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12話 前世は大人、2歳児と赤ちゃんに敗北。そして1つ目の力?
ルーファスがギザギザ木の実の殻を私の方へ転がしてくれたから、それを私はキャッチ。よし! キャッチはできたぞ!! なんてキャッチくらいでテンションの上がる私。
さぁ、もう1度。私は振りかぶり、そのあと勢いよくギザギザ木の実の殻を転がした。というか、振りかぶったのは何でだよってね。いや、なんかその方が勢いよく転がりそうな気がしたからさ。振りかぶったあとの転がすのは、普通に腕を戻してそのまま転がしたよ。
そうしてさっきみたいに、まっすぐドウェインの方へ転がっていくギザギザ木の実の殻。よし! このまま真っ直ぐ!! そうだそのまま行くんだ!! と、さっきよりも念を流す。
だけど3分の2ほど転がったところで、今度はくるちゃんの方へ急カーブ。くるちゃんが、ネコが獲物に狙いを定める時にような姿勢をしたあと、体全体でギザギザ木の実の殻を完璧キャッチした。
『ぼく、かんぺき!!』
……ええ、完璧ですね。って、何でだよ! 今もまっすぐ転がってたでしょう! 何であと少しをまっすぐ転がらないの!
くそっ!! このままではお姉ちゃんとしての威厳が!! そして前世での飼育員としての技量が!!
このまま終わらせるわけにはいかない、もう1度、もう1度だけ!!
「もいちどころがしゅ!! くるちゃん、きのみのから、ちょだい!!」
『あ~い、おねえちゃ、どじょ』
くるちゃんが嬉しそうに、何故か普通に転がさず、クルクル回転したあと、ギザギザ木の実の殻を転がしてきた。それでもまっすぐ私の方へ転がってくるギザギザ木の実の殻。
なんでそれでまっすぐ転がるのよ? クルクル回って可愛いな。よし、今度こそ!! 少しイラッとしつつも、その可愛さに癒されながら、いろんな思いを胸に、私はギザギザ木の実の殻を転がした……。
結局このあと、もう1回どころか10回も転がしてしまった私は、1度もまっすぐギザギザ木の実の殻を転がすことができなかったんだ。
……赤ちゃんと2歳に負けた! 無念!! そして、うん、ごめんなさい。私の方ができるなんて、思い上がってました。
ガックリと膝をつく私の肩に、ルーファスとくるちゃんが、励ますようにそっと翼をかけててくる。負けただけじゃなく、励まされるなんて。お姉ちゃんとしての威厳が……。
「なんで、まっしゅぐならない? とちゅまではまっしゅぐ」
『あのねぇ、このきのみをまっすぐころころするのは、いっぱいれんしゅ、するんだよ!!』
『ぼく、おにいちゃと、いっぱいれんしゅちたの!!』
『でも、りんもすごいよ! はじめてだと、もっとはやくまがっちゃうんだ。りんはあとすこし!』
『うん! もしゅこち!』
『巣にいる子どもたちの中で、1番この木の実の殻を転がすのが上手いのは、ルーファスなのだ。私も普通に転がせば、ここまで上手く転がせん』
『ぱぱ、おとなげない。このまえ、まほつかった。ずるはだめ』
『しょのままころがしゃないちょ、だめよにぇ』
……ドウェイン、そんな大人気ないことしてたのか。そっぽを向くドウェイン。
『ぼく、おにいちゃみたいに、ころころじょじゅになりゅんだ! だから、おねえちゃもいっちょ、れんしゅちよ!』
キラキラの目で私を見てくるくるちゃん。練習か、まぁ、ここでお世話になるし、一緒に練習。じゃなくて、遊ぶことでお世話のお手伝いができるかも?
「れんしゅ、いいね! いちゅも、れんしゅちてるの?」
『うん!! いちゅもれんちゅ!』
「しょか! じゃ。いっちょにれんしゅちよ!」
『わ~い!!』
くるちゃんが喜びながら。私の周りを回り始める。
『……今の感じ、やはりか』
ん? ドウェイン、今何か言った?
『……ちょっと確認してみるか。リン、少々聞きたいことがあるのだが』
「なんでしゅ?」
『今、くるは何と言っていた?』
え? くるちゃん?
「いまって?」
『リンが、一緒に練習と言った時だ』
ああ、そのこと。ん? 何でそんな事聞いてくるんだ? 一緒にいたんだから、くるちゃんの言ったこと、聞いていたでしょう? 私のは聞いていて、くるちゃんのは聞いていない、なんてことないよね?
ちょっと不思議に思いながらも、私はさっきくるちゃんが言ったことを、そのまま伝えたよ。
「……だからあたち、いっちょにれんしゅちよ、っていったの」
『本当にそう言ったのだな?』
「うん」
何? 本当に聞いていなかったの? というか、この距離で、片方の話しか聞こえていないってどうなのよ。
『……そうか。なるほど、1つ目の力はこれか。リン』
「うん?」
『神の愛し子は、時には世界の全てを変えるほど強大な力を持っている、と説明しただろう』
「あい」
『その強大な力とは別に、神の愛し子は神から特別な力を与えられていることもあっな。神の愛し子によって、与えられる力はそれぞれ違うのだが。リンも他の神の愛し子と同じ、特別な力を与えられているようだ』
また出た、神の愛し子問題。って、特別な力って何!? 私がこの世界で暮らす上で、他の人が欲しがるような特別な力、欲しくないんだけど。
『特別な力は、何個も与えられることが多い。リンの場合、その1つ目がベイビービースト・レゾナンスだ』
さぁ、もう1度。私は振りかぶり、そのあと勢いよくギザギザ木の実の殻を転がした。というか、振りかぶったのは何でだよってね。いや、なんかその方が勢いよく転がりそうな気がしたからさ。振りかぶったあとの転がすのは、普通に腕を戻してそのまま転がしたよ。
そうしてさっきみたいに、まっすぐドウェインの方へ転がっていくギザギザ木の実の殻。よし! このまま真っ直ぐ!! そうだそのまま行くんだ!! と、さっきよりも念を流す。
だけど3分の2ほど転がったところで、今度はくるちゃんの方へ急カーブ。くるちゃんが、ネコが獲物に狙いを定める時にような姿勢をしたあと、体全体でギザギザ木の実の殻を完璧キャッチした。
『ぼく、かんぺき!!』
……ええ、完璧ですね。って、何でだよ! 今もまっすぐ転がってたでしょう! 何であと少しをまっすぐ転がらないの!
くそっ!! このままではお姉ちゃんとしての威厳が!! そして前世での飼育員としての技量が!!
このまま終わらせるわけにはいかない、もう1度、もう1度だけ!!
「もいちどころがしゅ!! くるちゃん、きのみのから、ちょだい!!」
『あ~い、おねえちゃ、どじょ』
くるちゃんが嬉しそうに、何故か普通に転がさず、クルクル回転したあと、ギザギザ木の実の殻を転がしてきた。それでもまっすぐ私の方へ転がってくるギザギザ木の実の殻。
なんでそれでまっすぐ転がるのよ? クルクル回って可愛いな。よし、今度こそ!! 少しイラッとしつつも、その可愛さに癒されながら、いろんな思いを胸に、私はギザギザ木の実の殻を転がした……。
結局このあと、もう1回どころか10回も転がしてしまった私は、1度もまっすぐギザギザ木の実の殻を転がすことができなかったんだ。
……赤ちゃんと2歳に負けた! 無念!! そして、うん、ごめんなさい。私の方ができるなんて、思い上がってました。
ガックリと膝をつく私の肩に、ルーファスとくるちゃんが、励ますようにそっと翼をかけててくる。負けただけじゃなく、励まされるなんて。お姉ちゃんとしての威厳が……。
「なんで、まっしゅぐならない? とちゅまではまっしゅぐ」
『あのねぇ、このきのみをまっすぐころころするのは、いっぱいれんしゅ、するんだよ!!』
『ぼく、おにいちゃと、いっぱいれんしゅちたの!!』
『でも、りんもすごいよ! はじめてだと、もっとはやくまがっちゃうんだ。りんはあとすこし!』
『うん! もしゅこち!』
『巣にいる子どもたちの中で、1番この木の実の殻を転がすのが上手いのは、ルーファスなのだ。私も普通に転がせば、ここまで上手く転がせん』
『ぱぱ、おとなげない。このまえ、まほつかった。ずるはだめ』
『しょのままころがしゃないちょ、だめよにぇ』
……ドウェイン、そんな大人気ないことしてたのか。そっぽを向くドウェイン。
『ぼく、おにいちゃみたいに、ころころじょじゅになりゅんだ! だから、おねえちゃもいっちょ、れんしゅちよ!』
キラキラの目で私を見てくるくるちゃん。練習か、まぁ、ここでお世話になるし、一緒に練習。じゃなくて、遊ぶことでお世話のお手伝いができるかも?
「れんしゅ、いいね! いちゅも、れんしゅちてるの?」
『うん!! いちゅもれんちゅ!』
「しょか! じゃ。いっちょにれんしゅちよ!」
『わ~い!!』
くるちゃんが喜びながら。私の周りを回り始める。
『……今の感じ、やはりか』
ん? ドウェイン、今何か言った?
『……ちょっと確認してみるか。リン、少々聞きたいことがあるのだが』
「なんでしゅ?」
『今、くるは何と言っていた?』
え? くるちゃん?
「いまって?」
『リンが、一緒に練習と言った時だ』
ああ、そのこと。ん? 何でそんな事聞いてくるんだ? 一緒にいたんだから、くるちゃんの言ったこと、聞いていたでしょう? 私のは聞いていて、くるちゃんのは聞いていない、なんてことないよね?
ちょっと不思議に思いながらも、私はさっきくるちゃんが言ったことを、そのまま伝えたよ。
「……だからあたち、いっちょにれんしゅちよ、っていったの」
『本当にそう言ったのだな?』
「うん」
何? 本当に聞いていなかったの? というか、この距離で、片方の話しか聞こえていないってどうなのよ。
『……そうか。なるほど、1つ目の力はこれか。リン』
「うん?」
『神の愛し子は、時には世界の全てを変えるほど強大な力を持っている、と説明しただろう』
「あい」
『その強大な力とは別に、神の愛し子は神から特別な力を与えられていることもあっな。神の愛し子によって、与えられる力はそれぞれ違うのだが。リンも他の神の愛し子と同じ、特別な力を与えられているようだ』
また出た、神の愛し子問題。って、特別な力って何!? 私がこの世界で暮らす上で、他の人が欲しがるような特別な力、欲しくないんだけど。
『特別な力は、何個も与えられることが多い。リンの場合、その1つ目がベイビービースト・レゾナンスだ』
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私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!