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47. そうして巡り続けている
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「ジュリー、もうお祈りはいいのか?」
エドガールが声を掛けると、ジュリエットは眉間に皺を寄せ、うーんとうなった。
「いいっていうか、どう祈っていいかわかんない」
「わかんないなんてことはないだろう。お母さんに言いたいことはないのか? 聞きたいこととか、報告したいことでもいい」
「聞きたいことなら、山ほどあるけどねぇ」
ジュリエットは偉そうに腕を組み、咲き誇る花が供えられた墓標を見遣る。
そこには、『良き母にして良き妻、ミレーユ・ドラポルトここに眠る』と彫られている。
エドガールは春休みのジュリエットを連れて、エストヴィルの外れにある墓地を訪れていた。
季節はミレーユが好きな春。ちょうど桜の花は満開だが、風はまだ少し冷たい。
「まあ、おまえが六歳のときに亡くなったからなぁ。憶えてないのも無理はないが……」
エドガールがそう言うと、ジュリエットは墓標を見つめたまま言う。
「憶えてなくはないけどね。ママって、短命種だったんでしょ? その、お爺ちゃんの一族で純血種の女性は短命って……」
「うん、そうだな。だから、ママも長くは生きられなかったんだ」
純血種の人狼の雌は、短命種である……
その秘密を最後まで明かさず、ミレーユは逝ってしまった。
享年二十七歳。あまりにも早すぎる死だった。
ミレーユが病床に伏せって、どんどん弱っていき、あっという間にその命の火が消えたとき、ようやく思い当たったのだ。
月食の聖贄宴の存在理由に。
聖贄宴を執り行うことによって、雌の人狼の延命を図っていたのだ。
種族生存のためにシャロワの一族がひねり出した、苦肉の策とでも呼べるもの……
ミレーユがそう説明した意味が、彼女の死後にようやくわかった。
「それってさ、パパは知ってたの?」
ジュリエットにきょとんとした瞳で見つめられ、エドガールは返答に困ってしまう。
「うーん……知らなかった、と言うべきなんだろうが、薄々勘づいてはいたよ。ママはすっごく綺麗な人でね。それはもう、この世のものとは思えないほどの美人だったから、この人は長くは生きないかもしれないなって、心のどこかでパパは感じてたかな」
「へええ。そんなに美人だったんだ。うらやまし。私、なんで受け継がなかったんだろ?」
「そんなことないだろ。すごく美人だと思うよ、ジュリー。ママによく似てる」
「えええ。お世辞は止めてよ。私はこのソバカスとニキビのせいで、人生終わってるんだから」
「終わってないだろ、別に……」
大げさに嘆くジュリエットを前に、エドガールはつい苦笑してしまう。
今年十六歳になったジュリエットは、母親譲りの赤毛交じりの黒髪で、紺青色の瞳を持つ美人に成長していた。
一瞬、ミレーユと見間違えることがあり、そのたびにエドガールは甘酸っぱいような、切ない気持ちになる。
「じゃー、もう一回お祈りしていい? 今度はね、ママとちゃんとお話しするからさ」
ジュリエットはゴシゴシと自分の手をスカートで拭き、手を合わせた。
「もちろん。何回でも好きなだけお祈りするがいいよ。ママもきっと喜ぶぞ」
エドガールはまぶしいような心地がしながら、我が娘のうしろ姿を眺める。
そのとき、ふわりと優しい風が吹き、小さな桜の花びらを運んできた。
すぐそばにミレーユがいるような気がして、エドガールは思わず空を見上げる。
桜の花びらが雪のように舞い踊り、悲しくなるほど綺麗な青がそこにあった。
「ねぇ。ママってどんな人だったの……?」
お祈りを終えたジュリエットがそばに来て、同じように空を見上げながら問う。
「どんな人って……。その話はもう何度もしただろう?」
「いいの! 何回でも聞きたいの。私、パパがするママの話、好きなんだもん。個人的に」
個人的に、と言いながらツンと唇を尖らせているのが、生意気だけど可愛かった。
