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過去編

左千夫の大冒険裏ルート3

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[chapter:【左千夫の大冒険裏ルート3】]

【九鬼】

小さくなった左千夫クンが薬師河に拾われていたのは最悪だった。
しかもボクの目の前で見せつけるようにキスするし。
絶対なにかあった。そうに違いない。
正直かなりいらついていたが、みんなの前では隠していた。
左千夫クンはボクの苛立ちには気づいていると思うケド。

(裏)生徒会室へと戻ると、その後は各自解散になった。
左千夫クンをポケットに入れたまま地下の彼の自室へと無言のまま向かうと、部屋に鍵をかける。
そして、手荒に取りだし、大きなベッドの上へと放り投げた。

あいつと何かあっただろ、全部話せ。と言いたい所だが、これじゃなんだか彼氏気取りだ。

「……色々大変だったでしょ?どんな冒険してきたの?」

なるべく自分を抑え込むようにしてそう尋ねたが、表情は多分笑えていないだろう。


【神功左千夫】

九鬼が………怖い。

なぜ怒っているのか見当がつかない。
いや、考えうるとすればキスなのだが、それにしたって、今回の事件はそもそも彼が僕をトラックなんかに置くからこうなった訳で…。

そんなことを考えているとベッドに放り投げられた。

「―――ッ!!!……い、いえ、特に、何も」

笑って無い。
怒られてる。
そして、僕は今日の事は何も話さない、そう決めて視線を逸らした。
この状態の九鬼を相手にしてもいいことは何もないので、枕もとにある自分のミニチュアのベッドへと向かって行く。


【九鬼】

嘘をついているのは明白だった。
ミニチュアベッドへと向かった彼の身体を上から右手で抑えつけると、身動きを取らせないようにする。
彼はうつ伏せになっているので、今のボクの表情は見えないだろう。
そして、どんどん握力をあげ、彼の身体を押しつぶしていく。

「じゃあ、なんで違うシャンプーの匂いしてるの?衣装が変わってるの?
どこかでお風呂入った?…それとも入れさせてもらったのかナ?……――――あの男に」

質問責めの後、結局自分から薬師河の事を言うハメになってしまったが、なりふり構っていられる精神状態ではなかった。
確かに彼から違うシャンプーの匂いがする。
そして、この衣装。
ウェディングドレスだと言うのがまた腹立たしい。
薬師河の顔が浮かぶだけで、怒りはどんどん昇って行った。

そして、左千夫クンの小さい身体を抑えつけながら、無理矢理ドレスのスカートを捲る。
貞操帯のアナルの蓋を開けると、無理矢理人指し指を突っ込んでやった。

「どうせここ使ってきたんでショ。嘘つき。そんなにお仕置きして欲しいんだネ」


【神功左千夫】

迂闊だった。
こんなに、こんなにも怒りに満ちているとは思わなかった。
この前の麗亜からずっと彼はこの調子だったので甘く見ていた。

「か、……はっ、九鬼……つぶれ、ッ!……ぅ、は…」

潰れたような声が漏れる。
呼吸がし難くなっていく。
九鬼なら今の僕を殺すことは容易いだろう。
僕はどうしても自分の死を受け入れられない、自然とじたばたと暴れてしまう。

「それは、汚れッて……だから、あらってッ―――ぃぁあああああ゛!!!!!」

まだ傷も癒え切って居ないアナルに指を押し込まれると激痛が走る。
九鬼にカエルやネズミに犯されたなんて言いたくなかった。
僕のプライドも有るが、これ以上彼に嫌われるのはつらい。
それならば、体を引き裂かれるほど弄ばれた方がマシだ。

「九鬼……ッ、は……僕を……殺す……ん、ですか……?」

押し潰されたまま涙の溜まった瞳で彼を見上げた。


【九鬼】

無理矢理彼の胎内に指を挿入していく。
今の彼の身体にこのボクの指はかなり辛いだろう。

「……殺す?それもいいかもネ、でも殺すぐらいなら何もかも捨てて閉じ込めて、本当に性奴隷にするかナ」

実の所これは本心だ。
これだけ彼を束縛してしまうのなら、いっそどこにも逃げれないようにしてしまう方が楽だ。
両足を切り落とせば彼は逃げないだろうか、なんてそんな事さえ考えてしまう。
無遠慮に指を挿入した後、ひたすら抜き差しを繰り返す。
こんな小さな身体を犯しているのに、ボクのペニスは熱を持っていった。

「ほら、気持ちいい?こんな小さい身体に、何突っ込まれて来たの?どーせ善がり狂ってたんでショ?」

指を挿入したまま、彼を抑えつけていた手を離し、ドレスを破り裂いていく。
所々痣があるのがわかり、どんなプレイをしていたのかと言う想像が広がっていくと、正気でいる事の方が難しかった。


【神功左千夫】

「ヒギッ!!さ、裂けッ!!ぁ、ぁ、ぁああ゛!!!!」

僕のアナルはカエルやネズミとの好意で既に傷付いている。
何度も行われる肛虐は耐えがたいもので、体をばたつかせながら悲鳴を上げた。

殺すなら奴隷にしてくれるらしい。
奴隷になったら直ぐ飽きて捨てられるんだろうな。

痛みより哀しさが心を支配し始めると感覚が狂い始める。
買って貰ったドレスも九鬼は何の躊躇いも無く破いてしまう。

「は……ぅ、そうですね……貴方の、……いましてる、行為よりはよっぽど、マシ……でした、よッ」

小さな体の僕は唇を彼に向けないと余り言葉を読み取って貰えない。
なので顔を上げながら言葉を綴った。

僕は殺される恐怖よりも、彼の無責任な言葉に逆上したように言葉を返した。
本当は奴隷にする気なんて無い癖に、仮にしても直ぐに飽きる癖に。


【九鬼】

ボクの行為よりよっぽどマシ?
彼の言葉に更に怒りが沸き起こる。
脳内が急な憤怒で真っ白になってしまいそうだ。

「……あっそ、そりゃよかったネ。でもボクはこういう形でしかセックスできないから、知ってるでショ」

更に奥へと指を押し込んでやり、身体を押さえつける。
彼はボクの物だ。絶対に誰にも渡したくない。
ましてや薬師河になど、死んでも、彼を殺してでも、渡したくない。

「……そんなに言うなら、本当に……性奴隷にしてやるよ」

そう告げたボクの表情は笑っていなかった。
指を勢いよく引き抜くと、彼の身体を抑えつけたまま細く小さな片足を掴んだ。
こちら側へ引き寄せるように、いや、もぎ取る様に力を込めていく。

千切った彼の足はどうしようか。
大切に冷凍保存するのもいい。
この世から消し去るように食べてしまうのもいい。
そんな想像しただけで、ボクの股間は完全に勃起していた。


【神功左千夫】

「あぐっ!!ぁ、…あ―――ッ!!九鬼ッ!ちぎれ、ぅぁああああああ!!!!!!!!」

まるで今から体を串刺しにするかのように指を奥まで入れられるとカエルとのセックスの恐怖を思い出す。
あの時は毒にやられていた、しかし、今、僕は正気だ。

引き抜かれたことに安堵する間もなく押し潰される。
そして、片足から走る激痛に彼の本気を感じた。

本気で、本気で足をもぎ取ろうとしている。

こんなところで僕は好きな人に殺されるのだろうか、それとも奴隷にされるのか?

