【R18】婚約破棄予定の御曹司に溺愛調教される無自覚ドSな同居生活でお試し中です

弓はあと

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背中のマッサージ

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 まるでトリミング台に乗せられた犬のよう。
 慣れない場所で、これから何をされるのか不安で、身体が硬直して、動けない。

「花、そんなに心配そうな顔しなくて大丈夫だよ」

 私の髪を撫でながら、創一郎さんが唇に触れるだけのキスをする。
 ちゅ、ちゅ、と何度か繰り返されると、口元が緩んでくるのが自分でも分かった。
 薄く開いた唇に舌が挿し込まれ、くちゅ、ちゅぱ、と耳を刺激する音を立てて舌が絡められる。

「うつ伏せになってごらん、穴のところを覗くと、そこから海が見えるよ」

 呼吸をするために必要なマッサージベッド特有の穴なのだろうか、頭を置く位置にぽっかりと卵型の穴が開いていた。
 言われた通りにうつ伏せになり、穴へ顔をはめてみる。

 穴の奥には、なんとも幻想的な世界が広がっていた。
 ベッドの下の床がガラス張りになっていて、ブルーサファイアのように美しい海の中で、色鮮やかな魚が泳ぐ姿や気持ちよさそうにゆらりゆらりと揺れる海藻が見える。

「腕は、だらんとベッドサイドにおろして」

 創一郎さんに言われるがまま、手をおろす。
 カシャン、と右手につけられたブレスレットの鎖が、ベッドの横にぶつかる音がした。

 ? そういえば、ブレスレットってする必要あったのかな?

「ああ、そうだ、すぐに起き上がれないように、つけておかないと」

 創一郎さんが私の右手につながったブレスレットをそっと引っ張る。するとすぐに、右手ではない方の輪っかをパチンと留める音が聞こえた。

 その瞬間、なぜかヒュッと背中に寒気が走る。
 穴に顔をうずめたまま目線を動かすと、ポール状のベッドの脚が見えた。

「首輪をつけて鎖でつないで、花が俺だけのペットみたい、嬉しい」

 このベッドと、私の手首を鎖でつないだの……?

「本当はいつも、こうしてそばに置いて閉じ込めておきたい」

 フワァッと今度は背中に風を感じる。

「マッサージするのに邪魔だから、捲っておくよ」

 キャミソールが肩まで捲り上げられ、背中を剥き出しにされたのが、見なくても布の感触で分かる。
 下に穿いているショーツはTバックだ。紐しかついていないお尻を創一郎さんに見られていると思うと羞恥心が込み上げてきて、下腹部がじゅわぁと熱を持つ。

 突然、背中にとろぉッと何かが垂れてきた。

「ひぁぅ!?」

 トロトロと垂らされた何かを、ヌル……と背中の上で創一郎さんが伸ばしていく。
 創一郎さんの手のひらがヌルヌルと背中を滑る感触に、背筋がゾクゾクして仕方ない。

「……ん……」

 膝を擦りあわせるように、身体がもぞもぞと動いてしまう。

 ほんのりと甘い、ベリー系の匂いが鼻をくすぐった。
 そしてお酒を飲んだ時みたいに頭がとろんとするような、不思議な香りも漂う。

 あ、これ……モニターの、ローション……?

 肩甲骨付近をマッサージしている創一郎さんの手が、ふとした拍子にヌルンッと乳房の脇に滑ってくる。

「……ぁ……ッ」

 少しずつ、創一郎さんの手が下へとおりていく。
 ヌルヌルと腰の辺りを滑る創一郎さんの手が、ローションで滑り過ぎるのかTバックの紐を時々くッとひっかけた。
 そのたびに私の敏感な割れ目が紐でクィッと引っ張られて、なんだか恥ずかしい。

「んっ……」

 甘い刺激に目をキュッと瞑ってしまう回数が増えてきて、海の景色を眺める余裕はもう無い。
 とろぅ、とお尻にローションがかけられた。
 ヌメヌメした両手を使って、創一郎さんがお尻を揉み始める。
 お尻の穴付近や恥ずかしい割れ目のギリギリまで手が滑ってくるから、そのたびに身体がピクピク反応してしまう。

「花、力が入ってるね、丁寧にほぐさないと」

 創一郎さんはそう言って、私の脚の付け根に親指が当たるように両手で優しくお尻を掴む。
 そのまま親指にクッと力を入れると、まるで恥ずかしい液を吐き出す穴を広げるかのように左右の親指の間を離していった。

「ゃ……ぁ……」

 広げたところで、指が止まっている。

 ? ……??

「花のここも、可愛い」

 広げられたままの恥ずかしい場所に、微かに風が当たる。

 !? ここって、どこ!?
 今の風、どこから吹いたの!!??

 右手がベッド下とつながっていて動きにくい、左手で上体を起こして背中の方を振り返る。
 嫌な予感のとおり、創一郎さんの顔が私の恥ずかしい所へくっつきそうなくらい近くなっていた。

「創一郎さん、見ちゃダメっ、そんなところに息かけないでッ」

 にゅるんッと割れ目を親指で撫でられる。
 
「ぁあッ!」

 肘の力がガクッと抜けて、身体が崩れるようにベッドに突っ伏してしまった。
 レロレロ、と生温かくて柔らかい何かが、脚の付け根を撫でる。

「ァッ!……んン……も、だめ、おしまいッ」

 左手をお尻の辺りでブンブンと振る。

「いいよ、それなら背中はもう終わりにしよう」

 パチン、とベッドにつないだ輪っかを外す音がした。
 自由になった右手も使って身体を起こし、ベッドの上で座る。

「花、抱きしめて、キスしても、いい?」

 抱きしめてキスくらいなら……と思い、コクン、と頷く。
 きゅぅと身体を包み込むように抱きしめられて、舌を絡めるキスをされると、身体から力が抜けてくる。
 キスをしたままほんの少しずつ創一郎さんに体重をかけられて、ゆっくりゆっくり身体がうしろに倒れていく。あれ?、と気付いたらベッドで仰向けになっていた。

 唇を離した創一郎さんが、フッと片方だけ口角を上げて笑う。
 そんな悪役っぽい表情でさえ、ゾクゾクするくらい格好いい。

 きゅっと両手をそれぞれ握られた。そのまま万歳するように頭の上までもってこられる。
 仰向けで寝転んだまま頭の上に手を伸ばした状態で、創一郎さんの左手に両手首を掴まれた。

「さっきみたいに邪魔されちゃうとマッサージできないから」

 悪戯っぽい表情で、創一郎さんが笑う。
 私の右手についているブレスレットの鎖を、上に向かってまっすぐ伸びる天蓋のポールにかけてから、空いている方の輪っかを私の左手首に捲いてパチンと留めた。

「!?」
「それじゃ、マッサージの続きをしよう」

 そう言って創一郎さんは、薔薇の小瓶を傾けて私のお腹にトロ……とローションをかけた。
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