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転生の儀式の行方は? その二 女神カルディナと新たな敵
しおりを挟む「女神セレナ様、可愛い教え子が心配なら、そこで大人しくしていて」
「アン聞こえますか」
女神セレナはアンに念話で話しかけた。
「今は、不測の事態にになってますが転生の儀式に集中して儀式の中断はできないのですからわかりますね」
「はい」
「こちらのことは私達に任せて」
「わかりました、セレナ様」アンはそういいルナの転生の儀式を成功させるべくサポートに集中した。
女神カルディナは、女神セレナに向かって手をかざした。女神セレナの真下に魔法陣が浮かび上がった。
「これで、あなたも女神ベローナのように力を使えない……!」
しかし、その言葉が終わる前に、魔法陣はパチンと音を立てて消えた。女神セレナは何事もなかったように微笑んでいた。
「あら、その続きは言わないのかしら?女神カルディナ」
「何、効いていないの…!」
女神カルディナは驚愕した。自分の簡易拘束結界は、女神の力を封じることができるはずだった。それが、まるで水に流されるように無効化されてしまったのだ。
「まぁ、私にとってこの程度は何の効果もないのですけど」
「あなたも私の元生徒です結界の基礎を教えたのは私でしてよ。まぁ少しの間でしたがね」
女神アスラの女神学院に短期で臨時教師としてカルディナを指導していた。
「改めて問います…女神カルディナ、あなたは何故このようなことを」
「私は、新しい女神としてあなたに期待して海洋の彼方女神アスラが治めていた大地の統治をお願いしたのですよ。」
「別にあなたに期待されようがされまいが私にとって関係ないこと。どうでもいいこと」
カルディナは、やれやれという仕草をしながら
「それに私は、女神である前に魔族なの期待も何もないのですけれど!」
「まぁ、あの大地は元々我が父魔王アルカディウスが治めていた魔族の地。血を流さずに取り返せたのは好都合でしたけどね。」
「あなたが魔王アルカディウスの娘?」
「おかしなことを言いますね」
「あなたには、女神の証である女神雫石に選ばれた者」
黒き鎧に身を包む女神カルディナの式神デュークが間に割って入った。
「女神セレナよ、女神の雫石の本質は資質のある者に宿るお忘れか?」
「魔族であれど資質を持つ者なら雫石は、歴代の所持者の知識やスキルの恩恵を与えるのだ」
「だから、女神の証という女神都合の考えは当てはまらぬぞ!」
「…そうですか、確かにそうですね私の認識を訂正しましょう。」
しかし、解せない
何故、カルディナは神聖魔法を行使しできるのか?もし、魔族なら本質は魔力…?いやカルディナは、女神である前にと言っていた…!?
「カルディナあなたは、何故神聖力を使える?」
女神カルディナは、冷笑しながら
「私は、女神アスラの実の娘だからよ」
女神セレナは、困惑を、隠せなかった。
「女神アスラ様の娘?」
「では、あなたは、女神アスラ様と魔王アルカディウスとの間に生まれた子だというの?!」
「そうよ、糞女神アスラの血と敬愛する父魔王アルカディウスの血を受け継いでいるのよ」
「だから、私が神聖魔法を使ってもおかしくはないでしょ」
女神カルディナは、手を前に掲げた雫石が黒き輝きを放ちはじめた。
「もう、話しは終わりにしましょう。元先生」
女神カルディナは冷たい口調で詠唱した。
「ダークフレア」
女神セレナの頭上に黒き魔法陣が展開!暗黒の焔が豪雨のごとく女神セレナに降り注ぐ
「セレナ様!」
「大丈夫よ、この程度の攻撃」
女神セレナは、防御結界を張り防いでいた。
「さすがですわ、セレナ先生」
「なら、融合魔法ホーリーダークフレア」
カルディナの雫石は、白き輝きと黒き輝きを発しなが複雑な術式の魔法を繰り出した。
何重もの魔法陣が展開された。
「今度も防げるかしら」
カルディナあなたこの部屋もろとも吹き飛ばすつもりなの!?
「アレックス、ルナを守りなさい!!」
「おっと、ここは通さぬよ」
アレックスの前に式神デュークが忽然と現れた
「あなたには、ここで大人しくして頂きます」
「何!、どうやってここに」
それよりも身体に纏わりつくこれはなんだ!
「うっ 力が抜ける?!」
アレックスは、式神デュークに身動を封じられていた。
「それは、怨恨の楔 魍魎の縛りです。あなたの力を奪いながらさらに強固な縛りなるのです。」
「セレナ様スミマセン」
女神セレナは状況を悟り、意を決して一つの賭けに出た。
「カルディナあなたには、きついお仕置きが必要ね」
女神セレナの雫石の光りが強まり上空に展開された魔法陣に手をかざし「ムーンライトディスペル」
女神セレナの魔法陣展開は、後発ながらカルディナの魔法陣発動より、はるかに早く発動した。
女神セレナの神聖魔法は、無数の光の矢が一つの柱のように一直線にカルディナの魔法陣を破壊無効化していった。が最期の極大魔法陣のみ発動を無効化できなかった。
「やはり、間に合わなかったようね」
極大魔法陣が発動!!ホーリー
「私の勝ちのようですわね」女神カルディナは、冷笑し結果を見届けようとしていた。
「でも、もう一つは間に合ったみたい」
白銀の鎧を身にまとう女神セレナの式神ホセである。
「少し本気を出さないといけなくなりました」
「身心のままに」ホセは、そういうとセレナの雫石の光りがセレナの身体を包みこんだ。
その光は閃光のようにあたりを照らす。
「何が起きている!?」女神カルディナは、閃光により一時的に視界を奪われた。
広範囲極大魔法の一つホーリー膨大な神聖力が圧縮され大きな塊が対象者を中心に襲いかかる
発動されてからでは、防ぐすべがないはずだった。
そうこの時までは、ホーリーの極大な塊は、女神セレナに向かって襲いかかっていたが、その頭上で静止していた。
「フゥ、マジギリギリでしたよ」
「では、お仕置きの時間にしましょうか」
女神セレナは、白銀の盾を頭上に掲げその身を白銀の鎧と衣を身にまとっていた。「スキルLunatempusruptura(ルナテンプスルプトゥラ)」を 小さく言葉にした
女神セレナは、白銀の盾の力を使いホーリーを受け止めさらに ルナテンプスルプトゥラのスキルの発動により、今まで押しつぶすかのように迫っていた勢いは止まり、ホーリーの空間の時間そのものが止まったようだ。そして、その存在がなかったかのように空間とともに消えてしまった。
視界が戻ってきた女神カルディナは、眼の前の光景に絶句していた。
「まずいですね」
女神カルディナの式神は、一瞬にしてカルディナの元に戻った。
カルディナ!我が主カルディナ聞いているか
力の差は歴然ここで無理強いしては長年の悲願も叶いますまい退避するのが懸命であるぞ
デューク、私は今眼の前にいる女神セレナのあの姿から逃れられるとはとうてい思えないわ
あれは、神の顔を被った化け物よ。何でもありのチート能力じゃない…
そうですね。私も同感です。ですから、我、式神デュークが一瞬の時をつくります。その一瞬に転移しお逃げ下さい。
一歩一歩近づく女神セレナの前にして女神カルディナは諦めたようにデュークに託した。
「わかったわ…もう時間もないみたい。頼みます。」
「あなたの式神は、素晴らしいですね」
「状況判断、実行力、そして内に秘めた力見事なものです。」
「相対している女神褒められるとは、そうですな、悪くわないですね」
女神セレナは、一歩一歩女神カルディナに向かって歩いていた。
「覚悟は良くて、私はこの姿になると手加減できませんから」
「もとより承知!」
デュークは、アレックスに使ったスキル怨恨の楔を発動それに伴いダークネスドラゴンライトニングの魔法も発動したが、ことごとくかき消されてしまう。
デュークは、それでも攻撃の手をやめない。今度は、ファントムのスキルを使う。
あたりを幻影の霧で包み幻を見せ、さらに多重アンデット召喚を数で攻める攻撃に変えた。
女神セレナは、がっかりした様子で歩みを止めず軽く剣であしらっていた。が一撃を受け止めた者がいた。「やはり、お強いですな」
その一撃を受け止めたのはデュークであった。
「ほう、よく受け止めた」
その時、女神カルディナのアイテムボックスに異変が起きた。それは、女神アスラの雫石であった。雫石からアスラの神聖力が溢れ出す「何、勝手に出てこようとしないでよ」
アスラ雫石は、強制的にカルディナの前に出現しさらに、カルディナの魂に干渉してきた。
「よくぞわらわの封印を解いてくれた出来損ないの娘よ」
アスラの雫石からアスラの声がカルディナが流れ込んできた。
「何なの、お前はアスラの魂なのか?」
「まぁ、そんなことはどうでも良い早速だかお前の肉体をもらうぞ」
ん、カルディナどうした、デュークはカルディナの異変に気づいた。助けてデューク…
デュークは、意を察してほしいという気持ちで
「すまない女神セレナよ」
「そうですね、今は、異変の元をどうにかしないといけませんね」
今、この部屋の空間に漂う禍々しい神聖力にセレナは悪寒を感じていた。
今、女神カルディナの意識は、アストラル界にあった。
「何故あんたが女神の雫石からしゃしゃり出てくるのよ!私はあんたの復活なんて望んでいないのよ」
女神アスラは、アストラル界の中で借りの姿でカルディナと相対していた。
「お前の望む魔王は、眠りにつかせた裏切り者の我の式神とともにな」
「さぁ、お前も我が雫石の中で眠りつくのじゃ、そして、わらわにその肉体を差し出すのだ」
「お前はかりにもわらわの血を受け継いでおる良い受け皿になるはずじゃ」
遠くから近づく声がする
「カルディナ我を求めよ」
「我はカルディナの式神デューク魂の契約により繋がりし者」
「我を求めよ」
カルディナは、その声に「デューク、私はここよ助けて」
その求める想いに式神デュークがカルディナの前に現れた。「大丈夫か」
「うん、今はね」
「ほう、よくできた式神よのう。」
「そなたの式神ももらい受けるとしようか」
デュークは、カルディナの前に立ちふさがり「私の魂はカルディナ様のみ忠誠を誓った。お主のような輩に魂の契約などせぬ」
女神アスラは、冷たい視線で
「ほう、忠義厚い式神じゃますます気に入ったぞ」
「まぁ良い、時間ないようじゃからの」
「外で何やら小細工しとるらしいのでな」
一方、女神アスラの雫石から溢れでる禍々しい神聖力に取り込まれている女神カルディナを前にして、困惑していた。
今、女神アスラの雫石に、触れることができずにいたのだ。少し手を近づけただけでも力が奪おうとするこの厄介な力にうんざりしていた。
「まったく今日はなんて日なのかしら」
女神セレナは、つくづく思った。
「まぁ仕方ないわね。力ずくにでもカルディナと早く切り離さないとまずわね」
女神セレナは、膨大な神聖力と天才的な神聖力のコントロールを駆使し、剣をカルディナと雫石を切り離すように打ち下ろした。
女神セレナのすごいところは、力を吸収されないよう緻密な神聖力のコントロールで吸収を阻害しての攻撃である。
「なかなか手が耐えがあるわね」
「なら、もう一振りの刀ならどうかしら」
「斬れ味ならこちらがうえのはず」
そうしている最中、女神カルディナの身体がゆっくりと後ずさりを始めた。
「邪魔をするな我が弟子女神セレナよ」
「まさか、あなたはアスラ様なのですか?」
「たすけ…て」カルディナなのか?
「ほう、まだ抗うかカルディナよ」
今は、どういう状況なのよ?!
女神セレナは、早く終わりにしたくなってきて
「もう、いいわよ面倒になったから斬らせてもらいます。」女神は冷淡な顔で言い放つ
女神セレナは、腰に下げている刀を手に再び攻撃を仕掛けた。
「すごいわねこの刀禍々しい神聖力を切り裂いているわ」
何故かあまりの斬れ味に喜ぶ女神セレナ。
「いける」そう確信した女神セレナは、渾身の神聖力を上乗せし禍々しい神聖力を断ち切った。
断ち切った勢いは、凄まじかった。
女神カルディナの身体と女神アスラの雫石は、見事に切り離された。しかし、その威力は女神カルディナの身体を転生魔法陣のギリギリのところまで飛ばし止まった。
一方、女神アスラの雫石は転生の魔法陣の中に吸い込まれてしまった。
その頃ルナの魂は、転生の魔法陣か作り上げたアストラル界の異変の中にいた。突然嵐のような力の乱流がルナをそして、子猫の魂を吹き飛ばすかのように荒れ狂う。
ルナは、身を挺して子猫の魂を覆いかぶさるように守っていた。
「いったい何が起こっているのよ!?」
ミャー ミャー
「大丈夫私が守るからね…!」
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