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81話 晴翔のラビへのプレゼント
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「で、どこに行くんだよ」
「俺達が時々撮影で借りる店舗だよ。お前の家でも俺の家でも、そこまで問題ってわけじゃないないけど、やっぱり広い場所の方が良いからな。今日は1日貸し切りだから、ゆっくりできるぞ」
「は? 1日貸し切りにしたのかよ。何だ、借りた時に言ってくれれば良かったのに。1日の場合は先払いだっただろう? いくらだったっけ? 後で着いたら払うよ」
「気にするな。それも込みでの、ラビへのプレゼントだからな」
「いや、でもあそこ、結構高いだろ。半日でもそれなりにするからな」
「良いって良いって、そんな気にするな。お前達と俺との仲じゃないか。今日は俺に全部任せてくれよ。な! それでも気になるって言うなら、今度俺の誕生日にでも奮発してくれれば良いからさ」
バシバシ俺の最中を叩きながらニコッと笑う晴翔。ここまで言ってくれるならと、俺は晴翔の好意に甘えることに。
今俺達は、時々撮影で使わせてもらっている、ある店舗へと向かっている。そこそこ大きな店舗で、1階は受付になっているけれど、2階3階は自由に使えるようになっていて。
色々な道具も揃っており、しかもその道具を綺麗に片付けるならば、使い放題ってことで。時々配信で使わせてもらっているんだ。
何故その店舗へ向かっているか。もうすぐ俺とラビが家族になった日記念って言っていただろう? それで晴翔はラビに、記念日のプレゼントを考えているって。そのプレゼントのために、今店舗へ向かっているんだ。
「で、その荷物は? それってこの前オヤジさんの所で、買い物したやつじゃないのか? それに他にもそんなにたくさん持ってきて」
「お、よく分かったな。この前はちょうど今回の買い物ができて良かったよ。それに他のも、今回使う大事な道具だからな。さすがにこれは店舗にはないんだ」
「大事な道具? それ全部か?」
「ああ。それに今回のプレゼントが終わった後は、これ全部ラビにやるからな」
「はっ!? これ全部か!? いやいやいや、こんなにプレゼントはいらないよ!! お前どれだけ買ったんだよ!?」
「別にそんなに買ってないぞ? ちょっと色々作ったもんが、大きくてたくさんあるように見えるけど。全部で1万くらいだな。お前だって俺の何かの記念日の時には、同じくらいののもんくれるじゃん」
「いや、そうだけどさ。作った? 何を作ったらこんな大荷物になるんだよ」
「まぁ、楽しみにしててくれ。な、ラビも楽しみにしててくれな」
ラビに伝えるとスキップを始め、持ってきた剣をシュッ! シュッ!! と動かした。
「ついでにお昼はちょっとしたパーティーをやるつもりで、ご飯も持ってきてるから、そっちも楽しみにしてろよ」
それを伝えれば、さらに喜ぶラビ。が、ご飯に関しては、ブーちゃんが1番喜んでいたけど。ブーちゃんの記念日じゃないからな?
そうして移動すること約1時間。店舗に着いたらささっと受付を済ませると、俺達は3階の部屋へ。
一旦荷物を置き、窓を開け空気の入れ替えをした後。晴翔が準備をしている間に、俺は持ってきたラビの衣装をすぐに着せられるよう、並べておいてくれと言われ。よく分からないまま衣装の準備を始めた。
まぁ、いろいろ持ってきたよ。全てラビが気に入って買ったり、母さんが作ってくれたりした物で、ラビ達は結構な衣装持ちだ。そして今回はその中から、特にラビが気に入っている衣装を持ってきた。
料理配信の時に時々着る、コックさんの衣装。釣りやアウトドアなんかで着る衣装。父さんと映画を見ていて気に入った、西部劇や宇宙飛行士の衣装。などなど、まぁいろいろだ。もちろんこの前揃えた、パーティーグッズも持ってきた。というかもう付けてきた。
さっき受付の人に、可愛い、カッコいいと言われ、プレゼントを貰える嬉しさと合わさり、今ラビはかなり上機嫌だ。
それからラビ以外のみんなの衣装も持ってきた。最初はラビだけのプレゼントだけど。ラビのプレゼントが終わったら、ついでにブーちゃん達にも、特別にプレゼントをやるって言われて。ラビほどではないけど衣装を持ってきたんだ。
『きゅいぃぃぃ?』
『ぷぷぷ~、ぷぷぷ』
『にょう、にょおぉぉぉ、ぬにょ』
『ぼくは、はじめてぷれぜんと!! とってもたのしみ!!』
プレゼント何かなぁ? 晴翔お兄ちゃんのプレゼントは、いつも楽しい。そうだな、そしてとてもカッコいい、今日もカッコいいだろう。なんて話しをしているラビ達。
ラビ達の言っている通り、晴翔はいつもラビ達がとても喜ぶプレゼントをくれる。俺のプレゼントよりも喜ぶ事が多いんだ。こうしっかりピンポイントで、ラビ達が欲しい物を選んでくるんだよな。今回もきっと、ラビ達はとても喜ぶだろう。
が、それにしても、一体何を用意してるんだか。大きな板を借りると、それを壁の方に持って行って立て。次は仕切りを持ってきて、俺達から見えないようにしてから、ドタンバタンと、何かの準備を始めた晴翔。
時々その音が気になって、近くまで行くラビ達。そうして体を伸ばしたり、頭を傾けたりするんだけど、絶対に仕切りの中は覗かず、体を動かすだけで我慢していたよ。その姿がとても可愛かった。ブーちゃんは行かずに、衣装のチェックをしてたけど。
「ははっ。ほら、みんなこっちに来い。みんなもブーちゃんと衣装のチェックをしよう。いつもみたいにしっかりチェックしないとな」
「俺達が時々撮影で借りる店舗だよ。お前の家でも俺の家でも、そこまで問題ってわけじゃないないけど、やっぱり広い場所の方が良いからな。今日は1日貸し切りだから、ゆっくりできるぞ」
「は? 1日貸し切りにしたのかよ。何だ、借りた時に言ってくれれば良かったのに。1日の場合は先払いだっただろう? いくらだったっけ? 後で着いたら払うよ」
「気にするな。それも込みでの、ラビへのプレゼントだからな」
「いや、でもあそこ、結構高いだろ。半日でもそれなりにするからな」
「良いって良いって、そんな気にするな。お前達と俺との仲じゃないか。今日は俺に全部任せてくれよ。な! それでも気になるって言うなら、今度俺の誕生日にでも奮発してくれれば良いからさ」
バシバシ俺の最中を叩きながらニコッと笑う晴翔。ここまで言ってくれるならと、俺は晴翔の好意に甘えることに。
今俺達は、時々撮影で使わせてもらっている、ある店舗へと向かっている。そこそこ大きな店舗で、1階は受付になっているけれど、2階3階は自由に使えるようになっていて。
色々な道具も揃っており、しかもその道具を綺麗に片付けるならば、使い放題ってことで。時々配信で使わせてもらっているんだ。
何故その店舗へ向かっているか。もうすぐ俺とラビが家族になった日記念って言っていただろう? それで晴翔はラビに、記念日のプレゼントを考えているって。そのプレゼントのために、今店舗へ向かっているんだ。
「で、その荷物は? それってこの前オヤジさんの所で、買い物したやつじゃないのか? それに他にもそんなにたくさん持ってきて」
「お、よく分かったな。この前はちょうど今回の買い物ができて良かったよ。それに他のも、今回使う大事な道具だからな。さすがにこれは店舗にはないんだ」
「大事な道具? それ全部か?」
「ああ。それに今回のプレゼントが終わった後は、これ全部ラビにやるからな」
「はっ!? これ全部か!? いやいやいや、こんなにプレゼントはいらないよ!! お前どれだけ買ったんだよ!?」
「別にそんなに買ってないぞ? ちょっと色々作ったもんが、大きくてたくさんあるように見えるけど。全部で1万くらいだな。お前だって俺の何かの記念日の時には、同じくらいののもんくれるじゃん」
「いや、そうだけどさ。作った? 何を作ったらこんな大荷物になるんだよ」
「まぁ、楽しみにしててくれ。な、ラビも楽しみにしててくれな」
ラビに伝えるとスキップを始め、持ってきた剣をシュッ! シュッ!! と動かした。
「ついでにお昼はちょっとしたパーティーをやるつもりで、ご飯も持ってきてるから、そっちも楽しみにしてろよ」
それを伝えれば、さらに喜ぶラビ。が、ご飯に関しては、ブーちゃんが1番喜んでいたけど。ブーちゃんの記念日じゃないからな?
そうして移動すること約1時間。店舗に着いたらささっと受付を済ませると、俺達は3階の部屋へ。
一旦荷物を置き、窓を開け空気の入れ替えをした後。晴翔が準備をしている間に、俺は持ってきたラビの衣装をすぐに着せられるよう、並べておいてくれと言われ。よく分からないまま衣装の準備を始めた。
まぁ、いろいろ持ってきたよ。全てラビが気に入って買ったり、母さんが作ってくれたりした物で、ラビ達は結構な衣装持ちだ。そして今回はその中から、特にラビが気に入っている衣装を持ってきた。
料理配信の時に時々着る、コックさんの衣装。釣りやアウトドアなんかで着る衣装。父さんと映画を見ていて気に入った、西部劇や宇宙飛行士の衣装。などなど、まぁいろいろだ。もちろんこの前揃えた、パーティーグッズも持ってきた。というかもう付けてきた。
さっき受付の人に、可愛い、カッコいいと言われ、プレゼントを貰える嬉しさと合わさり、今ラビはかなり上機嫌だ。
それからラビ以外のみんなの衣装も持ってきた。最初はラビだけのプレゼントだけど。ラビのプレゼントが終わったら、ついでにブーちゃん達にも、特別にプレゼントをやるって言われて。ラビほどではないけど衣装を持ってきたんだ。
『きゅいぃぃぃ?』
『ぷぷぷ~、ぷぷぷ』
『にょう、にょおぉぉぉ、ぬにょ』
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プレゼント何かなぁ? 晴翔お兄ちゃんのプレゼントは、いつも楽しい。そうだな、そしてとてもカッコいい、今日もカッコいいだろう。なんて話しをしているラビ達。
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が、それにしても、一体何を用意してるんだか。大きな板を借りると、それを壁の方に持って行って立て。次は仕切りを持ってきて、俺達から見えないようにしてから、ドタンバタンと、何かの準備を始めた晴翔。
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