とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき

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第33話 ほう、顔合わせですな。

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 テシテシ、テシテシ、両側から叩かれて目が覚める。起こしてくれるのは嬉しいが、できれば片側で叩いて欲しい。起き上がるしか手段がないじゃないか。せめて横回転をする余地は残して欲しいと思った。どうでもいい話かもしれないが、これ、地味に重要だと思う。さーて起きるとしますか。


「おはよう、マーブル、ジェミニ。」


「ニャア!」


「アイスさん、おはようです!」


 マーブル達は元気いっぱいだ。しっかりと疲れが取れたのだろう。正直うらやましいな。こういった部分で特に自分がオッサンだということを感じさせる。とはいえ前世で死ぬ直前のあたりは寝てもあまり疲れがとれなかったな、そういえば。それを考えたら回復度は全然違うな。それでよしとしておこう。


 さて、今日はギルドで顔合わせを兼ねた会議がある。短時間クエストで時間をつぶすか、でも昨日みたいなことが起こると面倒だな、ねぐらで少し試したいことがあるから、それをやるのもいいかな。でも時間に間に合うかどうかといったらこれも大丈夫とはいえない。やっぱりここは短時間のクエストだ。というわけで、朝食を食べた後冒険者ギルドに向かった。


 冒険者ギルドに入ると、昨日の慌ただしさとはうって変わっていつも通りの喧噪に戻っていた。一応依頼型で短時間で済むクエストはないか探しに行ったが、残念ながら短時間で済むものは見つからなかった。いつもの常駐型の薬草採取でもしますか。ということで、受注窓口の列に並ぶ。


 いつも列に並ぶと、それなりに注目されるが、それはマーブルへと向けられるものでだが、今日は何かマーブルやジェミニに向けられたものではなく、私に向けられていた。別に自意識過剰ではなく視線の質が違うのだ。マーブルとジェミニに向けられる視線は可愛い、モフりたい、といったある意味欲望を伴った視線だが、今回はそういったものではなかった。何というか、驚きというか、信じられないと言った視線だ。一体どうしてこうなった。原因がさっぱりわからない。そんなこんなで私達の番になる。


 いつもの挨拶を交わして、常駐型のクエストを受注する。その時に、エリルさんから冒険者ランク昇格の話が来た。


「アイスさん、昨日のワイルドボアの討伐お疲れ様でした。ワイルドボアはCランクの魔物ですが、その集団となるとBランクの脅威度となります。それを討伐されましたので、アイスさんは今日からCランクへと昇格です。」


「はい? Eランクになったのは2日くらい前なのにもうCランクですか?」


「そうです。本来はBランクの脅威度の魔物をあんなに短時間で討伐なんてSランククラスでようやくできる難易度なんです。それだけのことをアイスさんはしているのです。本来ならAランクでもおかしくないんですよ!」


「いや、そう言われましてもねぇ。」


「とにかく、ギルド長権限でアイスさんはCランクに昇格です。」


「あ、はい、ありがとうございます?」


 いきなり昇格してしまった。何だか納得いかないがなってしまったものは仕方が無い。ランク昇格に伴って面倒事を押しつけてくるようならこの街を去ればいいだけのことだしね。ホーク亭のご飯は美味かったが致し方なし。とりあえず常駐型のクエストを受けに来たのだから、さっさと受けて群生地に繰り出すとしますか。


 クエストを受けて、薬草を採取する。そのほかに毒消し草も見つけた。そういえば毒消し草は初めてだな。あとは雪見草があればよかったが、残念ながら見つからなかった。毒消し草は常駐クエストには無かったからこれは納品せず持っておきますか。戦果は薬草20束、毒消し草5束だった。昼頃までに終わればいいので、これで十分だ。さて、戻って報告してきますか。


 ギルドに戻ってクエストの達成報告をして、受取窓口で報酬の銀貨6枚を受け取る。折角なので会議の時間までここの食堂で時間をつぶしますか。銀貨6枚もあれば十分な量を食べられそうだ。まあ、足りなければ財布から出せばいい。お金は十分ありますから。


 昼食の時間は結構大騒ぎだった。何かとマーブルやジェミニに近づくきっかけをつかもうと、冒険者達が次々と食べ物という貢ぎ物をマーブル達に捧げてくる。あくまでマーブル達にだ。私? 私に近づきたい人なんていないでしょう、言わせんな、恥ずかしい。とはいえ、マーブルもそうだがジェミニも贔屓目なしに見ても、かなり可愛い。私でも恐らく逆の立場なら貢ぎ物の一つや二つ捧げるだろう。