「そうだなぁ……。とにかく、綺麗な人だったよ。触るのが怖くなるぐらい、純粋で、綺麗で……」
「美人だったんでしょ? それはもうわかったって。もっと他のこと!」
「うーん、他のことか……。すごく優しかったよ。皆から嫌われているような、醜いおじさんにも優しく慈悲をかけるような、女神みたいな人だった」
「ふんふん。それでそれで?」
あのときミレーユのお腹にいたジュリエットに、今、こうしてあれこれおしゃべりしているのが夢みたいだ。
小っちゃくてぎゃあぎゃあ泣いてた癖に、こんなに大きくなって、こんなに偉そうになって……君にも見せてやりたいよ、ミレーユ。
あのときの予想は、僕が当たっていただろう? 君は男の子だと予想してたからね。
今でもミレーユを思うと、会いたくて恋しくて、切ない気持ちが溢れ、言葉に詰まってしまう。
そんなエドガールの様子に気づかないジュリエットは、ふむふむと訳知り顔でうなずいた。
「ママは読書家で、きっと頭もよかったのね! 美人で才女だなんて、いいなぁ、憧れちゃうなぁ~」
「うん。頭もよかったよ。とても誠実で、強くて、いろんな深い部分をちゃんとわかってる人だった。パパは人間不信だったけど、ママのことだけは信じられたな」
「へええ! いがーい! パパが人間不信だなんて。そんな風にぜんぜん見えない」
「ママに出会って、変わったんだよ。ママは魔法使いみたいな人だった。僕の人生をガラリと薔薇色に変えちゃったんだからね」
「けどさ、結婚して、私産んですぐ死んじゃって、パパ的には今ひとつじゃない?」
しかめっ面をするジュリエットに、エドガールは首を横に振ってみせる。
「そんなことない。おまえもいつかわかるよ。たしかにママはこの世をすぐに去ってしまったけど、ママに出会わなかった人生なんて考えられない。それだけは絶対にないよ。それに、ママはおまえという宝物を遺してくれたからね」
すると、ジュリエットは「そんなぁ」と照れながら、うれしそうに頬を染めた。
「パパは今でも、ママのこと好きなの?」
まっすぐに見上げてくる、紺青の瞳に向かってうなずく。
「うん。ずっと愛してるよ。今でも」
「ふーん。すっごい、ラブラブだね」
「そうだよ。ラブラブだよ。パパにとってママはね、永遠に憧れの人なんだ」
僕はずっと彼女に片思いをしていたし、今もこうして片思いし続けてるんだ。
「昔のパパはね、愛とか、愛してるとか、そういうのがどういうものなのかよくわからなかった」
「そうなんだ。パパにもそんな時期があったんだね」
「そうだよ。あんまり生きるのが上手じゃなかったな」
これまでもうまく生きられなかったし、これからも失敗ばかりの人生が続いていくんだろう。
日の当たらない場所で生きる陰性植物みたいに、ひっそりと誰の目に留まることもなく。
ずっとそれでいいと思っていた。あらゆるものに興味はなかったし、誰かに対して特に執着もなかったし、なにか書いて平和に生きていければそれで充分だと。
ただ、あのとき……彼女の肌に冷たい銃口を突きつけたとき、僕は強く思った。
もし彼女が僕のものにならないのなら、もうこの命なんて要らない。
そんな世界、とっとと滅んでしまえばいい。
生まれて初めて、本気でそう思ったんだ。
「じゃあ、よかったんだね。ママに出会えて」
「そうだよ、ジュリー。……そろそろ帰ろうか」
「うん。帰ろ帰ろ。またベルナールにうるさく言われちゃう」
「ほんとだな。足腰は弱ってるけど、説教が始まると長いからなぁ……」
そうしてジュリエットと二人、肩を並べて歩き出した。
爽やかな風が吹き、太陽は昇り、やがて沈み、月日は流れる。
君のいないこの世界は、君がいないまま回り続け、僕は老いてやがて死に、ジュリエットも老いてやがて死に、今もどこかで誰かが誰かに出会い、新しい命が生まれているんだろう。
僕たちはそうして巡り続けている。
ミレーユ、僕はさ。そのことが、とんでもなく素晴らしいことに思えるんだ。
いつか、君にもう一度会えることがあったら、ちゃんと言えるかな。
ありがとう。僕に優しい世界をくれて。
