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走れ荷馬車。そして新情報ゲット!
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3日経ってしまったので、村人から荷馬車を買って城に急いで戻る、馬には悪いが休憩は無しだ。
ーー
「3日経ったが、坊主は戻ってこんな」
「お前達は見捨てられたのだ」
「ふん、リックはそんな奴じゃない」
「そうよ」
「その通りです」
「もうすぐ日が暮れる、諦めろ」
「看守長殿。女王様より、娘どもを連れて広場に来る様に、との事です」
「分かった。ほれ、終わりだ」
「リック……」
「とっとと歩け」
サキ達がいる。どうやら間にあったようだな。
「お~い、みんな元気」
「リック、遅い」
「悪い、あいつの居る所が遠くてさ」
「あの野郎」
「リック様」「リック」
「セフィーヌ、ミリカ、心配かけたね」
「みんな揃った様ですね。では説明して下さい」
「はい、女王様。お前達、話してもらうぞ。お前からだ、解っているよね?言わないと、あそこが無くなるよ」
「くぅ、魔道具を盗んだのは俺だ、デボネンに依頼されたのだ」
「はい、次、デボネン君」
「うう、私はアジン公爵の指示で動きました」
「何と!至急アジン公爵を捕らえよ」
「はっ」
「すまなかったな、リック。許してほしい」
潔よいですね、クリスティン。
「いえ、お役に立てて良かったです」
「背後に居るものが判ったのは大きい手柄と言ってよい。…………正式な礼はしますがリック、今はこれを受け取ってほしい」
王家の紋章が入った短刀だ。何かの役には立つか、貰っておこう。
「ありがとう御座います。では、僕達はこれで失礼致します」
「ちょ、ちょっと待て、蟻を出す約束だぞ」
「あ、ごめん。忘れてた」
「酷い小僧だ」
ビール瓶くらいの容器を床に置いて蟻達を呼び戻す。
5人の男達が一斉に泣き出す。
「グギャォ」「うぐぅ」「ひぃ」「あぅう」
男達は七転八倒して泣き叫ぶ。俺は理由を知っているが、他の人達は理由が解らないので、唖然としている。
1人は気絶した様だ。男達から出て来た小さい蟻達が、綺麗に隊列を組んで瓶の中に入って行く。
「リック、今度は何をやったの?」
「うん、ちょっとね」
「サキ、怖いから聞かない方がいいかもよ」
「うん、想像したく無いしな」
最後の1匹が入った所で蓋を閉め、アイテムBOXに入れた。
「今度こそ失礼致します」
「……、後ほど連絡致します、訪ねて来なさい」
「はい、ありがとう御座います」
「ホント、酷い目にあったわ」
「お風呂に入りたいです、リック様」
「よし、奮発して大きな宿に泊まって、美味しい物を食べよう」
「やったね」
「リック様。酷い目に合いましたが、クリスティン女王様と繋がりが出来て良かったですね」
「そうかな?」
「ええ。将来、絶対にお役に立つと思います」
俺には、あまり関係が無いと思うがな。
その日は、貴族が泊まる様な立派な宿に泊まった、みんなご満悦だ。
