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5話 俺はスケルトン、そしてここは『すっごい娯楽施設 スケルトン』
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リルと歩いていると、お客さんや施設で働いている人達に、ちょくちょく声をかけられ。何があったか聞かれたため、ジュラルドさんですと答えると、皆『ああ』と言って、すぐに納得して去って行くっていう。
しかも詳しい内容を聞かなくても、どうせまた余計な事をしたんだろう。自分じゃ解決できない事に、首を突っ込んだんじゃないか。いや、今回は自分に関係する事で、やり過ぎたんじゃないか?
なんて、まぁまぁ、みんなの予想した事はあっていて。俺は、まぁ、そんな感じですと言っておいた。何かある=ジェラルドさんって、どれだけみんなにそう思われているのか。
『ねぇ、スッケーパパ。今日はお外のお風呂入る?』
『露天風呂に入りたいのか? 良いぞ』
『やったぁ。おもちゃも良い?』
『ああ。でもみんなに迷惑がかからないように、少なめにしておけよ』
『おっもちゃ、おもっちゃ♪』
分かってるのか? まぁ入りに行く前に、チェックすれば良いか。俺の骨もあるし。
みんなに大人気の、この施設の露天風呂。リルも露天風呂で遊ぶのが大好きなんだ。よくおもちゃを持って入りに行く。もちろんおきゃくさんが 少ない時間帯にな。
そんな露天風呂がある、この施設だけど。ここは俺が経営している、その名も『すっごい娯楽施設 スケルトン』という施設だ。
そして施設名に入っているスケルトン。あれは俺のことを表していて。そう、俺は魔物のスケルトンなんだよ。魔物のスケルトンが施設を経営? と思われるかもしれないが。
話しは5年前に遡る。5年前まで俺は、ただのスケルトンとして、今住んでいる街から、離れた場所の洞窟で生きていた。
だがある争いに巻き込まれ、その時の魔法攻撃が俺を直撃。その魔法攻撃に、最初は消えると思っていた俺だったけれど、何故か俺は消えることはなく。それどころか俺は自分の前世を思い出したんだ。
俺が今いる世界は、ライトノベルで読むような異世界に似ている世界だった。でもその前は、地球の日本で、社畜として働いていて。そして働き過ぎによる疲れがピークに達し、フラフラと線路に落ちてしまい、電車に轢かれて……、ということを思い出した。
いやぁ、次の人生が、まさかスケルトンだとは思わなかったよ。人間でもなく獣人でもなく、どんな種族でもなく、骨だけのスケルトンだぞ?
まぁ、でもスケルトンとはいえ、せっかく生まれ変わったのだから。まぁ、スケルトンが生きていると言えるか分からないけど……。
それでも生まれ変わったからには、今度こそ仕事に追われず、楽しく生きようと考えた俺は、早速ある街へとやってきた。
実は俺が巻き込まれた争いは、魔王と勇者が作った街へ、他の国の連中が攻撃しようとして起きたもので。魔王や勇者達の関係者に、攻撃してきた連中が返り討ちにあい。その時のお互いの攻撃に、俺は巻き込まれた感じだ。
7年前までは、世界の人々は魔王を魔族を滅ぼそうと、魔族は他の種族を滅ぼそうと。長い長い戦いを続けていた。それはそれは何千年とだ。
しかしそんな長い戦いに、ある時変化が生じた。かなり長い間戦っていたため、人々の代表だった勇者や勇者の仲間は代替わりをし、魔王の方も3代目の魔王が誕生したんだけど。
この3代目魔王と勇者が、歴代の魔王と勇者とは違う考えを持っていて。なんと魔王と勇者のこの2人。どちらかがどちらかを滅ぼすのではなく、争うことをやめ、皆が幸せに暮らせる世界を作れば良いのに、という考えの持ち主だったんだ。
しかし、そんなことを考えながらも、周りの声もあり、仕方なく初めは対峙していたのだが。お互いの理想を知るきっかけになる、大きな戦いがあり。その時に2人はお互いの考えを知り意気投合。
そのためその場で戦うことを中断。その後2人は、それぞれの仲間に自分達の考えを伝え、手を取り合うように伝えた。
最初どちらの仲間も、かなり驚いていたと。それはそうだろう。小説だって魔王と勇者は敵同士って、それが当たり前だからな。俺も驚いたし。
だけどみんな何となく、2人の気持ちを分かっていたみたいで。すぐに仲間達は争うことをやめ、手を取り合おうということで決まったんだ。
が、もちろんそれを許せない人達がいて。まぁ、それぞれ考えは違うからな。全員が全員、魔王と勇者の考えに賛同出来るわけもなく。賛同できない人々の方からも魔族からも、魔王達と勇者達は攻撃を受けることに。
しかし、そこは魔王と勇者と2人の仲間達。面倒な敵対する相手を、毎回ササッと、ほんの数秒で追い払い。そしてどうせ敵対されるならば、とりあえず自分達と同じ考えを持つ人々が、ゆっくりと暮らせる場所を作ってしまえと。
危険な魔獣しかおらず、誰も住んでいなかった、大きな街が余裕で6個は入ってしまうような広大な森に結界を張り、本当に街を作ってしまったんだ。
もちろん最初は小さな街が1つだったけど。そのうち魔王と勇者、2人の考えに賛同する者達が集まり。俺が記憶を取り戻し、この街へ来た5年前には。森の中心に魔王と勇者が住んでいる大きな街が1つ、周りにそこそこ大きな街が3つできていた。
そして最初は、何となくここへきた俺だったけど。まさかここにずっと住むことになるなんて、しかも経営者になるなんて、あの時は考えもしていなかった。
しかも詳しい内容を聞かなくても、どうせまた余計な事をしたんだろう。自分じゃ解決できない事に、首を突っ込んだんじゃないか。いや、今回は自分に関係する事で、やり過ぎたんじゃないか?