 そんなこんなでギルドの食堂でワイワイ話していると、ニーナさんが呼びに来た。


「アイスさん、そろそろ時間なので、2階の会議室へ。」


「あ、ニーナさんありがとうございます。」


 わざわざ呼びに来てくれたニーナさんにお礼を言って会議室へ向かう。一部の冒険者から怨念の込もった視線でにらまれたような気がした。恐らくニーナファンだろう。彼らは大きな勘違いをしている。ニーナさんの目当ては私ではなくマーブル達だ。きっかけが欲しいなら、可愛い猫を手に入れればよろしいかと思うけど、直接文句を言われたりしていないのでそのまま放っておこう。


「アイスさんですね、こちらにどうぞ。」


 会議室前でギルドの職員がいて案内してくれた。会議室に入ると、すでに20人以上の人達が座って談笑していたが、ほぼ全員がこちらに注目した。猫とウサギを肩に乗せている冒険者なんて私くらいのものだろう。別の意味で周りが騒がしくなった。


「あいつが、猫を連れて歩いている冒険者か。」


「見た目で判断しない方がいいぞ。他の冒険者の話だと、昨日のワイルドボア討伐でもの凄い数を討伐したとか。」


「ゴブリン討伐でも30以上の耳を一気に納めたらしいぞ。」


「そりゃ、フカシじゃねぇのか?」


「嘘かどうかはカードを見ればわかるから、本当なんじゃないのか?」


「ああ、猫ちゃんカワイイ。ウサギちゃんもいるのね。カワイイわぁ、ねえ、私達もペット飼おうよ。」


「おい、冒険に出ている間、誰が世話するんだよ。普通の猫だと危なくて一緒につれてなんて行けないぞ。」


 そんな感じで私達についての話題になってしまった。案外注目されているんだな。さて、始まるまでどうやって時間をつぶそうか。あいにく私には冒険者の知り合いはいない+人混みが苦手だから、どこに座ろうかと考えていたら、意外な人物がいた。モウキさんだ。


「おう、アイス達、来たな。お前はこっちだ。」


 モウキさんに手招きされてそちらへと向かう。


「あ、モウキさん、いらしたんですね。」


「ああ、普段は門番をしているが、こう見えても一応冒険者だからな。」


「へえ、モウキさんも冒険者だったのですね。ちなみにランクはどのくらいですか? 雰囲気から見て少なくともA、いやSだとお見受けしますが。」


「おう、一応Sランクだ。まあ、そんなことはどうでもいい。昨日はごちそうになった。久しぶりにワイルドボアの肉を食べたが、鮮度もよかったし、何より味付けが秀逸だった。あの味付けはお前が考えたのか?」


「いえいえ、あそこにあった調味料がよかっただけですよ、それを適当に混ぜて振りかけただけです。」


「おう、そういえば、お前Cランクに昇格したんだってな? おめでとう。」


「ありがとうございます、と言えばいいんですかね? 正直こんな短期間で上がるものではないと思うのですが。」


「まあ、普通はそうだな。ただ、お前の場合、一つ一つの評価がもの凄い高いんだ。偶然とはいえ普通はあんな化け物じみた結果にならないからな。」


「そうですか、他の基準というものが私にはさっぱりなので。」


「相変わらずだな、まあいい。もうすぐ始まるから大人しく待っているとしようか。」


 少し待っていると、ギルド長のアイシャさんが入ってきた。


「みなさん、お待たせしました。早速ですが『ヘルハウンド』の討伐についての説明および会議を行います。目的は『ヘルハウンド』の本拠地の攻撃、および本拠地にいる盗賊達の討伐です。2日後の2の鐘の時にこの街を出発します。ですので、1の鐘と2の鐘の中間くらいまでに、ギルド前に集まってください。」


 ふむ、2日後ですか。装備は間に合うな。最初に倒した連中がどの程度かわからないけど、あの程度に毛が生えたくらいなら何とかなるか。マーブルだけじゃなくジェミニもいるしね。あとは、誰と組まされるかかな、正直誰とも組みたくないのだけど。


「さて、作戦についての説明の前に、それぞれ自己紹介をしていきましょう。」


 それぞれ自己紹介をしていく。ここに集まっている冒険者はBランクがほとんどで、たまにAランクがいるくらい、Sランクはモウキさんとアイシャギルド長の2人だけだった。ちなみにCランクは私を含め2人いたが、私はCランクになりたてなので、Cランクにカウントしてもいいのだろうか? まあ、今日いきなりCランクになってしまったので、カウントしてもいいか。


すいません。とても覚えきれないです。別に歳のせいじゃないです。かろうじて覚えることができたのは、ゼクスさんという聖騎士の職業を持つAランクの冒険者でパーティ名が『救済の風』というらしい。どの冒険者もパーティを組んでいた。モウキさんはアイシャさんと同じパーティを組んでいて、モウキさんがリーダーで本来は4人パーティらしい。他の2人は王都にいるそうだ。ちなみにモウキさんの職は「インペリアルソード」という職でレア職らしい。一応私もマーブルとジェミニという心強い相棒とパーティを組んでいるが、傍目から見たら、どう考えてもソロだよな。マーブル達強いのに。ちなみに私が自己紹介すると周りからどよめきが起こった。まあ、ポーターなんて職業として存在するなんて普通は考えられないしね。何せ魔力0な上に器用さが5ですから(泣)。


「みなさん、自己紹介ありがとうございました。では、作戦を伝えます。まず、『ヘルハウンド』の本拠地ですが、北の山の中腹当たりに洞窟を掘ってそこを拠点としているようです。調べによると、入り口は北側と東側と南側の3カ所にあり、それぞれ大きさが違うようです。今回は殲滅が目的ですので、その3カ所の入り口から攻めます。」


 洞窟か、臭いやばそうだな。氷で鼻栓作っても冷たいだけだし、何か作っておこう。あと、先に謝っておくか、マーブルとジェミニごめん。あいつらとてつもなく臭いんだ。


「では、3つにパーティを分けます。一番大きな入り口である南側はモウキさんと『救済の風』の5人と『雷の剣』の4人と『龍の顎』の6人でお願いします。リーダーはモウキさんです。」


「おう、わかった。」


 モウキさんが代表して応える。


「次に東側ですが、ここは『雷神の斧』の4人、『冥府の鎌』の3人、『エメラルド』の3人と私で向かいます。東側担当の皆さんは私の指示に従ってください。」


 東側のメンバーは無言で頷く。


「最後に北側ですが、ここは入り口がかなり狭いので少数でいきます。『戦姫』の3人とアイスさんでお願いします。ここは不満があるかもしれませんが、アイスさんが指示してください。」


 少数とはいえ隊長が私かいっ。戦姫のみなさん不満だろうな。と思っていたら、


「承知しましたわ。」


 あれ? 承知してくれたの? ってか誰だっけ?


「アイスさん、『戦姫』のリーダー、アンジェリカさんです、ヴァルキリーという職です。」


 困っていると、ジェミニが教えてくれた。覚えていてくれたのね、ありがとう。思わずジェミニを撫でる。

マーブルが「ミャウ!」と撫でるのを催促してきたので、こちらも撫でる。うーん、どちらもフカフカしていて気持ちがいい。


「では、組み分けも終わりましたし、これで解散とします。念のためもう一度集合時間の確認ですが、2日後の1の鐘から2の鐘の間にギルド前に集合してください。本日はお集まりいただきありがとうございました。」


 会議室から出ようとすると、アンジェリカさんだっけ? が話しかけてきた。あまり気にしていなかったが、縦ロールつきのロングヘアーでかなりの美人だ。縦ロール初めて見ました。さすが異世界。しかし、こんなに美人なのになせ私は覚えていなかった? それだけこの会議に出たくなかったのかな。まあ、それ以上にマーブル達以外興味がなかったからだな。何せ前世ではどれだけ願っても叶えられなかった猫との生活だからな。前世でも美人はいたし仕方ないか。


「アイスさん、今日、よろしければ親睦を兼ねて夕食をご一緒しません?」


「マーブルとジェミニも入れる所でしたら、あと美味しいものを希望します。」


「ええ、もちろん。お受け頂き感謝しますわ。」


「折角のお誘いですからね。ところで、私はこの街に何があるかそれほどわかっておりませんので、申し訳ありませんが、ギルド前とかわかりやすい場所で落ち合うようにしてくれると助かります。」


「アイスさんはどちらに宿泊なさっているのですか?」


「私はホーク亭でお世話になっております。」


「ホーク亭ですか? よく泊まれましたわね。あそこの宿って、食事も美味しく宿賃も安いことで評判がよくて、なかなか泊まれないので有名なんですわよ。」


「おお、そうでしたか。それはかなり運がよかったのでしょうね。」


「では、7の鐘の時間にホーク亭の前ではどうかしら?」


「それは、ありがたいのですが、よろしいのですか?」


「ええ、かまいませんわ。わたくし達もホーク亭の近くに宿泊しておりますので。」


「では、お言葉に甘えて、それでお願いします。」


「ええ、夕食が楽しみですわ。」


 そう言って、アンジェリカさんと別れた。


 約束の時間まではそこそこあるな。さて、何をしましょうかね。とりあえずホーク亭に戻って夕食はいらないと伝えておかないと。


 と、あれこれ考えながらホーク亭に戻ることにした。
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