LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

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第2章

23 準備と信頼

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出発は3週間後。
その間に自分たちの強化、アイテムを取り揃えるなど多くの事をしなければならない。
その1つにフィーナとの関係の解消をしなければならない。
確かに人間界では僕らは敵だ。
しかし現在は異世界にいる。無知なのだからお互い助け合わなければならない。
そんな事を思いながら現在市場にいる。

魔力回復に欠かせない「ポーション」を手に取る。
勿論ポーションにも位があり最上級がポーションL、最低級がポーションS、
一般で使われるのがポーションM。
なのでポーションLを少し買ってポーションMとSを多めに買っておく。
体力回復は基本魔法で何とかなるのだ。
僕ら二人は回復魔法を覚えているのでそこのところは問題ない。
ポーションさえ使えば何とでもなるから。
その他にも野宿のためのテントや、基本的な道具を取り揃えた。
おかげさまでお金がほとんど少なくなった。

「属性魔法の回復でもあるモンスターは狩らなくて大丈夫?私はグズリーだからいいけど…。火属性は少し強いと聞くよ?」
「まぁそこは考えておくよ。」
僕らは荷物が沢山入ったカバンを背負って家に帰る。
属性魔法回復と言うのは威力回復と言った方がいいだろう。
魔力が減ると威力も勿論落ちてくる。
属性魔法回復だと魔力は低くても一時的に高威力の属性魔法を繰り出せる。

少し歩いて家に着いた僕らはアイテムの確認をした。

【アイテム一覧】
・ポーションL ×4
魔力が物凄く回復する

・ポーションM ×10
魔力がまぁまぁ回復する

・ポーションS ×30
魔力が少し回復する

・ビッグテント ×1
大きなテント。小柄なモンスターの攻撃であれば跳ね返せる

・毛布 ×3
あったかい毛布

・グズリーの肉 ×8
水属性魔法が回復する

「…もう少し多く取り揃えた方がいいね。」
優香はそう呟く。
「そうだね。フィーナも一緒に行くのだから…。ニュールの肉も多くいる。」
ニュールの肉とは火属性魔法を回復する肉だ。
「とりあえずご飯にしようよ。お腹が減っていて…。」
「相変わらず豪勢だねぇ。」
「い…いや!!そんなつもりじゃ!!」
優香は顔を赤くして俯いた。ツンデレっていいね。

その後ご飯にしてお風呂も入り就寝の時が近づいた。そろそろベッドに入るときにドアの叩く音が聞こえてきた。
眠たい目をこすりながら開けるとフィーナがいた。
「少しいい?」
「いいけど…。何でだ?」
「少しね。あの口うるさい女は?」
「寝たよ。早い時間に。」
「わかった。」
靴を脱いでリビングへと向かった。
何の話があるのだろうか…。少し不安になる。
「レイズ・オズワルドドラゴンを狩れって言ってた?彼。」
「いや、捕獲して戻ってこいと。」
「わかった。あの後私なりに調べたの。やっぱり神聖な存在らしい。オズワルドドラゴンの頂点だしね。簡単に言う事を聞いてくるかしら?」
「そんな事はわからないさ。だけどやるしか無いんだよ。どれだけ失敗しても挑むんだ…。」
僕はいつもと違って真剣な表情なんだと思う。
「…。やっぱり貴方らしいわね。」
フィーナはいきなり僕を見つめてきた。
「…何?」
「何でもない。船舶の技術はどうやら結構進んでいる。ただしエンジンの元になる魔石が取れないのよ。」
「魔石?」
「えぇ。魔石がないとエンジンが作れないの。さらにこのアダレス王国では取れない魔石、『クロード石』よ。目的はこれよ。」
「へぇ…。何故そんなに知っているんだ?」
「そんなの周りの市民に聞けばわかるわよ。噂されてるしね。」
「すごいな…。その偵察力は。」
僕はつい感心してしまう。
「…本来私は貴方たちの偵察のためにこの世界に送られてきたの。」
「…は?」
僕はつい大きな声を上げてしまったがフィーナに手で抑えられ声を上げるなと言われるように睨まれた。
「本来はバレていけなかったんだけど…。毎日貴方達の様子を主様に報告する事が日課だったの。…でも馬鹿らしく思えてね。」
「どう言う事だよ…。」
「あの雨の日を覚えてる?あの後私は部屋に戻って一生懸命に考えたのよ。
…そしたら馬鹿らしく思えてね。
何年も主様の隣にいたから変な考えができたのだろうね…。
だから今は報告してないし、それどこらかここに来るためのワープにセキュリティをかけたの。毎秒変わるパスワードをね。」
「凄…いなおい。つまり僕らとともに行くと?」
「その答え以外ある?」
フィーナはさらっと答えたが僕の中ではとんでもないことだ。あぁ。やっとフィーナは僕らの仲間になった。誰もが嘘と言えるだろう。ただそのような感じはしない。彼女の眼は真剣で潔白の眼をしている。こんな眼をされたら疑うことなどできやしない。
「もう今日は遅い。戻りなよ。」
「ん…。わかった。おすみね。」
フィーナはそう言って扉を閉めて自分の部屋へと戻った。
僕はすぐにこの事を伝えようと優香の元へと向かった。

僕は全て説明した。優香は何度も疑った。しかし最終的に信じてくれた。
僕らの関係は修復された。それが僕の眠気を誘いベッドで深い眠りについた。

僕らは朝起きて朝食を取り着替えて外に出るとフィーナが待っていた。
僕らを信頼してくれているのがよくわかる。
「…本当に貴女を信じていいんだね?」
正義心が強いので最後まで疑う優香。
「当たり前。信じれないならこの場で殺しなさい。」
おっと響の悪いワードが出てきたものの、その言葉を聞いたあと優香は大きく溜息をついた。
「わかったわ。なら来なさい。」
優香は先に歩いって行った。それに続くように僕らも歩いた。
心強い仲間が増えて良かったと思う僕です。
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