用心棒な家政夫

ハジメユキノ

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拓馬の溺愛

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「危ないからちゃんと前見てて下さい!」
伊織に怒られても拓馬はちょっかいを出し続けた。伊織の膝に乗せられた行儀の良い綺麗な右手を取り、自分の腿に乗せた。
「置いといて」
「でも…」
「ずっと触れなかったから、触っててよ」
拓馬さんが甘えてる!伊織は恥ずかしい反面、嬉しかった。僕を必要としてくれてる…。
「伊織。良かったね、家族が元に戻って…」
「はい。僕、拓馬さんの家が羨ましかったけど、自分の家もいいなって思えるようになりました(笑)」
拓馬の左手が伊織の右手をそっと包んだ。
「これからは俺達の家もあるよ(笑)」
「はい…。あの、拓馬さん」
「ん?何?」
「ふつつか者ですが、これから宜しくお願い致します」
伊織は助手席で綺麗なお辞儀をしていた。拓馬は伊織の手をぎゅっと握った。
「俺に伊織のこれからをくれるの?」
「もらってくれますか?」
「もちろん!喜んで!」
「よかった…」
拓馬は伊織のつぶやきを聞き逃さなかった。
「俺が伊織を欲しがらないとでも思った?」
「えっ?だって…僕、何にもできなくて…」
「伊織。そんなことない。ちゃんと出来てた」
「でも…」
「伊織。それ以上言うと怒るよ。一緒にやっていけばいいんだから」
「はい」
拓馬は伊織の手にそっと口づけた。
「素直だな…。可愛い。俺、家まで我慢できるかな…」
拓馬の言葉に、伊織は真っ赤になっていた、拓馬は早く家に着かないかな~と待ちきれない気持ちでいた。

家のガレージに車を入れると、シャッターを下ろした。
「伊織?」
伊織は疲れてしまったのか、いつの間にか眠ってしまっていた。
「なんか静かだなぁって思ってたら…」
起こすのも可哀想だと、後ろの座席に置いてあった膝掛けをかけた。サラサラの髪を手で梳くと、伊織はその手に頬を寄せてきた。
「伊織?起きた?」
伊織はやっと目を覚ました。
「ん?気持ちいい…」
「伊織。早く家に入ろ?早く起きないと、ここで襲っちゃうぞ(笑)」
「!は、はい!」
伊織が家から持ってきた着替えとか諸々が入ったバッグを下ろそうとしたら、後ろから拓馬の手が伸びてきて、さっと持っていかれてしまった。
「拓馬さん、僕、自分のだから持ちます!」
「このくらいやらせてよ…」
空いてる方の手で、伊織の頭をくしゃっと撫でた。その手の甘さに顔が熱かった。

玄関ドアを開けると、拓馬は伊織の手を掴んでまっすぐ寝室に向かった。
カーテンがしっかり閉められた室内はまだほんのり明るく、灯りを付けなくてもお互いの表情が見てとれた。
拓馬は伊織の荷物を足許に置くと、伊織を胸の中に抱きしめた。
「ドキドキしてるの分かる?」
「はい…」
拓馬は深く息を吐くと、
「やっと伊織を独り占め出来る」
と呟いた。
伊織の頬を両手で包み込むと、拓馬は優しく口づけた。唇が一旦離れたとき、伊織は最初に出会った時のことを言った。
「僕も初めて会ったとき、拓馬さんに恋をしたんです」
「じゃあ一緒だね」
伊織は拓馬の背中に回した手に力を入れた。
「好きです。拓馬さん」
「俺も。好きだよ」
深く気持ちの良いキスをされて伊織は立っていられなくなった。腰が砕けて崩れ落ちそうになった伊織は、拓馬の力強い腕でベッドに引きずり込まれた。
優しい手がTシャツをめくりあげ、伊織の体を愛おしそうに触れていった。手の跡を確かめるように優しい唇がなぞっていく。
「やっぱり綺麗だ。どこもかしこも…」
滑らかな素肌に優しく口づけ、桜色に染まった乳首を舌でなぞった。
「あっ…」
伊織の口から小さく声が上がった。拓馬の唇と舌がより一層弄ると伊織は我慢できずに啼いた。
「声、可愛いな」
「やっ…やだ」
そのまま拓馬の唇は伊織の平たいお腹、硬くなったものにたどり着いた。
「あ、お風呂入ってから…」
「大丈夫。もう待てないから」
唇と舌が伊織のを濡らし、一緒に可愛いおしりを指で弄った。伊織の先っぽから溢れてくるものが、おしりにまで垂れて、指がスルッと呑み込まれていく。
「伊織…。ちょっと自分でいじった?」
伊織は恥ずかしそうに顔を両手で覆っていた。小さく頷きながら…。
「も~!俺が準備したかったよ」
伊織の固くなったものは拓馬の口が逃がしてくれなくて、一緒におしりも弄られて、何だか何も考えられなくなっていた。
「ほんと、するする入るよ。分かる?柔らかい…」
優しいけれど、逃がしてくれない指と唇の柔らかさに伊織は我慢出来なくなってしまった。
「それ以上しちゃ…だめです」
「我慢しなくていいよ。俺にイくとこ見せて」
「ほんとに…あっ…もぉ」
「やらし…胸まで飛んで…」
伊織のおしりは拓馬のごつい指を呑み込んでいた。
「拓馬さん…も、気持ち良くなって…?」
「うん、伊織…いい?」
黙って頷いた伊織の髪にキスをして、拓馬は伊織の中に入った。入り口からならして、優しく出し入れした。
「伊織の中、気持ちいいよ。吸い付いてくる…」
「拓馬さんも気持ちいいの?」
「うん。ね、伊織。痛くない?」
「痛くてもいいから…」
「伊織…」
伊織の可愛さに、拓馬の理性が飛んだ。
「だめだ…俺、優しく出来ないかも」
そう言うと、伊織の中に深く深く何度も入った。伊織は気持ち良すぎてどこかに行ってしまいそうで、拓馬の腕を痛いくらい掴んだ。
「あっ!おっきい…」
「伊織、ごめん」
たがが外れてしまったかのように、拓馬は伊織を抱きしめながら何度も奥を突いた。伊織のおしりはどんどん柔らかく、桃色に染まっていった。伊織は何度も拓馬の名前を呼び続けた。伊織が一段と高く啼いた時、拓馬も我慢できず、一緒に伊織の中に溢れる愛を注ぎ込んでいた。
「好きだ、いおり…」

クタッとなっている伊織が可愛くて、拓馬は柔らかなその髪を撫で続けた。その時、伊織が囁いた。小さな呟きは聞き取れなかった。
「ん?何?なんて言ったの?」
拓馬が耳を近付けると、伊織が拓馬の頭を抱きしめた。
「大好き、って言ったの」
耳に囁かれた甘い言葉に、拓馬はたまらなくなった。
「そんな可愛いことすると、大変だぞ?」
伊織の唇が拓馬の耳をくすぐった。
「どんな風に?」
「知りたい?」
「もっと教えて」
伊織の大好きな琥珀色の瞳に、伊織自身が映り込んでいた。
「ね、拓馬さん。僕ね、拓馬さんの琥珀色の瞳が大好きなんです」
「知ってるよ。よくジーッと見つめられてたからね」
拓馬はニッコリと微笑むと、再び伊織の唇を塞いでいった。
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