89 / 266
88 お心のままに
しおりを挟む
そして現在、私は顔役代表のアルバ・デリヒ氏の商会にある応接室に座っている。
あの後私はウィリアムさんに身を任せ樽から出た。
ウィリアムさんは領内の人間ではないので、既婚者であることは知られていないため、不審に思う人はいなかった。
すぐにでも殿下が何やら言ってくるかと思ったが、祭りの最中であるため、それは後でということになった。
ワイン娘の人気投票は、私たちチューベローズの圧勝だった。
樽に付けられた印ですでに樽の側面は真っ黒になり、ジュリアさんたちは歓喜していた。
しかも皆、それぞれに思う相手、悪くない相手とカップリングが成立しており、喜びは二乗三乗になっていた。
私を除いては。
特に誰かを期待していたわけでもなく、逆に誰かよく知らない人よりはウィリアムさんでよかったのだが、その後の機嫌のすこぶるよろしくない殿下との対面を考えると胃が痛い。
優勝が決まって再び皆で壇上に上がり、観衆から声援を受けたり色々事務的な段取りが待っていたので、すぐに対面というわけにはいかなかったが、満面の笑みで盛り上がっている皆のように楽しめなかった。
表向きは殿下は主催者の一人としてとても礼儀正しく振る舞われ、ジュリアさんたちにはとても優しく接せられている。
壇上から降りて私たちのその日の義務的行事は済んだけれど、殿下はまだ主催者として顔役さんたちと執り行わなければならないことがあるということで、私は先にここへ連れてこられた。
足を拭いたとはいえ、着ていた衣装には葡萄の汁がたくさんこびりついていて、早く着替えたかったがそうもいかず、後でフレアたちが着替えを持ってきてくれると言っていたので、汚れた衣装のまま殿下を待つ。
足音が聞こえ、扉が開いて殿下が入ってきた。扉が開くと同時に座っていた椅子から立ち上がる。
「待たせたな」
「いえ」
待たされたのは本当だが、そうです、とも言えずそう答える。
その答えが嘘だとわかっていて、殿下はちらりとこちらを見て、口元を緩ます。嫌味だと思ったみたいだ。
目の前の椅子にどかりと座り、私にも座れと合図をしてから上着の上部を少し外す。
私の視線に気づき、堅苦しいのはあまり好きでない、と言い訳をする。
「王宮でも式典や伝統的な儀式はあまり得意ではない。王位継承を放棄した理由のひとつにそれもある」
私が何も言っていないのに、今日の殿下はやけに饒舌だ。
そうか、堅苦しいのはお好きでないのか、と聞いた話に頷く。
「ドルグランは下で待機してもらっている」
入ってきたのが殿下だけだったので、不思議に思っていると、それを察したのか殿下が言った。
「まずは、優勝おめでとう。些かきわどい演出ではあったがな」
意外にも殿下の口から祝いの言葉が出て拍子抜けした。
「あ、ありがとう、ございます」
「なんだ?私が素直に誉めて驚いたか?私も誉めるときは誉めるぞ」
心のうちを見透かされて気まずくなり、視線を反らして口ごもると殿下は楽しそうに笑った。
先ほど射殺されそうに睨まれた感じからまったく予想していなかった態度に、あれは気のせいだったのかと思い始めた。
「クレア」
突然、殿下の口から発せられた名前に思わずビクリとする。
顔色の変わった私をまっすぐに見据える殿下と目が合い、ここで知らぬふりをしても仕方がないと諦めのため息を吐いた。
「認めるのだな」
「隠していたわけではないのです。あの時のことと、今の私の役割とはまったく関係ないことのため、話す必要もないことだと思いましたので」
「ドルグランも知っていたのか」
殿下がウィリアムさんに話を向けたので慌てて庇う。
「ウィリアムさんが踊り子クレアとして私が王宮に行ったことを知ったのは、私が護衛を引き受けた後です。本当にあの事は、お世話になっていた舞屋の皆さんに協力しただけで、仕組んだものではありません」
「それを信じろと?」
「私は今言ったことを真実だと証明するものを何も持っていません。ですが」
「嘘だと証明するものもない、か」
私の言葉を継いで殿下が言う。
「そうです」
「まあ、そうだろうな。私に取り入るにしてはあの日はあまりに引き際が良すぎた」
あっさりと貸し与えたマントを侍従を通じて返したことを思いだす。
「正直に申し上げますと、もうお会いすることもないと思っていました。護衛の件もお引き受けしてからお相手が殿下だと伺いました」
「相手が私だと知っていたら、引き受けなかったと言うことか?」
