恋人ごっこはおしまい

秋臣

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言えなかった言葉

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画面では指を挿れていたA先生が全裸になっていた。
「ゴムつけてあげてね」
よーくわかりました。
俺も全て脱ぐ。
ゴムをつける。
完勃ちだからつけやすい。
もちろん京佐にもつける、さっきはごめんな。

「だいぶ解れているはずですが、指とペニスではかなり太さが違いますから。
決して焦らないように。
彼の呼吸を感じて……」

A先生のでかいモノがゆっくり、ずぶずぶと飲み込まれていく。
「あ……あ……んんっ……」
挿れられてるBが先生の全身がピンクに染まる。
ピクピクと体が反応してる。
エロい……

俺もこんなふうに京佐を気持ちよくさせられるのか?

「京佐、挿れてもいいか?」
「そんなの……今更だろ……」
普段なら減らず口だなと思うところなのに、強がる京佐がかわいいと思えてしまう。


ローションをたっぷり使う。
京佐のお尻に俺のモノを当てがう。
ほんの少し体を強張らせる。
そりゃ怖いよな……
「怖いか?」
「……」
何も言わないけど、微かに頷く。
胸がギュンとする。
京佐にキスする。
怖がらないで……
優しくするから……

ズプ……

きついのが入り口でわかる。
滑りは悪くない、でも明らかにきつい。
「んっ!」
京佐の体が無意識に逃げる。
優しくしたい……優しくしろ……
自分に言い聞かせる。
「……京佐、俺を見ろ」
ハアハアと乱れる呼吸と苦悶の表情の京佐はこちらを見ようとしない。

「こっち見てくれ……京佐……」
髪を頬を撫でる。
何をしてもビクッと怯えてしまう。
その場に留まったままで抱きしめる。
「俺を見て」
固く閉じた瞼を開ける。
やっと目が合う。

「京佐……怖がらせたくない」
「……怖くなんか……」
「キスしてていいか?」
京佐が顔を逸らす。
京佐の顔をこっちに向かせる。
「ここ、感じる?」
乳首をカリッと擦る。
「んあっ……」
途端に顔が紅潮する。
更に弄ると、
「あっ……やあ……」
「気持ちいい?」
「あ……あっ……」
ゆっくり挿入する。
ずぷ……ずぷ……
半分くらい入った。

指の感覚とは桁違いだった。
熱くてきつくて、それでいて柔らかくてまとわりつくように、吸い付くように、俺のチンコを締め付ける。
こんなの気持ちいいに決まってる……

京佐の苦悩の表情が次第に緩む。
さっき触って気持ちよくなっていたところで、
「ああっ!」
と体を震わせる。
先に進みたい、全部入れたい……
ゆっくりゆっくり……
とうとう全部入った。

荒い息を吐き、体をひくつかせている。
動いても大丈夫かな……
「痛くないか?」
「……うん」
京佐は小さく返事をする。
京佐の目から涙が溢れる。
「痛いのか?」
そう言って涙を拭うと京佐は自分が泣いていることに気づいていなかったのか、
「……え、あ……」
と目を逸らしてしまった。
愛おしい。
そう思った。

「……禄郎……大丈夫だから……」
名前を呼んで煽らないで……
今そんなこと言われたら、俺は止まれなくなる。
もう動きたくて仕方がないんだ。
「動いていい?」
「うん……」
もうダメだった、限界だった。


ずちゅっ!
「あっ!」
ぐちゅっぐちゅっ!
「……んっあ……やあ……ああっ……あ……」
腰を大きくグラインドさせると京佐はその動きに合わせるかのようにかわいい声でよがる。
たまらない……
ゆっくり引き抜き、ゆっくり奥まで挿す。
何度か動かしているうちに、この動きに反応がいいことがわかってきた。
奥、いいのかな、気持ちいいのかな。
あまりにもよがるので、そこばかり責めていたら、突然クタッと果ててしまった。
これがやばかった。
京佐がイくと中が更にキュウッと締まる。
ただでさえきつくて圧迫されてるのに、更に締めてくる。
気持ち良すぎる……

そうなると俺は止まれなくて、何度も何度も突いてしまう。
京佐の脚を持って大きく広げる。
「あ……や……」
京佐は抵抗しようとするも全く力が入らない。
ズン!
もっと奥まで入る。

「ああっ!」
京佐が大きく仰け反る。
腰が逃げる。その腰を掴んで引き寄せると奥をズンと突く。
「あ……あ……ん……んんっ……」
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい……
俺は京佐の蕩けた顔と喘ぎ声を聞きながら止まらない腰に身を委ねる。

画面ではA先生がB先生に挿入しながら、
「かわいい……すごくかわいい……」
と甘く囁いている。
そして、
「好きだよ……」
と言うとB先生はA先生の首に腕を回す。
互いが見つめ合い、キスする。
求め合っている。
そのまま二人は絶頂に達していた。

かわいい、京佐がかわいい。
さっきまで友達として接していたのに、かわいいなんて思うことなかったのに、今は目の前にいる友達のはずの京佐をかわいいと思ってしまっている。
俺も先生たちに倣う。

「京佐、かわいいよ」
「……」
涙目で見つめないでぐれ……
煽らないでくれ……
かわいい、愛おしい、体は止まれない。
もうイきそうだ、イきたい……
「京佐、イって……」
「禄郎……ああっ……」
「京佐っ……」


「好きだよ」

その一言だけが俺は言えなかった。

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