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41話 初めての実践に出発!
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「よし、出発するぞ! 森での歩き方は何度か教えたから、地図を頼りに歩いてみろ。これはやってはいけない、ダメだというのがあれば、その場で止めて教える。が、それ以外はとりあえず1人でやってみろ」
「うん!!」
『シルフ達も口を出すんじゃないぞ。もしかしたらリョウが、1人で森の中を歩かないといけない時もあるかもしれないからな。お前達はどこへでもすぐに行く事ができるが、人間はそうじゃない。リョウが迷って、帰ってこなかったら大変だろう?』
『契約して繋がってるのに?』
契約すると、どうも契約された方は、契約主がどこにいるのか分かるようになるらしい。だから俺が何処かへ行ってしまっても、すぐに気づいてもらえるんだけど。
『確かに繋がっているが、もしかしたら、ということもあるだろう』
『まっ、迷わない方は良いに決まってるもんな』
『う、うん』
『頼るばかりではダメです。やはり自分でできないと』
そう、コロンの言う通りだ。頼るだけのダメ人間にはなりたくないからな。それにこれくらいの事できるようにならなくちゃ、異世界で生きていく上でもダメだと思う。
なにせ自然がいっぱいの異世界。大人になって、1人立ちした時に、何もできないんじゃな。みんなと宝探しとかもしてみたいしさ。それにはきちんと世界を歩けるようにならないと。
ミルフィーが定位置の俺の頭の上に乗り、いよいよ出発だ。と、出発してからすぐに問題が起きた。まぁ、ミルフィー達チビもふ達が、俺が進もうとしている方ではなく、あっちへそっちへと動くんだよ。
騒ぎはしないんだけど、自分の行きたい方へ、何かを見つけた方へ行こうとするもんだから、毎回毎回止まることになって。
それであまりのことに、父さんが出発して15分を経っていなかったけど、しかも森の中で、魔獣が出ると危ない状況だったけど。お前達が俺を邪魔してどうするって怒ったよ。
それからタイラーは俺に、本当は父さんみたいに、どこに魔獣がいるか分からない状態で、怒るのはダメだが。
ただ、どうしてもその場で怒らないといけない場合もあるだろう? 今もミルフィー達みたいに。それをやるのは、周りをしっかりと警戒できるようになってから、とも言われた。今は父さんとタイラーに任せておけって。
それからはみんな、怒られてブーブー言っていたものの、父さんの言うことが正しいのは分かってはいるからか。フラフラ行動することはなかった。そのかわり、俺の肩に乗ってのブーブーが、少々煩かったけど……。
と、なんだかんだありながら、何とか俺は目的地に着く事ができた。短い距離だったが、それでも1人で判断して歩いたからな、やたら歩いた感じはしたけど。2回の注意だけで着くことができたよ。
「よし、ここまで良い感じで来られたじゃないか。次はいよいよ魔獣の討伐だぞ。みんな巣穴は確認したな」
近く巣穴があるため、かなり声を顰めて話しをしている。着いた時に、草むらの影から巣穴は確認していたので、みんなが父さんの言葉に頷いた。
「今回の作戦だが。突然魔獣と鉢合わせした場合は、その時その時で、自分で判断して戦わなければいけないが。今回はすでに討伐する魔獣を見つけていからな。討伐する相手の状況が分かっている、確認している場合は、先に作戦を考えておくと良い」
『うむ。しかも今回は初めての討伐だ。尚更しっかりと、作戦を立てておいた方が良いだろう』
「リョウ、どうする?」
「そうだな……」
巣の前には、外の様子を確認するためのネズーが2匹いた。そいつらを攻撃すると、巣の中にいるネズー達が出てきて、そいつらと戦うことになる。今回は全部で大体15匹くらい。
数が多いため、最初の2匹を1発で倒し、中にいるネズーにバレないようのしたい。と、前の俺だったら、思うかもしれない。
