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254.魔力流し再開とフィオーナさんの注意
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『まだそんな動きができるのか奴は』
『何だっけあの人間だか、闇の人間だか?』
『ああ、コレイションの事か。あ奴はディアブナスが闇の住人に変えた元人間だ』
『ああ、そういう事か。だから変な感じがしたんだ。で、そのコレイションって奴は、ディアブナスが弱っていても、自分の方はかなり力が回復したみたいでね。それでディアブナスは少しの間コレイションの中に入って行動しようとしてるんだ』
『チッ!!』
スノーラがチッって言って、僕達も一緒に。
「『『『『チッ!!』』』』」
ってしました。そうしたら僕達の隣にいたフィオーナさんが。
「嫌だわ、みんなあの人や、スノーラ達の真似をして。レンもねアイス達も、はしたないわよ。そういう事をしてはいけないわ、舌打ちだなんて。そう言えばエイデンもレオナルドも一時期あの人の真似をして舌打ちをしていたわね」
その後もブツブツが止まらないフィオーナさん。どうして舌打ちなんて、はしたない事ばかり、みんな覚えて真似するのかしらとか。全部が終わったらみんなに子供達の前で、はしたない行動を取らないように、注意して徹底させないととか。他にも色々と言っていたよ。
それを見ていたエイデンお兄ちゃんが、そういえば僕もよく父さんのこと、色々真似してたなって。フィオーナさんが言ってたあの人って、もしかしてローレンスさんのことかな?
そしてエイデンお兄ちゃんみたいに、少しだけ話すのを止めて、フィオーナさんを見ていたスノーラ達。嫌そうな顔をしていたけど、でも顔をフルフルしてまた話し始めました。
『ゴホンッ、そ、それでだ。エン達はどうしていた?』
『僕が気づいたんだから、エン達だって気づいてるだろうね。ディアブナスがコレイションに近づくのを止めようとしてたし。でもあいつは何をやってくるか分からないからね。もしここへ来てしまった時の事を考えて、早く魔法陣を完璧に発動させた方が良い』
『そうだな。よし、皆これからは一斉に魔力を流すぞ。と、その前に、レン。この者達もヒールをかけてくれ』
スノーラが見た方には、僕達が来てスノーラが魔力を流し始めてから、休憩していた人達が。お兄ちゃんが冒険者ギルドと商業ギルドの人達って教えてくれました。魔法陣を早く描けたのは、この人達が手伝ってくれたからだって。そういえば冒険者ギルドの人達は、アイスを助けた時にギルドにいた人達だよね。
どうもディアブナスが諦めずにコレイションの体を借りて、こっちに来ようとしているみたい。今まで色々やってきたディアブナス。ドラゴンお父さん達が止めてくれているけど、もしかしたらここへ来ちゃうかもしれないから、すぐに魔力をたくさん流したいんだって。
それにはみんなの力が必要だからね。少し休憩したギルドの人達だけど、今までたくさん魔力を使ったから、僕のヒールで完全に元気にしてほしいって。
僕はすぐにみんなの所に移動。みんな座ってて良いからね、でもまとめてヒールをするから並んで座ってね。ドラちゃんにお話ししてもらって、すぐに並んで座ったギルドの人達。僕は全員と1度に手を繋いでヒールをしました。
ギルドの人達のヒールはすぐに終わったよ。フィオーナさんもすぐに終わったけど、それよりも全然早くヒールが終わりました。それでも他の一般の人よりは回復に時間がかかってるみたいです。ギルドの人達がビックリしてました。
『さぁ、全員で魔力を流すぞ!!』
本当にだったら魔法陣の周りで、決まった場所で魔力を流さないといけないはずで。昔スノーラがやった時はそうだったみたいなんだけど。
でも今は直接真ん中の鉱石に魔力を流して、それで魔法陣が発動してるから、そのまま鉱石に魔力を流すって。いちいち今移動している時間が勿体無いから。
全員が鉱石に手をかざして、一気に魔力を流し始めました。う~ん、みんなの魔力は見えない。ディアブナスの魔力は漏れているのが見えたのに何でだろう。もし見えたらどんな色で見えるのかな? ディアブナスの気持ち悪い魔力じゃなくて、綺麗な魔力の色に見えるかな?
そんな事を考えながら、みんなをちょっと離れて見ていた僕。僕の体の中には多分まだまだ魔力がある感じがして。僕も一緒に流したらどうかな? 僕はスノーラの隣に歩いて行こうとします。そうしたらカースが僕を止めました。
『レンはここを動いちゃダメだよ。もしディアブナスが来たら、僕がサッと逃すからね』
「まりょく、ぼくにゃがしゅ。まじゃ、いぱい」
『うん、そうなんだろうね。でもねレン、その魔力は取っておくんだ。これからのために』
そう言って、僕の手を握ったカース。これからのため? ディアブナスが来ちゃって、もしまたスノーラ達がボロボロになっちゃった時にヒールをするため? ならそうならないように僕も一緒に魔力を流して、すぐに魔法陣を完璧に発動した方が良いんじゃない?
そう思いながら、しっかりと前を見るカースを見て、それ以上は何も言いませんでした。でもスノーラ達の事は応援したよ。だってただ見てるのはね。
「しゅにょ、がんばりぇ!!」
『スノーラどんどん魔力流して!』
『魔法陣、完璧にするなの!』
『みんな頑張って!!』
『僕は少しでも周りの闇の力を弱めるよ!』
『そう、それで良い。きっとレンの魔力は必要になる』
「かーしゅ、にゃに?」
『いや、何でもないよ。そのままどんどん応援してあげてって言っただけ』
「うん!!」
まさかこの時のカースの判断が正しくて、本当に僕の魔力が必要になるなんて。そして僕のあれも、ディアブナスに効くなんて、この時の僕は思ってもいませんでした。
『何だっけあの人間だか、闇の人間だか?』
『ああ、コレイションの事か。あ奴はディアブナスが闇の住人に変えた元人間だ』
『ああ、そういう事か。だから変な感じがしたんだ。で、そのコレイションって奴は、ディアブナスが弱っていても、自分の方はかなり力が回復したみたいでね。それでディアブナスは少しの間コレイションの中に入って行動しようとしてるんだ』
『チッ!!』
スノーラがチッって言って、僕達も一緒に。
「『『『『チッ!!』』』』」
ってしました。そうしたら僕達の隣にいたフィオーナさんが。
「嫌だわ、みんなあの人や、スノーラ達の真似をして。レンもねアイス達も、はしたないわよ。そういう事をしてはいけないわ、舌打ちだなんて。そう言えばエイデンもレオナルドも一時期あの人の真似をして舌打ちをしていたわね」
その後もブツブツが止まらないフィオーナさん。どうして舌打ちなんて、はしたない事ばかり、みんな覚えて真似するのかしらとか。全部が終わったらみんなに子供達の前で、はしたない行動を取らないように、注意して徹底させないととか。他にも色々と言っていたよ。
それを見ていたエイデンお兄ちゃんが、そういえば僕もよく父さんのこと、色々真似してたなって。フィオーナさんが言ってたあの人って、もしかしてローレンスさんのことかな?
そしてエイデンお兄ちゃんみたいに、少しだけ話すのを止めて、フィオーナさんを見ていたスノーラ達。嫌そうな顔をしていたけど、でも顔をフルフルしてまた話し始めました。
『ゴホンッ、そ、それでだ。エン達はどうしていた?』
『僕が気づいたんだから、エン達だって気づいてるだろうね。ディアブナスがコレイションに近づくのを止めようとしてたし。でもあいつは何をやってくるか分からないからね。もしここへ来てしまった時の事を考えて、早く魔法陣を完璧に発動させた方が良い』
『そうだな。よし、皆これからは一斉に魔力を流すぞ。と、その前に、レン。この者達もヒールをかけてくれ』
スノーラが見た方には、僕達が来てスノーラが魔力を流し始めてから、休憩していた人達が。お兄ちゃんが冒険者ギルドと商業ギルドの人達って教えてくれました。魔法陣を早く描けたのは、この人達が手伝ってくれたからだって。そういえば冒険者ギルドの人達は、アイスを助けた時にギルドにいた人達だよね。
どうもディアブナスが諦めずにコレイションの体を借りて、こっちに来ようとしているみたい。今まで色々やってきたディアブナス。ドラゴンお父さん達が止めてくれているけど、もしかしたらここへ来ちゃうかもしれないから、すぐに魔力をたくさん流したいんだって。
それにはみんなの力が必要だからね。少し休憩したギルドの人達だけど、今までたくさん魔力を使ったから、僕のヒールで完全に元気にしてほしいって。
僕はすぐにみんなの所に移動。みんな座ってて良いからね、でもまとめてヒールをするから並んで座ってね。ドラちゃんにお話ししてもらって、すぐに並んで座ったギルドの人達。僕は全員と1度に手を繋いでヒールをしました。
ギルドの人達のヒールはすぐに終わったよ。フィオーナさんもすぐに終わったけど、それよりも全然早くヒールが終わりました。それでも他の一般の人よりは回復に時間がかかってるみたいです。ギルドの人達がビックリしてました。
『さぁ、全員で魔力を流すぞ!!』
本当にだったら魔法陣の周りで、決まった場所で魔力を流さないといけないはずで。昔スノーラがやった時はそうだったみたいなんだけど。
でも今は直接真ん中の鉱石に魔力を流して、それで魔法陣が発動してるから、そのまま鉱石に魔力を流すって。いちいち今移動している時間が勿体無いから。
全員が鉱石に手をかざして、一気に魔力を流し始めました。う~ん、みんなの魔力は見えない。ディアブナスの魔力は漏れているのが見えたのに何でだろう。もし見えたらどんな色で見えるのかな? ディアブナスの気持ち悪い魔力じゃなくて、綺麗な魔力の色に見えるかな?
そんな事を考えながら、みんなをちょっと離れて見ていた僕。僕の体の中には多分まだまだ魔力がある感じがして。僕も一緒に流したらどうかな? 僕はスノーラの隣に歩いて行こうとします。そうしたらカースが僕を止めました。
『レンはここを動いちゃダメだよ。もしディアブナスが来たら、僕がサッと逃すからね』
「まりょく、ぼくにゃがしゅ。まじゃ、いぱい」
『うん、そうなんだろうね。でもねレン、その魔力は取っておくんだ。これからのために』
そう言って、僕の手を握ったカース。これからのため? ディアブナスが来ちゃって、もしまたスノーラ達がボロボロになっちゃった時にヒールをするため? ならそうならないように僕も一緒に魔力を流して、すぐに魔法陣を完璧に発動した方が良いんじゃない?
そう思いながら、しっかりと前を見るカースを見て、それ以上は何も言いませんでした。でもスノーラ達の事は応援したよ。だってただ見てるのはね。
「しゅにょ、がんばりぇ!!」
『スノーラどんどん魔力流して!』
『魔法陣、完璧にするなの!』
『みんな頑張って!!』
『僕は少しでも周りの闇の力を弱めるよ!』
『そう、それで良い。きっとレンの魔力は必要になる』
「かーしゅ、にゃに?」
『いや、何でもないよ。そのままどんどん応援してあげてって言っただけ』
「うん!!」
まさかこの時のカースの判断が正しくて、本当に僕の魔力が必要になるなんて。そして僕のあれも、ディアブナスに効くなんて、この時の僕は思ってもいませんでした。
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