たんまりと金貨をクリスティンから貰った後、ダンジョンに行ったが、結局この国のダンジョンは全て違った。西に行くルートに戻り、ワラヴォルト王国に行く。
「セフィーヌ、今度の国は?」
「綺麗な湖と壮大な滝が有る国ですね。この国の湖と滝を皆、一度は観に行きたいと言いますね」
ヴェニス見たいな観光地か。
「ダンジョンは1つ、滝の側に有るみたいよ」
「観光も出来て、丁度良いわね」
滝の有る街に着いたのは夜なので、宿を直ぐに見つけに行った、観光地なら混むに違いない。
「おやまあ、あんた達、ツイてるねえ。4人部屋なら今さっき空いた所さ。どうする?」
「お願いします」
「あんた達も、赤いクリスタルに願いをかけに来たのかい?」
「何ですか、それ?」
「あら、知らないのかい?ダンジョンの地下31階に有るクリスタルが赤いと、願いが叶うと言う話さ」
「何それ、凄くロマンチックにゃ。リック、行って見たいわ」
「そうか、じゃあ、少し稼ぎますか」
「きゃっ、嬉しい」
「私は、戦いは得意ではありませんが」
「大丈夫よ、私とミリカでカバーするわ」
「そうよ、セフィーヌ」
「ありがとう、サキさん、ミリカさん」
「もう呼び捨てでいいわよ」
「分かりました、サキ、ミリカ」
確かにセフィーヌは属性は光属性で、簡単な回復魔法しか使えないし攻撃魔法は覚えてない、小さな国って言ってたから、魔法の家庭教師も居なかったのかも。
しかし、たまに予言見たいな事を言うのは、巫女のスキルがあるからか?ユニークスキルも面白そうだ。
イストリアガラの滝と言うそうだ。ナイアガラの滝の5倍は有りそうだ、まさに壮観の一言だ。ダンジョンは滝の横から1kmの所に入口が有り、魔物の像は無かった。
ダンジョンの攻略は久しぶりだ、定番のゴブリンに始まって、オーク、ハイオーク、グレートウルフ、ゴブリンメイジ、リザードマンと階が下がるにつれて魔物の種類と頭数が増えていく。
サキとミリカで何の問題も無く進んで行く、俺は広範囲で周りの状況を把握しているので、何が有っても対応出来る。
地下20階を越えた辺りから、水生の魔物が多く出て来る、滝が関係しているのかな。
「集団でこの先に何かいるから気をつけて」
「OK」
「うわっ、トードリアンだ」
「気持ち悪いです」
あのヌメヌメとギョロ目は俺もゾッとする。
「いいわ、私が全部まとめて燃やしちゃうわ。ファイアーボルテックス!」
高温の炎の渦に巻き込まれてトードリアンは焼かれていく。う~ん、いい匂いかも、カエルの焼き鳥は美味かったもんな。
「リック、私は食べないわよ」
「そうかな、きっと美味しいよ。でも、塩が無いから止めとくか」
冗談を言いながら進んで行くと地下31階のクリスタルの有る場所に着いた。
「あそこじゃない、赤く光ってるわ」
「ラッキーね。あ、ツイてるって意味よ」
みんなで正面に行ってみる。クリスタルに赤い丸が2つ光ってる。
「綺麗ですね」
「お願い事しなきゃ」
「リックの子供を、たくさん産めます様に」
ミリカは怖いお願い事だな。
しかし、この形?何か、こう、観られている様な気に、ん~む、これ、魔物の目じゃない?
『あら、良く判ったわね。気が付いたの貴方で2人目よ』
「だ、誰です?」
『このダンジョンのマスターの水龍よ。前に、ここに居たら面白い噂が流れたので、みんなが喜ぶならと思って、ダンジョン運営のおまけで、たまにここにいるの』
「そうですか。2人目って、もう1人は誰です?」
『1000年前の勇者さんね。貴方も勇者、見たいな者かしら?何しているの』
「入口に12の魔物の像が有る、ダンジョンを探しています」
『そのダンジョンなら、西の果ての山に、有るって勇者さんが言ってたわ』
「えっ、本当ですか。勇者様は?」
『1000年前に元の世界に帰ったわ。あ、そろそろ行かなくっちゃ、じゃあね』
「はい、ありがとう御座います」
えらいこっちゃ。
「あ、消えちゃった」
「残念ですね」
『リック、何と話してたのよ?』
『後で話すよ』
ーー
「え~、あれ水龍の目だったの」
「うん、どうやらダンジョンは、西の果ての山に有るらしい」
「じゃ、寄り道せずに、セフィーヌの国に行けばいいのね」
「そう言う事」
いい情報が手に入った。水龍様、ありがとう。
ーー
「3日経ったが、坊主は戻ってこんな」
「お前達は見捨てられたのだ」
「ふん、リックはそんな奴じゃない」
「そうよ」
「その通りです」
「もうすぐ日が暮れる、諦めろ」
「看守長殿。女王様より、娘どもを連れて広場に来る様に、との事です」
「分かった。ほれ、終わりだ」
「リック……」
「とっとと歩け」
サキ達がいる。どうやら間にあったようだな。
「お~い、みんな元気」
「リック、遅い」
「悪い、あいつの居る所が遠くてさ」
「あの野郎」
「リック様」「リック」
「セフィーヌ、ミリカ、心配かけたね」
「みんな揃った様ですね。では説明して下さい」
「はい、女王様。お前達、話してもらうぞ。お前からだ、解っているよね?言わないと、あそこが無くなるよ」
「くぅ、魔道具を盗んだのは俺だ、デボネンに依頼されたのだ」
「はい、次、デボネン君」
「うう、私はアジン公爵の指示で動きました」
「何と!至急アジン公爵を捕らえよ」
「はっ」
「すまなかったな、リック。許してほしい」
潔よいですね、クリスティン。
「いえ、お役に立てて良かったです」
「背後に居るものが判ったのは大きい手柄と言ってよい。…………正式な礼はしますがリック、今はこれを受け取ってほしい」
王家の紋章が入った短刀だ。何かの役には立つか、貰っておこう。
「ありがとう御座います。では、僕達はこれで失礼致します」
「ちょ、ちょっと待て、蟻を出す約束だぞ」
「あ、ごめん。忘れてた」
「酷い小僧だ」
ビール瓶くらいの容器を床に置いて蟻達を呼び戻す。
5人の男達が一斉に泣き出す。
「グギャォ」「うぐぅ」「ひぃ」「あぅう」
男達は七転八倒して泣き叫ぶ。俺は理由を知っているが、他の人達は理由が解らないので、唖然としている。
1人は気絶した様だ。男達から出て来た小さい蟻達が、綺麗に隊列を組んで瓶の中に入って行く。
「リック、今度は何をやったの?」
「うん、ちょっとね」
「サキ、怖いから聞かない方がいいかもよ」
「うん、想像したく無いしな」
最後の1匹が入った所で蓋を閉め、アイテムBOXに入れた。
「今度こそ失礼致します」
「……、後ほど連絡致します、訪ねて来なさい」
「はい、ありがとう御座います」
「ホント、酷い目にあったわ」
「お風呂に入りたいです、リック様」
「よし、奮発して大きな宿に泊まって、美味しい物を食べよう」
「やったね」
「リック様。酷い目に合いましたが、クリスティン女王様と繋がりが出来て良かったですね」
「そうかな?」
「ええ。将来、絶対にお役に立つと思います」
俺には、あまり関係が無いと思うがな。
その日は、貴族が泊まる様な立派な宿に泊まった、みんなご満悦だ。
たんまりと金貨をクリスティンから貰った後、ダンジョンに行ったが、結局この国のダンジョンは全て違った。西に行くルートに戻り、ワラヴォルト王国に行く。
「セフィーヌ、今度の国は?」
「綺麗な湖と壮大な滝が有る国ですね。この国の湖と滝を皆、一度は観に行きたいと言いますね」