僕の人生を明るく照らしてくれて。
君のことを今も変わらず、ずっと愛している。
<了>
エドガールが声を掛けると、ジュリエットは眉間に皺を寄せ、うーんとうなった。
「いいっていうか、どう祈っていいかわかんない」
「わかんないなんてことはないだろう。お母さんに言いたいことはないのか? 聞きたいこととか、報告したいことでもいい」
「聞きたいことなら、山ほどあるけどねぇ」
ジュリエットは偉そうに腕を組み、咲き誇る花が供えられた墓標を見遣る。
そこには、『良き母にして良き妻、ミレーユ・ドラポルトここに眠る』と彫られている。
エドガールは春休みのジュリエットを連れて、エストヴィルの外れにある墓地を訪れていた。
季節はミレーユが好きな春。ちょうど桜の花は満開だが、風はまだ少し冷たい。
「まあ、おまえが六歳のときに亡くなったからなぁ。憶えてないのも無理はないが……」
エドガールがそう言うと、ジュリエットは墓標を見つめたまま言う。
「憶えてなくはないけどね。ママって、短命種だったんでしょ? その、お爺ちゃんの一族で純血種の女性は短命って……」
「うん、そうだな。だから、ママも長くは生きられなかったんだ」
純血種の人狼の雌は、短命種である……
その秘密を最後まで明かさず、ミレーユは逝ってしまった。
享年二十七歳。あまりにも早すぎる死だった。
ミレーユが病床に伏せって、どんどん弱っていき、あっという間にその命の火が消えたとき、ようやく思い当たったのだ。
月食の聖贄宴の存在理由に。
聖贄宴を執り行うことによって、雌の人狼の延命を図っていたのだ。
種族生存のためにシャロワの一族がひねり出した、苦肉の策とでも呼べるもの……
ミレーユがそう説明した意味が、彼女の死後にようやくわかった。
「それってさ、パパは知ってたの?」
ジュリエットにきょとんとした瞳で見つめられ、エドガールは返答に困ってしまう。
「うーん……知らなかった、と言うべきなんだろうが、薄々勘づいてはいたよ。ママはすっごく綺麗な人でね。それはもう、この世のものとは思えないほどの美人だったから、この人は長くは生きないかもしれないなって、心のどこかでパパは感じてたかな」
「へええ。そんなに美人だったんだ。うらやまし。私、なんで受け継がなかったんだろ?」
「そんなことないだろ。すごく美人だと思うよ、ジュリー。ママによく似てる」
「えええ。お世辞は止めてよ。私はこのソバカスとニキビのせいで、人生終わってるんだから」
「終わってないだろ、別に……」
大げさに嘆くジュリエットを前に、エドガールはつい苦笑してしまう。
今年十六歳になったジュリエットは、母親譲りの赤毛交じりの黒髪で、紺青色の瞳を持つ美人に成長していた。
一瞬、ミレーユと見間違えることがあり、そのたびにエドガールは甘酸っぱいような、切ない気持ちになる。
「じゃー、もう一回お祈りしていい? 今度はね、ママとちゃんとお話しするからさ」
ジュリエットはゴシゴシと自分の手をスカートで拭き、手を合わせた。
「もちろん。何回でも好きなだけお祈りするがいいよ。ママもきっと喜ぶぞ」
エドガールはまぶしいような心地がしながら、我が娘のうしろ姿を眺める。
そのとき、ふわりと優しい風が吹き、小さな桜の花びらを運んできた。
すぐそばにミレーユがいるような気がして、エドガールは思わず空を見上げる。
桜の花びらが雪のように舞い踊り、悲しくなるほど綺麗な青がそこにあった。
「ねぇ。ママってどんな人だったの……?」
お祈りを終えたジュリエットがそばに来て、同じように空を見上げながら問う。
「どんな人って……。その話はもう何度もしただろう?」
「いいの! 何回でも聞きたいの。私、パパがするママの話、好きなんだもん。個人的に」
個人的に、と言いながらツンと唇を尖らせているのが、生意気だけど可愛かった。
「そうだなぁ……。とにかく、綺麗な人だったよ。触るのが怖くなるぐらい、純粋で、綺麗で……」
「美人だったんでしょ? それはもうわかったって。もっと他のこと!」
「うーん、他のことか……。すごく優しかったよ。皆から嫌われているような、醜いおじさんにも優しく慈悲をかけるような、女神みたいな人だった」
「ふんふん。それでそれで?」
あのときミレーユのお腹にいたジュリエットに、今、こうしてあれこれおしゃべりしているのが夢みたいだ。
小っちゃくてぎゃあぎゃあ泣いてた癖に、こんなに大きくなって、こんなに偉そうになって……君にも見せてやりたいよ、ミレーユ。
あのときの予想は、僕が当たっていただろう? 君は男の子だと予想してたからね。
今でもミレーユを思うと、会いたくて恋しくて、切ない気持ちが溢れ、言葉に詰まってしまう。
そんなエドガールの様子に気づかないジュリエットは、ふむふむと訳知り顔でうなずいた。
「ママは読書家で、きっと頭もよかったのね! 美人で才女だなんて、いいなぁ、憧れちゃうなぁ~」
「うん。頭もよかったよ。とても誠実で、強くて、いろんな深い部分をちゃんとわかってる人だった。パパは人間不信だったけど、ママのことだけは信じられたな」
「へええ! いがーい! パパが人間不信だなんて。そんな風にぜんぜん見えない」
「ママに出会って、変わったんだよ。ママは魔法使いみたいな人だった。僕の人生をガラリと薔薇色に変えちゃったんだからね」
「けどさ、結婚して、私産んですぐ死んじゃって、パパ的には今ひとつじゃない?」
しかめっ面をするジュリエットに、エドガールは首を横に振ってみせる。
「そんなことない。おまえもいつかわかるよ。たしかにママはこの世をすぐに去ってしまったけど、ママに出会わなかった人生なんて考えられない。それだけは絶対にないよ。それに、ママはおまえという宝物を遺してくれたからね」
すると、ジュリエットは「そんなぁ」と照れながら、うれしそうに頬を染めた。
「パパは今でも、ママのこと好きなの?」
まっすぐに見上げてくる、紺青の瞳に向かってうなずく。
「うん。ずっと愛してるよ。今でも」
「ふーん。すっごい、ラブラブだね」
「そうだよ。ラブラブだよ。パパにとってママはね、永遠に憧れの人なんだ」
僕はずっと彼女に片思いをしていたし、今もこうして片思いし続けてるんだ。
「昔のパパはね、愛とか、愛してるとか、そういうのがどういうものなのかよくわからなかった」
「そうなんだ。パパにもそんな時期があったんだね」
「そうだよ。あんまり生きるのが上手じゃなかったな」
これまでもうまく生きられなかったし、これからも失敗ばかりの人生が続いていくんだろう。
日の当たらない場所で生きる陰性植物みたいに、ひっそりと誰の目に留まることもなく。
ずっとそれでいいと思っていた。あらゆるものに興味はなかったし、誰かに対して特に執着もなかったし、なにか書いて平和に生きていければそれで充分だと。
ただ、あのとき……彼女の肌に冷たい銃口を突きつけたとき、僕は強く思った。
もし彼女が僕のものにならないのなら、もうこの命なんて要らない。
そんな世界、とっとと滅んでしまえばいい。
生まれて初めて、本気でそう思ったんだ。
「じゃあ、よかったんだね。ママに出会えて」
「そうだよ、ジュリー。……そろそろ帰ろうか」
「うん。帰ろ帰ろ。またベルナールにうるさく言われちゃう」
「ほんとだな。足腰は弱ってるけど、説教が始まると長いからなぁ……」
そうしてジュリエットと二人、肩を並べて歩き出した。
爽やかな風が吹き、太陽は昇り、やがて沈み、月日は流れる。
君のいないこの世界は、君がいないまま回り続け、僕は老いてやがて死に、ジュリエットも老いてやがて死に、今もどこかで誰かが誰かに出会い、新しい命が生まれているんだろう。
僕たちはそうして巡り続けている。
ミレーユ、僕はさ。そのことが、とんでもなく素晴らしいことに思えるんだ。
いつか、君にもう一度会えることがあったら、ちゃんと言えるかな。
ありがとう。僕に優しい世界をくれて。
僕の人生を明るく照らしてくれて。
君のことを今も変わらず、ずっと愛している。
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