でも今の俺は、父さんとタイラーに、いろいろ教えてもらっているからな。最初に2匹 を1発で倒してしまうと。ネズーの巣は地下に長く伸びているため、中にいるネズー達が外の様子に気づかず。自然に出てくるまで、ずっと待たないといけなくなる可能性が。
ここは最初の1匹をしっかり仕留め、もう1匹に仲間を呼んでもらった方が良いだろう。そしてできれば、巣から出てくるところをどんどん倒したい。
だけど奴らは足が早いため、全部を1匹ずつ倒すのは無理だろうからな。1匹を攻撃しているうちに、別の奴に攻撃されてしまうだろう。
そうだな攻撃の順番を決めて、最初に俺の『カットブーメラン』で攻撃。その後でてきたネズーをプルルの『ウォーターカッター』で攻撃。
『ウォーターカッター』は水の玉が散るから、この前の怒られたことじゃないけど。地面が濡れて、ネズー達が滑るかもしれないから。足場を悪くするためにも、最初はプルルに攻撃してもらう。
次はコロンの『ロックカッター』で攻撃。『ロックカッター』は砂や土を飛ばすため、目眩しができる可能性も。そしてプルルの水と合わさって、足場をさらに悪くできるかもしれないし。
その次はフルールだ。後半はネズーが多くなってくるだろうから、『ブレイズカッター』で攻撃して、『ブレイズカッター』の時に出る炎で、全体的に動きを悪くさせたい。火を怖がってくれたらなお良い。
そして最後はシルフだ。シルフの『ウインドカッター』が、4匹の中で1番、飛んで行く速度が速いんだ。その速さを使って、残りのネズー達を一斉に攻撃したい。
それに訓練していて気づいたんだけど。『ウインドカッター』は、羽に風を纏わせているだけじゃなく。プルル達みたいに、羽の周りにも風がこう刺すように細く吹いていて。それでも攻撃している事に気づいたんだ。
これが結構な威力で。だから最後の攻撃として、全体的に攻撃するには、シルフの攻撃が良いと思うんだ。
ミルフィーには、いつでもネズーの攻撃を防御できるように、ずっと頭の上で待機しててもらう。
「こんな感じなんだけど、どうかな?」
「ふむ、そうだな」
『うむ、最初の作戦としては良いんじゃないか』
「そうだな。よし、リョウ、それでやってみろ」
「うん!! みんな聞いてくれる。今から作戦を伝える」
俺はみんなに細かい説明をした。なるべく簡単に、みんなが分かりやすいようにな。そして……。
「うん!!」
『シルフ達も口を出すんじゃないぞ。もしかしたらリョウが、1人で森の中を歩かないといけない時もあるかもしれないからな。お前達はどこへでもすぐに行く事ができるが、人間はそうじゃない。リョウが迷って、帰ってこなかったら大変だろう?』
『契約して繋がってるのに?』
契約すると、どうも契約された方は、契約主がどこにいるのか分かるようになるらしい。だから俺が何処かへ行ってしまっても、すぐに気づいてもらえるんだけど。
『確かに繋がっているが、もしかしたら、ということもあるだろう』
『まっ、迷わない方は良いに決まってるもんな』
『う、うん』
『頼るばかりではダメです。やはり自分でできないと』
そう、コロンの言う通りだ。頼るだけのダメ人間にはなりたくないからな。それにこれくらいの事できるようにならなくちゃ、異世界で生きていく上でもダメだと思う。
なにせ自然がいっぱいの異世界。大人になって、1人立ちした時に、何もできないんじゃな。みんなと宝探しとかもしてみたいしさ。それにはきちんと世界を歩けるようにならないと。
ミルフィーが定位置の俺の頭の上に乗り、いよいよ出発だ。と、出発してからすぐに問題が起きた。まぁ、ミルフィー達チビもふ達が、俺が進もうとしている方ではなく、あっちへそっちへと動くんだよ。
騒ぎはしないんだけど、自分の行きたい方へ、何かを見つけた方へ行こうとするもんだから、毎回毎回止まることになって。
それであまりのことに、父さんが出発して15分を経っていなかったけど、しかも森の中で、魔獣が出ると危ない状況だったけど。お前達が俺を邪魔してどうするって怒ったよ。
それからタイラーは俺に、本当は父さんみたいに、どこに魔獣がいるか分からない状態で、怒るのはダメだが。
ただ、どうしてもその場で怒らないといけない場合もあるだろう? 今もミルフィー達みたいに。それをやるのは、周りをしっかりと警戒できるようになってから、とも言われた。今は父さんとタイラーに任せておけって。
それからはみんな、怒られてブーブー言っていたものの、父さんの言うことが正しいのは分かってはいるからか。フラフラ行動することはなかった。そのかわり、俺の肩に乗ってのブーブーが、少々煩かったけど……。
と、なんだかんだありながら、何とか俺は目的地に着く事ができた。短い距離だったが、それでも1人で判断して歩いたからな、やたら歩いた感じはしたけど。2回の注意だけで着くことができたよ。
「よし、ここまで良い感じで来られたじゃないか。次はいよいよ魔獣の討伐だぞ。みんな巣穴は確認したな」
近く巣穴があるため、かなり声を顰めて話しをしている。着いた時に、草むらの影から巣穴は確認していたので、みんなが父さんの言葉に頷いた。
「今回の作戦だが。突然魔獣と鉢合わせした場合は、その時その時で、自分で判断して戦わなければいけないが。今回はすでに討伐する魔獣を見つけていからな。討伐する相手の状況が分かっている、確認している場合は、先に作戦を考えておくと良い」
『うむ。しかも今回は初めての討伐だ。尚更しっかりと、作戦を立てておいた方が良いだろう』
「リョウ、どうする?」
「そうだな……」
巣の前には、外の様子を確認するためのネズーが2匹いた。そいつらを攻撃すると、巣の中にいるネズー達が出てきて、そいつらと戦うことになる。今回は全部で大体15匹くらい。
数が多いため、最初の2匹を1発で倒し、中にいるネズーにバレないようのしたい。と、前の俺だったら、思うかもしれない。
でも今の俺は、父さんとタイラーに、いろいろ教えてもらっているからな。最初に2匹 を1発で倒してしまうと。ネズーの巣は地下に長く伸びているため、中にいるネズー達が外の様子に気づかず。自然に出てくるまで、ずっと待たないといけなくなる可能性が。
ここは最初の1匹をしっかり仕留め、もう1匹に仲間を呼んでもらった方が良いだろう。そしてできれば、巣から出てくるところをどんどん倒したい。
だけど奴らは足が早いため、全部を1匹ずつ倒すのは無理だろうからな。1匹を攻撃しているうちに、別の奴に攻撃されてしまうだろう。
そうだな攻撃の順番を決めて、最初に俺の『カットブーメラン』で攻撃。その後でてきたネズーをプルルの『ウォーターカッター』で攻撃。
『ウォーターカッター』は水の玉が散るから、この前の怒られたことじゃないけど。地面が濡れて、ネズー達が滑るかもしれないから。足場を悪くするためにも、最初はプルルに攻撃してもらう。
次はコロンの『ロックカッター』で攻撃。『ロックカッター』は砂や土を飛ばすため、目眩しができる可能性も。そしてプルルの水と合わさって、足場をさらに悪くできるかもしれないし。
その次はフルールだ。後半はネズーが多くなってくるだろうから、『ブレイズカッター』で攻撃して、『ブレイズカッター』の時に出る炎で、全体的に動きを悪くさせたい。火を怖がってくれたらなお良い。
そして最後はシルフだ。シルフの『ウインドカッター』が、4匹の中で1番、飛んで行く速度が速いんだ。その速さを使って、残りのネズー達を一斉に攻撃したい。
それに訓練していて気づいたんだけど。『ウインドカッター』は、羽に風を纏わせているだけじゃなく。プルル達みたいに、羽の周りにも風がこう刺すように細く吹いていて。それでも攻撃している事に気づいたんだ。
これが結構な威力で。だから最後の攻撃として、全体的に攻撃するには、シルフの攻撃が良いと思うんだ。
ミルフィーには、いつでもネズーの攻撃を防御できるように、ずっと頭の上で待機しててもらう。
「こんな感じなんだけど、どうかな?」
「ふむ、そうだな」
『うむ、最初の作戦としては良いんじゃないか』
「そうだな。よし、リョウ、それでやってみろ」
「うん!! みんな聞いてくれる。今から作戦を伝える」
俺はみんなに細かい説明をした。なるべく簡単に、みんなが分かりやすいようにな。そして……。
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