癒しのくすぐりマッサージ店

くすぐり小説 / くすくすくらぶ

文字の大きさ
5 / 9

ヘッドマッサージ

次のマッサージは、座ったままでの肩ほぐしから始まった。
肩の窪みを肘でぐりぐりとほぐされると、少し痛いけれど気持ちいい。
首を両手で挟んでくいくいと圧をかけるマッサージは、最近頭痛がする美樹にはすごく心地よかった。

「あ~そこ、すごくいいです…」

さっきの反省も込めて、美樹は素直に感想を伝える。

「お客さん、首すじかたまっちゃってますもんね~」
「あぁ、毎日、デスクワークだから…時々頭も痛くって」

ぐーっと首筋から肩まで押して、筋をほぐしてくれる。

「あ、そしたら、お客さんにピッタリのありますよ。せっかくなのでサービスしちゃいます♪」

少し待っててください、と彼女は棚の中から何か取り出した。
それは、細い金属で出来たヘッドスパワイヤーだった。

(えっ…)

一瞬美樹の思考が止まる。
以前、マッサージコーナーのお試しが置かれていた時に、友達にやられたことがあったのを思い出したのだ。
想像以上にゾワゾワして耐えられないあの感覚。美樹のリアクションが面白すぎたのか、友達には何度もやられて最悪だった。

「これ、頭皮のリラックスにすごく良いんです、頭痛にも効きますよ~」
良かれと思っての笑顔の提案を断れるわけもなく、背後に彼女がスタンバイする。

「いきますね~」

細いワイヤーの先端が、美樹の頭皮に触れた。

「ーーーっ!!!」
ゆーっくり、じわじわと何本もの針金が美樹の頭皮を這う。以前、友達にやられた時はこんなにスピードが遅くなかったからまだマシだった。でも、彼女のやり方はまるで焦らしているかのよう。

(んんっ…やだ、これっ…ゾワゾワするぅ…)

決して耐えられないほどではないけれど、もどかしいくすぐったさに美樹は身悶えする。
5秒くらいかけてじっくり下まで辿り着くと、今度はまたゆっくり時間をかけて上へ針金が頭皮をなぞっていく。

「どうですか~?」

くすぐったくて耐えられないのでやめてください、と心の中で悶絶しながら、
「き、気持ちいいっ、ですぅ…」と、美樹はなんとか呟いた。よかったあ、と喜ぶ彼女。

じわぁ…すーっ。じわぁ…

何度やられても、一向にくすぐったい感覚が慣れない。
降りてくる時は全身にぞくぞくっと快感にも似たくすぐったさが広がり、
上がっていく時は冷たい氷を急に首筋に当てられたようなヒヤッとした刺激が背中を走る。

(ひゃっ…もう、早く終わって…!)

「これ、こんな機能もあるんですよ」

そう言うと、カチ。とボタンを押す音がした。

ブブブブブブブブ……

「?!!!」

ワイヤーの一本一本が細かく振動を始めた。さっきとは比較にならないくすぐったさに頭を振って逃げ出したいのをなんとかこらえる。

「ーーーー!!!」

(ひいっ…あん、やだぁ、またくるっ…んんん…!)

そのまま、またじわ~っとたっぷり時間をかけて、
ワイヤーは小刻みに震えながら頭皮を降りて、登って、降りて…
一向に慣れることのない、ゾクゾクとした刺激に美樹はひたすら翻弄され続けたのだった。
感想 4

あなたにおすすめの小説

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。