LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

文字の大きさ
20 / 55
第2章

20 考え

しおりを挟む
「どう言うことだよ?」
「私は戦争事態には反対よ。タルタロスにいるとは言えど、戦闘は好まない。」
「なら何故ああ言う発言を?矛盾してるぞ。」
「戦争の悲惨さを知らせるためよ。彼らは話し合いで解決する気は無いと思うわよ。」
「だったら命を失ってもいいのね!?」
優香が声を上げる。
「当たり前じゃない。それで悲惨さを知るんだから。」
ついに優香はフィーナの胸ぐらを掴む。
「どう言うことよ?」
明らかに容姿が鬼のよう。
「私達の世代。それは第1次世界大戦、第2次世界大戦。貴方達の地域では太平洋戦争、原爆の投下。
私の国では無差別爆撃、内戦。
これだけの悲劇があってそれを教えられ戦争はだめだと、戦争をしてはいけないと言う考えが起こる。そう言う考えを起こさせるには、それぐらいの悲劇を起こすしかないのよ。」
「無差別爆撃と言うと…スペイン内戦か。
君はスペイン出身だね?」
「えぇ。ガルシアと言う名がつくもの。大体察しはつくでしょう。」
「…そもそも君は何故タルタロスに入ったんだ?」
「…人間がおかしく見えたの。私は小学校のころからいじめられ中学、高校でも同じ。理由はただ単に『髪の色』が違うから。アホらしいわよね。親を亡くし、周りからもいじめられ、祖父母からも奴隷として扱われ、ほぼ一人で生きる。
そりゃおかしく見えるわ。で、自殺しようとしたらたまたま主様と遭遇したの。そして言ったの。
『強くなり同じ仕打ちを返そう』って。
だからタルタロスの幹部まで上がった。ケルベロスを手に入れた。」
日本でも数多くの被害があった。だから2度としてはいけないと誓うことができたのだ。
この世界ではまだそのようなことがない。だから悲劇を起こさないといけない。その通りだと思うが…。
「だから何よ。今まで大切に育てて来た子が兵隊として駆り出され、愛した父をも駆り出され2度と家族と会えない苦しさ。
貴女にはわからないでしょう。」
「わかるわよそんなことぐらい!!!!」
初めてフィーナが大声を出す。
「家族と言う花を失う悲しさなんて人一倍わかってるつもりよ。最初は母の愛情を受けた。母が亡くなってからは父がアル中で暴力沙汰。祖父母は相手にしない。そして『家族』では無くなり赤の他人になる…。今までどんなに母が恋しくなったかわかる!?恵まれた環境で育てられた貴方達とは違うのよ!!…だから戦争をしなければならないのよ。悲劇を起こさないといけないのよ…。家族を失う悲しさを。」

すると彼女の腕が炎に染まる。攻撃はさせない。大切な仲間に。
と思い僕はフィーナの手を掴む。
「離しなさい。邪魔よ。」
「離すかアホ。」
「死にたいの?」
「まさか。」
彼女は強引に離そうとする。
「離しなさいっ…。」
「お前の事情もよくわかった。たしかに悲劇が無けりゃ戦争の悲惨さを知れないのは事実。だけどよ!簡単に命を粗末に扱うことになるんだ戦争は!!兵隊が夢だ。戦争で死んだら万歳だ。
産んだ家族はどんな思いするのかをわかっているのか!?」
僕は思った事を吐き出した。
するとどうだ。彼女の炎は消え去った。
「…そうね。貴方の言う通りね。もう一度考え直すわ。」
本当に反省したかのように彼女は手を振り払い扉を開けて僕らの部屋から出て行った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~

namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。 父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。 だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった! 触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。 「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ! 「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ! 借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。 圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。 己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。 さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。 「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」 プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。 最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。 いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。 ただし、後のことはどうなっても知りませんよ? * 他サイトでも投稿 * ショートショートです。あっさり終わります

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

転生幼女の国家級チート図書館~本を読むだけで技術が進化する世界で、私だけ未来知識持ちでした~

ハリネズミの肉球
ファンタジー
目が覚めたら、私は5歳の幼女だった。 しかもそこは―― 「本を読むだけで技術が進化する」不思議な異世界。 この世界では、図書館はただの建物じゃない。 本を理解すればするほど、魔道具も、農業も、建築も“現実にアップデート”される。 だけど。 私が転生した先は、王都から見捨てられた辺境の廃図書館。 蔵書は散逸、予算ゼロ、利用者ゼロ。 ……でもね。 私は思い出してしまった。 前世で研究者だった私の、“未来の知識”を。 蒸気機関、衛生管理、合金技術、都市設計、教育制度。 この世界の誰も知らない未来の答えを、私は知っている。 だったら―― この廃図書館、国家級に育ててみせる。 本を読むだけで技術が進化する世界で、 私だけが“次の時代”を知っている。 やがて王国は気づく。 文明を一段階進めたのは――5歳の幼女だったと。 これは、最弱の立場から始まる、知識による国家再設計の物語。 ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

処理中です...