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海の見える療養所
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会社に顔を出して、軽く状況を説明して半日休みを取った。優作のマンションに帰り、俺は丸さんに聞いたことをまとめていた。
『お偉いさんが困ることが出て来ちゃうから』
やっぱりそういう組織があるんだな。千聖は仕方なくと言ってたな。彼女の事務所のモデルにもいるんだろうか…。一人、一緒に仕事をした子がいたな。聞いてみるか…。
夕方、いつもより早い時間に優作が帰ってきた。
「おかえり」
俺の顔を見て、相好を崩した。何だよ、その顔…。
「体、どうだ?」
俺を片腕で抱き締めて、耳許で囁いた。くすぐったいんだよ…。
「大丈夫」
「そうか」
「離せ…」
優作は俺の顔を見て笑った。
「赤くなってるぞ(笑)」
「💢」
「怒るなよ」
「美味しかったよ…。朝ごはん」
俺の髪にキスをして、頭をクシャッと撫でた。
「良かった」
「お、俺もカレーなら作れるから…」
「なんかいい匂いすると思ったんだよ」
だから離せ!
さらにギュッと抱き締めると、やっと離してくれた。
「手洗ってくるわ」
「お~!出来るんじゃないか!」
カレーだって…。炒めてトマト缶入れて煮込めば誰でも出来る。
「お味噌汁とサラダまで!」
「だから、サラダは切っただけだし、味噌汁はワカメと豆腐とネギ…」
「立派立派!美味しそうだ(笑)」
嬉しそうな優作の顔を見て、俺も素直に喜ぶことにした。
「食べよ?」
「普通のカレー?なんか赤いけど…」
「トマト缶入ってるから」
「へぇ…。いただきます。…旨い!旨いよ、芹」
「よ、良かったよ」
「初めて食べた(笑)これからカレーは芹に作ってもらおう」
カレーでこんなに喜ばれるとは…。他にも頑張らないとな。ってそれが狙いか?
「俺もこの前作れなかったやつ、食べさせてやるからな(笑)」
俺を助けに来るために作れなかったな。ありがとうな。
「何だよ。そんなに顔ばっかり見んな(笑)」
「見てない!」
「惚れ直した?」
「直さない!」
「え~…」
「元々…だから…」
「声小っさいんだよ(笑)」
プイッと横を向いた俺を笑いながらカレーを完食していた。
夕飯の片づけをしながら、俺は昼間情報屋の丸さんに聞いたこと、濱野千聖のこと、彼女の事務所の知り合いに会いに行く予定だということを話した。
「そうか。あんまり首突っ込まないでくれよ…?」
「お前まで…」
「濱野千聖の病院に行ってみようと思うんだ」
優作は俺の頭に頬を寄せた。
「な、なに?」
「ん?芹は案外優しいからな。罪悪感…感じてないか?」
「あ~…。なくはない。俺、自分の事しか考えてなかったから…」
「俺、一緒に行ってもいいか?」
「えっ?」
優作は俺を心配そうに見ている…。こんな顔する奴じゃなかったのにな。
「いいけど…。どんな状態か分かんないんだぞ」
「だからだよ。一人で抱えて欲しくないんだ」
「…ありがとう」
優作がシンクの縁を掴んで肩をプルプル震えさせていた。
「?」
「ありがとうって効くな(笑)」
「効く?」
「素直になられると、盛っちゃうな(笑)」
盛るなよ!意味分かんないこと言って…。
「風呂…」
「?」
「一緒に入ろうぜ!」
ええ~!…ちょっと…。
「ちょっと嬉しいだろ?」
な!何言って…。
「俺の前だと、可愛くなるな(笑)」
「なってない!」
ダメだ…。わざとだろ。たっぷりの泡で優しく洗われてると、気持ち良…。
「お前の肌って綺麗だよな。白くてきめ細かくて…」
「女みたいって言うんだろ」
「そんなこと言わない。女より綺麗だ」
後から包まれるように抱き抱えられて、乳首を優しくコリコリされた。
「ね、ダメだって…。立ってんない…」
優作の固くなったものが俺の腰に当たる。
「あがるか?」
シャワーでざっと流されて、ふわふわのバスタオルでくるまれると、優作が強硬手段に出た。
「お、おい!降ろせ!」
俺を肩に担いでベッドまで連れて行かれた。
