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55 どうしよう
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それは自分の居場所が崩れたような、天地が逆さまになったような、そんな感覚を覚える一言だった。
「お前は俺達の間に出来た子じゃなかったんだ」
目の前で話されたお兄ちゃんとお父さんとの会話を聞いている私は、どこか遠くからそれを見ているような感覚になって、その後の会話はちゃんと理解する事ができなかった。
ただ、お兄ちゃんと私が兄妹でない、その事実だけが頭の中をぐるぐると回って、それしか見えなくて、そして……
「・・す・・・る・す・・・るいす」
名前を呼ばれているのに気がついた時には目の前にアンジェがいた。
「あ,あんじぇ?」
その言葉にホッとしたように顔を緩めるアンジェ。
「よかった、急に倒れたから心配しましたよ?」
その言葉を聞いて気がついた、私、倒れてたんだ、心配、かけちゃった。
「ごめん」
「無事ならそれでいいんですよ」
そういって笑顔を向けてくれるアンジェ、私の大好きな親友、だけど……
「どうしよう、わたし、わたし……」
妹としてお兄ちゃんとアンジェをくっつけようとしてた。
大好きなアンジェなら大好きなお兄ちゃんといても大丈夫。
私も妹として二人と一緒にいられる、そう思ってた、けど。
「お兄ちゃんと一緒にいられなくなっちゃう……」
アンジェの親友ってだけじゃ、お兄ちゃんと一緒にいることはできなくなる。
その事を思ってしまうと力が入らなくなる。
でもアンジェを裏切る事なんてできない。
自分がくっつけようとしていたのに、兄妹じゃないからって横恋慕なんて私には出来ないから。
「どうしよう、私……」
一人になっちゃう。
そんな考えで視界が潤み始めた時、視界が塞がれる。
「心配しなくていいですよ」
柔らかくて暖かい感触と、頭を撫でる優しさに少しずつ心が落ち着いてくる。
落ち着いたところで抱きしめられていた私を放してアンジェに肩を掴まれて間近で向かい合う。
「私に任せてください、ルイスの思ってるような事にはなりませんし、させませんから!」
そう言ってアンジェは私に真剣な顔で語りかける。
「だから、一緒に頑張りましょう」
「うん……」
微笑みかけるアンジェにちょっと恥ずかしくなるけど返事をする。
けどやっぱり恥ずかしい。
「落ち着いたわね、よしよし、私達じゃこの子の不安の解決はできないから任せてよかったわ」
お母さんの声だ。
声のする方を向いたらお母さんが何か本を持ってきている。
「さて、お母さんが今からロイドを捕まえておく為の秘策を教えてあげる」
そう言ってニッコリと笑うお母さん。
「こんな形でも、残してあげられて、幸運ね、私」
そう言って始められたのはなんだったのか。
母から娘に引き継がれるもの。
それを使って私達はお兄ちゃんに挑むわ。
そう決意できたのはアンジェとお母さんのお陰。
お父さん?お父さんはそっち方面じゃ役立たずだから仕方ないわ。
あ、でもね、お父さんから引き継いだ才能って割と便利なんだ。
実はお父さん、魔力タンクなんだけど特定の職業に対する適正がなくて、便利屋さんみたいな事をしてたみたい。
斥候と中衛でお母さん達を守ってたんだって。
幅広い魔術の才能もあるんだけど、それは遅咲きだからあんまり得意じゃなかったんだって。
私は聖属性しか使ってこなかったけど、これからは練習してみようかな。
お父さんみたいに色々出来た方がいいだろうし。
その為の教材も実家の開かずの間を開けてもらっているからやってみよう!
お父さんからは戦闘技能の情報で、お母さんからはレシピとかを教えてもらって。
お兄ちゃんに渡す遺産も預かってるんだ。
それはまた今度渡す事になってるけど、それが私のあの日の行動。
それを携えてお兄ちゃんを攻略する!そう意気込んでいたんだけど……
どうしよう、まともに顔を見れない!
昔から大好きでいつも甘えていたんだけど、お兄ちゃんじゃなくってロイドさんって思うと凄く恥ずかしくって。
こんなにも好きなのに顔見れないし、話しかけるのも緊張しちゃうし、顔もにやけちゃうからどうしたらいいの!?
ねえアンジェ、貴方もこんな気持ちなの?それとも私だけ?私だけだったら私、凄く気持ち悪い……
どうしよう、こんな女じゃ、お兄ちゃんに嫌われちゃう……
ベッドに倒れこみうつぶせで足をバタバタと暴れさせて恥ずかしさを紛らわせる。
そんなことしても恥ずかしいものは恥ずかしいんだけど、止まらない。
ひとしきりバタバタとしているとノックが響く。
「ルイスいるー?」
アンジェだ!
