異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん

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48話 大事な狩や採取のための、お勉強会のお約束

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『ぴぴぴぴっ!!』

『いつ行くんだじょ!?』

『これから!?』

『今すぐ!?』

『俺たち、いつでもいけるぞ!!』

 待って待って、みんな落ち着いて! それに今すぐってことはないから! まずは行く前に、準備するものとか、どんな危険なことがあるとか、勉強してから行く約束だったでしょ。

『リア、あー君たちはなんて?』

「これから、いましゅぐ、いちゅでもいけるって」

「すぐ、いつでも……。ふふ、さすがにそれはね」

「すぐじゃない!?」

「本当に?」

「みんなまちゅ。おべんきょのじかん、おやくしょくちてたでしょ。わしゅれてない?」

「あ、そういえば」

「まだ、お勉強してなかったな」

「でも、行っても良いんだよ?」

 ダメに決まってるでしょう。いや、ミッケやあー君たちは、確かに私よりも森のことを知ってるのか。それにピィ君もね。危険な森に住んでたわけだし。

 いや、でも。もしかしたらみんなが、知らないことがあるかもしれないし。みんなが考えていることと違うことがあるかも。
 それに、森のことだけじゃなくて、持っていく道具については、みんなも知らないはず。だからやっぱりお勉強しないと。

「ローゼベルトがね、やっと仕事がひと段落つくみたいなの。だから3日後に、お勉強をしましょうって。どうかしら、みんな3日後は大丈夫? あー君たちがダメなら、別の日に変えられるわよ?」

『ぴぴぴぴ!!』

『お勉強の日、決まったんだじょ? 楽しみなんだじょ!!』

『みっかごは……』

『いち、に、さん、し』

『それじゃあ、すぎてるでしょう。リア、みっかはさんにちで、ごが付いてるから、さんにちごってことでしょう?』

「しぇいかい!!」

 あー君たち、最初数字が分からなかったんだった。いや、正確にいうと、数字は分かってたんだけど、その数え方が何種類もある感じ?

 例えば、リリナっていう、鈴蘭に似ている花があるんだけど。この花が面白くて、1つの茎に花が10個付いていて、1日ごとに花が1つずつ咲いていくんだ。そして10個咲くと、一気に閉じて、また1個から咲いていくんだ。

 あー君たちはこのリリナで、日にちを数えていてね。だから最初の2、3回は、遊ぶ約束をする時、このリリナで約束をしていたの。

 例えば、花が3つ咲いているリリナを、あー君たちが妖精の国で選んだなら、宿舎でも3つ咲いている物を選んで。それで帰りに、次に遊ぶ日は、リリナがここまで咲いた時、なんて決めていたんだ。

 後は普通に、いち、に、さん、って数えたり。他にも、リリナみたいに、自然の物を使って数えていてね。

 ただ、地球じゃないけど、この世界でも、同じ数字でも言い方が変わることがあって。その言い方が違う方を、あー君たちは知らなかったから、アルバートさんがみんなに教えてくれたの。

 ……うん、みんな凄かったよ。なにせ、ほぼ1日で覚えたんだから。それからは、まぁ、たまに間違うこともあるけど。でも、他のことでも何かを教えると、ほぼ1日で覚えちゃう、あー君たちは凄い子たちだったんだ。

『3日後か~』

『まだまだだね』

『すぐかと思ったぁ』

『いっぱい待ったもんね』

 いやいや、ローゼベルトさんだって、暇じゃないんだから。いつも仕事で、忙しそうにしてるでしょう? お昼ご飯を食べる暇もないって、この前も愚痴ってたし。

 そんなとっても忙しいローゼベルトさんが、私たちにいそいろ教えてくれるって、それから森や林、海に連れて行ってくれるって、約束してくれたんだよ? ここはちゃんと、ローゼベルトを待たないと。

 ローゼベルトさんは、キーツの獣人さんで、分かりやすく言うと狐の獣人ね。第1獣騎士団とか第2獣騎士団とか、団に所属しないで、個人で動くことが多いんだ。情報収集とか、連絡役とか、他にも私たちに言えないような仕事をしているんだって。

 それから、戦闘能力も抜群だから、食糧係の班長もしているんだ。人よりもたくさん食べる獣人さんたち。普通に食料を買っていたら、大変な金額になるからね。定期的に食料を調達しに、森や山や林、海に岩場にと、狩に行くんだ。

 食糧庫が半分まで減ると、狩に行くって言っていたよ。絶対に空っぽにはしないの。もし何かあって、街から出られなくなったら? 

 一応街では、住民たちが街の外に出られない事態が起きても、街の中で自給自足できるようになっているの。でも、それでも、もしかしたら足りなくなるかもしれないからね。自分たちの分と、街の人たちの分、両方を備蓄しているんだ。

 ちなみに食糧庫は3つあるよ。だから宿舎の敷地はかなり広いの。人間の方も同じみたい。

 そんな食糧係班長のローゼベルトさん。せっかく私たちがお手伝いをしたいと言っているんだから、狩にも行ってみるか? って言ってくれて。でも狩に行くにも、基本知識と、準備は必要だから、勉強してから行くって約束していたんだ。

 それなのに、フィンレイのせいで、どんどん延びちゃってさ。でも、ようやくローゼベルトさんの仕事もひと段落するみたい。

「おい、3日後なだろう?」

「ええ、そうよ」

「なら、アルバートにも、手伝ってもらった方が良いんじゃないか? リアにあーたちの通訳をさせても良いが、リアもしっかり学ばないといけないからな。通訳で集中できないんじゃ、ダメだろう」

「……そうね。そう方がいいわね。ヒルドレッドに連絡を取ってもらいましょう」

『勉強、僕たちすぐに覚えるよ!!』

『早く3日後にならないかなぁ』

『早く行きたいなぁ』

『ぴぴぴぴ~』

『ピィには負けないんだじょ!』

『ぴぴぴっ!!』

「みんな、よていだいじょぶか、ちゃんとかくにんちてね」

『大丈夫。僕たちは1番楽しそうなことからやるの』

『1番楽しいことが1番大事』

『何かやることあっても、1番を先にするよ』

『だから問題なし。3日後、絶対にお勉強』

 あ、そうなの。じゃあ大丈夫かな? 

「よし、アリシアの話は終わったな。それじゃあそろそろ、ジャガー洗いを再開しろ。お手伝いはできる限り最後までだ」

「あい!!」

『ぴぴぃ!!』

『やるじゃんだじょ!!』

『楽しみお手伝い!!』

『やるぞー!!』

『『『ウエ~イ!!』』』

 楽しみができて、気合が入った私たち。その後のジャガー洗いは、完璧の終わらせた……なんてことはなく。気負いを入れて追いかけまくったよ。
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