「そうです……いえ、わかりません」
本当に嫌なら護衛の相手が彼だとわかってからでも何かしら理由をつけて断ることもできた筈だ。
でも、そうしなかった。何故だと言われてもうまく説明できない。
「まあ、嫌われてはいなかったわけだ」
「そんな、殿下を嫌うなど……」
「王族だとわかると媚びへつらってすり寄ってくるか、恐れをなして逃げるか、そのどちらかだからな」
自嘲気味にそう言う。少し悲しげに見えたのは気のせいだろうか。王族だというだけで、殿下自身を見ない人が多いのかもしれない。
「いつ、私がクレアだと?」
「踊っている君を見て、背格好が似ていると思った。黒髪にもしていたのだから、金髪でもあり得る。よほど足を見せるのが好きらしいな」
揶揄されて赤面する。
「別に見せるのが好きなわけでは………露出魔みたいにおっしゃらなくても……」
「周りの男どもの目を抉りたくなった」
「え?」
聞こえた言葉に耳を疑い、聞き返す。
聞き間違いでなければ、とても物騒な話だ。別の見方をすれば嫉妬しているようにも聞こえる。
「そんなこと、あり得ない」
「何がだ?」
思わず声に出してしまっていたらしく、聞き返されてそのことに気づく。
「あ、いえ、別に………あの、お話というのは、そのことでしょうか、それで、殿下は私をどうされるのですか?」
殿下に近づいて何か企んでいると疑いをかけられ、その疑惑を抱えたまま自分を側に置いてもらえるとは思わない。
「殿下のお立場を考えると怪しいと思う者を側においたままにもしておけないでしょう。私が殿下の護衛としてお側にあがったのは本当に偶然です。ウィリアムさんからハレス卿を紹介していただき、ハレス卿が私の腕を見込んで宰相閣下に推薦してくれた。本当に他意はございません。小さい頃から自分の身を護るためだけでなく、誰かの役に立てたらと思っていました。そう思って護衛を引き受けました」
黙ったまま、殿下は私の話を聞いてくれている。
私は失敗したのだろうか。
メイドとしては、もちろんスーパーメイドさんの域には達していない。私がメイドとして価値がないことはわかっている。
では、私が殿下の側にいる価値は?
護衛として役立てられないなら、いつ首になってもおかしくない。
「ですが、護衛としてお役に立てないなら、私がこのまま殿下のお側に居続けることも無意味だと思います。ワイン娘の約束もあり、今日までずるずると来てしまいましたが、正式には私を雇われた宰相閣下なりから通達を受けるべきでしょうけど、もしご不満なら、首になる覚悟はあります。ご指示に従います」
殿下のお心のままに。
そう言って私は臣下の礼を取って胸に手をあて頭を垂れた。
あの後私はウィリアムさんに身を任せ樽から出た。
ウィリアムさんは領内の人間ではないので、既婚者であることは知られていないため、不審に思う人はいなかった。
すぐにでも殿下が何やら言ってくるかと思ったが、祭りの最中であるため、それは後でということになった。
ワイン娘の人気投票は、私たちチューベローズの圧勝だった。
樽に付けられた印ですでに樽の側面は真っ黒になり、ジュリアさんたちは歓喜していた。
しかも皆、それぞれに思う相手、悪くない相手とカップリングが成立しており、喜びは二乗三乗になっていた。
私を除いては。
特に誰かを期待していたわけでもなく、逆に誰かよく知らない人よりはウィリアムさんでよかったのだが、その後の機嫌のすこぶるよろしくない殿下との対面を考えると胃が痛い。
優勝が決まって再び皆で壇上に上がり、観衆から声援を受けたり色々事務的な段取りが待っていたので、すぐに対面というわけにはいかなかったが、満面の笑みで盛り上がっている皆のように楽しめなかった。
表向きは殿下は主催者の一人としてとても礼儀正しく振る舞われ、ジュリアさんたちにはとても優しく接せられている。
壇上から降りて私たちのその日の義務的行事は済んだけれど、殿下はまだ主催者として顔役さんたちと執り行わなければならないことがあるということで、私は先にここへ連れてこられた。
足を拭いたとはいえ、着ていた衣装には葡萄の汁がたくさんこびりついていて、早く着替えたかったがそうもいかず、後でフレアたちが着替えを持ってきてくれると言っていたので、汚れた衣装のまま殿下を待つ。
足音が聞こえ、扉が開いて殿下が入ってきた。扉が開くと同時に座っていた椅子から立ち上がる。
「待たせたな」
「いえ」
待たされたのは本当だが、そうです、とも言えずそう答える。
その答えが嘘だとわかっていて、殿下はちらりとこちらを見て、口元を緩ます。嫌味だと思ったみたいだ。
目の前の椅子にどかりと座り、私にも座れと合図をしてから上着の上部を少し外す。
私の視線に気づき、堅苦しいのはあまり好きでない、と言い訳をする。
「王宮でも式典や伝統的な儀式はあまり得意ではない。王位継承を放棄した理由のひとつにそれもある」
私が何も言っていないのに、今日の殿下はやけに饒舌だ。
そうか、堅苦しいのはお好きでないのか、と聞いた話に頷く。
「ドルグランは下で待機してもらっている」
入ってきたのが殿下だけだったので、不思議に思っていると、それを察したのか殿下が言った。
「まずは、優勝おめでとう。些かきわどい演出ではあったがな」
意外にも殿下の口から祝いの言葉が出て拍子抜けした。
「あ、ありがとう、ございます」
「なんだ?私が素直に誉めて驚いたか?私も誉めるときは誉めるぞ」
心のうちを見透かされて気まずくなり、視線を反らして口ごもると殿下は楽しそうに笑った。
先ほど射殺されそうに睨まれた感じからまったく予想していなかった態度に、あれは気のせいだったのかと思い始めた。
「クレア」
突然、殿下の口から発せられた名前に思わずビクリとする。
顔色の変わった私をまっすぐに見据える殿下と目が合い、ここで知らぬふりをしても仕方がないと諦めのため息を吐いた。
「認めるのだな」
「隠していたわけではないのです。あの時のことと、今の私の役割とはまったく関係ないことのため、話す必要もないことだと思いましたので」
「ドルグランも知っていたのか」
殿下がウィリアムさんに話を向けたので慌てて庇う。
「ウィリアムさんが踊り子クレアとして私が王宮に行ったことを知ったのは、私が護衛を引き受けた後です。本当にあの事は、お世話になっていた舞屋の皆さんに協力しただけで、仕組んだものではありません」
「それを信じろと?」
「私は今言ったことを真実だと証明するものを何も持っていません。ですが」
「嘘だと証明するものもない、か」
私の言葉を継いで殿下が言う。
「そうです」
「まあ、そうだろうな。私に取り入るにしてはあの日はあまりに引き際が良すぎた」
あっさりと貸し与えたマントを侍従を通じて返したことを思いだす。
「正直に申し上げますと、もうお会いすることもないと思っていました。護衛の件もお引き受けしてからお相手が殿下だと伺いました」
「相手が私だと知っていたら、引き受けなかったと言うことか?」
「そうです……いえ、わかりません」
本当に嫌なら護衛の相手が彼だとわかってからでも何かしら理由をつけて断ることもできた筈だ。
でも、そうしなかった。何故だと言われてもうまく説明できない。
「まあ、嫌われてはいなかったわけだ」
「そんな、殿下を嫌うなど……」
「王族だとわかると媚びへつらってすり寄ってくるか、恐れをなして逃げるか、そのどちらかだからな」
自嘲気味にそう言う。少し悲しげに見えたのは気のせいだろうか。王族だというだけで、殿下自身を見ない人が多いのかもしれない。
「いつ、私がクレアだと?」
「踊っている君を見て、背格好が似ていると思った。黒髪にもしていたのだから、金髪でもあり得る。よほど足を見せるのが好きらしいな」
揶揄されて赤面する。
「別に見せるのが好きなわけでは………露出魔みたいにおっしゃらなくても……」
「周りの男どもの目を抉りたくなった」
「え?」
聞こえた言葉に耳を疑い、聞き返す。
聞き間違いでなければ、とても物騒な話だ。別の見方をすれば嫉妬しているようにも聞こえる。
「そんなこと、あり得ない」
「何がだ?」
思わず声に出してしまっていたらしく、聞き返されてそのことに気づく。
「あ、いえ、別に………あの、お話というのは、そのことでしょうか、それで、殿下は私をどうされるのですか?」
殿下に近づいて何か企んでいると疑いをかけられ、その疑惑を抱えたまま自分を側に置いてもらえるとは思わない。
「殿下のお立場を考えると怪しいと思う者を側においたままにもしておけないでしょう。私が殿下の護衛としてお側にあがったのは本当に偶然です。ウィリアムさんからハレス卿を紹介していただき、ハレス卿が私の腕を見込んで宰相閣下に推薦してくれた。本当に他意はございません。小さい頃から自分の身を護るためだけでなく、誰かの役に立てたらと思っていました。そう思って護衛を引き受けました」
