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第2章 赤ちゃん編
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とある日のこと。珍しく私はレイン様にあやしてもらっていた。
「ほらレイン様よ、パパと呼んでみて」
ナンシーに抱っこされている私に視線を落とす未来のスパダリ(予定)
「パパなんて軟弱な呼び方をさせるか。お父様か父上だ、リリア」
「……しゅき」
「あら、なんて可愛いの」
「違う、お父様か父上だ、リリア」
「しゅき、しゅき、しゅき……っ」
私が目をハートマークにさせて、未来のスパダリ(予定)にフォーリンラブしている隙に、ナンシーが爆弾発言をぶちこんできた。
「リリアちゃん、私のことはママと呼ん「ノォオオオオオオッ!!」
言い終わらないうちに、大きく見開いた目でナンシーを睨みつけた。そして、断固拒否すると激しい怒りをぶつける。
「ウバァッッ!ウバッ、ウバッ、ウバァアアアアアアアア!!」
「い、一体どうしたの、リリアちゃん」
訳:こんのクソアマがぁあ!どうしたのじゃねぇよ!てめぇいつからママになったんだよ!?あぁ!?レイン様をパパに見立ててあわよくば、自分が妻のポジションってかあぁ!?お前は乳母にしか過ぎねぇんだよ!それ以下でもそれ以上でもねぇんだよ!今度ナメた口ききやがったら、オムツ交換のとき◯〇〇投げつけっからな!まじ、ざけんな、くそビッ※以下自主規制
「リリアちゃんがこんなに怒るなんて初めて……、そうよね、ママじゃないわよね。いきなりママなんて言われて戸惑うわよね」
激しく拒否されたことに傷ついたのか目を潤ませるナンシー、しかし私は容赦しない。厳しい顔を崩さないまま、鼻の穴を大きくし大きく頷いた。
「ウバッ」
「そんな……、こんなゴリラみたいなリリアちゃん初めて見るわ」
時々、こんなトラブルはあったものの私の赤ちゃんライフはまぁまぁ快適で、皆に愛されながらすくすく成長していた。
しかしこんな平穏な生活の中にも一つだけ試練があった。それは魔素の入った湯に浸かるということ。なんとも将来魔法を使うにあたって、今から魔素を体に染み込ませておくと耐性ができる上に、自分の限界値を上げられるらしい。
そう言って伯爵様はメイド達に、常日頃私を魔素入りの風呂、厳密に言うとちょっと大きめのサイズの洗面器に湯を張って、そこに浸けるように命じていたのだけれど、なんとこのメイド達は可哀想だからと命令を無視しようとしているのだ。
「こんな赤ん坊なのにあんまりだわ」
「やめましょう。泣いて入れられなかったと言えば、伯爵様も咎めたりしないわ」
そう言って、メイドは魔素入り風呂から私を遠ざけようとしたため、私は渾身のオギャアアアアアアッをかましてやった。
その後もミルクをやっても、おむつを替えても泣き叫び続け、やっと魔素入り風呂へ浸けたところで分かりやすい位のスヤァを見せてやった。
「えっ、嘘でしょっ?泣き止んだわよ」
「大人の私でもこのお湯に少し触れただけで、こんなに痛く痺れるというのに。こんなに穏やかな顔をしているなんてやっぱり只者じゃないわ」
「まぁ、当然よね。あの伯爵様が召喚した赤ん坊なんだから、普通なわけがないわ」
「まったく、将来が恐れ多いわね」
……いってぇぇぇぇええええ!
大声で叫びたい程の激痛だった。まるで全身を酸に浸しているような(浸かったことないけど)、尖ったナイフで全身チクチク刺されているかのような、めちゃくちゃ痛いし痺れる。
だけど、少しでも辛い素振りをすれば、二度と魔素入り風呂にはつかれないと必死に平気な素振りをした。
……だめよ、耐えるのよ、リリア。これを乗り越えれば、きっとチート級の魔力を得て特大魔法をぶっ放せるようになるわ!そして、私はこの国一番の魔女になってイケメン伯爵様の嫁になるのよ!
未来の姿を想像していると自然と笑ってしまう。その様子は周りの目からは異様な光景だったようで、二人のメイドは顔を青くしていた。
「なんか不敵な笑みまで浮かべ始めたわよ……」
「ほんとなんて末恐ろしい子なの」
「ほらレイン様よ、パパと呼んでみて」
ナンシーに抱っこされている私に視線を落とす未来のスパダリ(予定)
「パパなんて軟弱な呼び方をさせるか。お父様か父上だ、リリア」
「……しゅき」
「あら、なんて可愛いの」
「違う、お父様か父上だ、リリア」
「しゅき、しゅき、しゅき……っ」
私が目をハートマークにさせて、未来のスパダリ(予定)にフォーリンラブしている隙に、ナンシーが爆弾発言をぶちこんできた。
「リリアちゃん、私のことはママと呼ん「ノォオオオオオオッ!!」
言い終わらないうちに、大きく見開いた目でナンシーを睨みつけた。そして、断固拒否すると激しい怒りをぶつける。
「ウバァッッ!ウバッ、ウバッ、ウバァアアアアアアアア!!」
「い、一体どうしたの、リリアちゃん」
訳:こんのクソアマがぁあ!どうしたのじゃねぇよ!てめぇいつからママになったんだよ!?あぁ!?レイン様をパパに見立ててあわよくば、自分が妻のポジションってかあぁ!?お前は乳母にしか過ぎねぇんだよ!それ以下でもそれ以上でもねぇんだよ!今度ナメた口ききやがったら、オムツ交換のとき◯〇〇投げつけっからな!まじ、ざけんな、くそビッ※以下自主規制
「リリアちゃんがこんなに怒るなんて初めて……、そうよね、ママじゃないわよね。いきなりママなんて言われて戸惑うわよね」
激しく拒否されたことに傷ついたのか目を潤ませるナンシー、しかし私は容赦しない。厳しい顔を崩さないまま、鼻の穴を大きくし大きく頷いた。
「ウバッ」
「そんな……、こんなゴリラみたいなリリアちゃん初めて見るわ」
時々、こんなトラブルはあったものの私の赤ちゃんライフはまぁまぁ快適で、皆に愛されながらすくすく成長していた。
しかしこんな平穏な生活の中にも一つだけ試練があった。それは魔素の入った湯に浸かるということ。なんとも将来魔法を使うにあたって、今から魔素を体に染み込ませておくと耐性ができる上に、自分の限界値を上げられるらしい。
そう言って伯爵様はメイド達に、常日頃私を魔素入りの風呂、厳密に言うとちょっと大きめのサイズの洗面器に湯を張って、そこに浸けるように命じていたのだけれど、なんとこのメイド達は可哀想だからと命令を無視しようとしているのだ。
「こんな赤ん坊なのにあんまりだわ」
「やめましょう。泣いて入れられなかったと言えば、伯爵様も咎めたりしないわ」
そう言って、メイドは魔素入り風呂から私を遠ざけようとしたため、私は渾身のオギャアアアアアアッをかましてやった。
その後もミルクをやっても、おむつを替えても泣き叫び続け、やっと魔素入り風呂へ浸けたところで分かりやすい位のスヤァを見せてやった。
「えっ、嘘でしょっ?泣き止んだわよ」
「大人の私でもこのお湯に少し触れただけで、こんなに痛く痺れるというのに。こんなに穏やかな顔をしているなんてやっぱり只者じゃないわ」
「まぁ、当然よね。あの伯爵様が召喚した赤ん坊なんだから、普通なわけがないわ」
「まったく、将来が恐れ多いわね」
……いってぇぇぇぇええええ!
大声で叫びたい程の激痛だった。まるで全身を酸に浸しているような(浸かったことないけど)、尖ったナイフで全身チクチク刺されているかのような、めちゃくちゃ痛いし痺れる。
だけど、少しでも辛い素振りをすれば、二度と魔素入り風呂にはつかれないと必死に平気な素振りをした。
……だめよ、耐えるのよ、リリア。これを乗り越えれば、きっとチート級の魔力を得て特大魔法をぶっ放せるようになるわ!そして、私はこの国一番の魔女になってイケメン伯爵様の嫁になるのよ!
未来の姿を想像していると自然と笑ってしまう。その様子は周りの目からは異様な光景だったようで、二人のメイドは顔を青くしていた。
「なんか不敵な笑みまで浮かべ始めたわよ……」
「ほんとなんて末恐ろしい子なの」
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