太平洋戦線での経験豊富。冷静で、迅速な判断力がある。
日本語は流暢ではないが、意思疎通は可能だ。」
「よし、彼を呼べ。」
数分後、ジェームズ・ミラー中尉が会議室に入り、敬礼した。
背筋を伸ばし、鋭い目が任務の重さを予感していた。
「ミラー中尉、緊急任務だ。」トンプソンが切り出した。
「北海道でソ連軍の活動が報告されている。真偽を確かめ、
第七師団の動向を把握してほしい。危険な任務だが、君ならできる。」
ミラーは一瞬驚いたが、すぐに答えた。
「了解しました、閣下。任務の詳細は?」
「情報収集が主目的だ。ソ連軍の規模と意図、第七師団の戦力と意図を確認
可能なら連絡を確立し、報告せよ。オコナー軍曹とリー伍長が同行する。」
「いつ出発しますか?」
「明朝だ。C-47で札幌へ飛び、そこから状況に応じて動け。無線で逐次報告しろ。」
「了解しました。」ミラーは敬礼し、退出した。
ミラーの宿舎は、第一生命ビル近くの仮設バラックだった。
彼は机に向かい、装備を点検した。
M1カービン銃、弾薬、野戦食、暗号書、携帯無線機、
そして日本語の会話集。地図には北海道の主要都市と道路が記されている。
彼は家族の写真を取り出し、故郷カリフォルニアを思った。
戦争は終わったはずだったが、新たな危機が彼を待っていた。
ソ連との対立は、冷戦の火種となる可能性があった。
オコナー軍曹とリー伍長が宿舎を訪れた。
オコナーは機械に強く、どんな状況でも冷静な男だ。
リーは日系二世で、日本語が流暢。ミラーは二人に任務を説明した。
「我々の任務は情報収集だ。危険だが、君たちならやれる。」
オコナーは笑った。
「問題ありません、中尉。機械が動かなくなったら、俺が直します。」
リーは静かに頷いた。
「日本語の交渉は任せてください。」
翌朝、ミラーとチームは東京の飛行場でC-47スカイトレインに搭乗した。
1200馬力の双発エンジンが唸り、機体が離陸。東京の廃墟が遠ざかり、雲の上に浮かぶ。
ミラーは窓の外を見た。北海道は未知の戦場だ。
ソ連軍と第七師団の間で何が起きているのか
彼の報告が占領の行方を左右するだろう。彼は地図を握り、決意を新たにした。
「さて、仕事だ さっさと終わらせて休暇に入ろう」
連合国総司令部(GHQ)の臨時本部として慌ただしく動き始めていた。
焼け焦げた東京の街並みの中で
このビルは奇跡的に無傷で残り、ダグラス・マッカーサー大将の到着を待っていた
廊下ではアメリカ兵が書類を抱え、電話が鳴り響き、タイプライターの音が絶え間なく響く。
最上階の会議室では、高級将校たちが長テーブルを囲んでいた
日本の地図が壁に貼られ、電報と報告書が乱雑に積み重なる
情報部長のジョン・ハリソン大佐が、緊張した面持ちで立ち上がった
「諸君、北海道で重大な事態が発生している
ソ連軍が北部に上陸し、日本軍と交戦中との報告だ。」
マッカーサーの副官、ロバート・トンプソン少将が目を細めた。
「ソ連軍だと? ヤルタ協定では日本は我々の占領下だ。これは誤報ではないのか?」
ハリソンは首を振った
「情報は断片的だが、複数の情報源が一致している
留萌での上陸が確認され、第七師団が抵抗中だ。」
「第七師団? 日本は降伏したはずだ。」
エドワード・ウィルキンス少佐が驚きの声を上げた。
「中央政府は降伏したが、北海道の第七師団は武装解除を拒否している。
ソ連の脅威を理由に、独自に戦闘を続けているようだ。」
ハリソンが説明した。
トンプソンは顎をさすった。
「これは厄介だ。ソ連が協定を無視して動くなら
占領計画全体が崩れる。情報はどの程度確実か?」
「まだ不完全だ。通信網が破壊され
北海道からの直接報告は途絶えている
日本の情報提供者や無線傍受に頼っている状況だ。」
「直ちに確認が必要だ
ソ連との対立は避けたいが、放置もできない。」
トンプソンは立ち上がり、窓の外の廃墟を見た。
「情報収集を急げ。」
情報室では、若い中尉たちが無線機と向き合い
雑音混じりの信号を解読しようとしていた
机には暗号表と地図が散乱し、壁には北海道の地形図が貼られている
ウィルキンス少佐が監督し、苛立ちを隠せなかった。
「何か進展は?」
「北海道からの信号は途切れがちです。
ソ連の妨害電波の可能性があります。」
無線技師のオライリー軍曹が答えた。
「日本の情報提供者は?」
「数人の地元住民から報告を得ていますが、
詳細は不明です。留萌が占領されたとの噂ですが、確認できていません。」
ウィルキンスは拳を机に叩きつけた。
「我々の情報網はまだ脆弱すぎる。
マッカーサー元帥が到着する前に、この混乱を整理せねばならん。」
別の情報将校、レイノルズ大尉が提案した。
「日本の警察や地方当局に問い合わせるべきです。
彼らなら何か知っているかもしれません。」
「試してみろ。だが、時間が無い。