ヴェニス見たいな観光地か。
「ダンジョンは1つ、滝の側に有るみたいよ」
「観光も出来て、丁度良いわね」
滝の有る街に着いたのは夜なので、宿を直ぐに見つけに行った、観光地なら混むに違いない。
「おやまあ、あんた達、ツイてるねえ。4人部屋なら今さっき空いた所さ。どうする?」
「お願いします」
「あんた達も、赤いクリスタルに願いをかけに来たのかい?」
「何ですか、それ?」
「あら、知らないのかい?ダンジョンの地下31階に有るクリスタルが赤いと、願いが叶うと言う話さ」
「何それ、凄くロマンチックにゃ。リック、行って見たいわ」
「そうか、じゃあ、少し稼ぎますか」
「きゃっ、嬉しい」
「私は、戦いは得意ではありませんが」
「大丈夫よ、私とミリカでカバーするわ」
「そうよ、セフィーヌ」
「ありがとう、サキさん、ミリカさん」
「もう呼び捨てでいいわよ」
「分かりました、サキ、ミリカ」
確かにセフィーヌは属性は光属性で、簡単な回復魔法しか使えないし攻撃魔法は覚えてない、小さな国って言ってたから、魔法の家庭教師も居なかったのかも。
しかし、たまに予言見たいな事を言うのは、巫女のスキルがあるからか?ユニークスキルも面白そうだ。
イストリアガラの滝と言うそうだ。ナイアガラの滝の5倍は有りそうだ、まさに壮観の一言だ。ダンジョンは滝の横から1kmの所に入口が有り、魔物の像は無かった。
ダンジョンの攻略は久しぶりだ、定番のゴブリンに始まって、オーク、ハイオーク、グレートウルフ、ゴブリンメイジ、リザードマンと階が下がるにつれて魔物の種類と頭数が増えていく。
サキとミリカで何の問題も無く進んで行く、俺は広範囲で周りの状況を把握しているので、何が有っても対応出来る。
地下20階を越えた辺りから、水生の魔物が多く出て来る、滝が関係しているのかな。
「集団でこの先に何かいるから気をつけて」
「OK」
「うわっ、トードリアンだ」
「気持ち悪いです」
あのヌメヌメとギョロ目は俺もゾッとする。
「いいわ、私が全部まとめて燃やしちゃうわ。ファイアーボルテックス!」
高温の炎の渦に巻き込まれてトードリアンは焼かれていく。う~ん、いい匂いかも、カエルの焼き鳥は美味かったもんな。
「リック、私は食べないわよ」
「そうかな、きっと美味しいよ。でも、塩が無いから止めとくか」
冗談を言いながら進んで行くと地下31階のクリスタルの有る場所に着いた。
「あそこじゃない、赤く光ってるわ」
「ラッキーね。あ、ツイてるって意味よ」
みんなで正面に行ってみる。クリスタルに赤い丸が2つ光ってる。
「綺麗ですね」
「お願い事しなきゃ」
「リックの子供を、たくさん産めます様に」
ミリカは怖いお願い事だな。
しかし、この形?何か、こう、観られている様な気に、ん~む、これ、魔物の目じゃない?
『あら、良く判ったわね。気が付いたの貴方で2人目よ』
「だ、誰です?」
『このダンジョンのマスターの水龍よ。前に、ここに居たら面白い噂が流れたので、みんなが喜ぶならと思って、ダンジョン運営のおまけで、たまにここにいるの』
「そうですか。2人目って、もう1人は誰です?」
『1000年前の勇者さんね。貴方も勇者、見たいな者かしら?何しているの』
「入口に12の魔物の像が有る、ダンジョンを探しています」
『そのダンジョンなら、西の果ての山に、有るって勇者さんが言ってたわ』
「えっ、本当ですか。勇者様は?」
『1000年前に元の世界に帰ったわ。あ、そろそろ行かなくっちゃ、じゃあね』
「はい、ありがとう御座います」
えらいこっちゃ。
「あ、消えちゃった」
「残念ですね」
『リック、何と話してたのよ?』
『後で話すよ』
ーー
「え~、あれ水龍の目だったの」
「うん、どうやらダンジョンは、西の果ての山に有るらしい」
「じゃ、寄り道せずに、セフィーヌの国に行けばいいのね」
「そう言う事」
いい情報が手に入った。水龍様、ありがとう。
応援ありがとうございます!
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