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旅行の記念に
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「創一郎さん、カヌーが、カヌーが来ましたッ!」
陽の光を浴びて煌めく海の上を、カヌーがのんびりとこちらへ向かってやってくる。
カヌーには、海に映える褐色の肌をした男女が間隔を空けて前後に座っていた。
前に座った女性は色とりどりの花が飾られた朝食のトレーを持ち、後ろに座った男性はカヌーを漕ぎながら白い歯を見せて陽気に笑っている。
海を一望できるテラスに配置されたテーブルの中央に南国の花が飾られて、焼きたてのパンとカラフルなフルーツを中心とした朝食がセッティングされた。
カヌーで朝食を運んできてくれるなんて、初めての経験。
澄み渡る空と輝く海に囲まれた非日常の雰囲気に心が満たされ、ご飯が一段と美味しく感じられる。
しかもすぐ隣で好きな人も一緒に食べる朝食、なんて幸せなんだろう。
片手で頬を押さえて「んー、美味しい」と味わっていたら、反対側の頬にちゅ、とキスをされた。
昨日から、ちょっとでも隙があると創一郎さんにキスをされてしまう。
朝食を食べ終わり一息ついていると、シュノーケリングをしようと創一郎さんに誘われる。
コテージが端だから桟橋をビーチまで歩くの大変ですねと言うと、テラスからそのまま海に降りることができるよと言われて驚いた。まるで自分たちだけのために用意された海のよう。
創一郎さんと一緒に買った、キャミソールと短パン付きの水着に着替える。
そのままテラスに出ようとしたら、後ろから抱きしめてきた創一郎さんにキャミソールと短パンを脱がされてしまった。
ビキニ姿になった私を、再びぎゅっと後ろから抱きしめてくる。
「朝食終わったら、ここには人が来ないから」
「そ、創一郎さん、近い、近いです」
昨日から、創一郎さんの距離感がなんだかおかしい。
マッサージでくったりと力の抜けた私を抱えシャワーで身体を流してくれて、夕陽を眺めながらテラスでディナーを食べたところまでは普通だったけれど、片付けを終えたスタッフさんの姿が見えなくなると、創一郎さんは私を抱きしめて濃厚なキスをした。
それが始まりだったと思う。
「花、明日に備えてもう寝よう」と言われてベッドに入ってからも、ぎゅッと抱きしめられて、このまま食べられてしまうのではないかと思うくらい貪るようなキスをされる。もう回数なんて数えきれない。
キスの合間に「花、好きだ、可愛い……好きだ」と何度も耳に届く甘く低い声。小さな子どもだったら『好きだ、可愛い』を子守唄だと勘違いしてしまいそうなくらい、私が眠るまでキスと甘い囁きは続いた。
そんな感じで、朝起きてからもベッドで私が「海、キレイですね」と話しかけると「花の方が、キレイ」と抱きしめてキスをしてくる。
顔が火照って困っている私を見て「可愛い」とキスをしてくるのでますます顔が熱くなってしまう。
朝食の連絡の電話が鳴らなかったら、唇が蕩けてしまうところだった。
「創一郎さん、海に入るのにこんなにくっついてたら危ないですよ」
渋々……という感じで創一郎さんの身体が離れていく。
拗ねている表情まで愛しく思えてしまうから、なんだか悔しい。
ゴーグルをつけて、シュノーケルを咥えて海を覗く。
そこには、今までに見たことのない世界が広がっていた。
水族館でガラスの外からしか眺めたことのなかった色鮮やかな熱帯魚。
同じ海の中にいるなんて、まるで自分が人魚にでもなったみたい。
でも人魚姫は最後、王子様と結ばれずに海の泡になってしまうんだっけ。
だけど確か、人魚姫でもハッピーエンドで終わる映画もあったはず。
それなら私は、幸せな結末を信じよう。
海から上がり、ふたりとも動きやすいカジュアルな格好に着替えて観光に行くことにした。
観光、と言っても特に目的は無い。ビーチを歩いたり、街でぶらぶらとウィンドウショッピングや食べ歩きを楽しむ。
突然創一郎さんが観光客らしきカップルに声をかけにいったからどうしたのかと思ったら、私とふたり並んだ写真を撮るために撮影をお願いしていたらしい。
先に創一郎さんがカップルふたりの写真を撮り、その後で私たちの写真を撮ってもらった。
特別何かをしているわけではないのに、とても楽しい。
創一郎さんと一緒だと、何もしていなくても、穏やかな時間がとても贅沢で幸せ。
「あ、ここに寄りたい」
創一郎さんに言われてお店に入ると、店内には観光客らしき人達がたくさんいた。
「旅行の記念に何か花にプレゼントしたい。ここなら上質な黒真珠を扱っているから」
「これとかどうかな……」と創一郎さんがいくつか示してくれたのは、なんだか高級そうな指輪やネックレス。
