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第81話 魔マ王、死す!?
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微妙に第三者視点です。
あと、血生臭いかも?
―――――
邪神を喰らい、邪神と同じような存在となり強化され逞しくなった腕をスグニーケは魔マ王へと振るう。
けれど魔マ王はその攻撃を読んでいたようであっさりと回避する。
だが、それはスグニーケが仕掛けた罠だった。
(さあ、これがお前の最後だ魔王!)
そう心で思い、暗い笑みを浮かべながらスグニーケは魔マ王に向けて細長い腕を向ける。
蛇のようにするすると空中を這い、細長い腕は魔マ王の腹へと突き刺さった。
一方魔マ王は何が起きたのか分からないと言った表情を浮かべながら、無様に血を吐いた。
『クケケケッ! ヤッタ! やったゾ!!』
「う……。そ、そんな……っ!? だ、けど……こんな、腕なんて……!」
自分の腹に腕が刺さった。それに気づいたのか魔マ王は腕に手を伸ばそうとする。
けれど、それよりも先にスグニーケが動いた。
『そんなヒマあると思ッテるノカ?』
言うや否や、魔マ王の腹を突き刺したスグニーケの腕は滑るように彼女の体内へと潜り込むと体内を掻き回して行く。
自身の中を……臓物を掻き回され、内側から骨を砕かれる不快な感覚と激しい痛み。それに耐えるなど無理なことで……。
「はぐぅ――――っ!? あ、あぐーーっ!? な、か……っ、ぐちょぐちょにされ……てっ!! おぐぇ!!」
悲鳴が空間内を満たし、その悲鳴を聞く度にスグニーケは興奮する。
興奮しながら魔マ王を見ると、彼女のその薔薇の様に紅い唇からは赤い血と酸っぱさを感じさせる内容物が吹き零れていた。
腸が引っ掻き回され、痛みの悲鳴と共に更に血混じりの吐瀉物を吐き出していくのを見つつ、グチャグチャにかき回した体内の中でスグニーケの手は魔マ王の心臓を掴んだ。
ドクンドクンと脈打つ、生きている証の鼓動がした。
『どくんどくん、脈打ッテイルナァ……!』
「ひっ!! さわ、られてる……。私の、私の命が……触られてる……ぅ!」
一方、スグニーケに体の内側から心臓を掴まれているのを魔マ王も気づいているようで、初めて恐怖を感じさせる表情を浮かべ始めた。
そして、カチカチと歯を鳴らしながら……まるで少女のように涙を流し始める。
「や、やだ……。やだぁ! 放してぇ! 心臓から手を放し――――っっ!! か、ぁ……!」
『五月蝿イ、黙レ!』
聞こえてくる悲鳴は心地良かった。だけど、同時に見るに耐えなかった。
だからだろう、スグニーケは魔マ王の心臓を掴むとキュッと締め上げる。すると、掴まれた心臓は鼓動を抑制させられ……魔マ王は目を見開いて、苦悶の表情を浮かべた。
けれど、悲鳴が止んだのを確認したからか、ゆっくりと心臓を掴む手から力を抜く。すると、ゼヒューゼギューと体内に酸素を取り入れるように無様に呼吸し始める。
「ぜひゅ――――か、っひ――っ!! っっ!!」
だから試しにもう一度心臓を掴むと、またも苦しそうに魔マ王は喘いだ。
それを見届け、再び心臓を掴む手の力を抜き……、魔マ王が呼吸をし始めようとした瞬間に……また握り締める。
必死に生にしがみ付こうとする魔マ王の命を自分が握っている。
それを自覚し、スグニーケは愉悦の笑みを浮かべていく。
『楽しマセろ、モットもっと私を愉しまセロろろろろろろろろろぉぉぉぉぉぉ!!』
その瞬間、魔マ王の用意した空間は彼女自身の処刑場となってしまっていた。
内側から心臓を締め上げられ、横腹を剛腕で殴り付けられ、紅交じりの金髪を頭皮ごと引き千切られていく。
その都度、魔マ王の口からは悲鳴が洩れ、許しを請う声が響き渡り、最愛の息子に助けを求める声が響いた。
……けれど、それが何度も続くと……魔マ王の心は折れてしまったのか、殴りつけても心臓を掴んでも、何の反応も見られない。
「あ…………、あ、……う…………」
眼から感情という名の灯火が失われ、叫びすぎた喉は声帯を痛めたのかまともな声が発せられない。
腕が突き刺さった腹から垂れる血は……、内股を伝い地面にポツリポツリと落ち……血溜りが作られる。
その中には、血の他にも口から吐き出された吐瀉物、小水も混ざっており、コアな趣味のお持ちの方ならば喜んで啜る仕上がりとなっていた。……まあ、コアな趣味をお持ちの方はいないけど。
『つまラン、そろソロ、コろスカ』
つまらないモノを見るようにスグニーケは魔マ王を見ながら言うが……、既に人間でも邪神でもないからか思考能力もまともなものを感じられない。声も聞き取るのが難しいものだ。
そして、スグニーケの言葉を聞いた魔マ王の体が、ビクッと動き……掠れた声で口を開いた。
「――ろ、し――――て」
殺して、それは彼女が言うはずがない言葉。その言葉にスグニーケは完膚なきまでに折れたのだと確信する。
だからスグニーケは、返事も無しに魔マ王の体内に突き刺した腕を変化させた。
――直後、魔マ王の体の中から外に飛び出すようにして、無数の棘が生えた。
「――――――あ」
棘が、皮膚や内臓を傷つけ……心臓を貫き、脳を穴だらけにする。
そして、棘が中へと戻り、体中から血が噴出しながら……魔マ王は絶命した。
『ゲヒャ! ゲヒャヒャ……! ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャーーーーーー!!』
死んだ魔マ王を見ながら、スグニーケは笑う。狂ったように笑い続ける。
こうして、魔マ王は死んだ。
後に残るのは、邪神に支配された世界だろうか……?
だがそれを知るのは神だけだろう……。
そう、神だけ……。
――――――――――――――――――――カチリ。
まるで、タイマーがセットされた時間が来たかのように世界に音が響いた。
そこから、再び時間は逆戻りし始めた。……スグニーケが、邪神を喰らい始める時まで。
「永遠に続く時を楽しみなさいねぇ」
ピンチになった自身が邪神を喰らい、魔マ王を殺す。
と言う行動を幾度も繰り返すというスグニーケのみが居る切り離された世界を『私』は外から見ていた。
彼はきっとこの先、自分が同じ時間を繰り返していることにも気づくこともないだろうし、魔マ王を殺し続けることが全てとなるだろう。
そう思いながら、私はこの場から姿を消した。
あと、血生臭いかも?
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邪神を喰らい、邪神と同じような存在となり強化され逞しくなった腕をスグニーケは魔マ王へと振るう。
けれど魔マ王はその攻撃を読んでいたようであっさりと回避する。
だが、それはスグニーケが仕掛けた罠だった。
(さあ、これがお前の最後だ魔王!)
そう心で思い、暗い笑みを浮かべながらスグニーケは魔マ王に向けて細長い腕を向ける。
蛇のようにするすると空中を這い、細長い腕は魔マ王の腹へと突き刺さった。
一方魔マ王は何が起きたのか分からないと言った表情を浮かべながら、無様に血を吐いた。
『クケケケッ! ヤッタ! やったゾ!!』
「う……。そ、そんな……っ!? だ、けど……こんな、腕なんて……!」
自分の腹に腕が刺さった。それに気づいたのか魔マ王は腕に手を伸ばそうとする。
けれど、それよりも先にスグニーケが動いた。
『そんなヒマあると思ッテるノカ?』
言うや否や、魔マ王の腹を突き刺したスグニーケの腕は滑るように彼女の体内へと潜り込むと体内を掻き回して行く。
自身の中を……臓物を掻き回され、内側から骨を砕かれる不快な感覚と激しい痛み。それに耐えるなど無理なことで……。
「はぐぅ――――っ!? あ、あぐーーっ!? な、か……っ、ぐちょぐちょにされ……てっ!! おぐぇ!!」
悲鳴が空間内を満たし、その悲鳴を聞く度にスグニーケは興奮する。
興奮しながら魔マ王を見ると、彼女のその薔薇の様に紅い唇からは赤い血と酸っぱさを感じさせる内容物が吹き零れていた。
腸が引っ掻き回され、痛みの悲鳴と共に更に血混じりの吐瀉物を吐き出していくのを見つつ、グチャグチャにかき回した体内の中でスグニーケの手は魔マ王の心臓を掴んだ。
ドクンドクンと脈打つ、生きている証の鼓動がした。
『どくんどくん、脈打ッテイルナァ……!』
「ひっ!! さわ、られてる……。私の、私の命が……触られてる……ぅ!」
一方、スグニーケに体の内側から心臓を掴まれているのを魔マ王も気づいているようで、初めて恐怖を感じさせる表情を浮かべ始めた。
そして、カチカチと歯を鳴らしながら……まるで少女のように涙を流し始める。
「や、やだ……。やだぁ! 放してぇ! 心臓から手を放し――――っっ!! か、ぁ……!」
『五月蝿イ、黙レ!』
聞こえてくる悲鳴は心地良かった。だけど、同時に見るに耐えなかった。
だからだろう、スグニーケは魔マ王の心臓を掴むとキュッと締め上げる。すると、掴まれた心臓は鼓動を抑制させられ……魔マ王は目を見開いて、苦悶の表情を浮かべた。
けれど、悲鳴が止んだのを確認したからか、ゆっくりと心臓を掴む手から力を抜く。すると、ゼヒューゼギューと体内に酸素を取り入れるように無様に呼吸し始める。
「ぜひゅ――――か、っひ――っ!! っっ!!」
だから試しにもう一度心臓を掴むと、またも苦しそうに魔マ王は喘いだ。
それを見届け、再び心臓を掴む手の力を抜き……、魔マ王が呼吸をし始めようとした瞬間に……また握り締める。
必死に生にしがみ付こうとする魔マ王の命を自分が握っている。
それを自覚し、スグニーケは愉悦の笑みを浮かべていく。
『楽しマセろ、モットもっと私を愉しまセロろろろろろろろろろぉぉぉぉぉぉ!!』
その瞬間、魔マ王の用意した空間は彼女自身の処刑場となってしまっていた。
内側から心臓を締め上げられ、横腹を剛腕で殴り付けられ、紅交じりの金髪を頭皮ごと引き千切られていく。
その都度、魔マ王の口からは悲鳴が洩れ、許しを請う声が響き渡り、最愛の息子に助けを求める声が響いた。
……けれど、それが何度も続くと……魔マ王の心は折れてしまったのか、殴りつけても心臓を掴んでも、何の反応も見られない。
「あ…………、あ、……う…………」
眼から感情という名の灯火が失われ、叫びすぎた喉は声帯を痛めたのかまともな声が発せられない。
腕が突き刺さった腹から垂れる血は……、内股を伝い地面にポツリポツリと落ち……血溜りが作られる。
その中には、血の他にも口から吐き出された吐瀉物、小水も混ざっており、コアな趣味のお持ちの方ならば喜んで啜る仕上がりとなっていた。……まあ、コアな趣味をお持ちの方はいないけど。
『つまラン、そろソロ、コろスカ』
つまらないモノを見るようにスグニーケは魔マ王を見ながら言うが……、既に人間でも邪神でもないからか思考能力もまともなものを感じられない。声も聞き取るのが難しいものだ。
そして、スグニーケの言葉を聞いた魔マ王の体が、ビクッと動き……掠れた声で口を開いた。
「――ろ、し――――て」
殺して、それは彼女が言うはずがない言葉。その言葉にスグニーケは完膚なきまでに折れたのだと確信する。
だからスグニーケは、返事も無しに魔マ王の体内に突き刺した腕を変化させた。
――直後、魔マ王の体の中から外に飛び出すようにして、無数の棘が生えた。
「――――――あ」
棘が、皮膚や内臓を傷つけ……心臓を貫き、脳を穴だらけにする。
そして、棘が中へと戻り、体中から血が噴出しながら……魔マ王は絶命した。
『ゲヒャ! ゲヒャヒャ……! ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャーーーーーー!!』
死んだ魔マ王を見ながら、スグニーケは笑う。狂ったように笑い続ける。
こうして、魔マ王は死んだ。
後に残るのは、邪神に支配された世界だろうか……?
だがそれを知るのは神だけだろう……。
そう、神だけ……。
――――――――――――――――――――カチリ。
まるで、タイマーがセットされた時間が来たかのように世界に音が響いた。
そこから、再び時間は逆戻りし始めた。……スグニーケが、邪神を喰らい始める時まで。
「永遠に続く時を楽しみなさいねぇ」
ピンチになった自身が邪神を喰らい、魔マ王を殺す。
と言う行動を幾度も繰り返すというスグニーケのみが居る切り離された世界を『私』は外から見ていた。
彼はきっとこの先、自分が同じ時間を繰り返していることにも気づくこともないだろうし、魔マ王を殺し続けることが全てとなるだろう。
そう思いながら、私はこの場から姿を消した。
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