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52話 続く準備、アクアのお手伝いとリルのお話し
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「これはなかなかの、良い贈り物が手に入りましたね」
「おう、かなり骨がしっかりしてた奴だったんだな。これだけ完璧な骨はなかなかないぞ」
「これは料理のしがいがあるな。全部使って良いのか?」
考えていた通り、夜中の1時頃街へ着いた俺達。ススとケケは少し休んだらまた手伝いに来ると、自分の家に帰って行き、俺もそのまま家へ。
気配を探ると、アクアとリルはちゃんと家に帰っていて。俺が家に入るとすぐに、俺の所へやって来た。が、俺の周りに居たかなりの数のウッサーに、俺の少し手前でピタッと止まり、じっとウッサー達を見つめ。
ウッサー達といえば。ウッサー達にはアクアとリルの事を話してあったけれど、2匹の勢いに驚いたのだろう。同じように、俺の周りでピタッと固まった。
しかしお互いのことを俺が紹介して、どうしてウッサー達が家に来たのか分かると、リルはお友達が来たと大喜び。
アクアは部屋へ案内して、ここでの過ごし方を教えないと、それに藁とか餌箱とか、いろいろ用意しないと、と。さすがしっかり者のお兄ちゃんで。何か時々ブツブツ言いながら、ウッサー達に部屋を案内して回った。
ウッサー達も、そんなアクアとリルの姿に警戒心は消え。すぐにリルと仲良くなり、アクアの後をしっかりと付いて歩き、時々質問をしながら、真剣にアクアの話しを聞いていた。
これなら大丈夫だろうと、ウッサー達のことはアクア達に任せることにした俺は。アクアにどの部屋を、ウッサー達の部屋にして良いか伝え。俺自身はクリーン魔法を使い、体を綺麗にした後、剣や他の荷物を簡単に片付けた。
と、その片付けの最中だった。俺が帰ってきたことに気づいたアマディアスさんとジェラルドさんと師匠。それから料理人さんのカルロスさんと、彼の弟子のシェリントン。
後は魔獣を綺麗に解体してくれる、元冒険者ギルドのギルドマスター、ローゼンベルトさんが、俺の家にやって来て、成果を聞いてきた。
そして今、俺は空いている部屋で、アースドラゴンの骨を見せている最中だ。
「綺麗に肉を剥ぎ取れてるじゃないか」
『ローゼンベルトさんに指導していただいたので』
それはそれは、アマディアスさんやジェラルドさんのように、手取り足取り、命懸けで……。
「これなら後は、俺に任せておけ。完璧綺麗に肉を取り除いてやる」
「こっちの肉も任せてくれ。美味しい料理を作ってやるからな」
「これならかなりの量の料理が作れますね」
「ああ、そうだな。スケ、肉なんだが。全部作って料理が残ってももったいないから、全部は作らず、少し保存しても良いか?」
『ええ。料理の事はお任せします。お肉も保存できるのならそれで。ススとケケも食べたいって言っていたし』
「ドラゴンの肉は美味しいからな。託児所の子供達の昼食にも出そう」
「それは子供達が大喜びしますね。今から子供達が喜び姿を見るのが楽しみです」
「半分は保存できるんじゃないか? 俺も魔獣を狩ってくるし」
「よし、じゃあこっちの骨は貰っていくぞ」
「こっちの肉は俺が」
カルロスさんとシェリントン、ローゼンベルトさんがそれぞれ、肉と骨を空間魔法でしまって家から出て行った。
「ああ、スケ。こちらの飾り付けも、予定通り進んでいますよ」
みんな問題なく、いろいろ準備が進んでいるようで良かった。その報告を聞き、安心していると、なぜか急に、真面目な顔になったアマディアスさんとジェラルドさんと師匠。
「スケ、ちょっと聞きたいのじゃが?」
『はい、何でしょう?』
「アースドラゴンのことなんじゃが。奴はお主に何か言っておったか?」
『何か、ですか?』
「ええ、何処から来て、何をしに来たのか。後は他の地域で何かあったなどです」
『いいえ? ただ聞いた話しでは突然現れて、ここが俺の縄張りだ、俺に食事をもってこいと。かなり横暴に振る舞っていたみたいですけど。あの森に住んでいた、ウッサー達を連れて来ているので、話してみますか?』
「あの森から連れて来たのか?」
「はい、向こうよりもこちらも方が安全だろうと、連れて行って欲しいと言われたので」
「ワサワサと何処から連れて来たのかと思えば」
「では、後で話しを聞かせてもらいましょうか」
『あの、何かあるんですか?』
「なに、アースドラゴンと聞いて、ちょっと気になっただけじゃよ」
「ドラゴンが急に現れるのは珍しいことなので。何かあればこちらも対策をしなければいけませんからね」
『はぁ……』
少し気になったものの、今は準備が優先だと、その後はすぐ解散することに。
話している間に、アクアとリルによる、ウッサー一行の家の案内が終わり。とりあえずこれから過ごすウッサー達の部屋に行ってもらった。そして急いでウッサー達に必要な物を作り始める。
そんな俺を手伝いに来てくれたアクア。リルはそのまま俺の話しや、この街について、この施設について、自慢げに話していると。そして話しを聞いて、凄い凄いとリルの話しを聞くウッサー達、らしい。
『凄いって言われて、自慢がもっと自慢になった』
『はははっ、気分が良くなったか』
『ボクはちゃんとお手伝い。ウッサーはいっぱい、だから必要な物もいっぱい』
『ありがとうアクア』
まぁ、この森の話しと、街の話しにこの施設の話しは、しっかりとしないといけないから、ウッサー達はリルに任せてみるか。後で修正が必要かもしれないけど。なにしろ気分が良くなっていて、大袈裟に話すかもしれないからな。
『ここはスッケーパパとアクアお兄ちゃんと、リルのお家です!! 今日からみんなここで一緒に暮らします!!』
『『『はい!!』』』
『リルがいろいろ教えます!』
『『『はい!!』』』
『スッケーパパは、とっても強い、カッコいいパパです!!』
『『『はい!!』』』
『アクアお兄ちゃんもとっても強いお兄ちゃんです。リルはスッケーパパとアクアお兄ちゃんみたいになりたいです!!』
『『『はい!!』』』
『みんなで頑張って強くなりましょう!!』
『『『はい!!』』』
『じゃあ次は、お部屋のことを考えます! 訓練するお部屋は別になるけど、みんなのお部屋にも、訓練の場所を作った方が良いと思います。あっちの奥の方に訓練する場所を作って……』
「おう、かなり骨がしっかりしてた奴だったんだな。これだけ完璧な骨はなかなかないぞ」
「これは料理のしがいがあるな。全部使って良いのか?」
考えていた通り、夜中の1時頃街へ着いた俺達。ススとケケは少し休んだらまた手伝いに来ると、自分の家に帰って行き、俺もそのまま家へ。
気配を探ると、アクアとリルはちゃんと家に帰っていて。俺が家に入るとすぐに、俺の所へやって来た。が、俺の周りに居たかなりの数のウッサーに、俺の少し手前でピタッと止まり、じっとウッサー達を見つめ。
ウッサー達といえば。ウッサー達にはアクアとリルの事を話してあったけれど、2匹の勢いに驚いたのだろう。同じように、俺の周りでピタッと固まった。
しかしお互いのことを俺が紹介して、どうしてウッサー達が家に来たのか分かると、リルはお友達が来たと大喜び。
アクアは部屋へ案内して、ここでの過ごし方を教えないと、それに藁とか餌箱とか、いろいろ用意しないと、と。さすがしっかり者のお兄ちゃんで。何か時々ブツブツ言いながら、ウッサー達に部屋を案内して回った。
ウッサー達も、そんなアクアとリルの姿に警戒心は消え。すぐにリルと仲良くなり、アクアの後をしっかりと付いて歩き、時々質問をしながら、真剣にアクアの話しを聞いていた。
これなら大丈夫だろうと、ウッサー達のことはアクア達に任せることにした俺は。アクアにどの部屋を、ウッサー達の部屋にして良いか伝え。俺自身はクリーン魔法を使い、体を綺麗にした後、剣や他の荷物を簡単に片付けた。
と、その片付けの最中だった。俺が帰ってきたことに気づいたアマディアスさんとジェラルドさんと師匠。それから料理人さんのカルロスさんと、彼の弟子のシェリントン。
後は魔獣を綺麗に解体してくれる、元冒険者ギルドのギルドマスター、ローゼンベルトさんが、俺の家にやって来て、成果を聞いてきた。
そして今、俺は空いている部屋で、アースドラゴンの骨を見せている最中だ。
「綺麗に肉を剥ぎ取れてるじゃないか」
『ローゼンベルトさんに指導していただいたので』
それはそれは、アマディアスさんやジェラルドさんのように、手取り足取り、命懸けで……。
「これなら後は、俺に任せておけ。完璧綺麗に肉を取り除いてやる」
「こっちの肉も任せてくれ。美味しい料理を作ってやるからな」
「これならかなりの量の料理が作れますね」
「ああ、そうだな。スケ、肉なんだが。全部作って料理が残ってももったいないから、全部は作らず、少し保存しても良いか?」
『ええ。料理の事はお任せします。お肉も保存できるのならそれで。ススとケケも食べたいって言っていたし』
「ドラゴンの肉は美味しいからな。託児所の子供達の昼食にも出そう」
「それは子供達が大喜びしますね。今から子供達が喜び姿を見るのが楽しみです」
「半分は保存できるんじゃないか? 俺も魔獣を狩ってくるし」
「よし、じゃあこっちの骨は貰っていくぞ」
「こっちの肉は俺が」
カルロスさんとシェリントン、ローゼンベルトさんがそれぞれ、肉と骨を空間魔法でしまって家から出て行った。
「ああ、スケ。こちらの飾り付けも、予定通り進んでいますよ」
みんな問題なく、いろいろ準備が進んでいるようで良かった。その報告を聞き、安心していると、なぜか急に、真面目な顔になったアマディアスさんとジェラルドさんと師匠。
「スケ、ちょっと聞きたいのじゃが?」
『はい、何でしょう?』
「アースドラゴンのことなんじゃが。奴はお主に何か言っておったか?」
『何か、ですか?』
「ええ、何処から来て、何をしに来たのか。後は他の地域で何かあったなどです」
『いいえ? ただ聞いた話しでは突然現れて、ここが俺の縄張りだ、俺に食事をもってこいと。かなり横暴に振る舞っていたみたいですけど。あの森に住んでいた、ウッサー達を連れて来ているので、話してみますか?』
「あの森から連れて来たのか?」
「はい、向こうよりもこちらも方が安全だろうと、連れて行って欲しいと言われたので」
「ワサワサと何処から連れて来たのかと思えば」
「では、後で話しを聞かせてもらいましょうか」
『あの、何かあるんですか?』
「なに、アースドラゴンと聞いて、ちょっと気になっただけじゃよ」
「ドラゴンが急に現れるのは珍しいことなので。何かあればこちらも対策をしなければいけませんからね」
『はぁ……』
少し気になったものの、今は準備が優先だと、その後はすぐ解散することに。
話している間に、アクアとリルによる、ウッサー一行の家の案内が終わり。とりあえずこれから過ごすウッサー達の部屋に行ってもらった。そして急いでウッサー達に必要な物を作り始める。
そんな俺を手伝いに来てくれたアクア。リルはそのまま俺の話しや、この街について、この施設について、自慢げに話していると。そして話しを聞いて、凄い凄いとリルの話しを聞くウッサー達、らしい。
『凄いって言われて、自慢がもっと自慢になった』
『はははっ、気分が良くなったか』
『ボクはちゃんとお手伝い。ウッサーはいっぱい、だから必要な物もいっぱい』
『ありがとうアクア』
まぁ、この森の話しと、街の話しにこの施設の話しは、しっかりとしないといけないから、ウッサー達はリルに任せてみるか。後で修正が必要かもしれないけど。なにしろ気分が良くなっていて、大袈裟に話すかもしれないからな。
『ここはスッケーパパとアクアお兄ちゃんと、リルのお家です!! 今日からみんなここで一緒に暮らします!!』
『『『はい!!』』』
『リルがいろいろ教えます!』
『『『はい!!』』』
『スッケーパパは、とっても強い、カッコいいパパです!!』
『『『はい!!』』』
『アクアお兄ちゃんもとっても強いお兄ちゃんです。リルはスッケーパパとアクアお兄ちゃんみたいになりたいです!!』
『『『はい!!』』』
『みんなで頑張って強くなりましょう!!』
『『『はい!!』』』
『じゃあ次は、お部屋のことを考えます! 訓練するお部屋は別になるけど、みんなのお部屋にも、訓練の場所を作った方が良いと思います。あっちの奥の方に訓練する場所を作って……』
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