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15 衣装の次の問題
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レインズフォード卿の右側に私。左にレディ・シンクレア。二人で彼の腕に手をかけ食堂まで向かった。
彼の脚は時折後遺症で突っ張ることがあるが、家の中で普通に歩くのに杖は無くても大丈夫だそうだ。家の中と言っても、かなりの広さがあるが、そこは突っ込まなかった。私には大型ショッピングモール並みの広さだけど、彼らにとっては普通なんだろう。
じゃあ食堂へと立ち上がり、レインズフォード卿が肘を曲げ、もの言いたげに顔を向けてきたのを、最初はきょとんとした顔で見てしまった。
反対側の腕にレディ・シンクレアが手をかけたので、ようやくその意図を察した。腕を組めと言いたかったらしい。エスコートに慣れていないので妙に照れくさい。手を添えてとか、体育の授業でフォークダンスをしたくらいしか覚えがない。
「両手に花とはこのことですね」
彼は至極ご満悦で両方に顔を向けてそう言った。
「片方は枯れ花ですけど」
「そうは思っていないですよね」
祖母と孫の軽口を微笑ましく黙って聞いていた。
彼に妻も婚約者もいないことが信じられない。こんな立派な家の当主で、見目も素晴らしく、会話もそつがない。
女性への接し方も、レディ・シンクレアから叩き込まれたものか、天性のものかわからないが、日本なら確実に女性に持て囃される程だ。
何故いないのかなんて個人的なことを訊くほど親しくないし、恐らくは彼の負った怪我も関係しているのかも知れない。
でもそれだって、人々を護るために負ったもので、誇りこそすれ恥じるものではない。
乗り物の乗り降りに手を貸してくれたり、王子から庇ってくれたり、こうして巻き込まれて異世界に来た私を保護してくれた。
誰かに護られていると感じたのは大人になって初めてのことだ。
自分が働いて手に入れたお金で、自立した生活を送ることの意義は理解している。
ここでの生活がいつまで続くかわからないけど、このまま世話になってばかりもいられない。
彼に護られていると思う安心感を感じる反面、頼ってばかりの自分に情けなさも感じる。
案内された食堂には、テレビでしか見たことのない長いテーブルと背もたれの大きな椅子が並んでいた。
白いテーブルクロスが掛けられたテーブルの一角には、既にカトラリーが並べられている席が三つあった。
使用人が椅子を引き、レディ・シンクレアがそのうちのひとつに腰掛けた。
それはレストランやホテルなどでウェイターにしてもらった経験があるので、何とか対応できた。
白い服に食べ物が飛び散ったら大変と座る前にずっと着ていた仕事着の白衣を脱いだ。
「それは王宮でいる時に脱いだりしたのか?」
「それ?」
白衣のことを言われているのがわかり、召喚後に待機するよう言われていた部屋で一度脱いだことを話した。
「その時周りに人は?」
「メイドの女性と見張りの男性がいらっしゃいました」
「見張りの?」
レインズフォード卿の表情が険しくなった。
「あの、何か?」
「どんな様子だった?」
「様子…とは?」
見る間に不機嫌になる彼の態度に不安を覚え、声が震える。私は知らずに何か失礼なことをしているのだろうか。
「アドルファス、そう目くじらを立てるものでありません。彼女が怖がっています」
見かねたレディ・シンクレアが横から口を出す。
「ユイナさん、あなたの着ているものは腕も足もこの国の基準で言えば露出が過ぎるということです。裾なら踝辺りまで、袖は肘から先を覆うか、手袋を嵌めます」
膝丈のスカートが短いのは王宮の廊下を歩いてわかっていたが、袖までとは思わなかった。
「今日この世界に来たばかりであなたにそれを指摘するのは詮無い事だと黙っていましたが、一応そういうことです」
「ああ、それで彼らは私をじっと見ていたんですね」
「見ていた?」
「女性の方は眉を顰めて…男性の方も無表情でしたが、じっと睨んでいましたから」
「…痴れ者め」
