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第2章
20 考え
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「どう言うことだよ?」
「私は戦争事態には反対よ。タルタロスにいるとは言えど、戦闘は好まない。」
「なら何故ああ言う発言を?矛盾してるぞ。」
「戦争の悲惨さを知らせるためよ。彼らは話し合いで解決する気は無いと思うわよ。」
「だったら命を失ってもいいのね!?」
優香が声を上げる。
「当たり前じゃない。それで悲惨さを知るんだから。」
ついに優香はフィーナの胸ぐらを掴む。
「どう言うことよ?」
明らかに容姿が鬼のよう。
「私達の世代。それは第1次世界大戦、第2次世界大戦。貴方達の地域では太平洋戦争、原爆の投下。
私の国では無差別爆撃、内戦。
これだけの悲劇があってそれを教えられ戦争はだめだと、戦争をしてはいけないと言う考えが起こる。そう言う考えを起こさせるには、それぐらいの悲劇を起こすしかないのよ。」
「無差別爆撃と言うと…スペイン内戦か。
君はスペイン出身だね?」
「えぇ。ガルシアと言う名がつくもの。大体察しはつくでしょう。」
「…そもそも君は何故タルタロスに入ったんだ?」
「…人間がおかしく見えたの。私は小学校のころからいじめられ中学、高校でも同じ。理由はただ単に『髪の色』が違うから。アホらしいわよね。親を亡くし、周りからもいじめられ、祖父母からも奴隷として扱われ、ほぼ一人で生きる。
そりゃおかしく見えるわ。で、自殺しようとしたらたまたま主様と遭遇したの。そして言ったの。
『強くなり同じ仕打ちを返そう』って。
だからタルタロスの幹部まで上がった。ケルベロスを手に入れた。」
日本でも数多くの被害があった。だから2度としてはいけないと誓うことができたのだ。
この世界ではまだそのようなことがない。だから悲劇を起こさないといけない。その通りだと思うが…。
「だから何よ。今まで大切に育てて来た子が兵隊として駆り出され、愛した父をも駆り出され2度と家族と会えない苦しさ。
貴女にはわからないでしょう。」
「わかるわよそんなことぐらい!!!!」
初めてフィーナが大声を出す。
「家族と言う花を失う悲しさなんて人一倍わかってるつもりよ。最初は母の愛情を受けた。母が亡くなってからは父がアル中で暴力沙汰。祖父母は相手にしない。そして『家族』では無くなり赤の他人になる…。今までどんなに母が恋しくなったかわかる!?恵まれた環境で育てられた貴方達とは違うのよ!!…だから戦争をしなければならないのよ。悲劇を起こさないといけないのよ…。家族を失う悲しさを。」
すると彼女の腕が炎に染まる。攻撃はさせない。大切な仲間に。
と思い僕はフィーナの手を掴む。
「離しなさい。邪魔よ。」
「離すかアホ。」
「死にたいの?」
「まさか。」
彼女は強引に離そうとする。
「離しなさいっ…。」
「お前の事情もよくわかった。たしかに悲劇が無けりゃ戦争の悲惨さを知れないのは事実。だけどよ!簡単に命を粗末に扱うことになるんだ戦争は!!兵隊が夢だ。戦争で死んだら万歳だ。
産んだ家族はどんな思いするのかをわかっているのか!?」
僕は思った事を吐き出した。
するとどうだ。彼女の炎は消え去った。
「…そうね。貴方の言う通りね。もう一度考え直すわ。」
本当に反省したかのように彼女は手を振り払い扉を開けて僕らの部屋から出て行った。
「私は戦争事態には反対よ。タルタロスにいるとは言えど、戦闘は好まない。」
「なら何故ああ言う発言を?矛盾してるぞ。」
「戦争の悲惨さを知らせるためよ。彼らは話し合いで解決する気は無いと思うわよ。」
「だったら命を失ってもいいのね!?」
優香が声を上げる。
「当たり前じゃない。それで悲惨さを知るんだから。」
ついに優香はフィーナの胸ぐらを掴む。
「どう言うことよ?」
明らかに容姿が鬼のよう。
「私達の世代。それは第1次世界大戦、第2次世界大戦。貴方達の地域では太平洋戦争、原爆の投下。
私の国では無差別爆撃、内戦。
これだけの悲劇があってそれを教えられ戦争はだめだと、戦争をしてはいけないと言う考えが起こる。そう言う考えを起こさせるには、それぐらいの悲劇を起こすしかないのよ。」
「無差別爆撃と言うと…スペイン内戦か。
君はスペイン出身だね?」
「えぇ。ガルシアと言う名がつくもの。大体察しはつくでしょう。」
「…そもそも君は何故タルタロスに入ったんだ?」
「…人間がおかしく見えたの。私は小学校のころからいじめられ中学、高校でも同じ。理由はただ単に『髪の色』が違うから。アホらしいわよね。親を亡くし、周りからもいじめられ、祖父母からも奴隷として扱われ、ほぼ一人で生きる。
そりゃおかしく見えるわ。で、自殺しようとしたらたまたま主様と遭遇したの。そして言ったの。
『強くなり同じ仕打ちを返そう』って。
だからタルタロスの幹部まで上がった。ケルベロスを手に入れた。」
日本でも数多くの被害があった。だから2度としてはいけないと誓うことができたのだ。
この世界ではまだそのようなことがない。だから悲劇を起こさないといけない。その通りだと思うが…。
「だから何よ。今まで大切に育てて来た子が兵隊として駆り出され、愛した父をも駆り出され2度と家族と会えない苦しさ。
貴女にはわからないでしょう。」
「わかるわよそんなことぐらい!!!!」
初めてフィーナが大声を出す。
「家族と言う花を失う悲しさなんて人一倍わかってるつもりよ。最初は母の愛情を受けた。母が亡くなってからは父がアル中で暴力沙汰。祖父母は相手にしない。そして『家族』では無くなり赤の他人になる…。今までどんなに母が恋しくなったかわかる!?恵まれた環境で育てられた貴方達とは違うのよ!!…だから戦争をしなければならないのよ。悲劇を起こさないといけないのよ…。家族を失う悲しさを。」
すると彼女の腕が炎に染まる。攻撃はさせない。大切な仲間に。
と思い僕はフィーナの手を掴む。
「離しなさい。邪魔よ。」
「離すかアホ。」
「死にたいの?」
「まさか。」
彼女は強引に離そうとする。
「離しなさいっ…。」
「お前の事情もよくわかった。たしかに悲劇が無けりゃ戦争の悲惨さを知れないのは事実。だけどよ!簡単に命を粗末に扱うことになるんだ戦争は!!兵隊が夢だ。戦争で死んだら万歳だ。
産んだ家族はどんな思いするのかをわかっているのか!?」
僕は思った事を吐き出した。
するとどうだ。彼女の炎は消え去った。
「…そうね。貴方の言う通りね。もう一度考え直すわ。」
本当に反省したかのように彼女は手を振り払い扉を開けて僕らの部屋から出て行った。
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