嬉しいけれど、黒真珠を使ったアクセサリーは大人っぽくて私にはまだ似合わない気がする。
「ごめんなさい創一郎さん、私には必要ないです。プレゼントは遠慮させてください」
丁重にお断りしたら、創一郎さんが寂しがりな子犬のようにしょぼんとした雰囲気になった。
いらないものはいらないけれど、私がまだ子どもっぽいせいで創一郎さんの期待に添えなくてなんだか申し訳ない。
「ここのアクセサリーは、私にはまだ早いと思うんです。黒真珠が似合うような大人な女性じゃなくて、ごめんなさい」
私が頭を下げると、創一郎さんが「よかった……」と呟いた。
「俺からのプレゼントが嫌なのかと思った。それなら花、またいつか、プレゼントさせてくれる?」
またいつか……
こういうセリフを創一郎さんが社交辞令で言わないことを私は知っている。
未来の約束がすごく嬉しくて、鼻がツンとして視界がぼやけてきた。
涙を堪えてコクコクと頷くと、創一郎さんの大きな手が私の頭を優しく撫でてくれる。
「また一緒に来よう」
そう言って、創一郎さんは目を細めて微笑んだ。
夕食を食べる場所は、朝食を食べながら創一郎さんと相談して予約しておいた、地元の伝統的なダンスを観賞しながら食事ができるレストラン。
まだ予約の時間まで少し時間があったので、ぶらぶらと街の通りを手をつないで歩く。
ふと、民芸品を扱う小さなお店が目に留まった。
店内を覗くと、観光客と地元の人が数名。
店員さんにフランス語を話せる人がいたようで、創一郎さんがお店のことを聞いてくれる。
この国では、海からの贈り物である貝殻をお守りとして身につける風習があるようで、このお店は主に地元の人向けに職人さんが作成した貝細工のお守りを扱っているらしい。
店内には、どれも素晴らしい貝細工の品々が並んでいた。
その美しさに思わず、ほぅ……とため息をついてしまう。
お守りが多かったが、他の品も飾られている。
その中に、まるでこの国の美しい海そのものを表現しているような貝細工が施された写真立てが。
惹きつけられるように目を奪われて、じっと見入ってしまう。
「今回の旅行の記念は、これにしよう」
創一郎さんの声に、ハッと我に返った。
「さっきふたりで撮ってもらった写真を入れて、リビングに飾ろう」
ふたりの写真をリビングに飾るなんて、まるで恋人同士のよう。
? ん?『恋愛対象として好き』って言われたから、私たちって恋人同士なのかな?
好き、と恋人はイコール? ……違うと怖いから、聞かないでおこう。
購入した写真立てを創一郎さんが持って、ふたりでレストランへと向かった。
陽の光を浴びて煌めく海の上を、カヌーがのんびりとこちらへ向かってやってくる。
カヌーには、海に映える褐色の肌をした男女が間隔を空けて前後に座っていた。
前に座った女性は色とりどりの花が飾られた朝食のトレーを持ち、後ろに座った男性はカヌーを漕ぎながら白い歯を見せて陽気に笑っている。
海を一望できるテラスに配置されたテーブルの中央に南国の花が飾られて、焼きたてのパンとカラフルなフルーツを中心とした朝食がセッティングされた。
カヌーで朝食を運んできてくれるなんて、初めての経験。
澄み渡る空と輝く海に囲まれた非日常の雰囲気に心が満たされ、ご飯が一段と美味しく感じられる。
しかもすぐ隣で好きな人も一緒に食べる朝食、なんて幸せなんだろう。
片手で頬を押さえて「んー、美味しい」と味わっていたら、反対側の頬にちゅ、とキスをされた。
昨日から、ちょっとでも隙があると創一郎さんにキスをされてしまう。
朝食を食べ終わり一息ついていると、シュノーケリングをしようと創一郎さんに誘われる。
コテージが端だから桟橋をビーチまで歩くの大変ですねと言うと、テラスからそのまま海に降りることができるよと言われて驚いた。まるで自分たちだけのために用意された海のよう。
創一郎さんと一緒に買った、キャミソールと短パン付きの水着に着替える。
そのままテラスに出ようとしたら、後ろから抱きしめてきた創一郎さんにキャミソールと短パンを脱がされてしまった。
ビキニ姿になった私を、再びぎゅっと後ろから抱きしめてくる。
「朝食終わったら、ここには人が来ないから」
「そ、創一郎さん、近い、近いです」
昨日から、創一郎さんの距離感がなんだかおかしい。
マッサージでくったりと力の抜けた私を抱えシャワーで身体を流してくれて、夕陽を眺めながらテラスでディナーを食べたところまでは普通だったけれど、片付けを終えたスタッフさんの姿が見えなくなると、創一郎さんは私を抱きしめて濃厚なキスをした。
それが始まりだったと思う。
「花、明日に備えてもう寝よう」と言われてベッドに入ってからも、ぎゅッと抱きしめられて、このまま食べられてしまうのではないかと思うくらい貪るようなキスをされる。もう回数なんて数えきれない。