覚悟した瞬間僕の体に異変が起きた。
眩い光と共に体はもとの大きさに戻り、光に九鬼が怯んだ瞬間に押し離す様にして足から手をどかせる。
そして、逃げるようにベッドの上の壁際まで下がった。

「はぁ……、はぁ……、ッ……」

足の感覚がまだ戻らない。
シーツはアナルからの出血で真っ赤に染まっていく。
本気なのか、本気でかれは僕を…。

彼が奴隷にしてくれると分かった途端怒りがどこかに散ってしまった。
どうやら僕は使い捨てでも彼の役に立てるならそれでいいらしい。
そして、膨らんだ彼のズボンを見ると言葉を喋れないままゴクリと喉を鳴らした。


【九鬼】

足をもぎ取ろうとしていたのに、彼の身体は大きくなってしまった。
まさかこのタイミングとは、ついていない。
ボクのした行為を怒られるだろうか、そう思ったが彼はここから逃げることも、抵抗する気もないように見えた。

「あーあ…大きくなっちゃった…つまんないの」

彼の姿が大きくなった事で、多少なり冷静になっている気がした……が、それは気のせいだ。
小さく息を吐くと、彼ににじり寄って行く。
鼻先が付くほどに顔を寄せてやると、何も言わずに彼の身体を抱きしめた。

「ごめん、冗談だヨ……ちょっとコーフンしてただけ」

あくまでも優しく身体を包み込み、彼を慰めるフリをする。
唇を食みながら、そのままベッドへとゆっくり押し倒してやった。
長い黒髪がシーツに広がり、彼の顔をじっと見つめると、口角をあげ笑った。

「まぁ、嘘だけどネ」

その言葉と同時に、手をついたベッドへ能力を送り込むと、彼の身体を埋め込んで行く。
顔と下半身以外をベッドに減り込ませると、動けないように完全に固定した。
まるで左千夫クンがベッドになっているみたいだ。
晒されている足は、忍ばせていた足枷に能力を送り込むと天井へと繋いでやった。

目の前に左千夫クンの尻が見える。
血が流れているアナルを見るだけで、喉が上下した。

「もうボク我慢できないから、先に挿れちゃうネ」

それだけ告げるとベルトを外しズボンを脱ぐ。
そして、完全に勃起したペニスを無表情のまま彼のアナルへと無遠慮に挿入した。


【神功左千夫】

分かっていた。
目が笑っていなかったから。

嘘でも九鬼に優しく抱きしめられるのは嬉しい。
キスされるのはもっと嬉しい。
そんなこと彼は知らないんだろうな、知らせるつもりもないが。

何も抵抗しなかった結果はかなり高くついた。
完全に拘束れた上に足だけ大きく開かされる。
こんな一方的な行為でいつまで感じてくれるんだろう。
それはずっと思っている。

「―――――ッ、んんんん゛!!!は、……いったッ!!」

胎内を貫かれる痛みで体を動かそうとしたがベッドで全く動かなかった。
アナルは血を滴らせながらペニスに絡みついているようだ。
吊るされているうちの一本の足は先程九鬼に引っ張られたからだろう拘束されているだけでズキズキと痛んだ。
でも、もう、どうでも良かった。
無表情な彼を真っ直ぐに見上げ僕は言葉を落とした。

「九鬼……僕の事、……好き?」


【九鬼】

無理矢理挿入したペニスを、奥までねじ込んでいった所で、左千夫クンから奇妙な言葉が落ちた。
……好き?
今それは、ボクに聞くべきことなのだろうか。
一瞬怯んでしまい動きが止まるが、気を取り直してそのまま彼の身体を早急に突き上げて行く。

「……そだネ……嘘つく君は嫌い…」

仮に彼が本当の事を話したとしても、今みたいな精神状態になっていただろうが。
結局のところ、ボクは彼が好きすぎて憎い。
そんな感情さえ持ち合わせているような気がする。

彼の快感を無視し、腰を無遠慮に打ちつけながら自分の欲望だけを追っていく。
しかし、先ほど聞かれた言葉が脳内に響き、感情が乱れて行っている気がした。
好き、だ。
……好きだから、こんなことをしてるんだ。

「……っ………」

腰の動きを止めると、自分のペニスが萎え初めている事に気づいた。
多分彼も気づいただろう。
胎内からペニスを引き抜くと、だらりと重力に負けたそれがぶら下がる。

「……しらけちゃった……」

こんな事は初めてだった。
別に気持ちよくなかったわけじゃない。
ただ、自分がしていることが間違っているような気がしてしまった。
今の自分の表情を見せないように、彼に背を向ける。

「も、いい。左千夫クンはボクより他の男がいいんでショ、だから、あいつの事も隠すんでしょ……」

完璧にいじけた台詞だったが、今はそんな言葉ぐらいしか吐き出す事ができなかった。


【神功左千夫】

正直驚いた。
もっとバカにされるかと思ったからだ。
それか聞き流されるか。

無遠慮に打ちつけられても僕のペニスは熱を持っていく。
艶めかしい息が漏れ、性感が昂って行くのだが、九鬼の様子がおかしい。

「………ッ、……は………」

白けたと言われるととても悲しくなった。
ペニスを引き抜かれると同時に息が漏れた。

「そうですね…そうかもしれません……」

他の男が良いと言われると全否定したいが、それは叶わない。
肯定するしかない言葉を飲みこんでから更に僕は口を開いた。

「……でも、奴隷になるなら、貴方がいいです。
さっきは少し嬉しかった。
……きっと、貴方は直ぐに飽きてしまうのでしょうが。

―――足をもぎたいほど、僕のこと気に入ってって憎いのでしょう。」

少し小さくなった背中に言葉を投げかけた。
今の状態でこんなこと言っても滑稽だろうなと思いながら。


【九鬼】

そうかもしれない、と言われた時は心が痛んだ。
しかし、奴隷になるならボクがいいと言ってくれた。
今なら、その言葉も本当かどうか疑ってしまうが、嬉しいと言われて嫌な気はしなかった。

もちろん彼が…彼と恋人になれるのであれば、それはそれで幸せなのかもしれない。
けれど、恋人なんていつか崩れるような肩書きでは、きっと彼は逃げてしまうだろう。

ボクは左千夫クンの言葉に何も返せずにいた。
視線は彼に向けないまま振り返ると、拘束を全て解いてやる。
そして、俯いたまま言葉を落とした。

「……奴隷でいいの?ボク、君が人に取られるの嫌だヨ?どんな手を使ってでも、君を逃がさないヨ?
本当に足を千切るかもしれない。それ以上に酷いこと、するかもしれない」

怒りがすっかり収まった後は、なんだか感傷的になっていた。
麗亜での薬師河の一件と、彼が小さくなったことで、本当にどこかに行ってしまうと、心のどこかで思っていたからかもしれない。


【神功左千夫】

拘束が解けるとベッドの上に戻っていた。
ホッとしたように息を吐いてから、ゆっくりとベットの端まで移動する。
そこに座ったまま、俯いている九鬼を下から見上げた。

「そうですね、せめて、一年くらいはちゃんと奴隷として構って欲しいですが。
後、飽きたら殺さずに売って下さいね。」

出来れば戦闘奴隷がいいなんて言えなかったが、そうだな、それくらい構って貰えて、後処理もして貰えるならそんな人生もいいだろう。
死ぬことさえなければ、また逃げだし、彼のもとへ戻ることができるだろう。
勿論、受け入れては貰えないだろうが。

「九鬼。
僕のカラダ、好き、でしょう?」

先程から質問を少し変えてみた。
そして、血に塗れた彼のペニスにちゅっとキスを落とす。
この行為でしか彼を満たしてあげることは出来ないんだ。


【九鬼】

一年、と言わずとも彼を奴隷にするのであれば、死ぬまで一緒に居続けるだろう。
飽きる日など来るのだろうか。
いや、絶対にそれは来ない。

左千夫クンの身体が好きか、と言われれば、好きだ。
というより、彼の全てが好きなんだ。
ペニスへとキスを落とした彼を見おろしながら、どう返答しようか考える。

「……好き…じゃなきゃここまで君の事構わないでショ」

それだけ告げると、彼の頭を撫でてやる。
すっかり下半身の熱は冷めてしまったが、そこはまだボクも若い。

彼の身体を横に押し倒すと、ベッドが揺れた。

「…アイツの上からボクが快感を塗り替えてあげる」

もちろんアイツとは薬師河の事で、彼が奴とセックスしてるというのは多分正解だ。
他の誰かとこそこそしてるのは100歩譲って許せたとしても、薬師河だけは本当に嫌だった。

彼の首筋へとキスを落とし、きつく吸い上げ印をつけて行く。
左千夫クンはボクの物だという事を自分に言い聞かせるように、いくつもキスマークを刻んで行った。


【神功左千夫】

先程から九鬼はアイツと言っている。
多分彼の事を知っているんだろう。
知っているのなら礼を頼みたいが、そんなことをすれば余計にこじれそうな雰囲気がある。

彼もマフィア関係なのだろうか。

確かにセックスは流されてしまったけれど。

そんなことを考えている間にベッドが軋む。
今余計なことを考えると九鬼にばれるなと思い彼の横髪を救う様に掻き上げた。

「はっ………ッ、…………擽ったい…で、す」

正直、このまま今日は乗り気じゃないからといわれて立ち去られていたら泣いていたかも知れない。
しかし、九鬼は寸度のところで僕に欲情してくれたようだ。

それを感じる度にまだ僕で大丈夫だと安心できる。
僕からも首筋にキスを落とし、動く方の足を九鬼へと絡めた。

「大体…貴方は欲張りなんですよ、僕以外に沢山玩具を持っているくせに。
……他人に取られたくないなんて。」

これは足を引っ張られた事の腹癒せだ。
なんとなく、九鬼の思考は分かる。
自分の物を見せびらかすのは構わないが、使われるのは嫌いなのだろう。

この前の麗亜はきっと僕が悪かったのだろうが。


【九鬼】

彼の冷たい身体が密着してくる。
この瞬間が心地よく、熱を持った自分の身体が彼と交わって行くような錯覚さえ覚える。

道具、と言うのは多分セックスの相手の事だと思うんだが…彼にはそう言えば言っていなかったナ。
首筋から顔を離すと、淡紅色の瞳を見据えた。

「ボク、君とこんな関係になってから、他の誰ともセックスしてないヨ?」

これは事実だ。
そもそもしたいとも思わない。
迫られることは多々あったが、ボクみたいな性格であれば適当にごまかすぐらいできる。
そもそも相手もお遊び感覚な子が多かったし、元々正式に付き合った彼女などほぼいないに等しい。

一瞬目を丸くした彼の耳元へ顔を埋めると、耳朶を甘噛みする。
舌で彼の耳の形をなぞり、熱を持ち始めたペニスを彼の下半身へと何度も擦り付けてやった。


【神功左千夫】

…………は?

今は、彼は何と言った。
九鬼はそもそもプレイボーイで通ってる。
彼の事をデータとしてあげたときには…色んな噂や情報が上がった。

それは確かにこの関係になる前の話だが。

「ン……でも、たまに女性と…その、出かけてます…」

自分で言ってバカらしくなった。
これを言うと言うことはそれだけ彼を見ている証拠なのだ。
それを言っても九鬼は動じなかった。

まさか、本当なのか…?

「……そ、それでは、たまに夜帰ってこない時に男と?
も、もしかして、女性には興味無くなったのですか?」

こんなこと聞いて何になるのだ。
それは一番僕が分からなかった。
こんな質問して、男としてると言われてもどうしようもないし。
逆に男としてないと言われても動揺が増すだけだと言うのに。

ペニスを擦りつけられている艶めかしさだけが現実で僕の聞きとった言葉は幻聴なのだろうか。
動揺に赤くなった顔を隠す様に彼の肩に僕は顔を埋めた。


【九鬼】

確かに女の子とは出かけてるけど、あれはデートであってセックスをするわけではない。
そのデートも半ば付き合い程度の物だ。
その後も彼はボクが他人とセックスしていない事を疑っているようだった。

「……い、言いたい放題だネ…。
ボクは確かにバイかもしれないけど、本当に今は左千夫クン以外ヤってないって。
もちろん女の子の事は大好きだし、そこは変わりないヨ。デートはしてるけど、ただのデート。
ていうか……そんなにボク嘘ついてるように見えるの?」

少し腹が立ったので、無理矢理背中に手を回すと、力を込めて爪を立てる。
痛いほどに強く抱きしめながら、口先を尖らし彼の身体へと密着した。

「だから…ボクより君の方が他人とセックスしてるんだヨ…ひどい話だよネー」


【神功左千夫】

女性の事が好きだと言われると納得している筈なのに凄くモヤモヤする。
そんなことは最初から分かり切っているのに。

嘘を吐いていて欲しいと思うのに嘘を吐いているように見えない。

「ッ、………ん。」

背中に立つ爪に息が詰まる。
鈍感な背中に爪が立ってもそこまで痛みは無く、強い抱擁の方が苦しかった。
僕の方がセックスしていると言われると申し訳なくなるが、僕だって不可抗力や九鬼が用意した相手に抱かれているにすぎないのに。

「すいません…。」

思い浮かんだ平坦な謝罪を述べてから僕の腕を彼に回した。
体が密着すると彼としか感じることが出来ない幸せで満ちてしまう。

「僕も貴方とする、セックスが一番、気持ちいいですよ。」

そっと彼の耳元で囁き、そのまま耳朶に歯を立ててやって。
嬉し過ぎて泣きそうとはまさにこのことだろう。
彼が僕で満足してるんだ。


【九鬼】

謝られるとこちらが悪いような感覚になる。
いや、ほぼボクが悪いのか。
そして、彼の腕が僕の身体を包み込み、落とされた言葉に目を見開いた。

ボクとするセックスが一番気持ちいい。と彼は言ったのだ。

特別だと言われているような気がして、口角がいつもと違う感覚で緩む。
嬉しすぎて、彼に言い返す言葉がうまく見つからない。
彼に動揺を悟られないように顔を肩口へと埋めた後、自分の身体を引っぺがした。
そして、いつもの様にイタズラに笑いながら、彼を見下ろす。

「じゃー今からセックスしよっか♪ボク君に渡さなきゃいけないモノがあるんだよネ」

それだけ告げると彼から離れ、ベッドを降りる。
アタッシュケースに手を伸ばすと、彼に見せつけるように蓋を開けた。

「じゃーーーん!!スイーツ風アダルトグッズ~!!もちろん特注だヨ♪」

アタッシュケースの中には、左千夫クンが大好きなスイーツの形をしたアダルトグッズが入っていた。
見た目は精密で、本物と見間違ってしまうほどの出来だ。
香りもちゃんとついてるし、多分きっと彼なら喜ぶのではないだろうか。
いや、逆に「ふざけないでください」とか言われるだろうか。

彼の反応を見るように、ちらりと表情を盗み見た。


【神功左千夫】

今、どういう流れだろうか。
この流れで渡すものとは一体…。

九鬼が僕から離れて行った。
今までの事が嘘のようだが嘘なら嘘でもいい。
いや、しかし、真実何だろうな。

そして持ってきたアタッシュケースからはなぜか甘い香りがした。

「…………………。」

勿論絶句した。
そこに入っているのはドーナツやポッキー、イチゴもあればパフェなんかも有る。
ハチミツのローションやプレイ用の生クリームなんかもあった。

しかし、どれも大人と玩具として使えるものなんだろう。

そう、これは大人の玩具なんだ。
間違ってもここは「こんなものいりません」と、突き返すところなんだ。

しかし、僕の体は意志とは勝手に一番大きなパフェを掴んでいた。

なんとも言えない僕を癒す甘い香りにゴクリと喉が鳴った。


【九鬼】

やはりこういう物に彼は弱いらしい。
大きなパフェを見つめるその目は、食べる意味の「味わいたい」と言う目線だと思うケド。

「それネ~オナホールなんだヨ~見えないでショ♪使ってみる?」

今なら使用しても受け入れてくれるだろうと思い、笑顔でそう告げると、彼をベッドへと寝かせた。
彼の足の上へと跨りペニスを扱きながら、アタッシュケースにあるハチミツのローションを手に取る。
甘い香りは正直かなり嫌だが、左千夫クンが喜ぶのならそこは耐えるしかない。

ローションを捏ねずにボトルから直接ペニスへと垂らすと、辺りにハチミツの香りが漂った。
そして上下に扱いてやりながら、軽く勃たせていく。
半勃ちになった所で彼が大事そうに握っていたパフェを取り上げると、徐にパフェのクリームの中へとペニスを突っ込んだ。

「なんかネ、パフェに突っ込んでる感覚が味わえるらしいんだケド、どう?」


【神功左千夫】

これがオナホール…!!!
その言葉に僕は声無く驚いた。
匂いも見た目も本当にパフェそっくりなのだ。
寧ろ飾っておきたい、いや、飾る。

そんなことを考えている間にいつの間にか天井を仰ぐはめになり、冷たさと甘さが同時に僕を襲った。
甘い蜂蜜の匂いに自然と癒されていく。

「はッ……九鬼……ッ、つめたッ………んん」

足の上に跨がれると下半身は身動きが取りにくくなる、上半身を腹筋を使って少し起すとそこには先程まで持っていたパフェを僕のペニスに宛がう九鬼が居た。

「………ッ、ぁああッ、これ……ヤバいです……ッ」

元から僕は自慰にオナホを使う。
もっとシンプルなものだが。
それの方が速く欲だけ満たせてるので調度良いのだ。
それにしてもヤバい。
僕、今、パフェに突っ込んでる。

非現実的な出来事に僕の頭が混乱する。
しかも、勿体無く無いのだ、なんて便利な玩具だ。
僕は思わず顔を真っ赤にしながら片手で口を覆った。


【九鬼】

どうやらパフェオナホはかなりイイみたいだ。
パフェにペニスを突っ込んでいる姿は、見ている感じだけでは滑稽極まりないが。
快感に加え、甘い物だという事が彼を更に興奮させているんだろう、隠してはいるがかなり嬉しそうだ。
今日は拘束しなくて済みそうだなと思うと、口角を少しだけあげ笑った。

「気持ちよさそうだネ、じゃあどんどんいっちゃおっか♪」

パフェオナホの横についているスイッチをオンにすると、ペニスの大きさに沿ってパフェオナホが固定される。
そしてもう一つのボタンを押すと、手を離しただけで上下にゆっくりと動き始めた。

「ちゃんと他を飾りつけるまでイっちゃダメだからネ」

そう告げると、アタッシュケースへ手を伸ばし次はイチゴを取りだした。
これは乳首の吸引器の様な物だ。
吸盤の部分はイチゴの草の部分を模していて、柔らかい触手が付いている。
そして、膨らんだ吸引ポンプがイチゴの実の形だ。
乳首にイチゴをつける、と言えばいいだろうか。
これもまたリアルで面白い出来だ。

彼の横へと移動すると、ピンク色の乳首を指先でなぞってやる。
そして、吸盤を取りつけ、吸引ポンプのイチゴを握り取れないようにぴったりとくっつけてやった。
やっぱりちょっと面白い姿だ。

反対側の乳首も同じように取り付けると、彼の乳首に二つイチゴがくっついた。

「すっごいカワイイ乳首になっちゃったネ♪」

指先でイチゴの吸引ポンプを弾きながら、けらけらと笑う。
吸引ポンプから繋がっているコードを辿ると、練乳のボトルのようなものがくっついている。
ちなみにこれは、吸盤についた触手を動かすためのスイッチだ。
ここもまた、変に形に凝っている。

「じゃあこっちもスイッチ入れるネ~」

それだけ告げると練乳ボトルの側面にあるスイッチを押した。


【神功左千夫】

本当にクリームに包まれてる感じがする。
クリームが溶けて、あったかくなって絡みついて、甘い匂いが広がって。

僕はシーツを握り締めながら股間に埋まったパフェを見つめた。
気を許すと腰を振ってしまいそうだ。
そう思っていたらパフェの方からペニスにくらいついてきた。
いや、ただモーターで動いているだけなのだろうが。

「ぁ……ッ、九鬼ッ、無理ッ!……むり、……ッぁ!」

他のと言われたがどれだけあるんだ。
もう既に僕は妙な興奮のせいで限界だ。
元より自慰で慣れ親しんだ快感、それが僕の好きなモノで与えられている。
そして、この甘い匂い。

次は九鬼は乳首にイチゴを付けてきた。
正確にはイチゴ形の乳首クリップ。
本当に葉っぱに擽られている様な感覚と共に胸に付けられるとまるで僕の胸からイチゴがなったみたいだ。
滑稽なんだ、滑稽なんだが…駄目だ、妙に興奮する。

「ぁ……ぁ……九鬼、だめ……今、入れちゃッ―――ぁああああッ」

乳首の周りを包むように触手が動いた瞬間、僕はパフェの中に射精した。
生クリームを追加したかのように結合部からどろりとそれは溢れだした。


【九鬼】

「あれ、もうイっちゃったの?…クリーム追加されちゃったネ♪」

そう言うと彼のペニス部分へと指を伸ばし、溢れ出た精液を指ですくい舐め取った。
どうやらパフェの甘さが精液にも多少移っているのか、甘い。

「ん、甘くなってる」

更にそれを掬うと彼の口元へと指を持っていく。
それを唇に塗ってやると、口角をあげ微笑んだ。
もちろんまだパフェのオナホールの動きは止めてやるつもりは無い。

「さーて、お次は君の大好きなお尻の穴に飾りつけいっちゃおっかナ~!」

彼が射精したことで、どんどんボクも盛り上がって来た。
アタッシュケースから、次は飴玉の様に綺麗な電動のアナルビーズを取りだす。
それを彼に見せつけるように舐めると、これも…やはり甘かった。
そして、飴玉アナルビーズにもハチミツのローションをかけてやると、先端を彼のアナルへと宛がい、ゆっくりと挿入していく。

「…甘い綺麗な飴玉が左千夫クンの中に入っていくヨ~ここのお口で食べるとおいしいかナ?」

時折抜き差ししてやりながら、あくまでもゆっくり挿入感を味あわせていく。

「じゃ、ここもスイッチオーン!」


【神功左千夫】

「はっ、ぅ、………甘いッ………ぁ」

ローションやパフェの甘さが混じって自分の体液なのに甘かった。
紅い舌を覗かせながら唇を舐め上げる。
その間も乳首やペニスの刺激は収まらず、はふはふと甘い呼吸を繰り返した。

そして、傷付いたアナルへと指が向かうとギュッと瞳を閉じた。

「ぅ、ぁあああぅ……は、………僕の中に……飴…だま…がッ……はぁっ、震えてッ…」

入ってきているのは飴では無いと分かっているのに。
丸く綺麗な色をした飴が僕の胎内に埋まって行く。
痛い事は痛いが快楽が増しているようで僕の体はぞくぞくと震えた。
ゆっくりと時間を掛けた挿入に全て収まったころには下腹部は震え、ぐったりとしてしまった。

両手でしっかりとシーツを握り締めたまま上半身は逃げるように横を向く。
そして、枕を手繰り寄せ、それに顔を埋めた。

気持ち良過ぎて、頭が回らない。
それになんだか九鬼も凄い乗り気だ。


【九鬼】

「まだまだ飾り付け終わってないヨ~」

余裕が無さそうに枕に顔を埋める彼を見ながら、楽しそうに笑ってやる。
更に姿が滑稽になっていくが、スイーツプレイだと思えば問題はない。

「続いてのメニューは……ドーナツ、かな?」

アタッシュケースの中にドーナツが二つある。
これはボールクラッシュに使うためのものだ。
陰嚢を二つのドーナツで挟み込むような感じで使用する。

そのドーナツを半分に割ると、陰嚢の根元とペニスの根元に二つ取り付けてやる。
しっかりと固定した後は、二つのドーナツをくっつけるために生クリームの接着剤のようなものを使用する。
これは専用の液で落とさないと取れないので、その間はずっと二つのドーナツに陰嚢が圧迫され続けることになるだろう。

「は~いドーナツの間にあま~いクリーム塗りましょうネ~」

万遍なく陰嚢を隠すようにクリームを塗りたくると、二つのドーナツ同士がぎゅうッとくっつき始めた。
これも見た目は、左千夫クンの陰嚢部分に、クリームを挟んだドーナツがついているようなものだ。

「どう?大事なタマタマがドーナツに挟まれちゃう気分は♪」

すでにこの時ボクは楽しむことしか考えていなかった。


【神功左千夫】

「ぅ……ッ、は、……それは、ッ、………ィ」

僕の陰嚢をドーナツが抑えつけて行く。
股間にドーナツ、そこからパフェがはえている。
なんとも間抜けな格好だが快楽としては申し分ない。
睾丸を引っ張られるようにドーナツで押し留められると痛みは勿論射精感が少し遠のいた。

「痛い……です……は、僕のが…ドーナツに……パフェに……」

そこまで口にすると変に興奮してしまい。
アナルの飴を押し出す様に中を収縮させてしまう。
そのままチラッと枕から視線を九鬼に流した。

「九鬼は…あま、い……もの、……嫌い…でしょ?」

どうして彼がこんな玩具を用意したのかいまだ分からずに小さな声を零した。


【九鬼】

少し彼から身体を離し、全体を見つめる。
なんとも滑稽だ。こんな姿ボク以外に見られたら、発狂して死にそうだな。
いや、今はもう完璧に甘いものに酔っているから、彼の脳内はすでに狂っているような気もするが。

アナルビーズの飴が押し出されてきたので、もう一度奥まできちんと挿入してやると、左千夫クンから質問が飛んだ。
もちろん甘いものは大嫌いだ。
実際今もこの甘い香りが辛い。

「嫌いだケドー……甘い物身に付けてる左千夫クンは好きだヨ♪」

そう、単純に大嫌いなもの以上に大好きな物があるから耐えれる、と言えばいいだろうか。
そもそもこの玩具も、麗亜であった件の仲直りに渡そうと思っていた。
それは必要なくなったが、思った以上の効果があることがわかったのでヨシとする。

「じゃ、次で君へのトッピングはお終いだヨ♪」

そう告げると、次は長い太目のポッキーを取りだした。
もちろんこれは見た目だけでもわかるだろうが、ブジーである。

上下にゆっくり動いているパフェの動きを止めると、ポッキーに蜂蜜のローションをかけてやる。
そして、パフェグラスの裏に開いている穴へとポッキーの先端を挿入していった。
このまままっすぐ挿入すれば、彼の尿道へと入っていくはずだ。
ずぶずぶとパフェに埋まってしまうほど押し入れてやると、満足そうな笑みを彼に送る。
もちろんこれもパフェと連動してポッキーも動く様になっている。
だが、まだスイッチは入れない。

「あとは…雰囲気も大事だよネ…」

そう告げると、ベッドへと手を付き能力を送り込んだ。
ベッドは見る見るうちに大きな机へと変わって行き、その上に彼が寝そべっている状態になる。
そして自分の服にも能力を送り込むと、パティシエのような衣装へとなった。

「もうちょっと早くこうしてればよかったカナ?今から味見ターイムだヨ」


【神功左千夫】

「……僕が、…喜ぶから…?」

彼の言葉では結局僕が教えて欲しいことは分からなかったので、それとなく質問してみた。
自分でも分不相応かと思ったが確かめたかった。

「ッ、……ぁああッ、中に、入ってくるッ…は、ぁ……んん!!!」

急に尿道に刺激を感じたので伏せていた顔を上げる。
視線を向けた先にはパフェに呑みこまれていくポッキーが見えた、そしてそれは僕の尿道へと入り込んで行く。
少し物足りなかった個所が埋まってしまうと今度は動かして欲しくなる。

そうしているうちに僕の埋めたいた枕がイチゴのクッションへと変化した。
そして、柔らかかったベットも机になり、目の前の九鬼の姿もパティシエへと変わった。

「……ッ、これは、にせものだから味見、できま…せ…ッ」

甘い香りが僕を狂わせる。
力が入らない、緊張しない。
気持ち良さに呼吸を荒げたまま、飾りを隠す様に横に丸まった。


【九鬼】

喜ぶから?と問われたら首を縦に振るしかないわけだが。

「……うーん、どうだろネ♪辛い物の方がよかった?」

この玩具をあげた理由を誤魔化すようにそう言うと、口角をあげて笑う。
これ以上本音を言いすぎると、ボクが彼を好きだということがバレてしまいそうだからだ。
アタッシュケースから次は真っ赤なペニスサックを取りだす。
これはボク自身につけるものだが、多分彼は喜んでくれるだろう。
チャックのみ降ろし、勃起したペニスにペニスサックを嵌める。
これはどうやらイチゴを模しているようだ。
まぁペニスに嵌めるとイチゴの可愛らしさなど無くなり、かなりまがまがしくなるのだが。
それと一緒に生クリーム風のローションを取りだした。
蓋を開けると生クリームの甘い香りが辺りに漂う。

「はい、じゃあお口でボクのイチゴ食べてもらおっか」

そう告げると彼の身体を無理矢理正面に向け、机の上に上り、顔を足で挟むように立つ。
口を開け、と言う前に顔に生クリームのローションを垂らしてやると自然と彼は口を開いたようだった。
生クリーム塗れになった彼の顔や口内を見ると、やけに興奮する。

「イチゴ投入しまーす♪」

尻を彼の頭の先に向けシックスナインの体勢になると、だらしなく開かれた口へとペニスを挿入する。
生クリームのぬるぬるとした感触がたまらなく、思わず息が漏れた。
そのままわずかに腰を動かしてやりながら、彼の舌をなぞるようにペニスを抜き差ししていく。

「どう?イチゴの味する?」


【神功左千夫】

流石に答えをはぐらかされてしまった。
勿論これ以上は望み過ぎだと自分でも思う。

そして次に取りだされたペニスサックはイチゴの形をしていた。
自然とゴクリと喉がなる。
勿論、九鬼のペニスに嵌ると、種の粒々がより卑猥になる上にペニスも一回り大きくなりなんとも卑猥なものになったが。

それに視線を奪われていると顔の向きを固定された。
搾り袋から落ちてくる生クリームに自然と口を開く。

甘い…

生クリームの甘さとイチゴの匂いにクラクラする。

「はッ。……んん、ふ…はひ……あまい、あま……い、味が…しま……ん」

トロンととろけた瞳で相手を見つめながらイチゴもとい九鬼のペニスサックについた生クリームを舐めて行く。
時折ペニスサックに歯を当てると咥内にイチゴの味が広がったので悪戯にそのまま噛みついてやった。
勿論手加減はしたが。

それにしても、クラクラする。
とても、気持ちが良い。


【九鬼】

「っ、く……」

軽く噛みつかれると、彼の咥内に挿入したペニスが震える。
軽い刺激と生クリームのぬるつき、そして彼が美味しそうに舐めてくれるせいで快感はどんどん増して行く。

「じゃあミルク出るまでガンバろっか…」

それだけ告げると、パフェのオナホールの電源を入れる。
強さは中に設定すると、ポッキーも自然と尿道を擦る様にシュコシュコと動き始めた。
乳首の吸引器も動きをランダムに変えてやり、刺激に飽きさせないようにする。
アナルへ挿入した飴のアナルビーズも、手で抜き差ししてやりながら、腰の振りを少しずつ速めて行った。

「は、ぁ、きもちー……今日すっごい嬉しそうに舐めるネ……」

いつもと舌使いが違うのは、甘さがあるからだろうか。
正直この甘い香りにボクも酔ってきている。
彼の前立腺を刺激してやるように何度もアナルビーズを抜き差ししながら、身体を快感に震わせ続けた。


【神功左千夫】

「―――ッ!!?んんッ、は、ぐ、………んんッ、んあッ、は、ふ……ぅ。」

咥内のペニスは顎が外れそうな程大きくなっている。
それを丹念に舐めていると更に体に刺激が加わった。
頭が真っ白になりそうな刺激に、このままじゃ耐えられないと僕は九鬼への口淫への手を速めていく。

口から垂れる生クリームを拾い、九鬼の陰嚢へと塗りつける。
そして、それも手で包むようにしながら揉み更に刺激を咥えて行く。

サックがあるので少し強めにペニスに吸いつきながら彼が腰を動かすのを促していく。

体を捻る度、陰嚢をドーナツで押さえこまれている為痛みで射精感が少し遠のく。
それでも前立腺からの刺激は非にならないほど僕に快楽を与え狂わせて行った。

僕の方も限界が近く体が震え始める。
嬉しいと言われればそうかもしれない。
今日は甘さのおかげで何も嘘を吐くことなく自分を晒せるのだから。


【九鬼】

サックの上からの口淫でも十分気持ちがよかった。
これもイチゴの力だろうか。

彼に味あわせるように腰を動かしていると、息があがっていく。
嫌いな甘い香りに思考が奪われて行くのがわかった。

アナルビーズで前立腺を抉りながら、彼の身体に舌を這わしてやる。

「はっ、…出そう…………ッ」

余裕の無い声を上げると、ペニスを喉奥へと深く挿入し無遠慮に突き上げて行った。
そのリズムと一緒に、アナルビーズも大げさに抜き差ししてやる。

「く、は……出す、ヨ……おいしい、いちごミルク……い、っぱい、飲んで……――――ッ!!!!」

ペニスが脈打つと同時に身体が軽く反り上がる。
サックは射精すると先端の穴が開くようになっているので、そこから大量に精液が飛び出しているだろう。
甘い味とボクの精子の味がまじりあうとどんな味がするのだろうと考えながら、流し込むように腰を振り続けた。


【神功左千夫】

掠れた声が更に肌を粟立てる。
視界に入る肢体が僕を更に興奮させていく。
喉が渇く。

夢中でペニスサックにしゃぶり付いていると喉奥へと精液を流しこんできた。

「はぅ………んん、ぁ、僕も……ッ!ッ、ぁ、あッ、あ…ぁ!!」

差し込まれている尿道バイブのせいで精液が少しずつしか出ない。
その分射精感が長引く。
切れ切れに声を上げながら体を震わせ、九鬼のペニスが口から零れた。

イチゴミルクと表現されたとおり、彼の精液は美味しかった。

「―――ッ、は、おいしか……ッ、ぁああ………ん」


【九鬼】

息を整えながら、彼の咥内に全てを放った。
抜き出したペニスを包んだサックは生クリームが纏わりつき、イチゴが潰れたようにピンク色に染まっている。
彼の身体から離れると、萎えたペニスからサックを外す。

「さて、復活するまで左千夫クンで楽しもうかな…」

そう告げると彼の全身に生クリームのローションを丁寧に絞っていく。
まるで彼が本当にケーキになったかのように、デコーレーションされていく様は滑稽だった。

「食べたいけどボク甘いもの食べれないから見て楽しむネ」

チョコレートのローションも取りだすと、口の中にいれてやった後、身体にもかけていく。
自分のペニスにも直接かけながら、その光景を見ながらゆっくりと扱いていった。
彼の肌がクリームとチョコで見えなくなってしまうと、一仕事終えたように大きく息を吐いた。

「ディスプレイに飾って置いておきたいネ。
奴隷じゃなくて、ボク専属のおやつになる?
毎日おやつの時間と食後に犯してあげよっか♪」

そう言いながら、チョコに塗れたペニスを彼の頬にぺちぺちと打ちつけた。


【神功左千夫】

射精した後は体を生クリームで飾られた。
自分がケーキになって行くようで妙な感覚だ。
自分なので食べれないのが惜しいと思ってしまう僕は末期だろうか。


刺激するバイブがきつくない為何とかジッとしていられたが、ペニスは萎えることなく蝋燭のようにパフェを咥えたまま天を仰ぐ。
口の中にチョコが流れ込むと、唇に付いた分まで舐めるように舌を動かす。
渇いた唇がチョコに塗れて潤いを取り戻した。

「はっ……甘い………」

自分が完全にデコレーションされたことには熱っぽい声と息しか出なかった。

「………そんなんじゃ……ッ、足りない。」

彼は僕をおやつにするといった。
でも、ずっと彼の傍に入れるならきっとそんなことじゃ物足りなくなる。
それが分かった僕は小さく呟いてから、チョコに汚れた舌を伸ばし、彼のペニスをねぶる。
両手で包み込み、チョコを更に熔かす様に扱き、尿道をグリグリと舌先で抉ってから吸い上げてやった。


【九鬼】

「足りないの?……我儘だネー」

彼の言葉に全身がゾクゾクと震えた。
身体だけであろうと、ボクを求めてくれているのは正直嬉しい。
チョコに塗れたペニスを扱かれると、どんどん熱を持っていくのがわかった。

「っ……じゃあ、ずーっと相手してあげるよ。
君が嫌だって言うまで、いっぱい犯して食べてあげる」

クリームが付着した彼の頬を親指でなぞると、ペニスを離す。
そして、下半身へと移動し机の上へと登ると、上からデコレーションされた左千夫クンを眺めた。

「じゃあそろそろ君の中にもボクのミルク出してあげよっか」

胸元の吸引器の刺激を強め、パフェの威力も強へと設定してやる。
機械音があたりに響き渡ると、アナルビーズを胎内の更に奥へと押しやった。
再びイチゴのペニスサックを取りだし、それを勃起したペニスへと嵌めると彼のアナルの入口へとぴったりと宛がう。

「今度のイチゴは中で弾けるようになってるカラ♪」

口角をあげ微笑むと、胎内のアナルビーズを押しやる様にゆっくりとペニスを挿入していった。


【神功左千夫】

「ッぁああ!!!!ぁ、あ、つよすぎッ、はっ、チョコが……僕のおちんちんで、熔けッ―――!!!」

振動がMAXになると僕は机の上で悶えた。
乳首はイチゴの中へと深く吸い込まれているのだろう真っ赤に充血しているのが考えただけでも分かった。
尿道を弄るパフェはもう我慢できない位の快楽を僕へと与えてる。

ずっと相手をしてくれる。
その言葉に涙を浮かべながら彼へと手を伸ばした。

「ッ、ぁああ、イチゴが、僕の中で、潰れて、……飴とまざっ…って、んんん!!!」

殊更ゆっくりと行われる挿入に、飴が更に奥へと押し込まれていく。
それと同時にイチゴが押し潰されている様な感覚がある。
甘い香りが辺りへと漂う中、僕は伸ばした手を九鬼の首へと巻き付け、クリーム塗れの体を彼へと寄せた。


【九鬼】

彼の胎内は驚くほど窮屈だった。
それほどまでに甘い物に囲まれた快感は強いのだろうか。
……なんだか甘い物に嫉妬してしまいそうだ。

彼の身体がボクの身体に密着する。
服を脱いでいないので直接クリームが身体に触れることはないが、更に甘い香りが自分に纏わりついたのがわかった。
正直ここまで平気でいられるとは思っていなかったが、これも彼のおかげだろうか。

アナルビーズと共にペニスを半ばまで挿入していきながら、締め付けの快感に長く息を吐く。
暫く中をかき回した後、ペニスを先端ぎりぎりまで引き抜くと、アナルビーズが押し返されてきた。
ペニスサックが彼の胎内を抉り、アナルビーズが奥へと入っては外へと出てくる。
その行為を何度も繰り返しながら、彼の反応を楽しんで行く。

「は、ぁ……左千夫クンの中、すっごい気持ちいいヨ…」


【神功左千夫】

白い服がどんどん汚れている。
それは白い彼を僕が汚している様な錯覚さえ起こして倒錯的だ。
ゴリゴリとペニスサックと飴玉が僕の前立腺を擦り上げて行くと僕は直ぐに果ててしまった。

「ぁー!!あッ!!ひゃっ、ゥ、もう、だめっ、中が、熱くて…ッ!!蕩けてッ!あ、ん!!イった、イったッ」

僕は机の上を掻く様に足をばたつかせた。
そして、確りと相手を抱きしめたまま叫び声をあげる。
相手の腹に当たったパフェが更に僕を深く犯して気が狂いそうだった。

間から精子が漏れ出るが長い射精は中々終わらない。
陰嚢も揺らされる度に痛みが上がる。

もう、どうしていいか分からずに、快楽から少しでも気を紛らわしたい一心で彼の首筋に噛みついた。


【九鬼】

彼が噛みついてくる首筋に快感が走る。
腰は未だにゆっくりと動かしながら、彼の快感をより一層高めるようにねっとりと刺激していた。
自分のペニスも、イチゴのサックが中で弾ける感触を捕らえ、更に胎内で膨らんでいるのがわかる。

「もっともっとイって……、ボクに君を味あわせてヨ…」

ぐちゃぐちゃとクリームが触れ合う音が響き渡る。
彼の乳首の吸引器を引っ張りながら、腰を動かす速度をゆっくりと上げていった。
熱の籠った息を耳元に吹きかけながら、耳へと歯を立てる。
彼の香りと、身体に纏わりついた甘い香りが混じりあい、まるで薬物のように脳内が麻痺している。

「、……ボクとヤるのがッ、一番イイ、でショ…?……だって、ボク、左千夫クンのこと……大好きだもん……。」

「大好き」を強調するように彼の耳元で甘く囁く。
そう言えば喧嘩をしていた事をふと思い出した。
一応この行為で仲直りはできている、という事でいいのだろうか。


【神功左千夫】

ゆっくり動かれると快楽に狂いながらもしっかりと挿入していると言う意識を植え付けられる。
僕の漏れる声は止まらず、噛みついた歯も直ぐに取れてしまう。
足も自然と絡み、全身で相手を求める。

「ぁッ!あ!んん!ひゃぁッ!!く、ッ、あ、あ、ッ!!!ンン、も、だっ……めッ!!」

乳首を引っ張られると自然と背が撓る。
そして、直ぐ近くで色っぽい引く声が響くと更に腰が震えた。
もう射精した筈なのに快楽が収まらない。

耳に聞こえる大好きという言葉に感極まった様に涙が零れる。
そして、そのまま、開いた口で相手の唇を塞ぎ、相手が動き辛い位足を絡め抱きついた。

「………ッ!!!はッ、……貴方とがッ、………いいッ」

セックスするのも、友達でいるのも、ずっと一緒に居るのも、君が良い。
幼い僕なら言えたのかな。


【九鬼】

彼の身体が激しく密着し、耳元で甘い喘ぎが心地よく響く。
ボクの言葉に彼は返事をしてくれた。
心と体が優越感で満たされていく。
言葉にされるとどこの誰よりも、薬師河よりも、自分が彼の中の一番だという事を実感できる。

「ん、……いい子……ッ、この間の事は、許して、あげる……っ」

彼の後ろに回した手で頭を優しく撫でてやった。
飴。褒美をあげることで自分を更に優位に立たせていく。
彼を支配するんだ。身も、心も。逃げれないように、逃げる事も考えられないように。

そろそろ限界も近くなる頃合いだ。
ペニスを根元まで挿入すると、彼の身体を強く抱きしめ逃げれないようにし、小刻みに腰を打ちつける。
激しく、強く、獣のように腰を振り乱し、昇る射精感にペニスが痛いほどに疼いた。

「…く、はッ、中、出して欲しいッ…?最後のデコレーション…ッ、だヨ……誰のミルク、が、欲しいか、ちゃんと言って……」

こんな事を言っている余裕も正直無いのだが、恍惚な笑みを浮かべながら、涙を流す彼をしっかりと見つめた。


【神功左千夫】

ぐちゃぐちゃに汚れたパティシエの服。
いつもはしないのに九鬼からまでも甘い香りが漂う。
首筋を舐め、吸い上げ、少しでも快楽を散らす。

頭を撫でられると長く息が抜けた。
アナルも乳首も真っ赤に充血して麻痺しそうな程荒らされている。

それでも快楽しか感じないのは彼だからだと僕は喉を鳴らした。

「ぁあああッ、ほし、い、ほしッ……ふぁ、んん!九鬼のッ、ミルク……あん、白翼の、ミルクを、僕に、注いでッ――!」

気持ちが良い。
九鬼のペニスが絶え間なく僕の中を擦り、絶頂を与える。
全身が性感帯になったような感覚のまま強請る様に甘い声を上げ、彼と視線を絡めた。


【九鬼】

彼と視線が絡む。愛おしい。
視線だけでもそんな気持ちがバレてしまいそうなぐらい、今のボクは愛情の籠った目で彼を見ていただろう。

「うん、壊れるぐらい注いであげる……最後のッ、仕上げ、だヨ……」

彼の言葉に笑みを零すと、突き上げを更に速くしていく。
射精を煽るように胎内が締まり、快感に溺れ死んでしまいそうだ。
本当にボクは、彼でないと身も心も満足できないようになってしまった。

「愛情たっぷりのミルク……出す、ヨ、……左千夫クン……は、ぅ、ッぐ、――――――!!」

ビクビクとペニスが痙攣し、ペニスサックの先端から精液が溢れ出た感覚が伝わる。
彼を抱きしめキスを落とし舌を絡め、絞り出すように腰を振った。
ふと、射精してしまった事が何故だか悲しく思えてくる。
何度繋がっても、次は無いかもしれないという気持ちが、少なからずどこかに眠っているのだろう。


【神功左千夫】

心の底まで見抜かれそうな優しい視線を感じたまま僕は体を震わせた。
窮屈な胎内を更に締め上げる様に波打たせ、彼を最奥で感じる。

「はっ、あ、ぁッ、あ、ふ、ッ!!く、ぁああッ、ァアアアア、ぁあああああッ!!!!!」

最後は言葉にならない喘ぎが室内にこだました。
彼の温かい体液が流れ込んでくると同時に全ての刺激が強いものとなる。
体液が馴染むように動いている九鬼の背をゆったりとと撫でた。

「白……翼…?」

不意に彼から負の感情を感じて掠れた言葉を落とした。
そして、まだ動いている機械を止めて欲しいと言うかのように玩具を彼に押し当てる用密着した。


【九鬼】

名前を呼ばれ、彼の身体が密着すると我に返り、腰の動きを止める。
誤魔化すように口角をあげると、彼の胎内からペニスを引き抜いた。

「あーやっぱり辛いものが好きだナ。甘い匂いで悪酔いしちゃった」

べ、と舌を出すと玩具の電源を全て切って行く。
そして、アナルビーズを引っこ抜くと中から自分が吐きだした精液か掻き出されてきた。
流れ出て来る精液を指に絡め、彼の唇へと塗ってやる。

「この玩具全部君にあげるネ。オナニーにハマってセックスしないとかナシだヨ。
あと他の男とホイホイヤらないでよネ。ご主人様とのお約束♪」

ピンキーリングがついた小指を立てると、彼の前へと指切りを促すように差し出した。


【神功左千夫】

「は……ぅ、―――ッ……・ふふ、そうでしょうね…。」

電源を切ると同時に飴玉を引きだされると自然と息が漏れた。
口に塗られた体液を舐めとってから少し体を起こす。

外されベッドに散らばった玩具を見やると小さく肩を落とした。
取り合えず綺麗に消毒してから考えよう。
目の前の相手の約束は守ることができそうなので僕は小指を絡め、更に彼の指にキスを落とした。

「わかりました。
仲直りですね……。」

いつもの笑みを浮かべると、風呂に連れていけと強請る様に首に手を回した。
久々に心も満足行くセックスだった。
勿論、終わってしまうと悲しみも残るが。

それを飲みこむように彼の耳朶を齧った。


【九鬼】

突っぱねられると思っていた小指に、彼の小指が巻き付いた。
キスを落とされると一瞬戸惑ってしまったが、その表情を見せないように目を細める。
自分で小指を出したものの、少し恥ずかしくなってきてしまった。
そして、それと同時に肩の力が抜けるような安心感が広がった。

セックスが終わった後はいつものように風呂だ。
さすがにボクも甘ったるい状態で居続けるのは嫌なので、首に手を回してきた彼を抱きかかえる。

「これだけ甘いもの体験したんだし、お風呂は唐辛子風呂にしよっか♪」

はしゃぐようにそう告げると、首に回った手が嫌だと言うようにきつく絡んできた。
何気ない事が、今は幸せだ。
セックスはもちろん、彼と一緒にいる時間がとても好きだ。
けれど、ずっと続くとは限らない。

逃げてしまわないように、ボクは彼を大事に掴んでいられるだろうか。
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