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14.俺の名前、3匹の名前
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「それであなた達は名前のことをどう思っているかしら。名前を考えても良い? これは絶対という事ではないによ。もし、名前はいらないと言うのなら、別に名前を考えなくても良いの。あなた達の好きなようにすればいいわ」
アイラさんの言葉にニコニコする蝶達とスライム。でも、とここで、名前をつける事での弊害について、アイラさんが教えてくれた。
「でも、名前は新しい何かを与えてくれる代わりに、あなた達を縛る事になるのよ」
どうやら契約だけで、かなりの絆と繋がりが、俺とみんなの中で生まれているらしい。だから別に名前がなくても問題はないと、ほら呼ぶのにちょっと不便なだけで。
ただ名前をつける事によって。さっきから聞いている通り、さらに絆や繋がりが強くなり、更に何かができるようになる可能性が。可能性がかなり増えるんだ。
だけど名前をつける事でみんなを縛る事にもなると。契約だけならすぐに契約破棄ができるらしい。
いや、色々と手続きや破棄をするための魔法が面倒臭いらしい。それでも、それをやってくれる人が面倒だから嫌だ、と言わなければ、1週間もあれば破棄ができると。
ただ、名前をもらい更に力を強める事で、力が強まった分契約破棄も大変になるんだって。魔法もより難しいものに、その魔法を使うための魔力もかなり必要で。上級の魔法が扱える人でさえ難しいと。
もしそれだけの力を持っている人。例えばアイラさんや、ミルバーン。ミルバーンはこのエルフの里で、かなりの力の持ち主らしい。5本の指に入ると。まさかの事実だった。
そんな力を持っている人達が契約破棄をしてくれても、破棄までに2ヶ月くらいかかるんだ。しかも確実に破棄できるか分からないって言うんだよ。
いや、まさか名前をつける事で、ここまで面倒な事になるとは。小説なんかでよくある、1度契約したら2度絶対に契約破棄ができない、なんて事はなかったけど。これはちゃんと考えた方が良い問題だ。
みんなに嫌われないよう、俺も過ごすつもりだけどさ。俺が大きくなるにつれて、みんながやっぱり俺とは居られないと、思われてしまう事もあるかもしれない。
その時にいざ契約破棄をしようとしても、かなり時間がかかるうえ、失敗してしまえば。2ヶ月が4ヶ月に。4ヶ月が6ヶ月にと。これじゃあ契約破棄できないのと同じじゃないか。みんなは破棄したがっているのに。
その話しを聞いたみんな。今まではニコニコしていたけど、真面目な顔になって、みんな集まって話し合いを始めた。うん、ちゃんと相談してな。大切な事だからな。
でも、もし名前を付けてもい良いってなったら、俺が考えてあげたいな。もちろんみんなに、みんなの名前を考えても良いか聞いてからだけど。
だって、この世界で初めて出会った子達で。俺を守ってくれて、しかも家族になりたいと、契約までしてくれたんだぞ。他の家族以外の人が決めるより、家族の俺が考えたいじゃないか。
もちろんみんなの意見を聞いてからだぞ。もしかしたら、自分達で付けたい名前があるかもしれないし。自分の好きな名前があるなら、それが良いに決まっている。
それからどれくらいの、話し合いをしていたか。急にみんなが俺の顔を見てきたんだ。何だ? と思っていると、全員がにっこりと笑い、それからアイラさんに何か伝えて。
『それで良いのね。契約破棄できるけれど、すぐにできるか分からないのよ。下手をしたら季節が何個も変わるほど、かなり時間がかかってしまうかもしれないわ』
『******!! ******』
『******、******!!』
『******、******、***!!』
『分かったわ。あなた達がしっかり話し合って決めたのだから、そうしましょう!!』
何を話したのか、レイナさんが教えてくれる。
「今のはね、せっかく家族になれたんだよ。家族は名前で呼び合った方が良いに決まってるよ。そうそう、僕達は家族だもんね。ティニーは僕達の運命の家族だよ。僕達、名前嬉しい!! と言ったのよ。みんなあなたと家族になれて、本当に嬉しいのね。良かったわねティニー」
みんな、そんなに俺にことを……。ありがとう!!
「それじゃあ名前をつけると決まったけれど、みんなで考える? それとも自分で付けたい名はあるかしら?」
するとみんなが顔を横に振った。自分で付けたい名前はないらしい。
「じゃあみんなで考えましょう」
と、それを聞いた瞬間、俺は手を挙げて声をあげた。
「あぶう!! あばう!!」
「ん? どうしたの?」
ちょっと長くなって、みんなにどれだけ伝わるか分からないけれど、ここはどうしても譲れない。
俺は急いでさっき考えていた事をみんなに伝えた。赤ちゃん言葉の俺だ。普通に話したら時間がかかるのは分かっていたからな。俺の話しの途中でみんなが名前を考え始めないよう、なるべく簡潔に、重要な事を伝える。
そんな俺の話しを、真剣に聞いてくれるみんな。そして何とか話しを終える事ができた俺。みんなは何かを話した後、アイラさん達に何かを話し。
『あら、そうなの? ティニーがそう言ったの? あなた達、本当よく分かるわね』
「そう、ティニーが決めたいのね」
おお!! 何とかみんなに伝わったらしい。そしてみんなはアイラさんに達に、しっかりと伝えてくれて。
「分かったわ、あなた達もその方が、ティニーが考えた方が嬉しいのね。じゃあそうしましょう」
おし!! 決まった。俺がみんなの名前を考えるぞ!! みんながキラキラした目で俺を見てくる。
しっかり名前を考えないと。まずは可愛い名前が良いか、カッコいい名前が良いか、それから聞かないとな。見た目可愛いからって、可愛い名前が良いとは限らない。
『じゃあ、みんなの名前は後にしましょう。考える時間がいるでしょうし、みんなの話しを信用していないわけではないけど、どこまでティニーが理解しているか。様子を見ないとね』
大丈夫。何ならまだ色々やる事があるって言っていたから、その間に考えるよ。
アイラさんの言葉にニコニコする蝶達とスライム。でも、とここで、名前をつける事での弊害について、アイラさんが教えてくれた。
「でも、名前は新しい何かを与えてくれる代わりに、あなた達を縛る事になるのよ」
どうやら契約だけで、かなりの絆と繋がりが、俺とみんなの中で生まれているらしい。だから別に名前がなくても問題はないと、ほら呼ぶのにちょっと不便なだけで。
ただ名前をつける事によって。さっきから聞いている通り、さらに絆や繋がりが強くなり、更に何かができるようになる可能性が。可能性がかなり増えるんだ。
だけど名前をつける事でみんなを縛る事にもなると。契約だけならすぐに契約破棄ができるらしい。
いや、色々と手続きや破棄をするための魔法が面倒臭いらしい。それでも、それをやってくれる人が面倒だから嫌だ、と言わなければ、1週間もあれば破棄ができると。
ただ、名前をもらい更に力を強める事で、力が強まった分契約破棄も大変になるんだって。魔法もより難しいものに、その魔法を使うための魔力もかなり必要で。上級の魔法が扱える人でさえ難しいと。
もしそれだけの力を持っている人。例えばアイラさんや、ミルバーン。ミルバーンはこのエルフの里で、かなりの力の持ち主らしい。5本の指に入ると。まさかの事実だった。
そんな力を持っている人達が契約破棄をしてくれても、破棄までに2ヶ月くらいかかるんだ。しかも確実に破棄できるか分からないって言うんだよ。
いや、まさか名前をつける事で、ここまで面倒な事になるとは。小説なんかでよくある、1度契約したら2度絶対に契約破棄ができない、なんて事はなかったけど。これはちゃんと考えた方が良い問題だ。
みんなに嫌われないよう、俺も過ごすつもりだけどさ。俺が大きくなるにつれて、みんながやっぱり俺とは居られないと、思われてしまう事もあるかもしれない。
その時にいざ契約破棄をしようとしても、かなり時間がかかるうえ、失敗してしまえば。2ヶ月が4ヶ月に。4ヶ月が6ヶ月にと。これじゃあ契約破棄できないのと同じじゃないか。みんなは破棄したがっているのに。
その話しを聞いたみんな。今まではニコニコしていたけど、真面目な顔になって、みんな集まって話し合いを始めた。うん、ちゃんと相談してな。大切な事だからな。
でも、もし名前を付けてもい良いってなったら、俺が考えてあげたいな。もちろんみんなに、みんなの名前を考えても良いか聞いてからだけど。
だって、この世界で初めて出会った子達で。俺を守ってくれて、しかも家族になりたいと、契約までしてくれたんだぞ。他の家族以外の人が決めるより、家族の俺が考えたいじゃないか。
もちろんみんなの意見を聞いてからだぞ。もしかしたら、自分達で付けたい名前があるかもしれないし。自分の好きな名前があるなら、それが良いに決まっている。
それからどれくらいの、話し合いをしていたか。急にみんなが俺の顔を見てきたんだ。何だ? と思っていると、全員がにっこりと笑い、それからアイラさんに何か伝えて。
『それで良いのね。契約破棄できるけれど、すぐにできるか分からないのよ。下手をしたら季節が何個も変わるほど、かなり時間がかかってしまうかもしれないわ』
『******!! ******』
『******、******!!』
『******、******、***!!』
『分かったわ。あなた達がしっかり話し合って決めたのだから、そうしましょう!!』
何を話したのか、レイナさんが教えてくれる。
「今のはね、せっかく家族になれたんだよ。家族は名前で呼び合った方が良いに決まってるよ。そうそう、僕達は家族だもんね。ティニーは僕達の運命の家族だよ。僕達、名前嬉しい!! と言ったのよ。みんなあなたと家族になれて、本当に嬉しいのね。良かったわねティニー」
みんな、そんなに俺にことを……。ありがとう!!
「それじゃあ名前をつけると決まったけれど、みんなで考える? それとも自分で付けたい名はあるかしら?」
するとみんなが顔を横に振った。自分で付けたい名前はないらしい。
「じゃあみんなで考えましょう」
と、それを聞いた瞬間、俺は手を挙げて声をあげた。
「あぶう!! あばう!!」
「ん? どうしたの?」
ちょっと長くなって、みんなにどれだけ伝わるか分からないけれど、ここはどうしても譲れない。
俺は急いでさっき考えていた事をみんなに伝えた。赤ちゃん言葉の俺だ。普通に話したら時間がかかるのは分かっていたからな。俺の話しの途中でみんなが名前を考え始めないよう、なるべく簡潔に、重要な事を伝える。
そんな俺の話しを、真剣に聞いてくれるみんな。そして何とか話しを終える事ができた俺。みんなは何かを話した後、アイラさん達に何かを話し。
『あら、そうなの? ティニーがそう言ったの? あなた達、本当よく分かるわね』
「そう、ティニーが決めたいのね」
おお!! 何とかみんなに伝わったらしい。そしてみんなはアイラさんに達に、しっかりと伝えてくれて。
「分かったわ、あなた達もその方が、ティニーが考えた方が嬉しいのね。じゃあそうしましょう」
おし!! 決まった。俺がみんなの名前を考えるぞ!! みんながキラキラした目で俺を見てくる。
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『じゃあ、みんなの名前は後にしましょう。考える時間がいるでしょうし、みんなの話しを信用していないわけではないけど、どこまでティニーが理解しているか。様子を見ないとね』
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