キスの合間に「花、好きだ、可愛い……好きだ」と何度も耳に届く甘く低い声。小さな子どもだったら『好きだ、可愛い』を子守唄だと勘違いしてしまいそうなくらい、私が眠るまでキスと甘い囁きは続いた。
そんな感じで、朝起きてからもベッドで私が「海、キレイですね」と話しかけると「花の方が、キレイ」と抱きしめてキスをしてくる。
顔が火照って困っている私を見て「可愛い」とキスをしてくるのでますます顔が熱くなってしまう。
朝食の連絡の電話が鳴らなかったら、唇が蕩けてしまうところだった。
「創一郎さん、海に入るのにこんなにくっついてたら危ないですよ」
渋々……という感じで創一郎さんの身体が離れていく。
拗ねている表情まで愛しく思えてしまうから、なんだか悔しい。
ゴーグルをつけて、シュノーケルを咥えて海を覗く。
そこには、今までに見たことのない世界が広がっていた。
水族館でガラスの外からしか眺めたことのなかった色鮮やかな熱帯魚。
同じ海の中にいるなんて、まるで自分が人魚にでもなったみたい。
でも人魚姫は最後、王子様と結ばれずに海の泡になってしまうんだっけ。
だけど確か、人魚姫でもハッピーエンドで終わる映画もあったはず。
それなら私は、幸せな結末を信じよう。
海から上がり、ふたりとも動きやすいカジュアルな格好に着替えて観光に行くことにした。
観光、と言っても特に目的は無い。ビーチを歩いたり、街でぶらぶらとウィンドウショッピングや食べ歩きを楽しむ。
突然創一郎さんが観光客らしきカップルに声をかけにいったからどうしたのかと思ったら、私とふたり並んだ写真を撮るために撮影をお願いしていたらしい。
先に創一郎さんがカップルふたりの写真を撮り、その後で私たちの写真を撮ってもらった。
特別何かをしているわけではないのに、とても楽しい。
創一郎さんと一緒だと、何もしていなくても、穏やかな時間がとても贅沢で幸せ。
「あ、ここに寄りたい」
創一郎さんに言われてお店に入ると、店内には観光客らしき人達がたくさんいた。
「旅行の記念に何か花にプレゼントしたい。ここなら上質な黒真珠を扱っているから」
「これとかどうかな……」と創一郎さんがいくつか示してくれたのは、なんだか高級そうな指輪やネックレス。
嬉しいけれど、黒真珠を使ったアクセサリーは大人っぽくて私にはまだ似合わない気がする。
「ごめんなさい創一郎さん、私には必要ないです。プレゼントは遠慮させてください」
丁重にお断りしたら、創一郎さんが寂しがりな子犬のようにしょぼんとした雰囲気になった。
いらないものはいらないけれど、私がまだ子どもっぽいせいで創一郎さんの期待に添えなくてなんだか申し訳ない。
「ここのアクセサリーは、私にはまだ早いと思うんです。黒真珠が似合うような大人な女性じゃなくて、ごめんなさい」
私が頭を下げると、創一郎さんが「よかった……」と呟いた。
「俺からのプレゼントが嫌なのかと思った。それなら花、またいつか、プレゼントさせてくれる?」
またいつか……
こういうセリフを創一郎さんが社交辞令で言わないことを私は知っている。
未来の約束がすごく嬉しくて、鼻がツンとして視界がぼやけてきた。
涙を堪えてコクコクと頷くと、創一郎さんの大きな手が私の頭を優しく撫でてくれる。
「また一緒に来よう」
そう言って、創一郎さんは目を細めて微笑んだ。
夕食を食べる場所は、朝食を食べながら創一郎さんと相談して予約しておいた、地元の伝統的なダンスを観賞しながら食事ができるレストラン。
まだ予約の時間まで少し時間があったので、ぶらぶらと街の通りを手をつないで歩く。
ふと、民芸品を扱う小さなお店が目に留まった。
店内を覗くと、観光客と地元の人が数名。
店員さんにフランス語を話せる人がいたようで、創一郎さんがお店のことを聞いてくれる。
この国では、海からの贈り物である貝殻をお守りとして身につける風習があるようで、このお店は主に地元の人向けに職人さんが作成した貝細工のお守りを扱っているらしい。
店内には、どれも素晴らしい貝細工の品々が並んでいた。
その美しさに思わず、ほぅ……とため息をついてしまう。
お守りが多かったが、他の品も飾られている。
その中に、まるでこの国の美しい海そのものを表現しているような貝細工が施された写真立てが。
惹きつけられるように目を奪われて、じっと見入ってしまう。
「今回の旅行の記念は、これにしよう」
創一郎さんの声に、ハッと我に返った。
「さっきふたりで撮ってもらった写真を入れて、リビングに飾ろう」
ふたりの写真をリビングに飾るなんて、まるで恋人同士のよう。
? ん?『恋愛対象として好き』って言われたから、私たちって恋人同士なのかな?
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