1 / 85
第1話 ほう、転生ですか。
しおりを挟む
「ん? ここはどこだ? それにこの格好は?」
いきなり見慣れない光景にびっくり。
周りはとにかく殺風景で、床が白っぽくひたすら長い廊下のような一本道が続いているが、奥は遠すぎてわからない。
これは、夢なのだろうか? にしては、感覚がしっかりとしているし、認識もはっきりしているし、何より服装がいつもの寝間着ではなく、何だか少し肌触りの良い布をかぶった感じで、これって何かの儀式で着たりするやつ? というように疑問は尽きることがない。
私の名は郡元康(こおり、もとやす)。45歳のいわゆる『おっさん』だ。外見は他の人はどう評価するかわからんが、自分では可もなく不可もなくと思っている。周りの評価もそうだといいなあ(泣)。体型は一般よりも横幅は広い。一応人並みには鍛えていたんだ。そこのところはよろしく。
「客人、我が世界にようこそ。ワシの名はアマデウス。この世界におけるいわゆる『神様』というやつじゃな。」
いきなり出てきた老人にびっくり。考えてほしい。周りには何もない殺風景なところからいきなり人が現れたんだぜ? びっくりするなという方が無理な話というもの。
で、言われた言葉が『この世界』やら『神様』やらで、訳がわからないのですが、、、。
「どうやら驚いているようじゃな。郡元康。先ほども言ったとおり、お主を歓迎する。」
「そりゃ、驚くでしょう。何もないところから、いきなり現れて、『この世界』だの『神様』だの言われれば。ところで、どうして私はここにいるのでしょうか? 寝て起きたらいきなり見たことのない場所にいた上に、着ているものはいつもの寝間着ではなく、布を頭からすっぽり通した感じの服といえるかどうかもわからないものになってるし。」
はっ!これって、拉致? こんなおっさんつかまえて拉致も何もあったものではないかと。どうせ拉致るなら、美少女やら美女やらイケメンにすればいいのに、なんでよりにもよって『おっさん』なのか、、、。
「これ、何いきなり物騒なことを考えておるのじゃ。くれぐれも言っておくが、これは拉致ではない。平たく言うとお主は転生してこの世界に来ておるのじゃ。じゃから歓迎すると言っておる。」
「転生ということは、私は死んだのですか? 死んだ原因がさっぱりわからないのですが。」
「そうじゃ。お主は死んだのじゃ。死んだ原因はワシにもわからん。お主のいた世界の神から、原因不明で死んだかわいそうな人間をワシの世界で面倒を見てくれと頼まれたのじゃ。というわけで、お主はこれからワシの世界の住人となってもらう。」
「あ、そうですか。わかりました。ところで、アマデウスさんの世界はどうなっているのですか? そちらの方が気になりますが。」
「気になるのはそっちかい。」
「まあ、死んでしまったものは仕方がないですし、騒いだところで生き返るわけでもないですしね。」
そう、死んでしまったものは仕方がない。受け入れるしかない。どうせ独身だし、家族は一人もいなかったので心配してくれる人もいない。敢えて言えば、住んでいたアパートの管理人さんくらいなもの。でも、家賃は向こう何年も払えるくらいは残高あるからなあ、放っておいてくれれば毎月入金されているわけだし問題ないか。気楽にいこう。
「そうか、では、ワシの世界のことを説明するぞい。ワシの世界では、・・・(説明中)・・・。」
アマデウスさんが言うには、平たく言うと人間はもちろん、エルフやドワーフを始め様々な種族が生活しており、もふもふも存在するそうな。魔物も魔人もいて魔法や剣がかつやくするといういわゆる定番ファンタジーの世界らしい。いい年して厨二病心を忘れていない私としては、心配よりもワクワク感が強い。ちなみに勇者も魔王も存在するらしい。もちろん私が勇者な訳ないでしょう。おっさんですよ、おっさん。所詮はモブみたいなもんさ。
世界の様子は自分の目や耳で確認するようにと言われたんだけど、、、。使命なども特にないので、自由にやってほしいと言ってくれるのはいいが、転生してすぐに死ぬのは勘弁して欲しいところだ。
言葉については、転生するときに読んだり書いたりできるようにしてくれるそうだ。これは助かる。言葉が通じないと地獄だからねぇ。
「ありがとうございます。転生してそちらの世界でお世話になろうと思います。ところで、転生ものの定番としてステータスとか、スキルとかがあると思うのですが、そちらの世界ではそれらはどうなっているのでしょうか。」
「いきなり食いつきが良くなったな。まあよい、ではステータスやスキルなどについて説明するぞい。この世界ではな、・・・(説明中)・・・。」
ステータスはこんな感じかな。
-------------------------------------
・名前と種族 ・・・ 名前は < >、種族は【 】で表される。
・年齢と職業 ・・・ 年齢は< >。職業は【 】で表される。
・状態 ・・・ 毒などの状態異常を表す。何もなければ正常と表示される。
・レベル ・・・ 強さの基準。経験値が一定になると上がる。
レベルが上がると能力が上がったりする。
・生命 ・・・ 生命力。いわゆるHP。 現在値/最大値 で表される。
ダメージを受けると減り、現在値が0になると死ぬ。
・魔法力 ・・・ その人の扱える魔力の量。いわゆるMP。 現在値/最大値 で表される。
魔法を使うと消費される。現在値が0になると気絶する。
・腕力 ・・・ 高いほどダメージが大きくなる。物理攻撃の命中率などにも影響する。
・体力 ・・・ 物理防御や生命の伸びに影響する。
・器用さ ・・・ 攻撃の命中率や罠についての解除率に影響する。
・知力 ・・・ 主に補助魔法や回復魔法の成功率などに影響する。
・魔力 ・・・ 主に攻撃魔法や回復魔法の威力に影響する。
・幸運 ・・・ これが高いといいことがある、かも。
※腕力から幸運については装備によっては補正値が付くものもあり、そのときは能力値に+や-の表示がある。
また、数値の隣にある( )は限界値
-------------------------------------
また、ステータスについては生命や魔法力はレベルが上がれば上がるほど増えていくらしい。腕力から幸運については、個人ごとに限界値があるらしい。16が基本的な限界らしく、素質があれば17以上にもなるみたいだが、逆もまた然りらしい。その道の一流と呼ばれる人は20を超えていると言ってた。ショボかったら悲しいな。
とはいえ、生命や魔法力以外のステータスに差があってもやはり経験がものをいうらしく、レベル1のALL20と、レベル10のALL15とで戦闘すると、レベル10の人がほぼ間違いなく圧勝するそうです。それほど経験は大事と言っていたな。
これって、某有名3DダンジョンRPGみたいなやつでは?