なんて、まぁまぁ、みんなの予想した事はあっていて。俺は、まぁ、そんな感じですと言っておいた。何かある=ジェラルドさんって、どれだけみんなにそう思われているのか。
『ねぇ、スッケーパパ。今日はお外のお風呂入る?』
『露天風呂に入りたいのか? 良いぞ』
『やったぁ。おもちゃも良い?』
『ああ。でもみんなに迷惑がかからないように、少なめにしておけよ』
『おっもちゃ、おもっちゃ♪』
分かってるのか? まぁ入りに行く前に、チェックすれば良いか。俺の骨もあるし。
みんなに大人気の、この施設の露天風呂。リルも露天風呂で遊ぶのが大好きなんだ。よくおもちゃを持って入りに行く。もちろんおきゃくさんが 少ない時間帯にな。
そんな露天風呂がある、この施設だけど。ここは俺が経営している、その名も『すっごい娯楽施設 スケルトン』という施設だ。
そして施設名に入っているスケルトン。あれは俺のことを表していて。そう、俺は魔物のスケルトンなんだよ。魔物のスケルトンが施設を経営? と思われるかもしれないが。
話しは5年前に遡る。5年前まで俺は、ただのスケルトンとして、今住んでいる街から、離れた場所の洞窟で生きていた。
だがある争いに巻き込まれ、その時の魔法攻撃が俺を直撃。その魔法攻撃に、最初は消えると思っていた俺だったけれど、何故か俺は消えることはなく。それどころか俺は自分の前世を思い出したんだ。
俺が今いる世界は、ライトノベルで読むような異世界に似ている世界だった。でもその前は、地球の日本で、社畜として働いていて。そして働き過ぎによる疲れがピークに達し、フラフラと線路に落ちてしまい、電車に轢かれて……、ということを思い出した。
いやぁ、次の人生が、まさかスケルトンだとは思わなかったよ。人間でもなく獣人でもなく、どんな種族でもなく、骨だけのスケルトンだぞ?
まぁ、でもスケルトンとはいえ、せっかく生まれ変わったのだから。まぁ、スケルトンが生きていると言えるか分からないけど……。
それでも生まれ変わったからには、今度こそ仕事に追われず、楽しく生きようと考えた俺は、早速ある街へとやってきた。
実は俺が巻き込まれた争いは、魔王と勇者が作った街へ、他の国の連中が攻撃しようとして起きたもので。魔王や勇者達の関係者に、攻撃してきた連中が返り討ちにあい。その時のお互いの攻撃に、俺は巻き込まれた感じだ。
7年前までは、世界の人々は魔王を魔族を滅ぼそうと、魔族は他の種族を滅ぼそうと。長い長い戦いを続けていた。それはそれは何千年とだ。
しかしそんな長い戦いに、ある時変化が生じた。かなり長い間戦っていたため、人々の代表だった勇者や勇者の仲間は代替わりをし、魔王の方も3代目の魔王が誕生したんだけど。
この3代目魔王と勇者が、歴代の魔王と勇者とは違う考えを持っていて。なんと魔王と勇者のこの2人。どちらかがどちらかを滅ぼすのではなく、争うことをやめ、皆が幸せに暮らせる世界を作れば良いのに、という考えの持ち主だったんだ。
しかし、そんなことを考えながらも、周りの声もあり、仕方なく初めは対峙していたのだが。お互いの理想を知るきっかけになる、大きな戦いがあり。その時に2人はお互いの考えを知り意気投合。
そのためその場で戦うことを中断。その後2人は、それぞれの仲間に自分達の考えを伝え、手を取り合うように伝えた。
最初どちらの仲間も、かなり驚いていたと。それはそうだろう。小説だって魔王と勇者は敵同士って、それが当たり前だからな。俺も驚いたし。
だけどみんな何となく、2人の気持ちを分かっていたみたいで。すぐに仲間達は争うことをやめ、手を取り合おうということで決まったんだ。
が、もちろんそれを許せない人達がいて。まぁ、それぞれ考えは違うからな。全員が全員、魔王と勇者の考えに賛同出来るわけもなく。賛同できない人々の方からも魔族からも、魔王達と勇者達は攻撃を受けることに。
しかし、そこは魔王と勇者と2人の仲間達。面倒な敵対する相手を、毎回ササッと、ほんの数秒で追い払い。そしてどうせ敵対されるならば、とりあえず自分達と同じ考えを持つ人々が、ゆっくりと暮らせる場所を作ってしまえと。
危険な魔獣しかおらず、誰も住んでいなかった、大きな街が余裕で6個は入ってしまうような広大な森に結界を張り、本当に街を作ってしまったんだ。
もちろん最初は小さな街が1つだったけど。そのうち魔王と勇者、2人の考えに賛同する者達が集まり。俺が記憶を取り戻し、この街へ来た5年前には。森の中心に魔王と勇者が住んでいる大きな街が1つ、周りにそこそこ大きな街が3つできていた。
そして最初は、何となくここへきた俺だったけど。まさかここにずっと住むことになるなんて、しかも経営者になるなんて、あの時は考えもしていなかった。
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