ソ連が本格的に進軍すれば、取り返しがつかなくなる。」
情報チームは、東京の警察署や地方役場に連絡を試みたが、
多くは混乱状態で、明確な回答は得られなかった。
無線傍受では、ソ連軍の暗号化された通信が検知されたが、
解読には時間がかかる。ハリソンは報告書を手に、
トンプソンに状況を報告した。
「現時点では、ソ連の意図も規模も不明です。直接確認が必要です。」
同日午後、ハリソンとウィルキンスは
皇居近くの外務省仮事務所で日本政府の代表と会談した。
部屋は簡素で、畳の上に折り畳みテーブルが置かれ、壁には焼け跡が残る。
外務省の高級官僚、田中義一と、帝国陸軍の連絡将校、鈴木大佐が席に着いた。
ハリソンが切り出した。
「田中様、鈴木様、北海道でのソ連軍の活動について情報をお持ちか?」
田中は疲れた目で答えた。
「我々も同様の報告を耳にしているが、詳細は不明だ。
北海道との通信はほぼ途絶えており、状況を把握できていない。」
鈴木が補足した。
「第七師団は山本健太郎大佐の指揮下にある。
彼はソ連の脅威を理由に、降伏命令を無視している可能性が高い。」
ウィルキンスが眉をひそめた。
「つまり、貴国政府は北海道の軍を制御できていない?」
田中はため息をついた。
「降伏は天皇陛下の命令だが、軍の一部は独自の判断で動いている。
通信網の破壊と混乱が、命令の伝達を妨げている。」
「日本政府の公式な立場は?」
ハリソンが尋ねた。
「我々は連合国との協力を約束する。
第七師団の行動は政府の意図を反映しない。
だが、現時点で彼らを抑える手段は限られている。」
田中は苦々しく答えた。
鈴木が付け加えた。
「山本大佐は北海道の生まれ 故郷をを守る決意だろう
ソ連の侵攻が事実なら、彼は最後まで戦うだろう。」
ハリソンは考え込んだ。
「我々は第七師団と接触し、状況を把握する必要がある。協力は可能か?」
「連絡を試みるが、成功を保証できない。危険な任務になるだろう。」
鈴木は慎重に答えた。
会談は、双方が協力の必要性を認めつつ、不確実性の中で終了した。
ハリソンはトンプソンに報告。
「日本政府は無力だ。北海道の状況は我々が直接確認するしかない。」
夕方、第一生命ビルの会議室で、トンプソンは将校たちを集めた。
「情報不足が我々を縛っている。北海道に偵察チームを派遣し、状況を直接確認する。」
「誰を派遣する?」ハリソンが尋ねた。
レイノルズ大尉が提案した。
「ジェームズ・ミラー中尉が適任だ。彼は海兵隊の情報将校で、
日本語を少し話せる。東京での占領任務でも有能だった。」
「ミラーか。どんな人物だ?」トンプソンが尋ねた。
「28歳、太平洋戦線での経験豊富。冷静で、迅速な判断力がある。
日本語は流暢ではないが、意思疎通は可能だ。」
「よし、彼を呼べ。」
数分後、ジェームズ・ミラー中尉が会議室に入り、敬礼した。
背筋を伸ばし、鋭い目が任務の重さを予感していた。
「ミラー中尉、緊急任務だ。」トンプソンが切り出した。
「北海道でソ連軍の活動が報告されている。真偽を確かめ、
第七師団の動向を把握してほしい。危険な任務だが、君ならできる。」
ミラーは一瞬驚いたが、すぐに答えた。
「了解しました、閣下。任務の詳細は?」
「情報収集が主目的だ。ソ連軍の規模と意図、第七師団の戦力と意図を確認
可能なら連絡を確立し、報告せよ。オコナー軍曹とリー伍長が同行する。」
「いつ出発しますか?」
「明朝だ。C-47で札幌へ飛び、そこから状況に応じて動け。無線で逐次報告しろ。」
「了解しました。」ミラーは敬礼し、退出した。
ミラーの宿舎は、第一生命ビル近くの仮設バラックだった。
彼は机に向かい、装備を点検した。
M1カービン銃、弾薬、野戦食、暗号書、携帯無線機、
そして日本語の会話集。地図には北海道の主要都市と道路が記されている。
彼は家族の写真を取り出し、故郷カリフォルニアを思った。
戦争は終わったはずだったが、新たな危機が彼を待っていた。
ソ連との対立は、冷戦の火種となる可能性があった。
オコナー軍曹とリー伍長が宿舎を訪れた。
オコナーは機械に強く、どんな状況でも冷静な男だ。
リーは日系二世で、日本語が流暢。ミラーは二人に任務を説明した。
「我々の任務は情報収集だ。危険だが、君たちならやれる。」
オコナーは笑った。
「問題ありません、中尉。機械が動かなくなったら、俺が直します。」
リーは静かに頷いた。
「日本語の交渉は任せてください。」
翌朝、ミラーとチームは東京の飛行場でC-47スカイトレインに搭乗した。
1200馬力の双発エンジンが唸り、機体が離陸。東京の廃墟が遠ざかり、雲の上に浮かぶ。
ミラーは窓の外を見た。北海道は未知の戦場だ。
ソ連軍と第七師団の間で何が起きているのか
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