「開いてるから入ってー」
その言葉を聞いてアンジェが入ってくる、そのまま近付いてきて……
「るーいーすー、私が何を言いたいか分かってますね?」
ほっぺたをつまんで引っ張られる。
「いたいいたいいたい!やめてよアンジェ、ほっぺたがのびるーーー」
涙目になったところで開放してくれたアンジェは腰に手を当てて呆れたように口を開く。
「もう、あんな露骨に避けては距離が縮むどころか嫌われちゃいますよ!」
「だって、恥ずかしいもん」
今まで兄妹で、お兄ちゃんだから、いくらでも甘えられたし、いくらでもわがまま言えたんだけど、本当は血の繋がりがない、両親の親友の子供の男性。
それでも今まで過ごしてきて大好きっていう感情は変らなくて、そんな男性が身近に何の前触れもなく現れて、どうしたらいいんだろう?
それが分からなくて、どういう風に接したらいいか分からなくてなんとかしないといけないけど、失敗したらどうなっちゃうかわからない。
それに兄妹じゃなくて、一人の男性としてみたお兄ちゃんってとてもかっこよくて、とてもやさしくて、兄妹じゃなくても大好きな自分がいる。
いや、これは前からいたんだけど、私達の兄妹っていう間柄がそれに蓋をしてきたんだ。
だからその気持ちには気付かないでいた、気付かない振りをしてきた、だけど。
枕を抱き、顔を埋める。
こうしていじいじしてるのは似合わないって分かる、分かるけど!
「ルイス」
気がついたらアンジェの顔が目の前にあった。
「私の事は置いておいて、貴方はどうしたいの?」
その言葉を考える。
お兄ちゃんとひっつけようとしたアンジェの事を置いておいたら。
アンジェがいいって言ってくれるなら。
「お兄ちゃんとずっと一緒にいたい」
これが私の気持ち。
アンジェにああしておいて自分勝手だって分かってるけど、離れたくない。
そんな身勝手な私の言葉にアンジェは怒るだろうな、そう思ってしまう。
「よくできました、それが貴方の答えなら、それを通していいのよルイス、私の事なんて考えないで大丈夫、私は私でなんとかするから、安心して」
笑顔で私の頭を撫でるアンジェ、でも
「でもアンジェ!それじゃ―ー「大丈夫、心配しないで、私は皇女なんだから、なんとかできるからね?貴方は貴方の思いを大事にしてね」」
被せられた言葉に吃驚する。
権力を振りかざすのを嫌っていたアンジェが、民の気持ちを大事にするアンジェが、立場を使うっていうんだから。
「ちゃんとがんばらないと、絶交しちゃいますからね?」
その笑顔に逆らうことなんてできない。
「後悔しないでよ?私、絶対にお嫁さんになるから!」
「その調子よ、私の事は大丈夫、だから頑張りましょう」
「うん!」
親友にここまでさせたんだ、絶対にお兄ちゃんと一緒にならなきゃね!
善は急げよ、早速お兄ちゃんに会いに行こう!
「いってくるね!」
「はい、がんばってね!」
アンジェの笑顔に見送られて部屋を出る。
目指すはお兄ちゃんの泊まっている部屋よ!
そうしてルイスが出て行った後のこと。
「はぁ、全く、ルイスも世話がやけますね」
そうやって溜息をつくアンジェだが不機嫌というわけではない。
「これで約束も果たせましたから、後は仕上げだけですね、待ってて下さいね、ロイド様」
そういって笑みを浮かべるアンジェ。
ロイドの逃げ道はこうして無くされていったのであった。
予告(野次馬トークともいう)
リリ 「あの子ったらもう、単純というかおばかっていうか」
アイ 「そういうお前もあんな感じだっただろ?」
リリ 「え!?うそ!?嘘よね!?」
アラ 「いやー、それは否定することが……」
リリ 「ぐぬぬぬ」
アイ 「しかしアンジェはあれでいいのかね?私は二人に頼んでいたんだが」
アラ 「いや、あの子は結構強かだぞ、お前といい勝負だ」
アイ 「へーそうなのかい?それじゃルイスも大変だ」
アラ 「いや、大変なのはロイドだな、知らぬは本人のみってな」
リリ 「ああね、大体分かったわ」
アラ 「まぁあの子、アイリスに似てるしな」
リリ 「アイリスならそうよね」
アイ 「なんかほめられている気がしないんだが、まぁいいか、それで次は?」
アラ 「この舞台裏だな、ネタバラシしないと話がわからなくなっちまう」
リリ 「そしてその後はロイドが攻略されるかどうかだね」
アイ 「難攻不落のあいつが落ちるところ、面白いものがみれそうだ」
リリ 「楽しみだねぇ」
アラ 「と言うわけで次回はアンジェ視点になる、楽しみにしていてくれ」
「お前は俺達の間に出来た子じゃなかったんだ」
目の前で話されたお兄ちゃんとお父さんとの会話を聞いている私は、どこか遠くからそれを見ているような感覚になって、その後の会話はちゃんと理解する事ができなかった。
ただ、お兄ちゃんと私が兄妹でない、その事実だけが頭の中をぐるぐると回って、それしか見えなくて、そして……
「・・す・・・る・す・・・るいす」
名前を呼ばれているのに気がついた時には目の前にアンジェがいた。
「あ,あんじぇ?」
その言葉にホッとしたように顔を緩めるアンジェ。
「よかった、急に倒れたから心配しましたよ?」
その言葉を聞いて気がついた、私、倒れてたんだ、心配、かけちゃった。
「ごめん」
「無事ならそれでいいんですよ」
そういって笑顔を向けてくれるアンジェ、私の大好きな親友、だけど……
「どうしよう、わたし、わたし……」
妹としてお兄ちゃんとアンジェをくっつけようとしてた。
大好きなアンジェなら大好きなお兄ちゃんといても大丈夫。
私も妹として二人と一緒にいられる、そう思ってた、けど。
「お兄ちゃんと一緒にいられなくなっちゃう……」
アンジェの親友ってだけじゃ、お兄ちゃんと一緒にいることはできなくなる。
その事を思ってしまうと力が入らなくなる。
でもアンジェを裏切る事なんてできない。
自分がくっつけようとしていたのに、兄妹じゃないからって横恋慕なんて私には出来ないから。
「どうしよう、私……」
一人になっちゃう。
そんな考えで視界が潤み始めた時、視界が塞がれる。
「心配しなくていいですよ」
柔らかくて暖かい感触と、頭を撫でる優しさに少しずつ心が落ち着いてくる。
落ち着いたところで抱きしめられていた私を放してアンジェに肩を掴まれて間近で向かい合う。
「私に任せてください、ルイスの思ってるような事にはなりませんし、させませんから!」
そう言ってアンジェは私に真剣な顔で語りかける。
「だから、一緒に頑張りましょう」
「うん……」
微笑みかけるアンジェにちょっと恥ずかしくなるけど返事をする。
けどやっぱり恥ずかしい。
「落ち着いたわね、よしよし、私達じゃこの子の不安の解決はできないから任せてよかったわ」
お母さんの声だ。
声のする方を向いたらお母さんが何か本を持ってきている。
「さて、お母さんが今からロイドを捕まえておく為の秘策を教えてあげる」
そう言ってニッコリと笑うお母さん。
「こんな形でも、残してあげられて、幸運ね、私」
そう言って始められたのはなんだったのか。
母から娘に引き継がれるもの。
それを使って私達はお兄ちゃんに挑むわ。
そう決意できたのはアンジェとお母さんのお陰。
お父さん?お父さんはそっち方面じゃ役立たずだから仕方ないわ。
あ、でもね、お父さんから引き継いだ才能って割と便利なんだ。
実はお父さん、魔力タンクなんだけど特定の職業に対する適正がなくて、便利屋さんみたいな事をしてたみたい。
斥候と中衛でお母さん達を守ってたんだって。
幅広い魔術の才能もあるんだけど、それは遅咲きだからあんまり得意じゃなかったんだって。
私は聖属性しか使ってこなかったけど、これからは練習してみようかな。
お父さんみたいに色々出来た方がいいだろうし。
その為の教材も実家の開かずの間を開けてもらっているからやってみよう!
お父さんからは戦闘技能の情報で、お母さんからはレシピとかを教えてもらって。
お兄ちゃんに渡す遺産も預かってるんだ。
それはまた今度渡す事になってるけど、それが私のあの日の行動。
それを携えてお兄ちゃんを攻略する!そう意気込んでいたんだけど……
どうしよう、まともに顔を見れない!
昔から大好きでいつも甘えていたんだけど、お兄ちゃんじゃなくってロイドさんって思うと凄く恥ずかしくって。
こんなにも好きなのに顔見れないし、話しかけるのも緊張しちゃうし、顔もにやけちゃうからどうしたらいいの!?
ねえアンジェ、貴方もこんな気持ちなの?それとも私だけ?私だけだったら私、凄く気持ち悪い……
どうしよう、こんな女じゃ、お兄ちゃんに嫌われちゃう……
ベッドに倒れこみうつぶせで足をバタバタと暴れさせて恥ずかしさを紛らわせる。
そんなことしても恥ずかしいものは恥ずかしいんだけど、止まらない。
ひとしきりバタバタとしているとノックが響く。
「ルイスいるー?」
アンジェだ!
「開いてるから入ってー」
その言葉を聞いてアンジェが入ってくる、そのまま近付いてきて……
「るーいーすー、私が何を言いたいか分かってますね?」
ほっぺたをつまんで引っ張られる。
「いたいいたいいたい!やめてよアンジェ、ほっぺたがのびるーーー」
涙目になったところで開放してくれたアンジェは腰に手を当てて呆れたように口を開く。
「もう、あんな露骨に避けては距離が縮むどころか嫌われちゃいますよ!」
「だって、恥ずかしいもん」
今まで兄妹で、お兄ちゃんだから、いくらでも甘えられたし、いくらでもわがまま言えたんだけど、本当は血の繋がりがない、両親の親友の子供の男性。
それでも今まで過ごしてきて大好きっていう感情は変らなくて、そんな男性が身近に何の前触れもなく現れて、どうしたらいいんだろう?
それが分からなくて、どういう風に接したらいいか分からなくてなんとかしないといけないけど、失敗したらどうなっちゃうかわからない。
それに兄妹じゃなくて、一人の男性としてみたお兄ちゃんってとてもかっこよくて、とてもやさしくて、兄妹じゃなくても大好きな自分がいる。
いや、これは前からいたんだけど、私達の兄妹っていう間柄がそれに蓋をしてきたんだ。
だからその気持ちには気付かないでいた、気付かない振りをしてきた、だけど。
枕を抱き、顔を埋める。
こうしていじいじしてるのは似合わないって分かる、分かるけど!
「ルイス」
気がついたらアンジェの顔が目の前にあった。
「私の事は置いておいて、貴方はどうしたいの?」
その言葉を考える。
お兄ちゃんとひっつけようとしたアンジェの事を置いておいたら。
アンジェがいいって言ってくれるなら。
「お兄ちゃんとずっと一緒にいたい」
これが私の気持ち。
アンジェにああしておいて自分勝手だって分かってるけど、離れたくない。
そんな身勝手な私の言葉にアンジェは怒るだろうな、そう思ってしまう。
「よくできました、それが貴方の答えなら、それを通していいのよルイス、私の事なんて考えないで大丈夫、私は私でなんとかするから、安心して」
笑顔で私の頭を撫でるアンジェ、でも
「でもアンジェ!それじゃ―ー「大丈夫、心配しないで、私は皇女なんだから、なんとかできるからね?貴方は貴方の思いを大事にしてね」」
被せられた言葉に吃驚する。
権力を振りかざすのを嫌っていたアンジェが、民の気持ちを大事にするアンジェが、立場を使うっていうんだから。
「ちゃんとがんばらないと、絶交しちゃいますからね?」
その笑顔に逆らうことなんてできない。
「後悔しないでよ?私、絶対にお嫁さんになるから!」
「その調子よ、私の事は大丈夫、だから頑張りましょう」
「うん!」
親友にここまでさせたんだ、絶対にお兄ちゃんと一緒にならなきゃね!
善は急げよ、早速お兄ちゃんに会いに行こう!
「いってくるね!」
「はい、がんばってね!」
アンジェの笑顔に見送られて部屋を出る。
目指すはお兄ちゃんの泊まっている部屋よ!
そうしてルイスが出て行った後のこと。
「はぁ、全く、ルイスも世話がやけますね」
そうやって溜息をつくアンジェだが不機嫌というわけではない。
「これで約束も果たせましたから、後は仕上げだけですね、待ってて下さいね、ロイド様」
そういって笑みを浮かべるアンジェ。
ロイドの逃げ道はこうして無くされていったのであった。
予告(野次馬トークともいう)
リリ 「あの子ったらもう、単純というかおばかっていうか」
アイ 「そういうお前もあんな感じだっただろ?」
リリ 「え!?うそ!?嘘よね!?」
アラ 「いやー、それは否定することが……」
リリ 「ぐぬぬぬ」
アイ 「しかしアンジェはあれでいいのかね?私は二人に頼んでいたんだが」
アラ 「いや、あの子は結構強かだぞ、お前といい勝負だ」
アイ 「へーそうなのかい?それじゃルイスも大変だ」
アラ 「いや、大変なのはロイドだな、知らぬは本人のみってな」
リリ 「ああね、大体分かったわ」
アラ 「まぁあの子、アイリスに似てるしな」
リリ 「アイリスならそうよね」
アイ 「なんかほめられている気がしないんだが、まぁいいか、それで次は?」
アラ 「この舞台裏だな、ネタバラシしないと話がわからなくなっちまう」
リリ 「そしてその後はロイドが攻略されるかどうかだね」
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