LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

文字の大きさ
13 / 55
第2章

13 ながーい説明

しおりを挟む
窓から入る朝日で僕は目を覚ました。
隣にはまだ優香が寝ている。
結局昨日僕らが寝たのはだいぶ遅く、どちらも恥じていたのだ。当たり前だよね。
僕は下に降りて、顔を洗う。まだ朝早い事がわかっていたので僕はランニングする事にした。この街をまだ何もわかっていないから、いい機会だと思う。
僕はパーカーを着て、ランニングシューズの紐を縛り外へと出た。
やはりヨーロッパの街並みみたいで僕の心を興奮させる。
僕は一歩踏み出し走りに行った。

「…ここがギルドか。割と近いな…。」
走って2分弱。早速ギルドが見えてくる。
屋根部分が半球体の形になっていて建物自体も物凄く大きい。しかし何年も使っているのであろう。少し老朽化している様に見える。
僕はしばらく走り、街の面積の3分の1ぐらい走って自分の家へと戻った。
時間は7時。幸いにもユグドラシルが与えてくれたサブ能力で異世界の文字、言葉がわかるのがありがたく思えた。
自宅に戻ると優香が起きておりリビングにいた。
「どこに行ってたの?朝起きたらどこにもいないからさ。」
「ランニングしに行ってた。街の事をもっと知りたかったから。」
僕らは会話を交えると、簡単な朝ご飯を食べる事にした。
米があるのでご飯と、軽い炒め物。個人的に人間界では洋食だったので和食は新鮮な気分だ。
僕らは朝ご飯を食べながら今日の予定を話し合う事にした。

「今日はどうしようか。」
優香が聞いてくる。
「最初にギルドに行って戦士登録しよう。そこから受けれるクエストがあるなら受けよう。受けれないのなら、少し街を出よう。この世界の事も知っておきたいから。」
「わかった。」
僕の意見に賛同したのかあっさり受け入れる。テレビが無いため電子音が無く、朝は静かだった。

時間を迎え僕らは用意してギルドに行く事にした。
僕らは家を出てギルドに向かう。鍵は人(住居者)がいなくなると勝手に鍵がかかるらしい。こちらも便利な世の中だ。
さて、少し歩いた所にギルドがあり、僕らは入っていく。
朝見たときよりも人?が大勢。ごった返すようだ。
中も広々しておりそれも安定なのもよくわかる。
僕らはインフォメーションへと向かう。

「おはようございます。今日は何のク…。おや、見られないお顔ですね。」
耳がとんがった女性が不思議そうに首を横にさせ。
「いや…僕ら戦士登録しに来まして…。」
「あ、そうなんですか!ではこちらへとご案内します。」
女性の案内の元向かった先は、
「ギルド長室」
と書かれてある場所に行く事に。
「失礼します。新たに戦士登録される方々です。」
女性がドアを開け僕を先に入れさせてくれる。
「おぉ。新たな戦士登録者か…。うん?君たちは人間か?」
「え…まぁ…。」
僕はいきなり聞かれた事に驚き少しキョドる。
「人間!!おぉ…何百年ぶりだろうかここへ来るなんて!!こちらに座ってくれないかな。」
「わかりました…。」
対面に置かれてあるソファに座り。ギルド長も座る。
「改めてようこそ。『フィンデバーテ・ギルド』に!!
僕はここのギルド長のテミルだ。よろしく頼む。」
彼が頭を下げる。ん?ここはフェンデバーテと言うのか?
「あの…ここはフェンデバーテと言うのですか?」
「おや。この世界の事を知らないのかい。軽く説明しよう。」
彼が大きめの地図を持ってくる。
「僕らはここ。アダレス王国のフィンデバーテと言う所にいる。右端っこにあるこれね。王国は。」
大きな大陸を指差し。
「隣はサーガッド帝国。今は休戦している。」
「休戦ってどういうことですか?」
馴染みのない言葉が出てくる。
「昔戦争状態にあったんだ。まぁこちらが沢山の被害を受けたから休戦しないかって。まぁ、へんな頼みだよね。
で、今は休戦している。」
「へぇ…。」
「で、この離れた離島はディアゼル大陸。危険な大陸なんだ。後で説明するけどクエストランクA~SSに値する程。死者も多く出ているんだよ。」

確かにだいぶ離れた大陸だ。
「それにそこのディアゼル大陸の各エリアにカケラ。君たち人間が戻るカケラがあるよ。」
「おぉ…。」
僕らは驚きの声を上げる。
「ただレベルアップは必須だね。とりあえず君たちの主な能力を見たいな。」
そう言われ僕らは目で合図を送ると僕はアマテラス、優香はガンガーを発動させた。彼はおぉと驚いている様子だ。
「凄いね君たち!!能力は…君がデ・フラム、そこの女の子が、デ・アクアといった感じか…。」
僕の能力はこの世界では「デ・フラム」、
優香は「デ・アクア」と言うのか。
ふむふむと言いながら彼は戦士登録書に書き記して行く。
「あぁ。あと説明するね。君たちにはさっき、デ・フラム、アクアって言ったけど正確に言うと火属性魔法、水属性魔法だね。
Lvがあってどんどん進化して行くことができる。魔法のLvが上がることは君たち自身のLvも上がると思ってくれ。」
戦士Lvと言うのがあるらしく、魔法Lv、戦士Lvどちらも最高カンストは99らしい。
彼はしばらく書類を書きふぅっと言い。書き終えたのだろうか。

「とりあえずできたよ。このカードを持っていてくれ。特定の機械にかざせばステータスが上がるから。とりあえずやってみて。」
僕が最初にかざすとフワッと電子面が現れる。
【名前】ケンシン
【戦士Lv】1
【総合魔法Lv】1
【所持能力】無し
【所持属性魔法】火
【属性魔法Lv】火…1
【性別】男

と書かれてある。所持能力とは戦闘において身体能力等を上げる能力のこと。
総合魔法Lvとはこれから先手に入れる魔法全てを含めた魔法Lvの事らしい。
優香もかざす。
【名前】ユウカ
【戦士Lv】1
【総合魔法Lv】1
【所持能力】無し
【所持属性魔法】水
【属性魔法Lv】水…1
【性別】女
と出た。
「後は魔物の説明。
この世界はデビル、エルフ、ゴブリン、スライム、と言ったものが出るから気をつけてね。仲間にしたけりゃ仲間にすることもできる。クエストパーティにも含める事ができるから、知っておいてね。」
「さ…。これで完了。改めてよろしく頼むよ!」
「「はいっ!」」
僕らは堅い握手を交わし、部屋を出た。
まだ胸の高まりが収まらない。
「これから戦士か…。2人で頑張っていこう。」
「あぁ…!!」
僕らは笑顔で拳を作りお互いの拳を合わせた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました! 裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。 ※2019年10月23日 完結 新作 【あやかしたちのとまり木の日常】 連載開始しました

処理中です...