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185.最終準備と最終確認
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エイデンお兄ちゃんに、ハリセンをしまう所をベルトに作ってもらってから、部屋の中を確認したら。いつの間にかアーティストさんが居なくなっていました。外に居るみんなに、スノーラ達が話し合ってた事を伝えに行ったみたい。それからローレンスさん達も、自分の仕事に戻ろうとしたんだけど。
スノーラがみんな同じ場所にいた方が守りやすいから、この部屋に居てくれって。ディアブナス達が攻めてきた時、みんな居る場所がバラバラだったら、助けに行くのに移動する時間が勿体無いし、その間に攻撃されたら大変でしょう? だからなるべくみんな一緒に居て、すぐに動けるようにしたいんだって。
話しを聞いたローレンスさん。分かったって言って、すぐに大事な物を部屋に運び始めます。ディアブナス達が攻めて来るのはもうすぐ、みんなで急いで荷物を運び入れたよ。武器も何かの資料?も、もちろんご飯もいっぱい。部屋の中が一気に狭くなりました。
「この部屋でよかった。荷物も置けるし、この部屋が1番窓が広いからな。外を確認するにもちょうど良いし、外との連絡もしやすい。皆最近は窓から出入りするしな」
何でみんな窓を出入りに使うんだって、ぶつぶつ文句言ってたよ。やっぱりもう窓が出入り口で良いんじゃないかな? 僕はまだ無理だけど、大きくなったらスノーラ達や、ケビンさん達みたいに、僕もシュッと消えて見えるくらい、早く動けるようになるかな? そうしたら窓から移動できるよね。
と、ここで僕、大事な事を思い出しました。ローレンスさん達はこのお部屋に居て、スノーラが結界で守ってくれるけど、他の使用人さんやメイドさん達は? みんな他の部屋に居るのかな? スノーラがみんな近くの方が良いって言ってたのに。僕は慌ててローレンスさんに聞いてみます。
「りょーれんしゅしゃん! ちゃいへん! ちようにんしゃんと、めいどしゃん、あぶにゃい!」
「ん? 何だ?」
「しゅのー、けっかいにゃい! みんにゃいっちょ にゃいとあぶにゃい!」
「え? ん?」
ローレンスさん分かってくれません。僕慌てて話してたから、いつもより余計に分からなかったみたい。それはスノーラもエイデンお兄ちゃん、ケビンさん達も同じで。ユイゴさんも分かっていませんでした。
急いでルリ達に話してもらおうとした時、窓の所でアーティストさんの声が。話している最中に戻ってきたみたい。他にも4人、ハイエルフさんが居ました。それでね。
「最初のが『ローレンスさん大変、使用人とメイド達が危ない』で、次が『スノーラの結界がその使用人達にないから、皆一緒に居ないと危ない』と、言ったのでは?」
「しょう! あーてしゅとしゃん、あちゃり!」
「今のは私が当たりだと」
「…お前、今のが分かったのか?」
アーティストさんの隣にいたハイエルフさんが、驚いた顔をしてアーティストさんを見ていました。他の人達もみんなビックリしてたよ。
「あー、それなら大丈夫だ」
ローレンスさんが苦笑いしながら教えてくれます。みんな戦う準備をして、位置に着いてるんだって。ローレンスさんのお家で働いている人達は、みんな戦う事ができるみたい。使用人さん達もメイドさん達も、料理人さんも、お庭を綺麗にいてくれる人達も。みんなみんな戦えるの。だからみんなそれぞれ、自分の戦う場所にいるから良いんだって。
本当? 本当に大丈夫? それでも心配な僕。それなのに、スノーラ達は今来たハイエルフさん達と話しを始めちゃって。ローレンスさん達の代わりに、エイデンお兄ちゃんが続きの話しをしてくれました。
「本当に大丈夫だから心配しないで。みんな冒険者登録とかしてないから、絶対じゃないけど。もし冒険者登録をしたら、みんな最低でもAランクなんじゃないかな? それ以上かもしれないし」
「えりゃんく?」
「そう、Aランク。パーティーでも作ればSランクになるんじゃないかな? まぁ、レン達に難しい事言ってもね。取り敢えずみんなとっても強いって事だから大丈夫だよ」
そう言って、運んで来た荷物の山の中、1つの箱の中をガサゴソしに行くエイデンお兄ちゃん。
Aランク、Sランク。ん? 僕もルリ達も考えちゃいました。だって今のスノーラは力を隠してるけどBランクで、すぐにランクが上げられるってダイルさんは言ってたけど。みんなそれよりも上のAランクとSランクなの?
使用人さんとメイドさんだよね? それから料理人さんだし、お庭を綺麗にしてくれる人だし。え? …まぁ、ローレンスさんやお兄ちゃんが大丈夫って言うなら良いのかな。
その後も色々バタバタしていたスノーラ達。僕達は部屋の中心に移動して、結界を張ってもらいました。それからお兄ちゃんがガサゴソしていた箱から、クッキーを持ってきてくれて、それをみんなで食べました。
ちょうど食べ終わった時、話し合いが終わったスノーラが僕達の所に。それでそれからが大変だったよ。スノーラが約束って言ったんだけど。
絶対にここから動かない。一緒にいるエイデンお兄ちゃんとアーティストさんの言う事を聞く。余計な事はしない。一緒に戦おうとしない。とか色々。色々すぎて何個か忘れちゃったよ。
アーティストさんとお兄ちゃんは、ずっと僕達と居てくれるんだって。それからさっき来たハイエルフさん達は、部屋の色々な場所に立って。窓の所にはスノーラとユイゴさんと、1人のハイエルフさんが立ちました。ローレンスさん達は僕達の周りにいます。
「かなり近づいてきたな。そろそろ来るぞ」
『何か所にも分かれているようだが、やはりこちらに来たようだな』
「向こうが終わり次第、こちらと合流する予定だからな。それまで何とか持たせるぞ」
『ああ!』
大丈夫。みんなが居てくれる、スノーラが居てくれるもん! どんな悪い奴が来たって、スノーラがやっつけちゃうんだから!
スノーラがみんな同じ場所にいた方が守りやすいから、この部屋に居てくれって。ディアブナス達が攻めてきた時、みんな居る場所がバラバラだったら、助けに行くのに移動する時間が勿体無いし、その間に攻撃されたら大変でしょう? だからなるべくみんな一緒に居て、すぐに動けるようにしたいんだって。
話しを聞いたローレンスさん。分かったって言って、すぐに大事な物を部屋に運び始めます。ディアブナス達が攻めて来るのはもうすぐ、みんなで急いで荷物を運び入れたよ。武器も何かの資料?も、もちろんご飯もいっぱい。部屋の中が一気に狭くなりました。
「この部屋でよかった。荷物も置けるし、この部屋が1番窓が広いからな。外を確認するにもちょうど良いし、外との連絡もしやすい。皆最近は窓から出入りするしな」
何でみんな窓を出入りに使うんだって、ぶつぶつ文句言ってたよ。やっぱりもう窓が出入り口で良いんじゃないかな? 僕はまだ無理だけど、大きくなったらスノーラ達や、ケビンさん達みたいに、僕もシュッと消えて見えるくらい、早く動けるようになるかな? そうしたら窓から移動できるよね。
と、ここで僕、大事な事を思い出しました。ローレンスさん達はこのお部屋に居て、スノーラが結界で守ってくれるけど、他の使用人さんやメイドさん達は? みんな他の部屋に居るのかな? スノーラがみんな近くの方が良いって言ってたのに。僕は慌ててローレンスさんに聞いてみます。
「りょーれんしゅしゃん! ちゃいへん! ちようにんしゃんと、めいどしゃん、あぶにゃい!」
「ん? 何だ?」
「しゅのー、けっかいにゃい! みんにゃいっちょ にゃいとあぶにゃい!」
「え? ん?」
ローレンスさん分かってくれません。僕慌てて話してたから、いつもより余計に分からなかったみたい。それはスノーラもエイデンお兄ちゃん、ケビンさん達も同じで。ユイゴさんも分かっていませんでした。
急いでルリ達に話してもらおうとした時、窓の所でアーティストさんの声が。話している最中に戻ってきたみたい。他にも4人、ハイエルフさんが居ました。それでね。
「最初のが『ローレンスさん大変、使用人とメイド達が危ない』で、次が『スノーラの結界がその使用人達にないから、皆一緒に居ないと危ない』と、言ったのでは?」
「しょう! あーてしゅとしゃん、あちゃり!」
「今のは私が当たりだと」
「…お前、今のが分かったのか?」
アーティストさんの隣にいたハイエルフさんが、驚いた顔をしてアーティストさんを見ていました。他の人達もみんなビックリしてたよ。
「あー、それなら大丈夫だ」
ローレンスさんが苦笑いしながら教えてくれます。みんな戦う準備をして、位置に着いてるんだって。ローレンスさんのお家で働いている人達は、みんな戦う事ができるみたい。使用人さん達もメイドさん達も、料理人さんも、お庭を綺麗にいてくれる人達も。みんなみんな戦えるの。だからみんなそれぞれ、自分の戦う場所にいるから良いんだって。
本当? 本当に大丈夫? それでも心配な僕。それなのに、スノーラ達は今来たハイエルフさん達と話しを始めちゃって。ローレンスさん達の代わりに、エイデンお兄ちゃんが続きの話しをしてくれました。
「本当に大丈夫だから心配しないで。みんな冒険者登録とかしてないから、絶対じゃないけど。もし冒険者登録をしたら、みんな最低でもAランクなんじゃないかな? それ以上かもしれないし」
「えりゃんく?」
「そう、Aランク。パーティーでも作ればSランクになるんじゃないかな? まぁ、レン達に難しい事言ってもね。取り敢えずみんなとっても強いって事だから大丈夫だよ」
そう言って、運んで来た荷物の山の中、1つの箱の中をガサゴソしに行くエイデンお兄ちゃん。
Aランク、Sランク。ん? 僕もルリ達も考えちゃいました。だって今のスノーラは力を隠してるけどBランクで、すぐにランクが上げられるってダイルさんは言ってたけど。みんなそれよりも上のAランクとSランクなの?
使用人さんとメイドさんだよね? それから料理人さんだし、お庭を綺麗にしてくれる人だし。え? …まぁ、ローレンスさんやお兄ちゃんが大丈夫って言うなら良いのかな。
その後も色々バタバタしていたスノーラ達。僕達は部屋の中心に移動して、結界を張ってもらいました。それからお兄ちゃんがガサゴソしていた箱から、クッキーを持ってきてくれて、それをみんなで食べました。
ちょうど食べ終わった時、話し合いが終わったスノーラが僕達の所に。それでそれからが大変だったよ。スノーラが約束って言ったんだけど。
絶対にここから動かない。一緒にいるエイデンお兄ちゃんとアーティストさんの言う事を聞く。余計な事はしない。一緒に戦おうとしない。とか色々。色々すぎて何個か忘れちゃったよ。
アーティストさんとお兄ちゃんは、ずっと僕達と居てくれるんだって。それからさっき来たハイエルフさん達は、部屋の色々な場所に立って。窓の所にはスノーラとユイゴさんと、1人のハイエルフさんが立ちました。ローレンスさん達は僕達の周りにいます。
「かなり近づいてきたな。そろそろ来るぞ」
『何か所にも分かれているようだが、やはりこちらに来たようだな』
「向こうが終わり次第、こちらと合流する予定だからな。それまで何とか持たせるぞ」
『ああ!』
大丈夫。みんなが居てくれる、スノーラが居てくれるもん! どんな悪い奴が来たって、スノーラがやっつけちゃうんだから!
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