黙ったまま、殿下は私の話を聞いてくれている。
私は失敗したのだろうか。
メイドとしては、もちろんスーパーメイドさんの域には達していない。私がメイドとして価値がないことはわかっている。
では、私が殿下の側にいる価値は?
護衛として役立てられないなら、いつ首になってもおかしくない。
「ですが、護衛としてお役に立てないなら、私がこのまま殿下のお側に居続けることも無意味だと思います。ワイン娘の約束もあり、今日までずるずると来てしまいましたが、正式には私を雇われた宰相閣下なりから通達を受けるべきでしょうけど、もしご不満なら、首になる覚悟はあります。ご指示に従います」
殿下のお心のままに。
そう言って私は臣下の礼を取って胸に手をあて頭を垂れた。
7
あなたにおすすめの小説
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました
蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。
だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
悪役令息(冤罪)が婿に来た
花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー
結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!?
王女が婚約破棄した相手は公爵令息?
王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした?
あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。
その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。
彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。
そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。
彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。
その数日後王家から正式な手紙がくる。
ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」
イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。
「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」
心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ!
※ざまぁ要素はあると思います。
※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。
喪女に悪役令嬢は無理がある!
夢呼
恋愛
都立高校に通う山田椿は高校二年生。クラスでも存在感0の喪女。
そんな彼女が校舎の片隅の階段で昼休みにぼっち飯を終えてライトノベルを読んでいた時、ふざけた合っていた男子生徒達の放ったサッカーボールが顔面に当たり階段から落下してしまう。
気が付いたらさっきまで読んでいたラノベの世界に入り込んでいた!しかも役どころは断罪決定の悪役令嬢のオフィーリア!完全無欠の喪女の椿にはハードルが高すぎる!
自分が死んで転生してしまったと信じた椿は無駄に断罪回避に走らず、このまま断罪される道を選ぶのだが・・・。
自分を断罪するはずの婚約者のセオドア様に声を掛けられた。
「あんた、山田じゃね?」
なんと、どういうわけかセオドア様の中にクラスメイトの柳君が憑依していた!
驚くだけじゃ済まない。柳君は完全たる陽キャ!陰キャ喪女の椿には彼を相手にするのもハードルが高い。
とは言っても、この世界の事情を全く知らない柳君は椿しか頼る人はおらず。
結局二人は常に一緒にいることに。断罪はどこへ?
カクヨム様にも投稿しています。
※10万文字を超えてしまいましたので、長編へ変更しました。
申し訳ありません・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる