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30話 シルフの仲間、3大精霊王ご到着
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リリースさんが尋ねてきてから3日。何事もなく日は過ぎていき、今度はしっかりとクッキーとジュースを準備を終わらせ。シルフの友達が、じゃなくて仲間? が遊びにくる当日を迎えた。
その日も父さん達は、ワイバーンの事があり。森の見回りと、ついでに森から1番近くにある村も見てくると言ったので。俺はシルフの仲間には待っていてもらい、まずは父さん達の見送りを終えたよ。
仲間が来てドタバタしている時に、父さん達を見送りたくなかったんだ。なにしろワイバーンは危険な魔獣だ。父さん達なら大丈夫だとは思うけど、やっぱり心配だからさ。しっかり見送りがしたかったんだ。
そして見送りが終わったところで、俺はシルフに声をかけた。
「シルフ、お待たせ。もうみんな呼んで良いぞ」
『分かったぁ!! みんな来て良いって!!』
シルフがそう言って2秒もしないうちに、俺達の前に光が溢れ出した。ちなみに父さん曰く、今までは毎回、見回りについて行きたいと言っていたトールは。俺がここへ来てからは、それを言わなくなったし、大人しく家に残るようになったって。
その理由は、俺達といる方が、面白いことが起こる、だってさ。だから今回も俺達の所に残ったよ。
すぐに光の中からポンポンポンッと小さな光の玉が飛び出し、溢れていた光はスッと消えたよ。
それから飛び出してきた光の玉は、俺たちの周りを何度か回り、正面で静止すると、一気に強く輝き始め、最後は弾けるようにパンッ!! と光が消えたんだ。そしてその中から何かが現れたのは……。
1匹目はシルフと同じ、片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色はルビーのような綺麗な赤色で、頭の部分がトサカモヒカンのようになっている小鳥。
2匹目が、やはりシルフと同じで。片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色はブルーダイアモンドのような綺麗な青色で、尾羽がしゅるんと長く先がくるんとしている小鳥。
最後3匹目が、これまたシルフと同じ。片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色は明るいオレンジブラウン色で、ほっぺがリスみたいにふっくらとしている小鳥だった。
みんなシルフに似ている? 同じ鳥? ん?
『こんちわ!!』
『こ、こんにちは』
『こんにちは』
順番に挨拶してくれる小鳥達。元気な挨拶が1匹目のモヒカンの子。ちょっとモジモジ挨拶してくれたのが、くるりんの子。そして最後の丁寧な挨拶が、リスっぽい子だ。
そして、その子達の挨拶に、すぐに反応したのはミルフィー達だった。
『わぁぁぁ、ことりさんいっぱい! こんにちわ!!』
『うむ、こんにちは』
『みんないらっしゃっい!!』
「あ、こ、こんにちは」
最後に慌てて挨拶をした俺。この時俺は、とても嫌な予感がしていた。そして俺が友達と言って、シルフが仲間と言い直したい時に、どうしてその可能性に気付かなかったのかと後悔し。もしかしたらこの3匹は……。
『向こうはどう?』
『おう! バッチリだぜ!! 俺がやらないといけないことは、全部終わらせて来たから大丈夫だ!! みんなもそうだよな!!』
『う、うん。全部終わらせたよ。だ、だから戻らなくて大丈夫』
『もちろん、完璧に終わらせてきましたよ。フルールの言っていることは信用できませんが』
『フルール、本当に大丈夫?』
『だから大丈夫だって。この日のために、しっかり終わらせたんだから』
『本当?』
『し、心配』
『まったくです』
『何だよみんなして!!』
『だって、フルールだからさぁ、僕も心配だよ。まっ、だけど、何かあってもすぐに移動できるから大丈夫か』
『そうだそうだ!』
『戻らないのが当たり前なんだからね? 何か本当にダメなことが起これば別だけど。あ、えっと、ごめんね。フルールがいつも、やらないといけない事をやらないで。結局後でバタバタすることになるからさ』
「あ、ああ、そうなのか?」
『みんな、この人間がリョウだよ。それからトールにミルフィー。トールの方がお兄ちゃんね。他にリョウのお父さんのカーライルとタイラーっていうのがいるよ。今は森の見回りに行ってて、夕方には帰ってくるはず』
『リョウ、初めましてだな!! 俺、今日っても楽しみにしてたんだぞ!!』
『ぼ、僕も。さ、最初は怖かったけど、でも今は楽しみにしてた?』
『私のとても楽しみにしていました』
『えっと、こっちの赤色がフルールで、青色がプルル、それで最後、木の実色のがコロンだよ』
「そ、そうか。みんな、よく来てくれたな。俺も楽しみにしてたぞ。うん、楽しみにしてた。楽しみにしてたんだけど。シルフ、ちょっと聞きたいんだけどさ、みんななんていう魔獣なんだ? 花鳥か?」
『え、違うよ。僕の仲間だもん。魔獣じゃないよ、精霊。フルールは火の精霊王で、プルルが水の精霊王ね。それでコロンが土の精霊王ね』
「……」
『あ、そうそう。花鳥で思い出した。みんなにも何回か話しておいたと思うけど。僕達と契約をした人間がいるって知られると、面倒なバカな奴らが寄って来て、リョウが大変なことになるかも』
『ああ、自分のために利用しようとしてくる奴らのことな』
『だ、ダメな奴』
『あの馬鹿な連中ですね』
『そう、だからここでは、僕達は花鳥って事にするから、みんなもそこはちゃんと理解してね。ついでに言うとミルフィーが、僕の存在をよく分かってなくて、本当に花鳥って思ってるからね。その辺もよろしくね』
『ああ、まだチビだもんな』
『ぼ、僕、お兄ちゃん?』
『お兄ちゃんって、歳でいうとおじいさんでは?』
『お爺さんじゃない? さ、自己紹介は終わったから、次の話しをしよう!!』
いやいやいやいや、勝手に話しを進めるな!!
その日も父さん達は、ワイバーンの事があり。森の見回りと、ついでに森から1番近くにある村も見てくると言ったので。俺はシルフの仲間には待っていてもらい、まずは父さん達の見送りを終えたよ。
仲間が来てドタバタしている時に、父さん達を見送りたくなかったんだ。なにしろワイバーンは危険な魔獣だ。父さん達なら大丈夫だとは思うけど、やっぱり心配だからさ。しっかり見送りがしたかったんだ。
そして見送りが終わったところで、俺はシルフに声をかけた。
「シルフ、お待たせ。もうみんな呼んで良いぞ」
『分かったぁ!! みんな来て良いって!!』
シルフがそう言って2秒もしないうちに、俺達の前に光が溢れ出した。ちなみに父さん曰く、今までは毎回、見回りについて行きたいと言っていたトールは。俺がここへ来てからは、それを言わなくなったし、大人しく家に残るようになったって。
その理由は、俺達といる方が、面白いことが起こる、だってさ。だから今回も俺達の所に残ったよ。
すぐに光の中からポンポンポンッと小さな光の玉が飛び出し、溢れていた光はスッと消えたよ。
それから飛び出してきた光の玉は、俺たちの周りを何度か回り、正面で静止すると、一気に強く輝き始め、最後は弾けるようにパンッ!! と光が消えたんだ。そしてその中から何かが現れたのは……。
1匹目はシルフと同じ、片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色はルビーのような綺麗な赤色で、頭の部分がトサカモヒカンのようになっている小鳥。
2匹目が、やはりシルフと同じで。片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色はブルーダイアモンドのような綺麗な青色で、尾羽がしゅるんと長く先がくるんとしている小鳥。
最後3匹目が、これまたシルフと同じ。片手で収まるくらいの大きさで、シマエナガに似ている。色は明るいオレンジブラウン色で、ほっぺがリスみたいにふっくらとしている小鳥だった。
みんなシルフに似ている? 同じ鳥? ん?
『こんちわ!!』
『こ、こんにちは』
『こんにちは』
順番に挨拶してくれる小鳥達。元気な挨拶が1匹目のモヒカンの子。ちょっとモジモジ挨拶してくれたのが、くるりんの子。そして最後の丁寧な挨拶が、リスっぽい子だ。
そして、その子達の挨拶に、すぐに反応したのはミルフィー達だった。
『わぁぁぁ、ことりさんいっぱい! こんにちわ!!』
『うむ、こんにちは』
『みんないらっしゃっい!!』
「あ、こ、こんにちは」
最後に慌てて挨拶をした俺。この時俺は、とても嫌な予感がしていた。そして俺が友達と言って、シルフが仲間と言い直したい時に、どうしてその可能性に気付かなかったのかと後悔し。もしかしたらこの3匹は……。
『向こうはどう?』
『おう! バッチリだぜ!! 俺がやらないといけないことは、全部終わらせて来たから大丈夫だ!! みんなもそうだよな!!』
『う、うん。全部終わらせたよ。だ、だから戻らなくて大丈夫』
『もちろん、完璧に終わらせてきましたよ。フルールの言っていることは信用できませんが』
『フルール、本当に大丈夫?』
『だから大丈夫だって。この日のために、しっかり終わらせたんだから』
『本当?』
『し、心配』
『まったくです』
『何だよみんなして!!』
『だって、フルールだからさぁ、僕も心配だよ。まっ、だけど、何かあってもすぐに移動できるから大丈夫か』
『そうだそうだ!』
『戻らないのが当たり前なんだからね? 何か本当にダメなことが起これば別だけど。あ、えっと、ごめんね。フルールがいつも、やらないといけない事をやらないで。結局後でバタバタすることになるからさ』
「あ、ああ、そうなのか?」
『みんな、この人間がリョウだよ。それからトールにミルフィー。トールの方がお兄ちゃんね。他にリョウのお父さんのカーライルとタイラーっていうのがいるよ。今は森の見回りに行ってて、夕方には帰ってくるはず』
『リョウ、初めましてだな!! 俺、今日っても楽しみにしてたんだぞ!!』
『ぼ、僕も。さ、最初は怖かったけど、でも今は楽しみにしてた?』
『私のとても楽しみにしていました』
『えっと、こっちの赤色がフルールで、青色がプルル、それで最後、木の実色のがコロンだよ』
「そ、そうか。みんな、よく来てくれたな。俺も楽しみにしてたぞ。うん、楽しみにしてた。楽しみにしてたんだけど。シルフ、ちょっと聞きたいんだけどさ、みんななんていう魔獣なんだ? 花鳥か?」
『え、違うよ。僕の仲間だもん。魔獣じゃないよ、精霊。フルールは火の精霊王で、プルルが水の精霊王ね。それでコロンが土の精霊王ね』
「……」
『あ、そうそう。花鳥で思い出した。みんなにも何回か話しておいたと思うけど。僕達と契約をした人間がいるって知られると、面倒なバカな奴らが寄って来て、リョウが大変なことになるかも』
『ああ、自分のために利用しようとしてくる奴らのことな』
『だ、ダメな奴』
『あの馬鹿な連中ですね』
『そう、だからここでは、僕達は花鳥って事にするから、みんなもそこはちゃんと理解してね。ついでに言うとミルフィーが、僕の存在をよく分かってなくて、本当に花鳥って思ってるからね。その辺もよろしくね』
『ああ、まだチビだもんな』
『ぼ、僕、お兄ちゃん?』
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