65 / 72
5章 最悪の詰め合わせルート
4話 最悪の詰め合わせルート 4
しおりを挟む
「私と戦うって言うのかい?」
「あぁ」
確実に、零よりも強い。でなくては、零が従う理由がない。
「さぁ、来たまえ」
「後悔させてやるよ」
「君に一つだけ言っておこう」
「なんだよ」
「君はさっき私に対して興奮していると言ったね」
「あぁ」
「あれは、君が思っているような興奮ではない。私がガキ同士の性交で興奮すると思っているのか?」
「知らねぇよ」
「あれはね、君の心情を考えていたのさ」
「は?」
どう言うことだよ。読心術でも覚えたってか。
「自分の彼女と何処の馬の骨とも知らぬ男に犯されるというシチュエーション。彼氏がどんな思いで見てるのかと思うと興奮して仕方がないんだ!」
「………とんだ変態ジジィだな」
ん?もしかして………。
「社員同士でもやらせたのか?それ?」
「なんでだ?」
「僕のスマホにあんたが美紗たちに迫っている時の映像があってな。少し気になるワードがあったもんでな」
「勘だけは良いんだな。その通りだよ、あぁ……実に素晴らしかったよ。少しばかり興奮したね、あれには」
つまり……僕の両親も…………。
「本当に手遅れな野郎だな、あんた」
「無駄口を叩いていて、良いのかな?」
ガゴッ
「うっ……」
くっ………。油断した………この体制では次の攻撃は防ぐことは困難か………。
「これは、喧嘩だろ。試合の合図なんぞ無いんだ。油断するとは、君は哀れなものだ」
それよりも、さすがはおとなと言っておこう。今のであばら骨一本持っていかれたか。もう少し上だったらもっとひどい事態だった。一撃で戦線離脱は雑魚が過ぎるからな。
「掛かってこいよ、くそジジィ。オレが介護してやるぜ?」
今は虚勢を張ってでも冷静になれ。どんなときも冷静さを欠けた奴から死ぬ。オレは、そんな風にはならん!
「では、私が教育を施してやろう。死の教育をな」
バサッ
「良いのか?元々モヤシなのに上着脱いじまったら、體守れねぇぞ?」
「攻撃が当たる前提とは………実に浅はかな考えだ。素早さを上げれば防御力なんぞ要らぬのだよ」
「あんたこそ避ける前提かよ………実に浅はかな考えだな」
「ふっ!」
「!!!!」
ドガッ!
「く……………」
腕でガードはしたものの………後ろによろけちまった……いてぇな……てか、こいつも足技かよ。ダルすぎるだろ。
「零に足技を教えたのは私だよ」
「そうなのか。あんたみたいな老いぼれでは零みたいな戦法は無理だろうな」
「それは認めよう。しかし、老いぼれなりに戦い方があるのだよ」
「そうかい。今みたいに筋力でごり押すのがか?」
「悪いかい?少なくとも私の性にはあっていてね」
「そうかい」
にしてもまずいなぁ。オレの主力は右腕だ。現在、左のあばら骨を一本失った状態で両腕がヒリヒリしてやがる。その上、オレの主力とあいつの主力ではリーチが違いすぎる。体格差も相まって、勝率は五割、二割減と言ったところか。
「どうしたのだい?来ないなら、こちらから出向こう」
移動から攻撃まではそこまで速いわけではない。だが、攻撃の予備動作から攻撃が当たるまでの時間は相当速い。ぶっちゃけ零よりも速い。その上、スピードに乗った攻撃だから、威力も比べるに足らない。
オレが勝てる唯一の方法。ただ、相手の攻撃をギリギリで避けないといけないし、追撃をもらえば、戦線離脱は不可避。
「ふんっ!」
シュッ
「くっ………けど!」
「……………!!!」
左のあばら骨はところどころ粉砕したか。人間辞めてんだろ。
「は、離せ!」
「バァカ!!これで終わりじゃあ!」
あくまでも冷静に。
ゴキ………。
「ウガガァァァァアアア!!!」
「あんたの右足は少しの間動かせないぜ?何たって太ももをやられちまったんだからな」
なぜかは知らないが、太ももは意外と痛い。
「まぁ、あんたには戦線離脱してもらうかな」
「く、くそぉぉああああ!!」
「うっせ」
がく。
「よし、行くか」
あの場に行くのか……気が滅入るぜ。にしても、どれだけやってんだ?もはや楽しんでんだろ。まぁ、美紗を忘れるためには、このぐらいのインパクトは必要か。
「はぁ………流石に行ったときには終わってんだろ……多分……」
~~~~~~~~~~~~~~~
なんのことかは前回の話で振り返ってもらえればと思います。
ここで、一つだけ言っておくと、凱が思ってるほどそんなにやっておりません。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
「あぁ」
確実に、零よりも強い。でなくては、零が従う理由がない。
「さぁ、来たまえ」
「後悔させてやるよ」
「君に一つだけ言っておこう」
「なんだよ」
「君はさっき私に対して興奮していると言ったね」
「あぁ」
「あれは、君が思っているような興奮ではない。私がガキ同士の性交で興奮すると思っているのか?」
「知らねぇよ」
「あれはね、君の心情を考えていたのさ」
「は?」
どう言うことだよ。読心術でも覚えたってか。
「自分の彼女と何処の馬の骨とも知らぬ男に犯されるというシチュエーション。彼氏がどんな思いで見てるのかと思うと興奮して仕方がないんだ!」
「………とんだ変態ジジィだな」
ん?もしかして………。
「社員同士でもやらせたのか?それ?」
「なんでだ?」
「僕のスマホにあんたが美紗たちに迫っている時の映像があってな。少し気になるワードがあったもんでな」
「勘だけは良いんだな。その通りだよ、あぁ……実に素晴らしかったよ。少しばかり興奮したね、あれには」
つまり……僕の両親も…………。
「本当に手遅れな野郎だな、あんた」
「無駄口を叩いていて、良いのかな?」
ガゴッ
「うっ……」
くっ………。油断した………この体制では次の攻撃は防ぐことは困難か………。
「これは、喧嘩だろ。試合の合図なんぞ無いんだ。油断するとは、君は哀れなものだ」
それよりも、さすがはおとなと言っておこう。今のであばら骨一本持っていかれたか。もう少し上だったらもっとひどい事態だった。一撃で戦線離脱は雑魚が過ぎるからな。
「掛かってこいよ、くそジジィ。オレが介護してやるぜ?」
今は虚勢を張ってでも冷静になれ。どんなときも冷静さを欠けた奴から死ぬ。オレは、そんな風にはならん!
「では、私が教育を施してやろう。死の教育をな」
バサッ
「良いのか?元々モヤシなのに上着脱いじまったら、體守れねぇぞ?」
「攻撃が当たる前提とは………実に浅はかな考えだ。素早さを上げれば防御力なんぞ要らぬのだよ」
「あんたこそ避ける前提かよ………実に浅はかな考えだな」
「ふっ!」
「!!!!」
ドガッ!
「く……………」
腕でガードはしたものの………後ろによろけちまった……いてぇな……てか、こいつも足技かよ。ダルすぎるだろ。
「零に足技を教えたのは私だよ」
「そうなのか。あんたみたいな老いぼれでは零みたいな戦法は無理だろうな」
「それは認めよう。しかし、老いぼれなりに戦い方があるのだよ」
「そうかい。今みたいに筋力でごり押すのがか?」
「悪いかい?少なくとも私の性にはあっていてね」
「そうかい」
にしてもまずいなぁ。オレの主力は右腕だ。現在、左のあばら骨を一本失った状態で両腕がヒリヒリしてやがる。その上、オレの主力とあいつの主力ではリーチが違いすぎる。体格差も相まって、勝率は五割、二割減と言ったところか。
「どうしたのだい?来ないなら、こちらから出向こう」
移動から攻撃まではそこまで速いわけではない。だが、攻撃の予備動作から攻撃が当たるまでの時間は相当速い。ぶっちゃけ零よりも速い。その上、スピードに乗った攻撃だから、威力も比べるに足らない。
オレが勝てる唯一の方法。ただ、相手の攻撃をギリギリで避けないといけないし、追撃をもらえば、戦線離脱は不可避。
「ふんっ!」
シュッ
「くっ………けど!」
「……………!!!」
左のあばら骨はところどころ粉砕したか。人間辞めてんだろ。
「は、離せ!」
「バァカ!!これで終わりじゃあ!」
あくまでも冷静に。
ゴキ………。
「ウガガァァァァアアア!!!」
「あんたの右足は少しの間動かせないぜ?何たって太ももをやられちまったんだからな」
なぜかは知らないが、太ももは意外と痛い。
「まぁ、あんたには戦線離脱してもらうかな」
「く、くそぉぉああああ!!」
「うっせ」
がく。
「よし、行くか」
あの場に行くのか……気が滅入るぜ。にしても、どれだけやってんだ?もはや楽しんでんだろ。まぁ、美紗を忘れるためには、このぐらいのインパクトは必要か。
「はぁ………流石に行ったときには終わってんだろ……多分……」
~~~~~~~~~~~~~~~
なんのことかは前回の話で振り返ってもらえればと思います。
ここで、一つだけ言っておくと、凱が思ってるほどそんなにやっておりません。
面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる