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343 楽しい楽しいお仕置き鑑賞

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『ギャアァァァッ!!』

『ガアァァァッ!!』

『グッ、ガッ!!』

『どんどんやっちゃって!!』

『止めちゃダメなの!!』

『もっとしっかり!!』

『もう少し飛ばして』

 お仕置きが始まってどれくらいのたったのか。僕とドラちゃんの、やって欲しいってお願いしていたお仕置きはさっき終わって。この後はルリ達がお願いしていたお仕置きが続く事に。

 お仕置きをするには場所が必要。だってほら、ボールみたいに投げたり、ビュンビュン振り回したり。広い場所じゃないとできないお仕置きばっかりだからね。

 だから僕達はお仕置きが始まってすぐに、スノーラ達から少し離れた場所でお仕置きを見ていました。ちょうど良いくらいの岩があって、それにみんなで座って、お仕置きを見ていたんだよ。

 でも途中から、盛り上がってテンションの上がったルリ達は、自分達でも無意識なんだろうけど、だんだんと前に出て行っちゃって。そう、その時は僕もドラちゃんも、お仕置きに夢中で、ルリ達が前に出て行っちゃっている事に気づかなくて。

 お父さん達はお仕置きの凄さにビックリして。後で聞いたんだけど、スノーラ達のお仕置きだから凄いっていうのは分かっていたけど、ここまで凄いとは思っていなかったみたいでね。この時はビックリしていたんだって。だからやっぱり、ルリ達のことに気が付かなくて。

 1回お仕置きをされているジャガルドの仲間が入っている透明ボールに、前に出過ぎてぶつかりそうになっちゃったんだ。
 ただもちろん、スノーラ達が何かあったら時の対策をしていなかったってことはなく。結界を張ってくれていたから、その結界のおかげでルリ達は助かりました。

 でもその後は、お父さん達がルリ達を止めるように。でも盛り上がって、テンションの高い、暴れるルリ達を抑えるのは大変。

 最初は手で優しく包んでもらっていたのに、その次はちょっときつめに手で包んで。その次はルリとアイスは、リボンを掴まれて、ブローとフーリは洋服を摘まれて。
 最終的には、これ以上前に出るようなら、スノーラ達に結界の中に入れて、そこから出られないようにするぞって言われちゃって。今は何とか止まっている状態です。かなり前のめりになっているけど。

 そしてジャガルドとその仲間達といえば。ジャガルド以外は、大きな叫び声をあげ続けているよ。スノーラ達は怪我をしないように、みんなの体に結界を張っているけど、少しは痛みを感じないとってことで。怪我をしないギリギリの、うす~い結界を張ってね。

 だからお仕置きされる度に、しっかりと痛みを感じて、さらにお仕置きはグレードアップ。まぁそれも、ルリ達のテンションが上がった要因なんだけどね。でもルリ達の痛み苦しみに比べれば。

 ルリ達は死ぬ寸前まで苦しめられたんだから。これくらいのお仕置きを味わったって良いじゃないかな。あの時のルリ達のことを思い出すと、今だって最悪な気分になるよ。

 そしてコースタスク達がいなくなった今、今回の事件で1番の重要人物となったジャガルドだけど。ジャガルドだけはいつもとほとんど変わりがないように僕には見えました。
 だって声も上げないし、苦しそうな顔もしないし。僕達が見えると必ず僕達を睨んできてさ。それはルリ達も気づいていて、何でみんなみたいに苦しんだり、痛がったり、悲鳴をあげないんだって言っていました。お父さん達もね。

 ただお父さん達は、可能性としてジャガルドは、何かの魔法か薬を使っている可能性があるって。そしてどちらかといえば薬の方が、可能性が高いみたい。

 魔法だったら、今までの取り調べの最中に、魔法封じを使っているから、魔法が解除されているはずなんだって。ただやっぱり魔法封じの道具が、絶対に完璧ってことはないから、断言はできないけど、可能性は限りなく薄いの。

 薬の場合は、その薬を抜くための薬を作れば良いんだけど。それがどういう薬だか分からないと、その薬を作れないし、飲ませてられないんだって。

 どういうっていうのは、その薬に何が使われているかってこと。しっかりとその薬の使われている材料が何なのか、それが分からないとダメなの。
 もちろん適当に薬を飲ませることはできるんだ。だけど中には、薬と薬が合わない場合があって、そのせいで逆に死んでしまう可能性が。

 これから色々話しを聞かないといけないジャガルドに、そんな危険なことはできないからね。だから薬は飲ませていません。それで今もジャガルドは平気なんじゃないかって。
 そういえばジャガルドは、スノーラ達に捕まえられて運ばれてきた時、足がなかったのに、苦しそうな顔をしていなかったような? すっごく僕達のことは睨んでいたけどね。

 その話しを聞いたルリ達。

『それじゃあダメ』

『でもしかたないなの。しんじゃったら、おしおきもできないなの』

『うん、そうだよね。でも悲鳴くらいあげても良いのに』

『ねぇねぇ、じゃあもっとがしゃがしゃしても大丈夫かな?』

 って、なんとか納得していました。うん、みんなの言う通り、死なれたら困るもんね。

 こうしてどんどん進んだお仕置き。僕とドラちゃんの見たかったお仕置きは終わったから、後はゆっくり座って見学。ルリ達は引っ張られながらお仕置きの続を見て。

『そこ! もっと振って!!』

『回転させるなの!!』

『そっち、止まりそうになってるよ!!』

『もっとジャンプさせて欲しいなぁ』

『ギャアァァァッ!!』

『グアァァァッ!!』

『ぐっ、ゴホッ、ゲホッ』

『『『『やっちゃえー!!』』』』
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