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令和6年最新話★★★
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しおりを挟む「バカにしてるのかなァ♪せめて顔くらい把握してからにしてよネ~。あー、もう息してないや、つまんな……」
「九鬼さぁぁぁぁん!アンタなにしてんッスか!?」
「あ。ヤッホ~いのっち。遅かったネー」
「遅かったネーじゃ無いッスよ!アレだけホテルの部屋から出ないで下さいつったのに!!」
「そんな事を言ってたっけ?まーイイじゃん、左千夫クンの前情報でメンツは割れてたんだし♪」
「神功さんは九鬼さんを危ない目に合わせない為に体張って情報を得てるんッスよ!」
「アレよかったよネ~。コイツが掃除にチンコ突っ込んで腰振ってるのを冷ややかな目で見てる左千夫クン♪思い出すだけで興奮シテキタナ……」
「ストーップ!これ以上暴れないで下さい!ただでさえ誰も九鬼さんを止めれないんッスから」
「え~ケチ♪じゃあもう帰っていいよネ」
「へ?」
「父上が来るのは延期だよネ。なら決めなきゃいけない事は昨日やっちゃったし。うん、ボクはもういらないよね~」
「ちょ!九鬼さっ……!」
「じゃあ、コレの後処理よろしくネ~」
そう言ってボクは顔面がグチャグチャになった敵の幹部をいのっちへと放り投げた。左千夫クンから誕生日に貰った敵対組織のデータはコイツが漏らしたものだった。しかも、左千夫クンの幻術が掛かったままだったようで能力すら使えずに終わってしまった。
そんなこんなで、2泊3日のところを1泊2日で切り上げてボクは急いで喫茶【シロフクロウ】の最上階へと戻った。
普通に帰っても良かったんだけどたまには驚く顔が見たくて気配を消して最上階まで上がってきた。
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