スキルについては、剣術、火魔法、水魔法、探知などがあり、それらにもそれぞれレベルがあり、単純に戦闘をこなせば上がるものではなく、そのスキルを使わないと上がらないみたいだ。何やらものすごい数があるらしく、これは自分の目で確かめてほしいとのこと。まあ、全部説明されても覚えきれないしそれでいいと思う。アマデウスさん、わかっているな。
さらに、ステータスやスキルの他に称号などもあるらしく、称号などによってはステータスアップやスキルアップなどのおまけもつく場合があるそうだ。
「ステータスやスキルについてはわかったかの?」
「大体わかったと思います。あとは実際に確かめてみます。」
「うむ、それがよいじゃろう。ところで、お主のスキルやステータスについては、生前のお主に合わせてこちらで勝手に決めたからの。希望を聞いてしまったらチート満載で不公平丸出しになるからのう。」
「ありゃ、そうでしたか。とりあえず、考える手間は省けましたね。あとは自分の工夫次第といったところでしょうか。」
「流石にそれなりに齢を重ねているものは違うのう。若い者はここぞとばかりにゴネたりするものでな。」
「では、お主のステータスやスキルを公開するぞい。自分で見るときは『ステータス』と唱えるがよい。人目が気になるときは暗唱でもよいぞ。」
「ありがとうございます。では『ステータス!!』」
最初だから気合いを入れて唱えてみた。
-------------------------------------
名 前 < ●×え■○(゜д゜) > 種 族【 人間 】
年 齢 <35> 性 別 ♂
レベル 12 職 業 なし
生 命 125/ 125
魔法力 0/ 0
腕 力 19(21)
体 力 13(16)
器用さ 5( 5)
知 力 21(35)
魔 力 0( 0)
幸 運 18(18)+32(50)
[スキル] 水術 1、 格闘術 2
[称号など] アマデウス神の加護 極
--------------------------------------
「どうかの? それが、お主のステータスじゃ。」
「ほう、こんな感じですか。って、ちょっと待て。ステータスもそうなんですけど、名前がおかしくないかい?」
何これ? 私の名前ってこれどう読むんですかい? 意味分かりません。年齢は、少し若返ってるか。でもこれ、『おっさん』の半ばから入り口に戻ったようなもので『おっさん』であることは変わりないな。まあ、いいか。職業は、と、無職ですか。これは後で決まるんだろうな。定番ですから。で、レベルは12と、ひよっこには勝てるレベルといったところかな。
ステータスは何か極端な感じですかね。超不器用なんですが、これは? いや、全体的に見たらありがたいことにチートも混ざっているけど、折角の魔法ある世界なのに魔力0って。0って何だよ(血涙)。あと、幸運の数値がとんでもないんですが、これ実感できるときが来るんですかね。
「ふむ。ちと申し訳ないが、名前に関してはあちらの世界で名乗っていた名前はどうも使えないようじゃ。というわけで、早速これから名前を決めてもらうかの。ステータスに関してじゃが、ある程度尖った方が工夫のしがいがあるじゃろ?」
ふむ、なるほど。名前に関しては文字の違いとかいろいろとありそうですな。
「ステータスに関してはいろいろと含むものもありますが、名前についてはもう決めましたので。」
「ほう、さすがはいい歳した厨二病の持ち主じゃ。」
「それは恥ずかしいから突っ込まないでください。」
「そうか、では新しい名前を名乗るがいい。」
「では、名字の郡からアイスと名乗ることにします。」
「なるほどのう。名前はともかく家名は付けなくてもよいのか?」
「貴族の身分ではないので、名前だけで。」
「そうか、しかしろくに説明してないのに貴族の存在について知っておるのか?」
「そこは定番ですから。」