「え?」
「いや、気にしなくていい」
口元を引き結んで押し殺した声で言ったので、よく聞き取れなかった。
「あなたたちの世界ではその服装が当たり前なのなのでしょう。ただ、これから暫くいらっしゃるなら気をつけてください。あなたのように魅力的な方は特に」
シャツドレスの袖はショートスリーブ。これで短いのなら、ノースリーブやタンクトップ、キャミソールなどは問題外だろう。
それより『魅力的』と面と向かって言われて慣れていなくて、ドキリとした。
「口がお上手ですね。そんなこと、今まで言われたことがありません」
「それはあなたの世界の男性が愚かなだけです」
「財前さん、聖女として召喚されたあの子なら誰もが美人だと思うでしょうが」
「確かに彼女の容姿は整っていますが、私は好みではありません。年も離れ過ぎていますし」
「まあ…人の好みはそれぞれですが…」
なら彼の好みとはどんな女性なのだろう。ここで私と言われても、話の流れでそう言うしかないからとも取れる。
「とにかく、お食事にしましょう」
レインズフォード卿が何か言う前にレディ・シンクレアが話を打ち切った。彼女の合図で次々と人が入ってきた。
テーブルマナーは皇学園がお嬢様学校ということもあり、職員研修で何度か受けたが、それがここでも通用するのかわからない。
テーブルの上にはナプキンとナイフ、フォーク、スプーンがある。どれも一本ずつだからそれほど品数は多くないんだろう。
「ところでお酒は大丈夫ですか?」
給仕の男性がボトルに入った飲み物を、まずはレインズフォード卿の杯に注いでいく。
レンガのような赤い色は赤ワインだろうか。
次いでレディ・シンクレアの杯にも同じお酒が注がれる。
「人並みには…」
まるで飲めないわけではないけれど、強くもない。生ビールなら中ジョッキ一杯。日本酒なら一合。ワインならグラスに二、三杯が限界。
「では一杯いかがかな?」
「はい。では一杯だけ」
「彼女の杯にも入れてくれ」
「畏まりました」
給仕が私の杯にも注いでいる間に料理が運ばれてきた。
「え…」
運ばれてくる料理を見て目を丸くした。漫画に出てくるような大きな肉の塊が置かれたと思ったら、次に鳥の丸焼きが置かれ、そして何かのパイ焼き。ラムチョップのような骨のついた肉が並べられた。
彼の脚は時折後遺症で突っ張ることがあるが、家の中で普通に歩くのに杖は無くても大丈夫だそうだ。家の中と言っても、かなりの広さがあるが、そこは突っ込まなかった。私には大型ショッピングモール並みの広さだけど、彼らにとっては普通なんだろう。
じゃあ食堂へと立ち上がり、レインズフォード卿が肘を曲げ、もの言いたげに顔を向けてきたのを、最初はきょとんとした顔で見てしまった。
反対側の腕にレディ・シンクレアが手をかけたので、ようやくその意図を察した。腕を組めと言いたかったらしい。エスコートに慣れていないので妙に照れくさい。手を添えてとか、体育の授業でフォークダンスをしたくらいしか覚えがない。
「両手に花とはこのことですね」
彼は至極ご満悦で両方に顔を向けてそう言った。
「片方は枯れ花ですけど」
「そうは思っていないですよね」
祖母と孫の軽口を微笑ましく黙って聞いていた。
彼に妻も婚約者もいないことが信じられない。こんな立派な家の当主で、見目も素晴らしく、会話もそつがない。
女性への接し方も、レディ・シンクレアから叩き込まれたものか、天性のものかわからないが、日本なら確実に女性に持て囃される程だ。
何故いないのかなんて個人的なことを訊くほど親しくないし、恐らくは彼の負った怪我も関係しているのかも知れない。
でもそれだって、人々を護るために負ったもので、誇りこそすれ恥じるものではない。
乗り物の乗り降りに手を貸してくれたり、王子から庇ってくれたり、こうして巻き込まれて異世界に来た私を保護してくれた。
誰かに護られていると感じたのは大人になって初めてのことだ。
自分が働いて手に入れたお金で、自立した生活を送ることの意義は理解している。
ここでの生活がいつまで続くかわからないけど、このまま世話になってばかりもいられない。
彼に護られていると思う安心感を感じる反面、頼ってばかりの自分に情けなさも感じる。
案内された食堂には、テレビでしか見たことのない長いテーブルと背もたれの大きな椅子が並んでいた。
白いテーブルクロスが掛けられたテーブルの一角には、既にカトラリーが並べられている席が三つあった。
使用人が椅子を引き、レディ・シンクレアがそのうちのひとつに腰掛けた。
それはレストランやホテルなどでウェイターにしてもらった経験があるので、何とか対応できた。
白い服に食べ物が飛び散ったら大変と座る前にずっと着ていた仕事着の白衣を脱いだ。
「それは王宮でいる時に脱いだりしたのか?」
「それ?」
白衣のことを言われているのがわかり、召喚後に待機するよう言われていた部屋で一度脱いだことを話した。
「その時周りに人は?」
「メイドの女性と見張りの男性がいらっしゃいました」
「見張りの?」
レインズフォード卿の表情が険しくなった。
「あの、何か?」
「どんな様子だった?」
「様子…とは?」
見る間に不機嫌になる彼の態度に不安を覚え、声が震える。私は知らずに何か失礼なことをしているのだろうか。
「アドルファス、そう目くじらを立てるものでありません。彼女が怖がっています」
見かねたレディ・シンクレアが横から口を出す。
「ユイナさん、あなたの着ているものは腕も足もこの国の基準で言えば露出が過ぎるということです。裾なら踝辺りまで、袖は肘から先を覆うか、手袋を嵌めます」
膝丈のスカートが短いのは王宮の廊下を歩いてわかっていたが、袖までとは思わなかった。
「今日この世界に来たばかりであなたにそれを指摘するのは詮無い事だと黙っていましたが、一応そういうことです」
「ああ、それで彼らは私をじっと見ていたんですね」
「見ていた?」
「女性の方は眉を顰めて…男性の方も無表情でしたが、じっと睨んでいましたから」
「…痴れ者め」
「え?」
「いや、気にしなくていい」
口元を引き結んで押し殺した声で言ったので、よく聞き取れなかった。
「あなたたちの世界ではその服装が当たり前なのなのでしょう。ただ、これから暫くいらっしゃるなら気をつけてください。あなたのように魅力的な方は特に」
シャツドレスの袖はショートスリーブ。これで短いのなら、ノースリーブやタンクトップ、キャミソールなどは問題外だろう。
それより『魅力的』と面と向かって言われて慣れていなくて、ドキリとした。
「口がお上手ですね。そんなこと、今まで言われたことがありません」
「それはあなたの世界の男性が愚かなだけです」
「財前さん、聖女として召喚されたあの子なら誰もが美人だと思うでしょうが」
「確かに彼女の容姿は整っていますが、私は好みではありません。年も離れ過ぎていますし」
「まあ…人の好みはそれぞれですが…」
なら彼の好みとはどんな女性なのだろう。ここで私と言われても、話の流れでそう言うしかないからとも取れる。
「とにかく、お食事にしましょう」
レインズフォード卿が何か言う前にレディ・シンクレアが話を打ち切った。彼女の合図で次々と人が入ってきた。
テーブルマナーは皇学園がお嬢様学校ということもあり、職員研修で何度か受けたが、それがここでも通用するのかわからない。
テーブルの上にはナプキンとナイフ、フォーク、スプーンがある。どれも一本ずつだからそれほど品数は多くないんだろう。
「ところでお酒は大丈夫ですか?」
給仕の男性がボトルに入った飲み物を、まずはレインズフォード卿の杯に注いでいく。
レンガのような赤い色は赤ワインだろうか。
次いでレディ・シンクレアの杯にも同じお酒が注がれる。
「人並みには…」
まるで飲めないわけではないけれど、強くもない。生ビールなら中ジョッキ一杯。日本酒なら一合。ワインならグラスに二、三杯が限界。
「では一杯いかがかな?」
「はい。では一杯だけ」
「彼女の杯にも入れてくれ」
「畏まりました」
給仕が私の杯にも注いでいる間に料理が運ばれてきた。
「え…」
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