「お前は…。これでも俺は男だぞ?腰痛めたらどうすんだ!」
「俺はこれでも鍛えてんの」
「だからって…」
「もう喋んな!集中しろ」
こいつは…。
もうお風呂でだいぶ気持ち良くさせられていた俺は、集中しろと言われなくてもすぐに没頭した。
「声、可愛すぎんだよ」
だって…。何でこんなに気持ちいいのか分からないくらい勃ちすぎて痛いくらいだ…。
「愛があるセックスって…。違うな…」
「あい?」
「そう。愛…あるだろ?」
そうかもしれない。こいつと最初にしてた頃より、ヤル度に感度が増している気がする。
「納得した?」
そう言って微笑む優作の顔が、俺を愛してるって言ってる。
「ん…。愛してる」
優作は俺をぎゅうっと痛いくらい抱き締めてきた。
「ズルい…。もう止まんない」
いつも止まんないクセに。
音を立てて俺に突き立ててくる。もう、俺の欲しいところは全部知られている…。後だったらここ。顔見ながらイク時はここ…。声がかれてしまうほど喘いだ。俺と一緒にイクくせに、何でそんなに俺ばっかり気持ち良くさせて…。
「お前も…気持ち…いい?」
喘ぐ声の隙間に問いかける。
「当たり前だ。気持ちいいよ、芹」
ホッとした俺に優作は深く口づけた。
あ、イってる…。熱いものが入ってくる。どこにも流されないように、俺は優作の腕を掴んだ。
…………………………………………………………………
「芹、気持ちいい天気だな(笑)」
ご機嫌だな。それに…。これじゃまるでデート…。
「デートにはピッタリだ」
「お前なぁ」
「行き帰りくらいは許せよ(笑)」
「う…」
車は海岸沿いの道路をひた走る。岬の先端にあるその療養所は、回復が望めない人を受け入れる場所だと聞いた。濱野千聖はここでどうしているのか。芹は丸さんが言っていた『病気ではないらしい』と言う言葉の意味を考えていた。
「こんな綺麗な所にあるんだな…」
「うん…。でも、少し寂しくないか?都会の真ん中で華やかな舞台に立っていた人が、訪れる人も少なそうな岬の端っこにいるなんて」
「そうだな…。とにかく彼女の様子を見に行こう。家族でもないから会えるとは限らないがな…」
千聖の病院に着くと、建物の外には芝生が青々と敷き詰められ、空と海の青と白い建物のコントラストを優しく調和させていた。
その芝生の庭にある海に向けて置かれたベンチに、千聖が腰をかけて海を見つめていた。ちょうど看護師が何かで呼ばれていなかった。
「千聖?」
呼びかけても反応がない。もう一度呼ぶと、不思議そうな顔で芹を見る。
「千聖?分かるか?」
「?」
千聖は笑顔を見せた。美しい顔はそのままだが、その笑顔はまるで幼い子供のもののように見えた。
「千聖…」
その時、看護師が戻って来て俺達を怪しんで見た。
「あの…。ここはご家族やごく親しい方しか知らないはずです。どちら様ですか?」
「すみません…」
俺達は名刺を渡して、知り合いの者だと答えた。
「カメラマンの方に…弁護士さん?」
「決して取材とかではないんです。ただ、どうしているのか心配だったので…」
「お知り合いの方でも、ご家族でも…。もう、お分かりにならないと思います」
「えっ?」
「残念ですが…」
その時、風が吹いて千聖の髪が乱れた。左手で髪を抑えたとき、手首の傷が目に入った。
だいぶ深く切ったのだろう。縫合した痕が少しケロイド状に膨らんでいた。
「お帰り下さい。ちゃんと手続きを取って面会にいらして下さい」
看護師はそれだけ言うと、千聖の手を取って優しく言った。
「体が冷えてしまいますよ。中に入りましょうね」
ニコッと看護師に微笑むと、俺達の方を見た。美しく無垢な笑顔を見せてくれた。
それきり、千聖はもうこちらを見なかった。建物の中に入り、姿が見えなくなっても、俺はしばらく動けなかった。千聖のその姿が幻のように思えた。
「芹…。大丈夫か?」
「ん…」
口を開いたら泣いてしまいそうだった。
「お前も冷えるぞ。車に乗ろう…」
優作に手を引かれるまま、俺は車に戻った。頭が真っ白になっていた。あれでは本当に再起不能だ。何があそこまで追い詰めたんだ?
「芹…」
「優作…。何でだろうな。あそこまで追い詰めたものって何なんだろうな…」
「芹…」
優作が俺の頭を胸に抱えた。俺は堰を切ったように泣きはじめた。嗚咽が止まらない俺を、優作は誰にも泣き顔を見せたくないかのように胸に隠し続けていた。
『お偉いさんが困ることが出て来ちゃうから』
やっぱりそういう組織があるんだな。千聖は仕方なくと言ってたな。彼女の事務所のモデルにもいるんだろうか…。一人、一緒に仕事をした子がいたな。聞いてみるか…。
夕方、いつもより早い時間に優作が帰ってきた。
「おかえり」
俺の顔を見て、相好を崩した。何だよ、その顔…。
「体、どうだ?」
俺を片腕で抱き締めて、耳許で囁いた。くすぐったいんだよ…。
「大丈夫」
「そうか」
「離せ…」
優作は俺の顔を見て笑った。
「赤くなってるぞ(笑)」
「💢」
「怒るなよ」
「美味しかったよ…。朝ごはん」
俺の髪にキスをして、頭をクシャッと撫でた。
「良かった」
「お、俺もカレーなら作れるから…」
「なんかいい匂いすると思ったんだよ」
だから離せ!
さらにギュッと抱き締めると、やっと離してくれた。
「手洗ってくるわ」
「お~!出来るんじゃないか!」
カレーだって…。炒めてトマト缶入れて煮込めば誰でも出来る。
「お味噌汁とサラダまで!」
「だから、サラダは切っただけだし、味噌汁はワカメと豆腐とネギ…」
「立派立派!美味しそうだ(笑)」
嬉しそうな優作の顔を見て、俺も素直に喜ぶことにした。
「食べよ?」
「普通のカレー?なんか赤いけど…」
「トマト缶入ってるから」
「へぇ…。いただきます。…旨い!旨いよ、芹」
「よ、良かったよ」
「初めて食べた(笑)これからカレーは芹に作ってもらおう」
カレーでこんなに喜ばれるとは…。他にも頑張らないとな。ってそれが狙いか?
「俺もこの前作れなかったやつ、食べさせてやるからな(笑)」
俺を助けに来るために作れなかったな。ありがとうな。
「何だよ。そんなに顔ばっかり見んな(笑)」
「見てない!」
「惚れ直した?」
「直さない!」
「え~…」
「元々…だから…」
「声小っさいんだよ(笑)」
プイッと横を向いた俺を笑いながらカレーを完食していた。
夕飯の片づけをしながら、俺は昼間情報屋の丸さんに聞いたこと、濱野千聖のこと、彼女の事務所の知り合いに会いに行く予定だということを話した。
「そうか。あんまり首突っ込まないでくれよ…?」
「お前まで…」
「濱野千聖の病院に行ってみようと思うんだ」
優作は俺の頭に頬を寄せた。
「な、なに?」
「ん?芹は案外優しいからな。罪悪感…感じてないか?」
「あ~…。なくはない。俺、自分の事しか考えてなかったから…」
「俺、一緒に行ってもいいか?」
「えっ?」
優作は俺を心配そうに見ている…。こんな顔する奴じゃなかったのにな。
「いいけど…。どんな状態か分かんないんだぞ」
「だからだよ。一人で抱えて欲しくないんだ」
「…ありがとう」
優作がシンクの縁を掴んで肩をプルプル震えさせていた。
「?」
「ありがとうって効くな(笑)」
「効く?」
「素直になられると、盛っちゃうな(笑)」
盛るなよ!意味分かんないこと言って…。
「風呂…」
「?」
「一緒に入ろうぜ!」
ええ~!…ちょっと…。
「ちょっと嬉しいだろ?」
な!何言って…。
「俺の前だと、可愛くなるな(笑)」
「なってない!」
ダメだ…。わざとだろ。たっぷりの泡で優しく洗われてると、気持ち良…。
「お前の肌って綺麗だよな。白くてきめ細かくて…」
「女みたいって言うんだろ」
「そんなこと言わない。女より綺麗だ」
後から包まれるように抱き抱えられて、乳首を優しくコリコリされた。
「ね、ダメだって…。立ってんない…」
優作の固くなったものが俺の腰に当たる。
「あがるか?」
シャワーでざっと流されて、ふわふわのバスタオルでくるまれると、優作が強硬手段に出た。
「お、おい!降ろせ!」
俺を肩に担いでベッドまで連れて行かれた。
「お前は…。これでも俺は男だぞ?腰痛めたらどうすんだ!」
「俺はこれでも鍛えてんの」
「だからって…」
「もう喋んな!集中しろ」
こいつは…。
もうお風呂でだいぶ気持ち良くさせられていた俺は、集中しろと言われなくてもすぐに没頭した。
「声、可愛すぎんだよ」
だって…。何でこんなに気持ちいいのか分からないくらい勃ちすぎて痛いくらいだ…。
「愛があるセックスって…。違うな…」
「あい?」
「そう。愛…あるだろ?」
そうかもしれない。こいつと最初にしてた頃より、ヤル度に感度が増している気がする。
「納得した?」
そう言って微笑む優作の顔が、俺を愛してるって言ってる。
「ん…。愛してる」
優作は俺をぎゅうっと痛いくらい抱き締めてきた。
「ズルい…。もう止まんない」
いつも止まんないクセに。
音を立てて俺に突き立ててくる。もう、俺の欲しいところは全部知られている…。後だったらここ。顔見ながらイク時はここ…。声がかれてしまうほど喘いだ。俺と一緒にイクくせに、何でそんなに俺ばっかり気持ち良くさせて…。
「お前も…気持ち…いい?」
喘ぐ声の隙間に問いかける。
「当たり前だ。気持ちいいよ、芹」
ホッとした俺に優作は深く口づけた。
あ、イってる…。熱いものが入ってくる。どこにも流されないように、俺は優作の腕を掴んだ。
…………………………………………………………………
「芹、気持ちいい天気だな(笑)」
ご機嫌だな。それに…。これじゃまるでデート…。
「デートにはピッタリだ」
「お前なぁ」
「行き帰りくらいは許せよ(笑)」
「う…」
車は海岸沿いの道路をひた走る。岬の先端にあるその療養所は、回復が望めない人を受け入れる場所だと聞いた。濱野千聖はここでどうしているのか。芹は丸さんが言っていた『病気ではないらしい』と言う言葉の意味を考えていた。
「こんな綺麗な所にあるんだな…」
「うん…。でも、少し寂しくないか?都会の真ん中で華やかな舞台に立っていた人が、訪れる人も少なそうな岬の端っこにいるなんて」
「そうだな…。とにかく彼女の様子を見に行こう。家族でもないから会えるとは限らないがな…」
千聖の病院に着くと、建物の外には芝生が青々と敷き詰められ、空と海の青と白い建物のコントラストを優しく調和させていた。
その芝生の庭にある海に向けて置かれたベンチに、千聖が腰をかけて海を見つめていた。ちょうど看護師が何かで呼ばれていなかった。
「千聖?」
呼びかけても反応がない。もう一度呼ぶと、不思議そうな顔で芹を見る。
「千聖?分かるか?」
「?」
千聖は笑顔を見せた。美しい顔はそのままだが、その笑顔はまるで幼い子供のもののように見えた。
「千聖…」
その時、看護師が戻って来て俺達を怪しんで見た。
「あの…。ここはご家族やごく親しい方しか知らないはずです。どちら様ですか?」
「すみません…」
俺達は名刺を渡して、知り合いの者だと答えた。
「カメラマンの方に…弁護士さん?」
「決して取材とかではないんです。ただ、どうしているのか心配だったので…」
「お知り合いの方でも、ご家族でも…。もう、お分かりにならないと思います」
「えっ?」
「残念ですが…」
その時、風が吹いて千聖の髪が乱れた。左手で髪を抑えたとき、手首の傷が目に入った。
だいぶ深く切ったのだろう。縫合した痕が少しケロイド状に膨らんでいた。
「お帰り下さい。ちゃんと手続きを取って面会にいらして下さい」
看護師はそれだけ言うと、千聖の手を取って優しく言った。
「体が冷えてしまいますよ。中に入りましょうね」
ニコッと看護師に微笑むと、俺達の方を見た。美しく無垢な笑顔を見せてくれた。
それきり、千聖はもうこちらを見なかった。建物の中に入り、姿が見えなくなっても、俺はしばらく動けなかった。千聖のその姿が幻のように思えた。
「芹…。大丈夫か?」
「ん…」
口を開いたら泣いてしまいそうだった。
「お前も冷えるぞ。車に乗ろう…」
優作に手を引かれるまま、俺は車に戻った。頭が真っ白になっていた。あれでは本当に再起不能だ。何があそこまで追い詰めたんだ?
「芹…」
「優作…。何でだろうな。あそこまで追い詰めたものって何なんだろうな…」
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