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あの子の幻影
どうして、今
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ママの白いハリアーが、国道を抜けて高速道路を走る。夕方に帰宅し、家を出発してからママはずっと機嫌が良かった。
僕が世間体を保つためにわたらいさんの家へ行ったことについては、一切触れなかった。ママにとって、僕の行動の中身はさほど問題ではなく、与えられた義務を遂行したという結果だけが重要らしかった。
僕は自分の心臓の鼓動が静かに、しかし確実に速くなっているのを感じた。わたらいさんに渡すためのパイナップルゼリーを入れたコンビニ袋の重さが、この手にまだ微かに残っている。
車内のラジオでは、誰かのリクエスト曲である穏やかなJ-POPが流れていた。それはこの密室の緊迫感を和らげるためにママが用意した、ひどく無害な音だった。それに合わせて、ママは鼻歌を歌った。
僕はふと、助手席の窓の外を見た。
「ねえ、ママ。兄ちゃんは、本当にアレルギーで死んじゃったと思う?」
僕は、何の前触れもなく、最も触れてはいけない罪の熱の核心を突く質問をした。それは、静かな車内に小さく、しかし鋭く響く。
窓の反射で様子を伺う。鼻歌を歌うママの完璧な笑顔が、一瞬にして消え去った。
ママはハンドルを握りしめたまま、微動だにしない。その視線は、これから入るトンネルの闇を射抜いている。
「どうして……今、そんなことを聞くの?」
ママの声は、感情を抑圧した冷たい囁きだったけど、明らかに動揺しているのが分かった。
「だって、僕の誕生日だった。兄ちゃんは、僕の誕生日に死んだ。だからこうして、毎年毎年、家から逃げなくちゃいけない」
僕は、兄ちゃんが残した最後の反抗を、ママへの今の反抗として、吐き出した。
運転中のママはちらっと、盗み見るように僕の方に顔を向けた。その目は恐怖ではなく、支配のペースを乱された怒りで満ちていた。
「あれは事故よ、颯。微量な混入。お医者さんも言ったでしょう。あなたが余計なことを考えて、心配する必要はないの」
「あの時、兄ちゃんが言ったんだ。『ママには、内緒な』って」
兄ちゃんの反抗を、僕の反抗として、ママに再び突きつけた。
ハリアーは、たちまちトンネルのオレンジ色の光に飲み込まれる。その瞬間、突如として強い静寂に包まれた。ラジオのJ-POPの音も掻き消され、トンネル内のくぐもった反響音だけが聞こえる。
オレンジ色の光に照らされたママの顔に、冷酷な影が滲み出る。
「……もういいの。今は水族館を楽しむことだけ考えましょう。ね、今日はサービスエリアで夜ご飯よ。何が食べたい?」
ママは、早々に話題を変え、目先の分かりやすい報酬で支配を再構築しようとする。僕が抱える兄の死の秘密を、そのまま僕の気の迷いという方程式にねじ込みたいのだ。
「お友達へのお土産も、ついでに見てみるといいわ。お菓子でも、キーホルダーでも。お友達は何が好きなの?」
ママは、兄ちゃんが残した最後の反抗を否定した。そして、僕の中に急速に芽生えつつあるわたらいさんとの絆さえも管理しようとする。
そしてママは、さらに追い打ちをかけた。
「あの子のお父様は、医療従事者なんでしょう? お医者様のお嬢さんとあなたが仲良くしてくれるのは、ママも鼻が高いわ。あなたは正しいお友達を見つけたのよ。でもね、颯。あくまでもほどほどにお付き合いをすること。あの家は、少し...…しつけが行き届いていないところがあるみたいだから」
ママの信じられない言葉に、僕は思わずその顔を睨みつけていた。トンネルの薄暗さで気がついていないのか、ママは言葉を続ける。
「お父様が立派でも……子供まで立派とは限らない。ほら、親が厳しいからこそ、道を外れる子もいるってよく聞くじゃない?あんたも、あの子のだらしないところには影響されないようにしなきゃダメよ?」
過去にだらしない家庭と蔑んだ言葉を、今度は立派な家庭の娘でもだらしない可能性があるという論理にすり替える。
自分の発言を完全に棚上げし、医師の娘というステータスだけを切り取って、僕たちの絆をママは自分の手柄として取り込もうとする。これ以上、許せない侮辱はなかった。
