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ヘッドマッサージ
次のマッサージは、座ったままでの肩ほぐしから始まった。
肩の窪みを肘でぐりぐりとほぐされると、少し痛いけれど気持ちいい。
首を両手で挟んでくいくいと圧をかけるマッサージは、最近頭痛がする美樹にはすごく心地よかった。
「あ~そこ、すごくいいです…」
さっきの反省も込めて、美樹は素直に感想を伝える。
「お客さん、首すじかたまっちゃってますもんね~」
「あぁ、毎日、デスクワークだから…時々頭も痛くって」
ぐーっと首筋から肩まで押して、筋をほぐしてくれる。
「あ、そしたら、お客さんにピッタリのありますよ。せっかくなのでサービスしちゃいます♪」
少し待っててください、と彼女は棚の中から何か取り出した。
それは、細い金属で出来たヘッドスパワイヤーだった。
(えっ…)
一瞬美樹の思考が止まる。
以前、マッサージコーナーのお試しが置かれていた時に、友達にやられたことがあったのを思い出したのだ。
想像以上にゾワゾワして耐えられないあの感覚。美樹のリアクションが面白すぎたのか、友達には何度もやられて最悪だった。
「これ、頭皮のリラックスにすごく良いんです、頭痛にも効きますよ~」
良かれと思っての笑顔の提案を断れるわけもなく、背後に彼女がスタンバイする。
「いきますね~」
細いワイヤーの先端が、美樹の頭皮に触れた。
「ーーーっ!!!」
ゆーっくり、じわじわと何本もの針金が美樹の頭皮を這う。以前、友達にやられた時はこんなにスピードが遅くなかったからまだマシだった。でも、彼女のやり方はまるで焦らしているかのよう。
(んんっ…やだ、これっ…ゾワゾワするぅ…)
決して耐えられないほどではないけれど、もどかしいくすぐったさに美樹は身悶えする。
5秒くらいかけてじっくり下まで辿り着くと、今度はまたゆっくり時間をかけて上へ針金が頭皮をなぞっていく。
「どうですか~?」
くすぐったくて耐えられないのでやめてください、と心の中で悶絶しながら、
「き、気持ちいいっ、ですぅ…」と、美樹はなんとか呟いた。よかったあ、と喜ぶ彼女。
じわぁ…すーっ。じわぁ…
何度やられても、一向にくすぐったい感覚が慣れない。
降りてくる時は全身にぞくぞくっと快感にも似たくすぐったさが広がり、
上がっていく時は冷たい氷を急に首筋に当てられたようなヒヤッとした刺激が背中を走る。
(ひゃっ…もう、早く終わって…!)
「これ、こんな機能もあるんですよ」
そう言うと、カチ。とボタンを押す音がした。
ブブブブブブブブ……
「?!!!」
ワイヤーの一本一本が細かく振動を始めた。さっきとは比較にならないくすぐったさに頭を振って逃げ出したいのをなんとかこらえる。
「ーーーー!!!」
(ひいっ…あん、やだぁ、またくるっ…んんん…!)
そのまま、またじわ~っとたっぷり時間をかけて、
ワイヤーは小刻みに震えながら頭皮を降りて、登って、降りて…
一向に慣れることのない、ゾクゾクとした刺激に美樹はひたすら翻弄され続けたのだった。
肩の窪みを肘でぐりぐりとほぐされると、少し痛いけれど気持ちいい。
首を両手で挟んでくいくいと圧をかけるマッサージは、最近頭痛がする美樹にはすごく心地よかった。
「あ~そこ、すごくいいです…」
さっきの反省も込めて、美樹は素直に感想を伝える。
「お客さん、首すじかたまっちゃってますもんね~」
「あぁ、毎日、デスクワークだから…時々頭も痛くって」
ぐーっと首筋から肩まで押して、筋をほぐしてくれる。
「あ、そしたら、お客さんにピッタリのありますよ。せっかくなのでサービスしちゃいます♪」
少し待っててください、と彼女は棚の中から何か取り出した。
それは、細い金属で出来たヘッドスパワイヤーだった。
(えっ…)
一瞬美樹の思考が止まる。
以前、マッサージコーナーのお試しが置かれていた時に、友達にやられたことがあったのを思い出したのだ。
想像以上にゾワゾワして耐えられないあの感覚。美樹のリアクションが面白すぎたのか、友達には何度もやられて最悪だった。
「これ、頭皮のリラックスにすごく良いんです、頭痛にも効きますよ~」
良かれと思っての笑顔の提案を断れるわけもなく、背後に彼女がスタンバイする。
「いきますね~」
細いワイヤーの先端が、美樹の頭皮に触れた。
「ーーーっ!!!」
ゆーっくり、じわじわと何本もの針金が美樹の頭皮を這う。以前、友達にやられた時はこんなにスピードが遅くなかったからまだマシだった。でも、彼女のやり方はまるで焦らしているかのよう。
(んんっ…やだ、これっ…ゾワゾワするぅ…)
決して耐えられないほどではないけれど、もどかしいくすぐったさに美樹は身悶えする。
5秒くらいかけてじっくり下まで辿り着くと、今度はまたゆっくり時間をかけて上へ針金が頭皮をなぞっていく。
「どうですか~?」
くすぐったくて耐えられないのでやめてください、と心の中で悶絶しながら、
「き、気持ちいいっ、ですぅ…」と、美樹はなんとか呟いた。よかったあ、と喜ぶ彼女。
じわぁ…すーっ。じわぁ…
何度やられても、一向にくすぐったい感覚が慣れない。
降りてくる時は全身にぞくぞくっと快感にも似たくすぐったさが広がり、
上がっていく時は冷たい氷を急に首筋に当てられたようなヒヤッとした刺激が背中を走る。
(ひゃっ…もう、早く終わって…!)
「これ、こんな機能もあるんですよ」
そう言うと、カチ。とボタンを押す音がした。
ブブブブブブブブ……
「?!!!」
ワイヤーの一本一本が細かく振動を始めた。さっきとは比較にならないくすぐったさに頭を振って逃げ出したいのをなんとかこらえる。
「ーーーー!!!」
(ひいっ…あん、やだぁ、またくるっ…んんん…!)
そのまま、またじわ~っとたっぷり時間をかけて、
ワイヤーは小刻みに震えながら頭皮を降りて、登って、降りて…
一向に慣れることのない、ゾクゾクとした刺激に美樹はひたすら翻弄され続けたのだった。
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