51 / 52
本音と賭け
しおりを挟む
気持ちが通じ合った。
視線が絡む。
目を伏せながら互いの唇が近づく。
ほんの僅かに唇が触れる。
キスがこんなにも怖いなんて……
気持ちは通じてる。
気持ちは昂ってる。
でも怖いんだ。
「……怖い」
俺は正直に京佐に言った。
「……俺も」
「本音言っていい?」
「うん」
「本当は京佐のこと、めちゃくちゃ抱きたい」
ふっ
「でも怖い」
「うん。俺も本音言っていい?」
「うん、言って」
京佐はふっと笑うと、
「なんで俺が抱かれる方なんだろうって思ってる」
「え!?」
「禄郎に押し切られた気がする」
「ええ……」
マジか……そこもか……
「嫌だった?」
恐る恐る聞く俺に京佐が笑う。
「なんでだろうって疑問はあったけど嫌じゃなかった。
なんで嫌じゃなかったんだろうっていう疑問に変わったかも」
「んん~? つまりどういうこと?」
京佐の息が耳にかかる。
「つまりね……嫌じゃないよってこと」
京佐の声が吐息混じりになる。
「えーと……」
「……気持ちよかったんだよね……」
これは完全に京佐に煽られてる……
「俺、手出すぞ……」
「ねえ……」
「……なに?」
もうそろそろ限界……
「恋人としてのセックスってどんな感じだろうね……」
こいつ……
怖がってる俺を煽って遊んでる。
「試してみる?」
そう言ってTシャツを脱いだ。
「うん……試す……」
そう答える京佐のTシャツも脱がす。
エアコンの冷風が直接肌に当たるが、
熱帯夜の熱が俺たちを誘う。
再び視線が絡む。
互いを求めて抱き合うと互いの熱が移る。
もう止められなかった。
俺も京佐も貪るようにキスをする。
たくさんキスはしたけれど、こんなに欲しくて堪らないなんて……
だって愛おしさが桁違いなんだ。
絶対もう二度と失いたくないし、壊したくないと思うと優しくしたいと強く思う。
頭でははっきりとそう思っているのに体が京佐を求めてしまう。
俺のものだ、俺にだけ触れさせてくれ、京佐の全てを俺のものにしたい。
そうプログラミングされたかのようだ。
頭と体がチグハグ。
これでいいのかな……
キスには夢中になってるけどなかなか手を出せずにいた。
京佐を抱きしめるだけで精一杯だった。
「怖いよ、京佐……」
ふっ
京佐が優しく笑う。
「俺も怖い。怖いから離れたいし、怖いから離れたくない。両方ある」
「うん……」
弱虫でごめん。
京佐が受け入れてくれたのに恥かかせてごめん。
「なあ、禄郎」
「ん?」
「このまま朝まで何もせずにいられたら、俺たちちゃんと付き合うことにしない?」
「え?」
「無理にしなくてもいいじゃん。
むしろそれを逆手にとって一歩踏み出すための試練にしてみようよ」
ふっ
「面白そうだろ?」
ふっふっ
「それとも朝まで我慢できなそう?」
カチン。
「できるわ」
京佐が上半身裸のまま俺を抱きしめる。
「朝まで耐えられるかなあ~」
にやにや笑って、わざと甘い声で囁く。
このクソ野郎。
「朝まで耐えてやる。耐えたらちゃんと俺と付き合えよ、恋人になれよ」
「OK.ハニー」
「ハニーって言うな」
視線が絡む。
目を伏せながら互いの唇が近づく。
ほんの僅かに唇が触れる。
キスがこんなにも怖いなんて……
気持ちは通じてる。
気持ちは昂ってる。
でも怖いんだ。
「……怖い」
俺は正直に京佐に言った。
「……俺も」
「本音言っていい?」
「うん」
「本当は京佐のこと、めちゃくちゃ抱きたい」
ふっ
「でも怖い」
「うん。俺も本音言っていい?」
「うん、言って」
京佐はふっと笑うと、
「なんで俺が抱かれる方なんだろうって思ってる」
「え!?」
「禄郎に押し切られた気がする」
「ええ……」
マジか……そこもか……
「嫌だった?」
恐る恐る聞く俺に京佐が笑う。
「なんでだろうって疑問はあったけど嫌じゃなかった。
なんで嫌じゃなかったんだろうっていう疑問に変わったかも」
「んん~? つまりどういうこと?」
京佐の息が耳にかかる。
「つまりね……嫌じゃないよってこと」
京佐の声が吐息混じりになる。
「えーと……」
「……気持ちよかったんだよね……」
これは完全に京佐に煽られてる……
「俺、手出すぞ……」
「ねえ……」
「……なに?」
もうそろそろ限界……
「恋人としてのセックスってどんな感じだろうね……」
こいつ……
怖がってる俺を煽って遊んでる。
「試してみる?」
そう言ってTシャツを脱いだ。
「うん……試す……」
そう答える京佐のTシャツも脱がす。
エアコンの冷風が直接肌に当たるが、
熱帯夜の熱が俺たちを誘う。
再び視線が絡む。
互いを求めて抱き合うと互いの熱が移る。
もう止められなかった。
俺も京佐も貪るようにキスをする。
たくさんキスはしたけれど、こんなに欲しくて堪らないなんて……
だって愛おしさが桁違いなんだ。
絶対もう二度と失いたくないし、壊したくないと思うと優しくしたいと強く思う。
頭でははっきりとそう思っているのに体が京佐を求めてしまう。
俺のものだ、俺にだけ触れさせてくれ、京佐の全てを俺のものにしたい。
そうプログラミングされたかのようだ。
頭と体がチグハグ。
これでいいのかな……
キスには夢中になってるけどなかなか手を出せずにいた。
京佐を抱きしめるだけで精一杯だった。
「怖いよ、京佐……」
ふっ
京佐が優しく笑う。
「俺も怖い。怖いから離れたいし、怖いから離れたくない。両方ある」
「うん……」
弱虫でごめん。
京佐が受け入れてくれたのに恥かかせてごめん。
「なあ、禄郎」
「ん?」
「このまま朝まで何もせずにいられたら、俺たちちゃんと付き合うことにしない?」
「え?」
「無理にしなくてもいいじゃん。
むしろそれを逆手にとって一歩踏み出すための試練にしてみようよ」
ふっ
「面白そうだろ?」
ふっふっ
「それとも朝まで我慢できなそう?」
カチン。
「できるわ」
京佐が上半身裸のまま俺を抱きしめる。
「朝まで耐えられるかなあ~」
にやにや笑って、わざと甘い声で囁く。
このクソ野郎。
「朝まで耐えてやる。耐えたらちゃんと俺と付き合えよ、恋人になれよ」
「OK.ハニー」
「ハニーって言うな」
20
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
君は幼馴染み
石月煤子
BL
【隠れスケベ男前×流され平凡=幼馴染みBL/すけべmain】
『小学校一年の頃からずっと好きだった』
『あわわわわ……』
『俺と付き合ってくれないか、幸太』
バスケ部エースなハイスぺ幼馴染みに告白された平凡男子。
「お前とこーいうことするの、堪らない、何なら一日中シてたい」
(昨日も、一昨日も、その前にも「こーいうこと」をしたのに。簡単に流されちゃうおれって、おれって……もしかしてちょろい……?)
▲表紙イラストは[ジュエルセイバーFREE]様のフリーコンテンツを利用しています
http://www.jewel-s.jp/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる