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乱交

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その頃、奥の部屋に連れて行かれた明智と天夜は自らの意思ではなく床へと座ってしまう。
なにも拘束されていないはずなのに手足は動かず、二人共視線だけを彷徨わせる。
そこには先程、入口入ってすぐにいたシースルーの服を着た女性が二人居た。

クスクスと笑みを浮かべる二人の瞳は濁っており、既に正気ではない様子である。


「おい、天夜こいつ等も幻術掛かってね?」
「みたいだね……、でも、俺達の動き封じてるやつではないっぽいな」
「だな……操作系は尻尾捕まえられるとこにいねぇのが定石だからな」

小声で情報をやり取りするが解決の糸口が見つけられずに苦虫を噛み潰したように表情を歪める。
すると一人の女性が手に持っていたリモコンのスイッチを入れた。

「なッ───────っ!!」
「ぅ……………………ぁ……」

尿道の中に埋まっているチップが振動して感じた事のない快感に二人の顔が歪んだ。
自慰をして得る快楽でも、セックスで挿入して得る快楽でもない、気持ちいいというにはまだ不完全な快感に全身が震えてしまう。

「はっ、………も、最悪っ」
「だね、っ……く、そこだけは、……同感ッ!」

そんな事を言っている間に部屋中にガスが充満していく。
二人共呼吸を止めるが皮膚からも吸収されてしまうタイプであった為、異常な程に興奮していく。
天夜も能力が発動できずに自分で体内数値を操れないため興奮に明智同様に呼吸が弾んでいった。
そうしている間に目の前のモニターに日当瀬と千星の様子が映し出される。

「な………オイ………これって」
「………は………凄い……ね」

そこには日当瀬と千星が操られるように自慰をする姿が映され、そんな状況ではないのに催淫ガスのせいで二人共嫌でも興奮していく。
それを更に高ぶらせるかのように女性二人がズボンを脱がせ、二人の性器に先端が開いているタイプのおなホールを宛てがう。
ローションをたっぷりと注がれたその穴に無遠慮に性器を押し込んだ。

「ぅゔ…………はっ、やっば、……こんな場合じゃねぇのに、……う」
「あ、………く、は……ぁ、………はぁ、那由多ッ」

明智は苦悶の表情を浮かべるが、ガスによる興奮作用に加え玩具に扱かれてしまうと背中が撓ろうとする。
しかし、筋肉が硬直するだけで動けず脚を開いているだけのマヌケな格好のまま性感ばかりが高まっていく。
しかも視覚には日当瀬の自慰をしている光景が映り、更に昂ぶった体は呆気なく射精してしまいペニスを震えさせた。
天夜も玩具に深く性器が沈むと同時に体全体が震える。
久々に見てしまった千星の苦痛そうな表情に嫌でも感性が昂ぶり、腰を揺らしたい衝動に駆られる。
絶頂を我慢できずに精液を撒き散らした。

しかし、二人への愛撫はそこでは終わらなかった。
更におなホールで扱く手は速められ、イって直ぐの敏感な先端を女性の舌が愛撫し、中に埋まっているチップのセーフティを唇で挟み、尿道内を動かしていく。


「ああ゙!?……おい、やめ…ろ………っぅぅ゙、はっ………ぅ゙」
「あっ!?………くっ、……はぁ、やっば………んっ」

二人共汗が滲み、表情が切迫していく。
過ぎた快楽もそうだが、尿道内からくる感じた事のない快感に腰がわななき、意識が霞む。
明智は動かないことに抗うように両手足を思いっ切り引っ張ろうとするが、ビクともせずに逆に尿道内を脈打たせてしまい、奥の方から湧き上がる熱が起きてしまう。

「アァっ!………っ!??ん、く………ぅ、あ゙ー!!」

熱の篭った声が上がった途端、口を塞ぎたくなるけれど手が動かない。
射精はしてないがビクンビクンとペニスが痙攣する。
アナルが疼くように収縮すると初めての感覚に混乱するが、沸き上がった快楽が全てを引っ張っていく。
長く続く脳みそを溶かすような快感に汗が滴った。
射精していないために終わりなく絶頂が引き伸ばされ目を瞠っていると、目の前の女性が更に震えたローターを手にして先端へとキツく押し付けた。

「や、やめっ、ろぉああああっ!!外せっ!!ぅあっ!!ぐ、ンンっ!!」

全身が性感帯になったかの様に激しく明智の体が痙攣した。
ペニスは脈打ち、先端からまた精液を吐き出す。
見開いた視線の先には口の中に性器を突っ込まれ、蝋燭の熱いロウを垂らされている日当瀬が居て、グッと歯を食いしばるが沸き起こる快楽は抑えることができず、絶望に表情を歪めた。
勿論愛撫は止まらずに明智の表情が段々と覇気が無くなって行く。


天夜は思考を逸らそうとするが画面に映る千星の表情がそうはさせてくれず、瞳が虚ろになってくる。
無意識に舌なめずりし、鋭い視線が千星を見つめ背徳感から性器を震わせてしまう。

「はぁぁっ!!あ……ぅあっ、ぅぅうっ、はぁ」

射精してしまうと性器に対して続けられる愛撫がキツすぎて腰が震える。
すると目の前には電動歯ブラシのようなものが見せつけられ、振動が始まると敏感になり過ぎている亀頭に徐に押し付けられた。

「いっ!!ぅ、離せ、…………っあああ゙、やめ、ぅあ!」


そのまま二人への愛撫は止むことはなく、オナホールは絶えず動かされ何度も何度も絶頂を繰り返させられた。
全身から汗が滲み、反応も薄くなるがガスのせいで勃起は収まることなく、先端と尿道内を振動で責められる。


「あ…………あ、も、やめろ………ぅ、く」

「はぁ、はぁ、那由多ッ…………ぅ、なゆ、…」

虚ろげに言葉を口にするが焦点は二人とも既にあっておらず、ただただ二人の視線はモニターへと注がれる。
しかし、そこには無残にも挿入されてしまった二人の姿が映し出された。


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口の中に、埋まる性器に千星の思考が霞む。
喉奥まで来ると反射でオェ…と嘔吐き愛撫が止まってしまう。

「はぁ……がっかりですよ千星君、こっちまでは神功さんにしこんで貰わなかったんですかぁ?仕方有りませんね」

千星には届かない言葉を掛けながら阿見田は腰を打ち付ける。
単純に人を動かすのは簡単だが口の中など細かい部分の操作が阿見田は苦手であるので、画面を見ながらスマホを千星の死角で両手を使って操作する。
すると千星の体がまた独りでに動き始める。
阿見田の細いペニスの裏筋に舌が独りでに巻き付くように蠢き、頬を思いっ切り窄めながら顔が前後に動く。

「ぅ゙!?ぅー!!ん、ぐ、ぐぅ!?……が、ぐ!?」
「うはぁ♡千星くんの喉チンコ最高ですよぉ♡」

腰を動かさなくても両手さえ携帯でコマンドを打ち込めば千星の顔が勝手に前後する。
嘔吐きながら喉の奥で奉仕する千星の顔は唾液やら鼻水やらで汚れていき、その表情を布越しに恍惚とした表情で阿見田は見下ろした。
これだけ酷いことをされても千星の性感は収まることを知らず、ムズムズとした感覚に腰をくねりたくなる。
しかし、その背中にはとめど無く熱いロウが降り注ぎ全身が何度も痙攣する。

「無様な様が堪りませんっ……はぁぁぁああ、これ、イけます、イきます、うはぁぁああああっ!!!」

そう言って阿見田は千星の喉奥で射精する。
プラグの隙間から出る精液と射精中も千星を動かす事で尿道内の前立腺を一緒に刺激し、普段とは違う快楽に酔い狂う。

「アハぁッ…最高ですよ、千星君♪ご褒美上げますね~」

コマンドで喉を動かされるため精液が食道へと流されていく、しかし阿見田はそれだけでは留まらずそのまま排尿してしまう。
千星の鼻を摘み、初めは喉を動かしてやらず千星の口内に目一杯貯めてやる。
千星は呼吸が出来ず顔が真っ赤になっていく。
暴れたいのに指一本動かせず、青褪めた表情で阿見田を見上げ、段々と瞳に色が失って行ったところで、阿見田は喉を動かして排尿を飲み込ませていく。

口の中の液体が無くなると千星は慌てて空気を取り込むが青褪めた表情は戻ることなく、もう四肢に力が入らず阿見田が操作を切ってもつらすぎるもどかしさを感じたまま地面に座り込むだけだった。

「ん!?!?んー!!ん゙ー!!!!!?あ、あ、……おしっこ……飲んだっ……おえっ、ぅ、あ」
「アハッ♪仕方いないですね~千星くんは」


日当瀬はずっと睨むように青山を見上げ、打ち付ける腰に喉奥まで犯されてしまい、瞳に生理的な涙が溜まっていく。
降り注ぐロウは容姿なく日当瀬の肌を焼くが反応を返さずに黙々と頬を窄めて、青山の性器を愛撫する。

「はぁああぁ、気持ちいいぞッ!日当瀬ッ!お前がこんなに上手とはなっ!ほら、褒美だ、先生からの聖水を受け取れッ」
「ぐぅ!?……………ん、ぁ、ぅ!?!………ん、ん…」

青山は日当瀬の髪を握り締めると奥までペニスを射し込む、そして射精した後、阿見田と同じように小水を流し込む。
ただ日当瀬は阿見田の支配下には無かったため首を振り、口端から飲み切れない小水が滴り、床を汚していった。

「ハハハッ!先生のを零すとは悪い子だな。お仕置きだ日当瀬ッ」
「────がっ!!は、……あ、……あっ!?」

青山は腹を蹴るようにして日当瀬を仰向きに転がす。
そんな事をされても絶頂前のもどかしさは消えず、日当瀬は苦悶に眉を顰めた。
しかしその時にポタポタポタッと、ペニスへと熱いロウが滴り落ちる。

「あ゙ぁあああああっ!!熱ッ!!ぅあっ!!っあああ」
「アハッ♪熱そうですよ?先生?」
「お仕置きだからな、仕方あるまい」
「ですね、それでは、僕は一足先に~」
「いやだ……俺はもうっ……!ぅ……」

阿見田はプレイマットが敷いてある場所に寝転ぶと千星を操作し、騎乗位ではなく背中を向けさせて、背面騎乗位の体勢へ持っていく。
しかし、挿入手前の不安定な体勢で止めるとクパッと尻穴を開くように双丘を割り開く。
青山の幻術のせいで、絶頂手前で止まっている千星のアナルは生き物のように蠢き、キュッキュッと収縮を繰り返す。
その様子に阿見田は艶かしく吐息を吐き出し、ニヤニヤと笑みを浮かべた。

「なんですか、このふしだらなアナルは………物欲しそうにぱくついてますよ~」

普段の相手は女性である筈の阿見田が欲情してしまうほど千星のアナルは熟れていた。
阿見田は挿入ギリギリで操作の主導権を切ると、青山に視線を向けた。
青山はその意図に気づき嫌な笑みを浮かべながら残酷な言葉を綴っていく。

「そう言えば言ってなかったな。俺の幻術を解きたければ尻の穴に精液を注いでもらう事だな。狂わないうちに射精して貰えればいいがな?」
「ですって!て、僕の声は聞こえないんですよね~」
「な、……にいっ……て、ぅ……くう」
「ざけんなっ!?………く、そ……」

青山の声に千星と日当瀬は瞳を揺らめかせる。
しかし、千星の乾きはどんどん激しくなっていきそれでも尿道内のチップの振動は止まらない為に絶頂は来てしまう。
しかしまた直ぐにもどかしい場所に引き戻されて、頭の中がバカになってしまいそうな感覚に千星は頭を振った。
そして、開放されるためだと自分に言い聞かせてゆっくりと腰をおろしていく。
ローションと口淫でぬるついていたペニスは細かった為に、ゆっくりと戦慄く後穴に呑み込まれていく。

「うあ♡あ………ぁっ!!ぅ………ぅ………」

入口を割って前立腺に到達するまでは快楽が沸き起こったが、奥まで来てしまうと幻術のもどかしさと尿道からの刺激だけになり千星は腰をくねらせた。
動かないとアナルからはいい場所を刺激してくれそうになくて、グッと眉を寄せた。
しかし阿見田は全く動くことはせずに近くにあった日当瀬の携帯を手に取る。

「先生、神功さん呼ぶならそろそろ呼んだ方がいいのではないですか~?人質がいれば事が速やかに運びますよ~」
「それも、そうだな」
「では、日当瀬くんの携帯をポチッと♪」

ボタンを押してすぐに阿見田はほくそ笑んだ。
青山は彼らを殺すつもりだが阿見田は生かし、自分の操作の支配下に置きコレクションするつもりだからだ。
もしかしたら自分のお人形が今日は沢山増えるかも知れない事実に心が踊らないわけがない。
そうしているうちに観念した千星がゆるゆると腰を動かし始める。
残念ながら手淫の時ほどのテクニックは無く阿見田は長く息を抜いたがそれでも千星の後ろ姿と尻と非常識な空間に昂っていった。


ロウの熱さや精神を削る様な仕打ちにぐったりと四肢を投げ出していたが、そんな日当瀬の両足が青山によって持ち上げられる。

「日当瀬も頑張って先生をいかせるんだぞ?」
「クソッ…死……ね…………っ、う!!」
「ハハハッ!死ぬのは、お前だ!」

ズン、と、青山の性器が日当瀬のアナルを穿つ。
尿道から前立腺を刺激されているとは言え慣らしもしないアナルを無理矢理割入るペニスに粘膜が傷付き血液が結合部から滲む。
それを気にすることなく青山は日当瀬を突き上げる。
また四肢の動きが効かなくなった日当瀬は、痛いし気持ち悪い筈なのに尿道とアナルの両方から前立腺を責められ、頭の中を絶頂手前の感覚で埋め尽くされて、甘い声がひっきりなしに上がってしまう。

「ぁああ♡抜けっ!ぬけ……♡………んんん!?あああっ!」
「それは、せんせいに、お願いする態度では…ないな!ハハハ、気持ちいいぞ!日当瀬!!先生の御慈悲をたっぷりと注いでやる!!」

頭の中の感覚が擦り切れるのではないかと思うほどの絶頂が襲う。
ペニスを痙攣させ白濁液を撒き散らすが直ぐに絶頂は止み、またもどかしい位置まで引き戻される。
いやいやと、首を振りたいのに日当瀬はそれさえも許されず全身が痙攣し意識が薄れそうになるが、ゴリっと前立腺を挟み込まれ、目を見開いた。

「ぁっ!!あー!!!♡あぅ゙、うぁ゙ああ゙、おあ゙、うっゔ!!」

一方、千星は日当瀬の悲鳴のような嬌声を聞き、何とか助けたいと思うが如何したらいいかわからず自分の中の快楽と戦いながら腰を揺らす。
しかし思った以上に焦れったいだけで腰を打ち付けることができず、前屈みになりながら必死に腰を前後させる。

「ぅ…………ぅ、………………っ……………」
「はぁ……気持ちいいんですけどね……もうちょっと激しく、しましょう……か♡」

そう言った阿見田はまた、スマートフォンをタップし始める。

「ひっ!?ぁ?ぅああああっ、腰が、勝手に動いてっ、あ、あ、無理!?そんな、動けない動けなっ!!」

「ヒィッ!?なに!あ、ヤメロっ、んな体勢、あ゙!?あああっ!!」

阿見田は千星と日当瀬を同時に動かす。
千星は阿見田の上で彼に背中を向けたまま一心不乱に腰を振り始める。
千星が疲れようが絶頂しようが腰の動きは止まることはなく、開きっぱなしの、口からとめど無く嬌声が漏れる。

日当瀬は手で大きく脚を開き、奥まで受け入れられる体勢を作ってしまう。
無遠慮な、打ち付けをまともに華奢な体が受け止め視界が霞んでいく。


「ぁあああ♡俺、イくっ!!い………はぁあああっ♡……」
「僕も、イきますよぉっ、来ます、うはっ、はぁあああああん♡」

「あ゙!!ぁあああッ!壊れっ、っあ、あ、あっあああ♡」
「日当瀬ッ!注いでやる!!受け取れっ、はぁっ!!」

全員が絶頂に身体を痙攣させる。
その頃には周りの信者達もはぁはぁと艶めかしい吐息を零しセックスに耽っていた。
精液が注がれ、日当瀬と千星はぐったりとその場に脱力した。

「アハッ♪楽しかったですよ、それではこれで僕はおいとましますね~。あ、そうそう、先生。僕、先生の嘘大好きですよ♡」

阿見田は千星からイチモツを引き抜くと近くのティシュで拭って早々に裾を正すとこの部屋から去っていく。
千星と日当瀬は朧気な視線を彷徨わせる。
二人とも体内に射精された筈なのに阿見田の声が届く事はなかった。
それはなぜかと言うと幻術の解除の条件が体内射精では無いからだ。


「ぅ…………あ、……………あ……」
「あ………………んな、………は」

日当瀬と千星の顔が歪む。
また快楽の波に襲われて戸惑いに表情をゆがめた。
その二人を青山はニマニマと嫌な笑みを浮かべて見下ろした。


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