異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん

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58話 妖精たちの新しい掃除道具と、掃除の後のお楽しみ?

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『リア、ピィ、ミッケ!! 遊びにきたよ~』

『おはよう! 時間通り!!』

「みんな、おはよ!!」

『ぴぴぴっ!!』

『おはようなんだじょ!!』

『あ、リア。せいっちがね、いろいろ大変そうだから、様子が分かってからくれば良いよって。別に急ぎの用事じゃないでしょう? って。たぶん、いつも通りゴロゴロして待ってるはずだから、本当にいつでも遊びに来ればいいよ』

「うん! 伝えてくれてありがとう!!」

 一昨日、本当はセイッチに会いに行こうと思っていたけど、でもあの爆発騒ぎで、行けなくなっちゃったからね。あー君たちに、セイッチへの伝言を頼んだんだ。

 そうして、私たちはまだ外出禁止中。総団長さんが、まだ調査に行ったみんなが戻って来ていないし、お店通りへ行くのもちょっとな、って言われちゃって。
 それにね、この前のフィンレイのことがあって、心配してくれているのも、ちゃんと分かっているから。だから、宿舎で大人しくしているよ。

 ちなみにアルバートさんやヒルドレッドさんたちだけど、今言った通り、まだ誰1人として帰ってきていないんだ。ただ単に調査が長引いているだけなのか、それとも何かがあったのか。私たちが知らないだけで、総団長さんは何か報告を受けているかもしれないけど。

 ただ、全体的な雰囲気は、この前の獣衰病の時みたいに殺伐としておらず、街はいつも通りの日常って感じで。みんながそこまで気にしていないってことは、私もそこまで心配しなくても良いのかも? それからこの世界の人たちが、爆発に慣れているとか?

 魔法の練習で、時々爆発が起きるんだよ。それでみんな、最初はもちろん驚くんだけど、数分もすれば、ああ練習かって、それで終わっちゃうんだ。
 だから、今回は森の方での爆発だったけど、やっぱり慣れていて、あんまり気にしていないのかなって。

『何だ、まだアルバート帰ってきてないの』

『早く帰ってこないかな』

『アルバートだから任せたのに、やっぱり僕たちが行った方が良かったかな?』

『もしアルバートがダメな時のことを考えて、今日のお手伝いと遊びが終わったら、一応準備運動しておきましょうか?』

『そうね、その方が良いかも』

『ビシバシやんないとな!!』

 準備運動って……。まぁ、良いか。

『それで、今日のお手伝いは?』

「きょは、おしょうじ。えどうっどしゃんが、しゅきまのおしょうじを、たのむっていってたよ」

『隙間』

『俺たちが得意な場所だな!!』

「しょれから、みんなのおしょうじどうぐ、あたらちいの、たくさんちゅくったって。だからおれいいってね」

『本当!?』

『やったわね!!』

『嬉しい!!』

『楽しみだな!!』

『ぴぴぴ!! ぴぴぴぴ。ぴぴっぴぴぴぴ、ぴぴぴぴぴ!!』

『え? 他にも嬉しいことがあるって? 楽しいことも? 掃除で?』

『ぴぴぴ!! ぴぴぴっぴぴ、ぴぴぴ』

『掃除でも嬉しい楽しいことがあるし、他でも嬉しい楽しいがあるの?』

『ぴぴっ!!』

 胸に片方の翼をつけ、うんうん頷くピィ君。今ピィ君は、『待って!! まだまだある。嬉しい楽しいは、それだけじゃない』と、『掃除も!! だけど他でも、嬉しい楽しいがある』って言ったの。

『そうなんだじょ!! 今日は嬉しい楽しいがいっぱいなんだじょ。でも今は、まだ内緒なんだじょ!!』

『えー、教えてくれないの?』

『オレ、早く知りたいぞ!』

『ダメなんだじょ。後でのお楽しみなんだじょ!』

 私とピィ君とミッケで並んで、うんうんと頷く。そう、嬉しいと楽しいは、あとでのお楽しみ。こういうのは、ワクワクドキドキしたあと、いざ教えてもらった方が、絶対楽しいんだから。

『ちぇ』

『早く知りたいわね。お掃除、頑張らなくちゃ!!』

『そうね!』

「さぁ、みんな移動しましょうか。エドウッドが、まだかまだかと待っているはずよ」

 今日はアリシアさんと、一緒に行動するよ。

 私たちが、誰といるか分からないから、いつも私たちの部屋の入り口じゃなくて、別の入り口から来てくれる、あー君たち。本当は今、目の前に入り口があるんだけど、アリシアさんは知らない。フィンレイの時に、入り口を見たメンバー以外は知らないかな。

 ただそのメンバーも知っているだけで、入り口がどこにあるかは知らないからね。入り口を使ったあとはすぐに、あー君たちが他の人に見えないように、魔法で隠しちゃうの。だからみんな分からないんだ。

 みんなで廊下に出て、エドウッドさんが待っている、掃除道具が置いてある部屋に移動する。そうして、挨拶しながら部屋に入れば、

「おはよごじゃいましゅ!!」

『ぴぴぴぴ!!』

『おはようございますなんだじょ!!』

『『『おはようございます!!』』』

「ああ、おはよう。今日もよろしく頼む」

 掃除道具が綺麗に並べられ、その真ん中にエドウッドさんが立っていたよ。

「あら、これって、この子たちの新しい掃除道具よね。何でこんなに並べているの?」

「掃除の前に、見せてやろうと思ってな。向こうで見せると、大騒ぎになって、掃除が遅れそうだ」

『わぁ、これが僕たちの新しい道具!?』

『凄い!! こんなにいっぱい、みんな新品だわ!!』

『これは何に使う?』

 あー君たちが掃除道具に集まる。うん、結構な騒ぎになった。エドウッドさんの考えは、当たっていたね。

「今日は、魔獣たちの食糧庫を、綺麗にしようと思っているのだ」

「ああ、あそこは、いろいろ散らばるものね」
 
「細かいムムギなどもあるからな。それが隙間に溜まってしまっていて、なかなか取れんのだ。だから今日は、そういうゴミを集めてもらおうと思っている」

「なるほどね。じゃあ外に移動ね」

「今日は、トリオンとジェーンも一緒だ。先に行って、他の準備をしている」

「あら、今日は2人もいるのね」

「他が、向こうへ調査に行っているからな」

「ああ、残り組ってことね」

 お掃除にうるさい他の係の人たち。まだあまり話したことがないし、一緒に行動することも、ほとんどないから、今回仲良くなれると良いな。今日は副班長的な、トリオンさんとジェーンさんがいるみたい。他にあと1人、エメリーさんがいるよ。

「それじゃあ、みんな、外に移動よ。魔獣小屋の方へ行って、魔獣たちの食糧庫の掃除をするわ」

『食糧庫?』

『魔獣小屋……。掃除終わったら、魔獣と遊べる?』

「えどうっどしゃん、ありちあしゃん、しょうじおわったら、まじゅうしゃんと、あしょべる? って」

『そうだな。向こうへ行ったら聞いてみよう』

『ぴぴぴ! ぴぴぴぴぴ!!』

『そうなんだじょ!! それが良いんだじょ!! リア、これも聞いてなんだじょ!!』

「えっちょ……」

 あー君たちに話が聞こえないように、私はエドウッドさんを引っ張り、少し離れた場所へ移動。

「どうした?」

「あの、これから……」

 そうして、私たちがお掃除の後にやろうとしていることを、エドウッドさんに伝えたんだ。

『なるほど……。あれなら無害だからな。やっても大丈夫だろう。が、一応確認をするから、それも待っていてくれ』

「あい! よろちくおねがいちましゅ!!」

 私はピィくんとミッケを呼び、今のエドウッドさんの話を2人に伝えたよ。

『ぴぴぴぴぴ』

『お願いしますなんだじょ』

 そうして私と同じように、ペコっと頭を下げる2人。

 それからあー君たちの元へ戻り、なになに? と聞いてくるあー君たちと適当に話しながら、私たちは食糧庫へ向かったんだ。



      ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆



「まったく見つかりませんね」

「ああ、魔獣たちもいつも通りだしな」

「おい、私はもう少し奥を調べてくる」

「ええ、頼みます」

「……はぁ、現れるかどうか」

「どうでしょうね」

「何にも問題がないのなら、何か言ってくれりゃあ、すぐに帰れるんだがな」

「接触してくる可能性が最も高いのはアルバートでしょうからね。今は待つしか……」

「まったく面倒な」
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