「なるほどのう。では設定が終わったからお主には実際にワシの世界に入ってもらおう。行き先はどこになるかさっぱりわからんから気をつけるのじゃぞ。」
「とりあえず、転送先が石の中だったりシャレにならないところは勘弁してください。」
「そこはお主の運次第じゃ。そのために加護まで与えたのじゃ。たぶん大丈夫じゃろう。あ、ワシの加護には鑑定のスキルが使えるようになっておる。後で使ってみるとよい。」
「これ以上ゴネても仕方ないので、あきらめて飛ばされます。それはそうとして、ありがたくこの世界を楽しみたいと思います。アマデウスさん、ありがとうございました。」
新しい人生をもらえたことに変わりはないので、心からの感謝の気持ちを込めてアマデウスさんにお礼を言った。
アマデウスさんは慈しむ表情で元康、いやアイスに応えた。
「この世界を楽しんでくれい。お主のことは見守っておるぞ。」
さてと、どこに降り立つのやら。定番では森の中だったり、平原のど真ん中だったりする場合が多いけど、果たしてどうなるのやら。絶海の孤島とか勘弁してくれよ。これ、前振りじゃないからね。
期待と不安の気持ちを半分ずつ抱いて、アイスは流れに身を任せていた。
いきなり見慣れない光景にびっくり。
周りはとにかく殺風景で、床が白っぽくひたすら長い廊下のような一本道が続いているが、奥は遠すぎてわからない。
これは、夢なのだろうか? にしては、感覚がしっかりとしているし、認識もはっきりしているし、何より服装がいつもの寝間着ではなく、何だか少し肌触りの良い布をかぶった感じで、これって何かの儀式で着たりするやつ? というように疑問は尽きることがない。
私の名は郡元康(こおり、もとやす)。45歳のいわゆる『おっさん』だ。外見は他の人はどう評価するかわからんが、自分では可もなく不可もなくと思っている。周りの評価もそうだといいなあ(泣)。体型は一般よりも横幅は広い。一応人並みには鍛えていたんだ。そこのところはよろしく。
「客人、我が世界にようこそ。ワシの名はアマデウス。この世界におけるいわゆる『神様』というやつじゃな。」
いきなり出てきた老人にびっくり。考えてほしい。周りには何もない殺風景なところからいきなり人が現れたんだぜ? びっくりするなという方が無理な話というもの。
で、言われた言葉が『この世界』やら『神様』やらで、訳がわからないのですが、、、。
「どうやら驚いているようじゃな。郡元康。先ほども言ったとおり、お主を歓迎する。」
「そりゃ、驚くでしょう。何もないところから、いきなり現れて、『この世界』だの『神様』だの言われれば。ところで、どうして私はここにいるのでしょうか? 寝て起きたらいきなり見たことのない場所にいた上に、着ているものはいつもの寝間着ではなく、布を頭からすっぽり通した感じの服といえるかどうかもわからないものになってるし。」
はっ!これって、拉致? こんなおっさんつかまえて拉致も何もあったものではないかと。どうせ拉致るなら、美少女やら美女やらイケメンにすればいいのに、なんでよりにもよって『おっさん』なのか、、、。
「これ、何いきなり物騒なことを考えておるのじゃ。くれぐれも言っておくが、これは拉致ではない。平たく言うとお主は転生してこの世界に来ておるのじゃ。じゃから歓迎すると言っておる。」
「転生ということは、私は死んだのですか? 死んだ原因がさっぱりわからないのですが。」
「そうじゃ。お主は死んだのじゃ。死んだ原因はワシにもわからん。お主のいた世界の神から、原因不明で死んだかわいそうな人間をワシの世界で面倒を見てくれと頼まれたのじゃ。というわけで、お主はこれからワシの世界の住人となってもらう。」
「あ、そうですか。わかりました。ところで、アマデウスさんの世界はどうなっているのですか? そちらの方が気になりますが。」
「気になるのはそっちかい。」
「まあ、死んでしまったものは仕方がないですし、騒いだところで生き返るわけでもないですしね。」
そう、死んでしまったものは仕方がない。受け入れるしかない。どうせ独身だし、家族は一人もいなかったので心配してくれる人もいない。敢えて言えば、住んでいたアパートの管理人さんくらいなもの。でも、家賃は向こう何年も払えるくらいは残高あるからなあ、放っておいてくれれば毎月入金されているわけだし問題ないか。気楽にいこう。
「そうか、では、ワシの世界のことを説明するぞい。ワシの世界では、・・・(説明中)・・・。」
アマデウスさんが言うには、平たく言うと人間はもちろん、エルフやドワーフを始め様々な種族が生活しており、もふもふも存在するそうな。魔物も魔人もいて魔法や剣がかつやくするといういわゆる定番ファンタジーの世界らしい。いい年して厨二病心を忘れていない私としては、心配よりもワクワク感が強い。ちなみに勇者も魔王も存在するらしい。もちろん私が勇者な訳ないでしょう。おっさんですよ、おっさん。所詮はモブみたいなもんさ。
世界の様子は自分の目や耳で確認するようにと言われたんだけど、、、。使命なども特にないので、自由にやってほしいと言ってくれるのはいいが、転生してすぐに死ぬのは勘弁して欲しいところだ。
言葉については、転生するときに読んだり書いたりできるようにしてくれるそうだ。これは助かる。言葉が通じないと地獄だからねぇ。
「ありがとうございます。転生してそちらの世界でお世話になろうと思います。ところで、転生ものの定番としてステータスとか、スキルとかがあると思うのですが、そちらの世界ではそれらはどうなっているのでしょうか。」
「いきなり食いつきが良くなったな。まあよい、ではステータスやスキルなどについて説明するぞい。この世界ではな、・・・(説明中)・・・。」
ステータスはこんな感じかな。
-------------------------------------
・名前と種族 ・・・ 名前は < >、種族は【 】で表される。
・年齢と職業 ・・・ 年齢は< >。職業は【 】で表される。
・状態 ・・・ 毒などの状態異常を表す。何もなければ正常と表示される。
・レベル ・・・ 強さの基準。経験値が一定になると上がる。
レベルが上がると能力が上がったりする。
・生命 ・・・ 生命力。いわゆるHP。 現在値/最大値 で表される。
ダメージを受けると減り、現在値が0になると死ぬ。
・魔法力 ・・・ その人の扱える魔力の量。いわゆるMP。 現在値/最大値 で表される。
魔法を使うと消費される。現在値が0になると気絶する。
・腕力 ・・・ 高いほどダメージが大きくなる。物理攻撃の命中率などにも影響する。
・体力 ・・・ 物理防御や生命の伸びに影響する。
・器用さ ・・・ 攻撃の命中率や罠についての解除率に影響する。
・知力 ・・・ 主に補助魔法や回復魔法の成功率などに影響する。
・魔力 ・・・ 主に攻撃魔法や回復魔法の威力に影響する。
・幸運 ・・・ これが高いといいことがある、かも。
※腕力から幸運については装備によっては補正値が付くものもあり、そのときは能力値に+や-の表示がある。
また、数値の隣にある( )は限界値
-------------------------------------
また、ステータスについては生命や魔法力はレベルが上がれば上がるほど増えていくらしい。腕力から幸運については、個人ごとに限界値があるらしい。16が基本的な限界らしく、素質があれば17以上にもなるみたいだが、逆もまた然りらしい。その道の一流と呼ばれる人は20を超えていると言ってた。ショボかったら悲しいな。
とはいえ、生命や魔法力以外のステータスに差があってもやはり経験がものをいうらしく、レベル1のALL20と、レベル10のALL15とで戦闘すると、レベル10の人がほぼ間違いなく圧勝するそうです。それほど経験は大事と言っていたな。
これって、某有名3DダンジョンRPGみたいなやつでは?