僕は、全身の血液が頭に集まるのを感じた。激しい、怒りだった。
助手席のシートに深く座りながら、右足が自分の意志とは無関係に小刻みに震え始めているのを感じた。それは、制止された感情のすべてが、体内で暴れ出そうとしている予兆だった。
貧乏ゆすり。
ママの支配下で、決して許されない無意味な運動。トンネル内の薄暗さと反響音が全てを掻き消してくれているらしく、ママは何も言わない。もし気づかれたら、どんな小言を言われることか。
しかし、一度始まると、僕の理性の力ではもう止めることはできなかった。それどころか、ママに気づかせようとしているみたいに、どんどん激しさを増していく。
「なんか、揺れてない?」
ママが前を向いたまま呟く。僕の感情のよじれは、怒りと絆という燃料を得て、不可逆な暴走を始動させた。
その瞬間、穏やかなJ-POPが流れていたはずのハリアーの車内から、不協和音が響いた。ザザッ……という、ノイズにも似た音。
「あら?……混線したのかしら?」
ママが運転しながら、調整のために手探りでカーナビやその周辺をいじる。
カーナビの画面が一瞬だけ白く点滅したかと思うと、ラジオが流れていたはずのスピーカーから突如として歌声が流れ出した。
――「君のおっぱいは世界一~♪」
それはママが最も嫌う、不潔で不真面目な、下品な歌詞。
そして、トンネルを抜ける。
ママの顔色が血の気を失い、この車の色と同じくらい真っ白になったのがわかった。
そして、汚いもの、性的なものに代表される有害なものに対する極度の嫌悪感と、原因不明の異常への困惑で、全身を硬直させた。
「な、何これ!? 何のいたずら!? 何なの、この汚い音は!」
ママは驚愕し、血走った目でカーナビの画面を叩いた。その意味があったかどうか定かではないけど、画面はすぐに正常に戻り、再び無害なラジオの音に戻った。
僕はこの異常な現象と、スピーカーから聞こえた下品な歌詞に拍手喝采したい気分だった。何しろ、ママの支配が一瞬にして崩壊したのだ。
ママに見えないように、顔を限界まで窓の方に向けて、僕は歯を剥き出して笑った。きっと、わたらいさんも笑ってくれたはず。
ママは、顔を真っ赤にしたまま、改めてアクセルを踏み込んだ。白いハリアーは、エンジン音を上げて、高速道路をさらに行く。この先に、サービスエリアがあることを示す看板が見えた。
「あのね、颯」
高速道路の静かな走行音が続く中、ママが口を開いた。その声は、驚くほど冷静さを取り戻していた。
「あの下品なノイズが、どうして車内で流れたのか、私には分からないわ。誰かのイタズラかもしれないし、電波の混線だとか、何かのシステムエラーかもしれない」
ママはフロントガラスの向こうの果てしなく続く道を見つめたまま、要領を得ない言葉を放つ。
僕は返事をしなかった。窓の方を見たまま、頬杖をつき、目を閉じて寝たふりをした。
そうしているうちに、本当に眠ってしまった。とても、懐かしい夢を見た。
*********************
補助輪を外したばかりの自転車が、バランスを崩して倒れる。
僕は転んで砂まみれになったズボンをパンパンと払った。膝小僧には、擦りむいた赤みが滲んでいる。兄ちゃんはそんな僕を、少しだけ遠い目で見つめていた。
「やっぱりさ、自転車くらい乗れないと、モテない?」
不安になった僕が尋ねる。
その視線は、兄のかつて部活で鍛え上げられた――今は少しだけ緩んだ体へと向けられていた。
兄ちゃんは、ふっと息を吐いた。いつものからかいを含んだ笑みは、そこにはない。
「逆に聞くけど、お前は自転車に乗れない女の子は嫌いか?」
思わぬ問いかけに、僕はきょとんとする。
「そんなの……わかんないよ」
兄ちゃんは、地面に落ちた小石をつま先でコロコロと転がした。その動きは、どこか所在なさげだ。
「じゃあ、部活に行かなくなった俺は?」
兄ちゃんの顔は、やはり真顔だ。冗談を言っているようには見えなかった。
その言葉は、まるで蹴られた石が直接ぶつかってきたように、僕の心臓を直接叩いた。
兄ちゃんの視線は、そこに何か答えがあるように遠くの空を見上げている。
僕は、何を答えていいのか分からなかった。兄ちゃんの質問は、いつもよりずっと、重かった。
*********************
なんて、答えてあげれば良かったんだろう。
夢と現実の境目で、悪夢みたいな現実からママの声がする。
「もうすぐサービスエリアに着くわよ」
声と共に体を揺さぶられ、僕は強制的に覚醒した。
僕が世間体を保つためにわたらいさんの家へ行ったことについては、一切触れなかった。ママにとって、僕の行動の中身はさほど問題ではなく、与えられた義務を遂行したという結果だけが重要らしかった。
僕は自分の心臓の鼓動が静かに、しかし確実に速くなっているのを感じた。わたらいさんに渡すためのパイナップルゼリーを入れたコンビニ袋の重さが、この手にまだ微かに残っている。
車内のラジオでは、誰かのリクエスト曲である穏やかなJ-POPが流れていた。それはこの密室の緊迫感を和らげるためにママが用意した、ひどく無害な音だった。それに合わせて、ママは鼻歌を歌った。
僕はふと、助手席の窓の外を見た。
「ねえ、ママ。兄ちゃんは、本当にアレルギーで死んじゃったと思う?」
僕は、何の前触れもなく、最も触れてはいけない罪の熱の核心を突く質問をした。それは、静かな車内に小さく、しかし鋭く響く。
窓の反射で様子を伺う。鼻歌を歌うママの完璧な笑顔が、一瞬にして消え去った。
ママはハンドルを握りしめたまま、微動だにしない。その視線は、これから入るトンネルの闇を射抜いている。
「どうして……今、そんなことを聞くの?」
ママの声は、感情を抑圧した冷たい囁きだったけど、明らかに動揺しているのが分かった。
「だって、僕の誕生日だった。兄ちゃんは、僕の誕生日に死んだ。だからこうして、毎年毎年、家から逃げなくちゃいけない」
僕は、兄ちゃんが残した最後の反抗を、ママへの今の反抗として、吐き出した。
運転中のママはちらっと、盗み見るように僕の方に顔を向けた。その目は恐怖ではなく、支配のペースを乱された怒りで満ちていた。
「あれは事故よ、颯。微量な混入。お医者さんも言ったでしょう。あなたが余計なことを考えて、心配する必要はないの」
「あの時、兄ちゃんが言ったんだ。『ママには、内緒な』って」
兄ちゃんの反抗を、僕の反抗として、ママに再び突きつけた。
ハリアーは、たちまちトンネルのオレンジ色の光に飲み込まれる。その瞬間、突如として強い静寂に包まれた。ラジオのJ-POPの音も掻き消され、トンネル内のくぐもった反響音だけが聞こえる。
オレンジ色の光に照らされたママの顔に、冷酷な影が滲み出る。
「……もういいの。今は水族館を楽しむことだけ考えましょう。ね、今日はサービスエリアで夜ご飯よ。何が食べたい?」
ママは、早々に話題を変え、目先の分かりやすい報酬で支配を再構築しようとする。僕が抱える兄の死の秘密を、そのまま僕の気の迷いという方程式にねじ込みたいのだ。
「お友達へのお土産も、ついでに見てみるといいわ。お菓子でも、キーホルダーでも。お友達は何が好きなの?」
ママは、兄ちゃんが残した最後の反抗を否定した。そして、僕の中に急速に芽生えつつあるわたらいさんとの絆さえも管理しようとする。
そしてママは、さらに追い打ちをかけた。
「あの子のお父様は、医療従事者なんでしょう? お医者様のお嬢さんとあなたが仲良くしてくれるのは、ママも鼻が高いわ。あなたは正しいお友達を見つけたのよ。でもね、颯。あくまでもほどほどにお付き合いをすること。あの家は、少し...…しつけが行き届いていないところがあるみたいだから」
ママの信じられない言葉に、僕は思わずその顔を睨みつけていた。トンネルの薄暗さで気がついていないのか、ママは言葉を続ける。
「お父様が立派でも……子供まで立派とは限らない。ほら、親が厳しいからこそ、道を外れる子もいるってよく聞くじゃない?あんたも、あの子のだらしないところには影響されないようにしなきゃダメよ?」
過去にだらしない家庭と蔑んだ言葉を、今度は立派な家庭の娘でもだらしない可能性があるという論理にすり替える。
自分の発言を完全に棚上げし、医師の娘というステータスだけを切り取って、僕たちの絆をママは自分の手柄として取り込もうとする。これ以上、許せない侮辱はなかった。
僕は、全身の血液が頭に集まるのを感じた。激しい、怒りだった。
助手席のシートに深く座りながら、右足が自分の意志とは無関係に小刻みに震え始めているのを感じた。それは、制止された感情のすべてが、体内で暴れ出そうとしている予兆だった。
貧乏ゆすり。
ママの支配下で、決して許されない無意味な運動。トンネル内の薄暗さと反響音が全てを掻き消してくれているらしく、ママは何も言わない。もし気づかれたら、どんな小言を言われることか。
しかし、一度始まると、僕の理性の力ではもう止めることはできなかった。それどころか、ママに気づかせようとしているみたいに、どんどん激しさを増していく。
「なんか、揺れてない?」
ママが前を向いたまま呟く。僕の感情のよじれは、怒りと絆という燃料を得て、不可逆な暴走を始動させた。
その瞬間、穏やかなJ-POPが流れていたはずのハリアーの車内から、不協和音が響いた。ザザッ……という、ノイズにも似た音。
「あら?……混線したのかしら?」
ママが運転しながら、調整のために手探りでカーナビやその周辺をいじる。
カーナビの画面が一瞬だけ白く点滅したかと思うと、ラジオが流れていたはずのスピーカーから突如として歌声が流れ出した。
――「君のおっぱいは世界一~♪」
それはママが最も嫌う、不潔で不真面目な、下品な歌詞。
そして、トンネルを抜ける。
ママの顔色が血の気を失い、この車の色と同じくらい真っ白になったのがわかった。
そして、汚いもの、性的なものに代表される有害なものに対する極度の嫌悪感と、原因不明の異常への困惑で、全身を硬直させた。
「な、何これ!? 何のいたずら!? 何なの、この汚い音は!」
ママは驚愕し、血走った目でカーナビの画面を叩いた。その意味があったかどうか定かではないけど、画面はすぐに正常に戻り、再び無害なラジオの音に戻った。
僕はこの異常な現象と、スピーカーから聞こえた下品な歌詞に拍手喝采したい気分だった。何しろ、ママの支配が一瞬にして崩壊したのだ。
ママに見えないように、顔を限界まで窓の方に向けて、僕は歯を剥き出して笑った。きっと、わたらいさんも笑ってくれたはず。
ママは、顔を真っ赤にしたまま、改めてアクセルを踏み込んだ。白いハリアーは、エンジン音を上げて、高速道路をさらに行く。この先に、サービスエリアがあることを示す看板が見えた。
「あのね、颯」
高速道路の静かな走行音が続く中、ママが口を開いた。その声は、驚くほど冷静さを取り戻していた。
「あの下品なノイズが、どうして車内で流れたのか、私には分からないわ。誰かのイタズラかもしれないし、電波の混線だとか、何かのシステムエラーかもしれない」
ママはフロントガラスの向こうの果てしなく続く道を見つめたまま、要領を得ない言葉を放つ。
僕は返事をしなかった。窓の方を見たまま、頬杖をつき、目を閉じて寝たふりをした。
そうしているうちに、本当に眠ってしまった。とても、懐かしい夢を見た。
*********************
補助輪を外したばかりの自転車が、バランスを崩して倒れる。
僕は転んで砂まみれになったズボンをパンパンと払った。膝小僧には、擦りむいた赤みが滲んでいる。兄ちゃんはそんな僕を、少しだけ遠い目で見つめていた。
「やっぱりさ、自転車くらい乗れないと、モテない?」
不安になった僕が尋ねる。
その視線は、兄のかつて部活で鍛え上げられた――今は少しだけ緩んだ体へと向けられていた。
兄ちゃんは、ふっと息を吐いた。いつものからかいを含んだ笑みは、そこにはない。
「逆に聞くけど、お前は自転車に乗れない女の子は嫌いか?」
思わぬ問いかけに、僕はきょとんとする。
「そんなの……わかんないよ」
兄ちゃんは、地面に落ちた小石をつま先でコロコロと転がした。その動きは、どこか所在なさげだ。
「じゃあ、部活に行かなくなった俺は?」
兄ちゃんの顔は、やはり真顔だ。冗談を言っているようには見えなかった。
その言葉は、まるで蹴られた石が直接ぶつかってきたように、僕の心臓を直接叩いた。
兄ちゃんの視線は、そこに何か答えがあるように遠くの空を見上げている。
僕は、何を答えていいのか分からなかった。兄ちゃんの質問は、いつもよりずっと、重かった。
*********************
なんて、答えてあげれば良かったんだろう。
夢と現実の境目で、悪夢みたいな現実からママの声がする。
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