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34話 声の正体と迫る黒い霧
『……あれが、この群れを率いてる者だな』
『でしょうね』
『まぁ、あいつなら、これくらいの群れは率いる事ができるだろうな』
ん? 何々? 誰を見つけたって?
「どえいん、だれ?」
『群れを率いているというか、あれがこの森を治めている者だろう。リン、あの大きな魔獣が見えるか? 1番後ろを走っている魔獣だ』
ドウェインに言われて、下を走っている魔獣たちの最後尾を確認する。すると他の魔獣たちと比べて、ひと回り大きなサイのような魔獣が走っていたよ。そして……。
『そのまま走るんだ!!』
あっ!! この声!! 私が宿や森へ来る時に聞いた声だ!! サイみたいな魔獣が叫んだんだけど、その声が私の聞いた声と全く同じだったよ。
「どえいん、こえおなじ!!」
『リンが聞いたと言う声か?』
「うん!!」
「あれはサイーホね」
「しゃいーほ?」
「ええ、かなり力を持っている魔獣よ。目撃情報は少なかったから、本当にいるのか疑問だったけれど、本当にいたのね」
『おそらく気配を消していたのだろう。あれはそれくらいできるだろうかだな』
『見て! 彼らの少し前方!!』
今度なぽこママの声で、サイーホの少し前を見る。するとそこに小さな魔獣が止まっていたんだ。私たちの距離から見て、あのくらいの大きさなら、実際にはラブラドールくらいの大きさかな。
何で逃げないで止まってるの!? しかもみんな逃げるのに必死で、誰も声をかけてあげていないし。このまま止まってたら、あの黒い霧に襲われちゃうよ。
「はやく、にげちぇ!!」
思わず叫ぶ私。そんな私を見て、ルーファスとぽこちゃんも、止まっている魔獣に叫んでくれる。
『にげて!!』
『にげりゅんだじょ!!』
「ラブラの子供だわ! もしかしたら両親と逸れてしまったのかもしれないわね」
『あっ! さいーほがきづいた!!』
私たちが慌てているうちに、最後尾にいたサイーホが追いついて、ラブラという魔獣の子供に気付いてくれたよ。
『何をしている!!』
『……』
何だろう、どうしてサイーホの声だけ聞こえるのかな? ちょっと不思議に思いながらも、今はそれどころじゃない。話しを聞いていないで、早く逃げなくちゃ!! ダメだよそんなところで話しを聞いていちゃ!!
私は後ろを確認する。それでまた、慌てちゃったよ。だってまだまだ後ろだと思っていた黒い霧が、後数十秒もすればサイーホたちに追いつく距離にまで迫っていたの。
『どえいん、たいへん!! も、うちろにくろいきりきちぇる!! はやくにげないとだめ!!』
『チッ、仕方がない!! 私が霧をどうにかできないかやってみる。少々危険だが、ダウル、私は今から下へ降りる。お前はリンの声が私に届くくらいまで降下してくれ。リンは黒い霧の場所を知らせろ。それとお前は奴に状況を伝えて、なるべく早くその場から動かせ!』
「あい!!」
『よし、分かった。おい、オレが少し降下したら、お前なら途中で降りられるだろうから、飛んでくれ。オレはそのままドウェインの方へ行く』
『おう!!』
ドウェインとダウルが下へ降り始めると少しして、ぽこパパがダウルから飛び降りて、地面に綺麗に着地。そしてサイーホたちの方へ走り出したよ。ぽこパパ、お願いね、ちゃんとサイーホに伝えてね。それで急いで逃げて。
『お前たちは絶対に、その背中から動くな!!』
今、ダウルの背中に乗っているのは、私とルーファスとぽこちゃんの子供組だけ。もう動き始めているから、誰かが一緒に乗ってくれている暇はない。
私はしっかりと、2人のことを抱きしめる。ルーファスは、まぁ、方に手を回したくらいだけど。そして2人もしっかりと、ダウルに掴まったよ。
『それと、お前たち! 必ず魔獣たちと同じ方角へ飛べ!! そうだな、状況を見て街へ避難できるならば避難してくれ』
『分かりました!!』
『行くぞ!!』
他のグリフォンたちもそれぞれ動き始める。
『ぱぱ、こうげきがんばって!!』
『あっ、ぱぱにがんばりゅじょ、いえにゃかったじょ』
私がぽこちゃんの言葉を伝えると、ぽこママが笑って言ったよ。
『今からでもちゃんと聞こえるわよ。あの人耳はいいから』
『うんだじょ!! ぱぱ、がんばりぇじ!!』
エイエイ、オー!! とやるぽこちゃん。
『よし、行くぞ!!』
私は黒い霧を確認。あれだな、これ。黒い霧の追ってくるスピードが速くなったんだ。しかも何だろう、こう。意思を持って動いているっていうか。
異世界って、こんな変な霧まであるのかな? でもドウェインたちは知らないみたいだし、というか、そもそも見えてないもんね。
それか、もしかしてこれ、今まで誰にも見えていなかっただけで、実はその辺に時々発生しているものだったりするとか?
でも、強い魔獣なら、黒い霧の気配は分かるんだよね? ドウェインがそうだし、サイーホも気づいたみたいな事を言ってたし。う~ん。
考えながらもうドウェインに、今の状況を伝える。
「いま、あにょきのところ!! あのぎじゃぎじゃなき!!」
『分かった!』
「あっ! しゅべしゅべの、きのところまできちゃ!!」
『なるほど。それくらいのスピードか。よし! あのツルの木の所でやってみよう。ダウルはその少し上空に!』
『ああ』
『奴の方はどうだ?』
少し向こうを確認しようとする。と、その時だった。
『誰だお前は!?』
そう声が聞こえて、急いで声の見れば、サイーホの所にぽこパパが着いていて、驚き威嚇しているサイーホに、ぽこパパが何か話している姿が見えたよ。
『でしょうね』
『まぁ、あいつなら、これくらいの群れは率いる事ができるだろうな』
ん? 何々? 誰を見つけたって?
「どえいん、だれ?」
『群れを率いているというか、あれがこの森を治めている者だろう。リン、あの大きな魔獣が見えるか? 1番後ろを走っている魔獣だ』
ドウェインに言われて、下を走っている魔獣たちの最後尾を確認する。すると他の魔獣たちと比べて、ひと回り大きなサイのような魔獣が走っていたよ。そして……。
『そのまま走るんだ!!』
あっ!! この声!! 私が宿や森へ来る時に聞いた声だ!! サイみたいな魔獣が叫んだんだけど、その声が私の聞いた声と全く同じだったよ。
「どえいん、こえおなじ!!」
『リンが聞いたと言う声か?』
「うん!!」
「あれはサイーホね」
「しゃいーほ?」
「ええ、かなり力を持っている魔獣よ。目撃情報は少なかったから、本当にいるのか疑問だったけれど、本当にいたのね」
『おそらく気配を消していたのだろう。あれはそれくらいできるだろうかだな』
『見て! 彼らの少し前方!!』
今度なぽこママの声で、サイーホの少し前を見る。するとそこに小さな魔獣が止まっていたんだ。私たちの距離から見て、あのくらいの大きさなら、実際にはラブラドールくらいの大きさかな。
何で逃げないで止まってるの!? しかもみんな逃げるのに必死で、誰も声をかけてあげていないし。このまま止まってたら、あの黒い霧に襲われちゃうよ。
「はやく、にげちぇ!!」
思わず叫ぶ私。そんな私を見て、ルーファスとぽこちゃんも、止まっている魔獣に叫んでくれる。
『にげて!!』
『にげりゅんだじょ!!』
「ラブラの子供だわ! もしかしたら両親と逸れてしまったのかもしれないわね」
『あっ! さいーほがきづいた!!』
私たちが慌てているうちに、最後尾にいたサイーホが追いついて、ラブラという魔獣の子供に気付いてくれたよ。
『何をしている!!』
『……』
何だろう、どうしてサイーホの声だけ聞こえるのかな? ちょっと不思議に思いながらも、今はそれどころじゃない。話しを聞いていないで、早く逃げなくちゃ!! ダメだよそんなところで話しを聞いていちゃ!!
私は後ろを確認する。それでまた、慌てちゃったよ。だってまだまだ後ろだと思っていた黒い霧が、後数十秒もすればサイーホたちに追いつく距離にまで迫っていたの。
『どえいん、たいへん!! も、うちろにくろいきりきちぇる!! はやくにげないとだめ!!』
『チッ、仕方がない!! 私が霧をどうにかできないかやってみる。少々危険だが、ダウル、私は今から下へ降りる。お前はリンの声が私に届くくらいまで降下してくれ。リンは黒い霧の場所を知らせろ。それとお前は奴に状況を伝えて、なるべく早くその場から動かせ!』
「あい!!」
『よし、分かった。おい、オレが少し降下したら、お前なら途中で降りられるだろうから、飛んでくれ。オレはそのままドウェインの方へ行く』
『おう!!』
ドウェインとダウルが下へ降り始めると少しして、ぽこパパがダウルから飛び降りて、地面に綺麗に着地。そしてサイーホたちの方へ走り出したよ。ぽこパパ、お願いね、ちゃんとサイーホに伝えてね。それで急いで逃げて。
『お前たちは絶対に、その背中から動くな!!』
今、ダウルの背中に乗っているのは、私とルーファスとぽこちゃんの子供組だけ。もう動き始めているから、誰かが一緒に乗ってくれている暇はない。
私はしっかりと、2人のことを抱きしめる。ルーファスは、まぁ、方に手を回したくらいだけど。そして2人もしっかりと、ダウルに掴まったよ。
『それと、お前たち! 必ず魔獣たちと同じ方角へ飛べ!! そうだな、状況を見て街へ避難できるならば避難してくれ』
『分かりました!!』
『行くぞ!!』
他のグリフォンたちもそれぞれ動き始める。
『ぱぱ、こうげきがんばって!!』
『あっ、ぱぱにがんばりゅじょ、いえにゃかったじょ』
私がぽこちゃんの言葉を伝えると、ぽこママが笑って言ったよ。
『今からでもちゃんと聞こえるわよ。あの人耳はいいから』
『うんだじょ!! ぱぱ、がんばりぇじ!!』
エイエイ、オー!! とやるぽこちゃん。
『よし、行くぞ!!』
私は黒い霧を確認。あれだな、これ。黒い霧の追ってくるスピードが速くなったんだ。しかも何だろう、こう。意思を持って動いているっていうか。
異世界って、こんな変な霧まであるのかな? でもドウェインたちは知らないみたいだし、というか、そもそも見えてないもんね。
それか、もしかしてこれ、今まで誰にも見えていなかっただけで、実はその辺に時々発生しているものだったりするとか?
でも、強い魔獣なら、黒い霧の気配は分かるんだよね? ドウェインがそうだし、サイーホも気づいたみたいな事を言ってたし。う~ん。
考えながらもうドウェインに、今の状況を伝える。
「いま、あにょきのところ!! あのぎじゃぎじゃなき!!」
『分かった!』
「あっ! しゅべしゅべの、きのところまできちゃ!!」
『なるほど。それくらいのスピードか。よし! あのツルの木の所でやってみよう。ダウルはその少し上空に!』
『ああ』
『奴の方はどうだ?』
少し向こうを確認しようとする。と、その時だった。
『誰だお前は!?』
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