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44. 第六感のようなもの
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「……どうしたの? なにか心配事でもある?」
心配そうにのぞき込んできたミレーユに言われ、エドガールは驚いて目を見開く。
「えっ? 心配事だって? そんな風に見える?」
エドガールが聞き返すと、ミレーユはこくんとうなずいた。
「うん。最近、あなたがなんだか不安そうに見えるの。時々、すごく心細そうにしてる」
「そうかな? そんなつもりはなかったけど……」
エドガールは思わず自分の顔を撫で回してしまう。
たしかに心配事はゼロじゃないが、なるべく暗いことは顔に出さないようにしていたのに……
すると、ミレーユは小さな子供にそうするように、おでことおでこをコツンと合わせてきた。
「私にはわかるんだよ、エドガール。あなたの心の小さな動きが伝わってくるの……」
彼女の小さな額の硬さを感じながら、まぶたを閉じる。
そうなんだろうな、と思った。
彼女の言うとおり、たぶん彼女には本当にわかるのだ。
彼女はなにか常人とは違う、第六感のようなものが発達している。そう感じることがこれまでも多々あった。
「ははっ、それじゃ超能力者みたいだ。君に隠し事はできないな……」
おどけて言うと、彼女は安心させるように抱きしめてくれた。
ミレーユ……好きだよ……
こうして甘やかせてくれる母性的なところと、押しつけられた乳房の柔らかさに、性懲りもなくドキドキしてしまい、股間の怒張がさらにググッと硬くなる。
それはすでに彼女の蜜壺奥深くに埋まっており、内部の異変を察知した彼女は、あっ、と小さく息を呑んだ。
エドガールはソファに座り、その上にミレーユが向かい合ってまたがる形で、二人は愛し合っている最中だった。
発情期だというミレーユの求めに応じ、エドガールはほぼ毎日のように彼女を寝室に招き入れている。
大きな声では言えないけど、彼女に肉体を欲されるのはこの上なくうれしかった。
しかも、彼女を前にすると、これまでの性に淡白だった自分は消え去り、まるで強壮剤でも打たれたような精力に溢れた漢に変貌を遂げるのだ。
恥じらいながらも欲情する彼女に充分すぎるほど与えることができ、それが雄としての自信に繋がっている。
彼女を好きになればなるほど、自分のことも好きになれる気がした。
ゆらり、と白い腰が艶かしく揺れ出す。
ほっそりした彼女の指が、肩の筋肉に食い込んでくる感触が、堪らなく好きだった。
ぬるん、と雄棒が媚肉の窟を滑り抜け、その心地よさに恍惚となる。
「あっ、あぅっ、ご、ごめんなさいっ、わ、わたし……っ」
羞恥に頬を染め、繰り返し謝りながらも、彼女はエドガールの首に両腕を回し、いやらしく腰を振ってくる。
先端を膣奥になすりつけてくるその動きは、とろけるような摩擦を生じさせ、じわりと射精感が這い上がった。
あっ、くっ、きっ、気持ちイイ……。こ、こんなの、すぐにイキそうだっ……
「ごっ、ごっ、ごめんなさい、ごめんなさい……」
恥ずかしいのに腰が止められないミレーユは、半泣きのようになっていて、それがどうしようもなく可愛い。
彼女の体を抱えるようにし、両手で尻肉を掴み、絶頂を迎えられるよう腰の動きを導く……
「い、いいんだ、ミレーユ……。き、君の気持ちいいように、好きなように動いて……。んっ、くっ、そ、そうだ……。いいぞ、あっ、ほ、ほら、もっと、奥まで……あぁ……」
彼女の腰がリズムよく弾むたび、グチャッ、ピチャッ、と粘度の高い水音が鳴る。
ふわっと鼻腔いっぱいに広がるレテの花の香りに、酔いそうだった。
けど、ものすごく好きな香りだ。一番好きだった。他のなによりも。
性交のときだけ嗅げるこの甘い香りが、もう本能の深いところに染みついていた。
下のほうから上がってくる熱に息苦しさを覚え、このだんだん高まっていく感じが、彼女を好きな気持ちなのか射精欲なのか、わからなくなる。
温かい媚肉にしっかりと根元までくるまれ、甘ったるい香りに中枢神経までやられ、理性も意識もどろどろに溶解していくみたいだ。
「あっ、か、硬くてっ、き、気持ちイイッ、よぉ……。あんっ、んっ、ここっ、ここぉっ……!」
ふっくらした豊満な乳房を揺すりながら、まるで暴れ馬でも乗りこなすようにいやらしく腰を使う彼女は、目が離せないほど美しかった。
みずみずしい肌に玉の汗が浮かび、無造作にアップした髪からおくれ毛が落ちる。
潤んだ瞳も紅潮した頬も、半開きになった艶やかな唇も、雄を狂わせるほどの色気を放っていた。
あっ、あっ、くっ、ミ、ミレーユッ……。こ、こんな……淫らな……あぐっ……
このほっそりした薄いお腹の内側で、筆舌に尽くしがたい甘やかな責め苦が雄棒に対して行われていた。
まだ若い蜜壺は活発に収縮し、よく濡れた柔らかい媚肉が、雄棒を淫らにしごきながら、にゅるにゅると滑っていく……
くっ、こっ、これはっ、すごっ……。と、とろとろで、腰抜けそうだっ……
剥き出しの雄棒が、生のままの媚肉と直接擦れ合うたび、気絶しそうなほどの快感が腰に響き渡る。
どんどん熱がせり上がってきて、もうすぐそこまで来ていた。
あと少し、あと少しでもう……
小さな尻を引き寄せながら、太腿と腰の筋肉にギッと力を込め、彼女の好きな最奥を狙いすます。
振り落とされまいとするように、彼女はぎゅっとしがみついてきた。
彼女がどうしようもなく好きで、好きで好きでおかしくなりそうだ。優しくしたいし犯したいし壊したいし、いろんな衝動がぐちゃぐちゃのない交ぜになり、最後は無我夢中で雄棒を何度も何度も突き上げていた。
「あっ、あぅっ、あぁ……もっ、もぉっ、イッ、イッちゃうっ……!」
彼女はなにを思ったのか、唇をふわりと開くと、エドガールの肩の筋肉にギッと噛みついた。まるで吸血鬼がそうするみたいに。
鋭い犬歯が、筋肉の繊維に食い込む。
飛び散る、赤い鮮血。
背筋が凍るような深い痛みが、肩から背骨へゾクリと走る。
……つぅっ……あぁっ……
そのとき、雄棒の先端から勢いよく精がほとばしり出た。
とっさに、肩を差し出すように首を横に倒し、掴んでいる尻を引き寄せ、蜜壺の一番深いところに精を注ぎ込む。
一度出たら止まらない。溜まっていた熱が、どんどん抜けていく……
う……わ……。な……なんだ……これ……あぁ……
凍えるような痛みと、途方もない解放の快感……
抱きしめている白い四肢がビクビクッと震え、彼女も達したらしいことがぼんやりわかった。
「……エドガール……好き……」
彼女は唇を鮮血で染めながら、うわごとのようにつぶやく……
ふるふると腰を震わせ、断続的に射精を繰り返しながら、甘美すぎる快感に息もできなかった。
……あぁ……天国みたいだ……。それとも、地獄なのか……
絶頂と同時に痛みを与えられると、かつてない背徳的な刺激が生まれ、それが快感を増幅させた。
れろり、と濡れた舌が肩の血を舐め取る。
ゾクゾクッと、うなじの肌が粟立った。
「あぁ……。エドガールの……美味しい……。美味しくて、大好き……」
絶頂の酩酊状態にあるせいか、彼女は喉を鳴らし、エドガールの血を啜っていた。
ああ、そうだ、と思い出す。彼女は人狼だった。人狼は人肉を好物とする生き物……
こうして精を注ぎながら血を吸われるのは、堪らなく素晴らしい体験だった。心も体も奪い合い、食い合い与え合い、とろとろに溶け合って、動物としての本能が満たされていく……
ミレーユ、好きなだけ吸ってくれ……。なんなら、少しぐらい食べたっていいんだ……
それは言葉にならず、吐息が漏れただけだった。
彼女にむしゃむしゃと食べられる……食いちぎられた肉片は、すべて彼女の胃の腑に収まり、やがて彼女の血となり肉となる……
それは抗いがたく官能的で、美しくも淫靡なイメージだった。
どうにか気道に空気を入れながら思う。
僕は彼女に食べられたいのかもしれない。僕が性交して彼女を食べたいと思っているのと同じだけ……
最後の一滴まであますところなく精を注ぎ込み、ぐったりした彼女を柔らかく抱きしめる。
ミレーユ、大好きだよ……
「……エドガール……?」
子猫みたいに甘えてくる彼女の背中を優しく撫でてやりながら、心に一点の黒い染みのような不安が、避けがたく広がっていくのを感じた。
君がさっき言ってたこと……
僕はたしかに不安で、心細いのかもしれない。
君がここへ来てから数ケ月経ち、君もここに馴染んできたし、毎日にぎやかで穏やかで幸せだ。
君は変わらず僕を好いてくれているし、僕のほうは君を好きな気持ちが日増しに高まっている。
けど、たまに無性に不安になるんだ。
君がどこか遠くを見つめたり、寂しそうにたたずんでいたり、儚い笑顔を向けたりすると、無性に。
なんだか、いつか君がどこか遠くに行ってしまいそうで。
そして、そのことを君は知っていて、知っているのに黙っているみたいで……
「……なんでもないよ、ミレーユ。全部気のせいだ。さあ、ゆっくりおやすみ……」
彼女の体をそっと横たえさせ、自分も隣に横たわって抱きしめた。
間もなく、腕の中の彼女はスヤスヤと寝息を立てはじめる。
その青白い寝顔を、エドガールは長い時間見つめ続けていた。
心配そうにのぞき込んできたミレーユに言われ、エドガールは驚いて目を見開く。
「えっ? 心配事だって? そんな風に見える?」
エドガールが聞き返すと、ミレーユはこくんとうなずいた。
「うん。最近、あなたがなんだか不安そうに見えるの。時々、すごく心細そうにしてる」
「そうかな? そんなつもりはなかったけど……」
エドガールは思わず自分の顔を撫で回してしまう。
たしかに心配事はゼロじゃないが、なるべく暗いことは顔に出さないようにしていたのに……
すると、ミレーユは小さな子供にそうするように、おでことおでこをコツンと合わせてきた。
「私にはわかるんだよ、エドガール。あなたの心の小さな動きが伝わってくるの……」
彼女の小さな額の硬さを感じながら、まぶたを閉じる。
そうなんだろうな、と思った。
彼女の言うとおり、たぶん彼女には本当にわかるのだ。
彼女はなにか常人とは違う、第六感のようなものが発達している。そう感じることがこれまでも多々あった。
「ははっ、それじゃ超能力者みたいだ。君に隠し事はできないな……」
おどけて言うと、彼女は安心させるように抱きしめてくれた。
ミレーユ……好きだよ……
こうして甘やかせてくれる母性的なところと、押しつけられた乳房の柔らかさに、性懲りもなくドキドキしてしまい、股間の怒張がさらにググッと硬くなる。
それはすでに彼女の蜜壺奥深くに埋まっており、内部の異変を察知した彼女は、あっ、と小さく息を呑んだ。
エドガールはソファに座り、その上にミレーユが向かい合ってまたがる形で、二人は愛し合っている最中だった。
発情期だというミレーユの求めに応じ、エドガールはほぼ毎日のように彼女を寝室に招き入れている。
大きな声では言えないけど、彼女に肉体を欲されるのはこの上なくうれしかった。
しかも、彼女を前にすると、これまでの性に淡白だった自分は消え去り、まるで強壮剤でも打たれたような精力に溢れた漢に変貌を遂げるのだ。
恥じらいながらも欲情する彼女に充分すぎるほど与えることができ、それが雄としての自信に繋がっている。
彼女を好きになればなるほど、自分のことも好きになれる気がした。
ゆらり、と白い腰が艶かしく揺れ出す。
ほっそりした彼女の指が、肩の筋肉に食い込んでくる感触が、堪らなく好きだった。
ぬるん、と雄棒が媚肉の窟を滑り抜け、その心地よさに恍惚となる。
「あっ、あぅっ、ご、ごめんなさいっ、わ、わたし……っ」
羞恥に頬を染め、繰り返し謝りながらも、彼女はエドガールの首に両腕を回し、いやらしく腰を振ってくる。
先端を膣奥になすりつけてくるその動きは、とろけるような摩擦を生じさせ、じわりと射精感が這い上がった。
あっ、くっ、きっ、気持ちイイ……。こ、こんなの、すぐにイキそうだっ……
「ごっ、ごっ、ごめんなさい、ごめんなさい……」
恥ずかしいのに腰が止められないミレーユは、半泣きのようになっていて、それがどうしようもなく可愛い。
彼女の体を抱えるようにし、両手で尻肉を掴み、絶頂を迎えられるよう腰の動きを導く……
「い、いいんだ、ミレーユ……。き、君の気持ちいいように、好きなように動いて……。んっ、くっ、そ、そうだ……。いいぞ、あっ、ほ、ほら、もっと、奥まで……あぁ……」
彼女の腰がリズムよく弾むたび、グチャッ、ピチャッ、と粘度の高い水音が鳴る。
ふわっと鼻腔いっぱいに広がるレテの花の香りに、酔いそうだった。
けど、ものすごく好きな香りだ。一番好きだった。他のなによりも。
性交のときだけ嗅げるこの甘い香りが、もう本能の深いところに染みついていた。
下のほうから上がってくる熱に息苦しさを覚え、このだんだん高まっていく感じが、彼女を好きな気持ちなのか射精欲なのか、わからなくなる。
温かい媚肉にしっかりと根元までくるまれ、甘ったるい香りに中枢神経までやられ、理性も意識もどろどろに溶解していくみたいだ。
「あっ、か、硬くてっ、き、気持ちイイッ、よぉ……。あんっ、んっ、ここっ、ここぉっ……!」
ふっくらした豊満な乳房を揺すりながら、まるで暴れ馬でも乗りこなすようにいやらしく腰を使う彼女は、目が離せないほど美しかった。
みずみずしい肌に玉の汗が浮かび、無造作にアップした髪からおくれ毛が落ちる。
潤んだ瞳も紅潮した頬も、半開きになった艶やかな唇も、雄を狂わせるほどの色気を放っていた。
あっ、あっ、くっ、ミ、ミレーユッ……。こ、こんな……淫らな……あぐっ……
このほっそりした薄いお腹の内側で、筆舌に尽くしがたい甘やかな責め苦が雄棒に対して行われていた。
まだ若い蜜壺は活発に収縮し、よく濡れた柔らかい媚肉が、雄棒を淫らにしごきながら、にゅるにゅると滑っていく……
くっ、こっ、これはっ、すごっ……。と、とろとろで、腰抜けそうだっ……
剥き出しの雄棒が、生のままの媚肉と直接擦れ合うたび、気絶しそうなほどの快感が腰に響き渡る。
どんどん熱がせり上がってきて、もうすぐそこまで来ていた。
あと少し、あと少しでもう……
小さな尻を引き寄せながら、太腿と腰の筋肉にギッと力を込め、彼女の好きな最奥を狙いすます。
振り落とされまいとするように、彼女はぎゅっとしがみついてきた。
彼女がどうしようもなく好きで、好きで好きでおかしくなりそうだ。優しくしたいし犯したいし壊したいし、いろんな衝動がぐちゃぐちゃのない交ぜになり、最後は無我夢中で雄棒を何度も何度も突き上げていた。
「あっ、あぅっ、あぁ……もっ、もぉっ、イッ、イッちゃうっ……!」
彼女はなにを思ったのか、唇をふわりと開くと、エドガールの肩の筋肉にギッと噛みついた。まるで吸血鬼がそうするみたいに。
鋭い犬歯が、筋肉の繊維に食い込む。
飛び散る、赤い鮮血。
背筋が凍るような深い痛みが、肩から背骨へゾクリと走る。
……つぅっ……あぁっ……
そのとき、雄棒の先端から勢いよく精がほとばしり出た。
とっさに、肩を差し出すように首を横に倒し、掴んでいる尻を引き寄せ、蜜壺の一番深いところに精を注ぎ込む。
一度出たら止まらない。溜まっていた熱が、どんどん抜けていく……
う……わ……。な……なんだ……これ……あぁ……
凍えるような痛みと、途方もない解放の快感……
抱きしめている白い四肢がビクビクッと震え、彼女も達したらしいことがぼんやりわかった。
「……エドガール……好き……」
彼女は唇を鮮血で染めながら、うわごとのようにつぶやく……
ふるふると腰を震わせ、断続的に射精を繰り返しながら、甘美すぎる快感に息もできなかった。
……あぁ……天国みたいだ……。それとも、地獄なのか……
絶頂と同時に痛みを与えられると、かつてない背徳的な刺激が生まれ、それが快感を増幅させた。
れろり、と濡れた舌が肩の血を舐め取る。
ゾクゾクッと、うなじの肌が粟立った。
「あぁ……。エドガールの……美味しい……。美味しくて、大好き……」
絶頂の酩酊状態にあるせいか、彼女は喉を鳴らし、エドガールの血を啜っていた。
ああ、そうだ、と思い出す。彼女は人狼だった。人狼は人肉を好物とする生き物……
こうして精を注ぎながら血を吸われるのは、堪らなく素晴らしい体験だった。心も体も奪い合い、食い合い与え合い、とろとろに溶け合って、動物としての本能が満たされていく……
ミレーユ、好きなだけ吸ってくれ……。なんなら、少しぐらい食べたっていいんだ……
それは言葉にならず、吐息が漏れただけだった。
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最後の一滴まであますところなく精を注ぎ込み、ぐったりした彼女を柔らかく抱きしめる。
ミレーユ、大好きだよ……
「……エドガール……?」
子猫みたいに甘えてくる彼女の背中を優しく撫でてやりながら、心に一点の黒い染みのような不安が、避けがたく広がっていくのを感じた。
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けど、たまに無性に不安になるんだ。
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なんだか、いつか君がどこか遠くに行ってしまいそうで。
そして、そのことを君は知っていて、知っているのに黙っているみたいで……
「……なんでもないよ、ミレーユ。全部気のせいだ。さあ、ゆっくりおやすみ……」
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