スキルについては、剣術、火魔法、水魔法、探知などがあり、それらにもそれぞれレベルがあり、単純に戦闘をこなせば上がるものではなく、そのスキルを使わないと上がらないみたいだ。何やらものすごい数があるらしく、これは自分の目で確かめてほしいとのこと。まあ、全部説明されても覚えきれないしそれでいいと思う。アマデウスさん、わかっているな。
さらに、ステータスやスキルの他に称号などもあるらしく、称号などによってはステータスアップやスキルアップなどのおまけもつく場合があるそうだ。
「ステータスやスキルについてはわかったかの?」
「大体わかったと思います。あとは実際に確かめてみます。」
「うむ、それがよいじゃろう。ところで、お主のスキルやステータスについては、生前のお主に合わせてこちらで勝手に決めたからの。希望を聞いてしまったらチート満載で不公平丸出しになるからのう。」
「ありゃ、そうでしたか。とりあえず、考える手間は省けましたね。あとは自分の工夫次第といったところでしょうか。」
「流石にそれなりに齢を重ねているものは違うのう。若い者はここぞとばかりにゴネたりするものでな。」
「では、お主のステータスやスキルを公開するぞい。自分で見るときは『ステータス』と唱えるがよい。人目が気になるときは暗唱でもよいぞ。」
「ありがとうございます。では『ステータス!!』」
最初だから気合いを入れて唱えてみた。
-------------------------------------
名 前 < ●×え■○(゜д゜) > 種 族【 人間 】
年 齢 <35> 性 別 ♂
レベル 12 職 業 なし
生 命 125/ 125
魔法力 0/ 0
腕 力 19(21)
体 力 13(16)
器用さ 5( 5)
知 力 21(35)
魔 力 0( 0)
幸 運 18(18)+32(50)
[スキル] 水術 1、 格闘術 2
[称号など] アマデウス神の加護 極
--------------------------------------
「どうかの? それが、お主のステータスじゃ。」
「ほう、こんな感じですか。って、ちょっと待て。ステータスもそうなんですけど、名前がおかしくないかい?」
何これ? 私の名前ってこれどう読むんですかい? 意味分かりません。年齢は、少し若返ってるか。でもこれ、『おっさん』の半ばから入り口に戻ったようなもので『おっさん』であることは変わりないな。まあ、いいか。職業は、と、無職ですか。これは後で決まるんだろうな。定番ですから。で、レベルは12と、ひよっこには勝てるレベルといったところかな。
ステータスは何か極端な感じですかね。超不器用なんですが、これは? いや、全体的に見たらありがたいことにチートも混ざっているけど、折角の魔法ある世界なのに魔力0って。0って何だよ(血涙)。あと、幸運の数値がとんでもないんですが、これ実感できるときが来るんですかね。
「ふむ。ちと申し訳ないが、名前に関してはあちらの世界で名乗っていた名前はどうも使えないようじゃ。というわけで、早速これから名前を決めてもらうかの。ステータスに関してじゃが、ある程度尖った方が工夫のしがいがあるじゃろ?」
ふむ、なるほど。名前に関しては文字の違いとかいろいろとありそうですな。
「ステータスに関してはいろいろと含むものもありますが、名前についてはもう決めましたので。」
「ほう、さすがはいい歳した厨二病の持ち主じゃ。」
「それは恥ずかしいから突っ込まないでください。」
「そうか、では新しい名前を名乗るがいい。」
「では、名字の郡からアイスと名乗ることにします。」
「なるほどのう。名前はともかく家名は付けなくてもよいのか?」
「貴族の身分ではないので、名前だけで。」
「そうか、しかしろくに説明してないのに貴族の存在について知っておるのか?」
「そこは定番ですから。」
「なるほどのう。では設定が終わったからお主には実際にワシの世界に入ってもらおう。行き先はどこになるかさっぱりわからんから気をつけるのじゃぞ。」
「とりあえず、転送先が石の中だったりシャレにならないところは勘弁してください。」
「そこはお主の運次第じゃ。そのために加護まで与えたのじゃ。たぶん大丈夫じゃろう。あ、ワシの加護には鑑定のスキルが使えるようになっておる。後で使ってみるとよい。」
「これ以上ゴネても仕方ないので、あきらめて飛ばされます。それはそうとして、ありがたくこの世界を楽しみたいと思います。アマデウスさん、ありがとうございました。」
新しい人生をもらえたことに変わりはないので、心からの感謝の気持ちを込めてアマデウスさんにお礼を言った。
アマデウスさんは慈しむ表情で元康、いやアイスに応えた。
「この世界を楽しんでくれい。お主のことは見守っておるぞ。」
さてと、どこに降り立つのやら。定番では森の中だったり、平原のど真ん中だったりする場合が多いけど、果たしてどうなるのやら。絶海の孤島とか勘弁してくれよ。これ、前振りじゃないからね。
期待と不安の気持ちを半分ずつ抱いて、アイスは流れに身を任せていた。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる