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(俺のマッサージは見ないで……)

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「ゃ、恥ずかし……」

 片足を持ち上げられ、膝裏を創一郎さんの肩に乗せられてしまって脚を閉じることができない。
 しかも創一郎さんが、私の恥ずかしい液が出てくる所に顔を近付けて、覗き込んでいる。

「花、すごい濡れてる……。」

 私の脚の間で、キスをする時のように創一郎さんが目を瞑り、首を傾けていくのが見えた。

「ゃッ、ダメッ……ぁあッ!」

 ジュッと恥ずかしい所に吸いつかれ、身体がビクッと弾む。
 創一郎さんは顔を少し上げると、私の方を見た。

 私と目が合うと、悪戯っぽく笑って、あかんべぇのように舌を出す。
 そして舌を出したまま再び恥ずかしい所に顔を近付け、ぺちょ、とぐしょぐしょに濡れた穴を舌で塞いだ。

「ゃぁんッ」

 そのまま、ぬるぅとした熱い感触が、蠢くように身体のナカへ這入って、くる。

「ぁ、ぁ、あ……」

 腰を浮かせて快感を逃そうとしたら、創一郎さんに腰を掴まれベッドに戻されてしまった。

 ちゅぷッちゅばッと卑猥な音を立てながら、創一郎さんが私の恥ずかしい場所に吸いついたり……穴のナカを、舌で……執拗に、責める。
 それだけでも変になってしまいそうなのに、創一郎さんは両手の親指を使って私の割れ目を左右に広げると、他の指を巧みに使い強弱と緩急をつけて私の陰核に甘い快楽を与え続けた。

 『ろぉたぁ』による強引な快感とは違う。徐々に徐々に満たされながら快感が高まっていって。

 気持ちよすぎて、脳が痺れるような気がして、もぅ……。

 気付かないうちに『ろぉたぁ』の時よりも高く、高く昇りつめてしまう。

 自分のものとは思えないひときわ甘い嬌声を部屋に響かせると、身体からくたっと力が抜けた。

「花、次は指、挿れるよ」

 耳元で掠れた声で囁かれ、脳が蕩けそうになる。
 ぬちゅ、と音がして、創一郎さんの指が入ってくるのが分かった。

 とろとろに濡れた穴は、創一郎さんの指の侵入をすんなりと受け入れてしまう。
 にゅちゅッにゅちゅッと音を立てながら、創一郎さんの指が私の穴のナカの気持ちいい所を擦った。

「ぁ、あ、あッ」
「花のナカ、俺の指をヒクヒク咥えてきて、可愛い」

 嬉しそうな創一郎さんの声に、お腹の奥の方がきゅんきゅんする。

「あ、今きゅぅって締まった、可愛い、すごく、可愛い」

 創一郎さんが私の髪を撫でながら、首元に顔を寄せてきた。

「もう少ししたら指、増やしていくよ」

 そう言うと創一郎さんは髪を撫でていた手で、乳首を刺激しつつ胸を揉み始め、陰核に、口付けを、した。
 私のナカに指を一本入れた、まま。
 そして、ジュっと陰核を吸うと、ざらッとした熱い舌を出して、陰核を押し潰すように、舐めた。

「はぅ!!!!!!!!!!!?」

 この世にこんなに気持ちのいいことがあるのだろうか。

「つらくなったら、言って」

 指が一度引き抜かれると、先ほどよりも穴の入り口に圧迫感が生じて、ぐっと恥ずかしい穴が広げられた。
 創一郎さんの指が、私のナカを掻き混ぜて、気持ちいい所をたくさん擦る。

「ぁ、ぁ、……」

 き、もち、い、い……
 ……す、ご……ぃ……

 再び入り口の圧迫感が増して、少し苦しくて眉を寄せる。
 創一郎さんの手の動きが止まり、心配そうな声が降ってきた。

「花、大丈夫か? 痛い?」

 声を聞いて、身体の奥がきゅんとする。
 少し、痛い、けど……。

「創一郎さん、して……」

 なんだか泣きそうな目をして、創一郎さんが微笑んだ。

「そしたら花、辛さを紛らすために俺の指を咥えて舐めることに集中して。それでも辛かったら、噛んでもいいから」

 胸から離れ唇の前に差し出された創一郎さんの手。人差し指と中指を、口に咥えた。
 恥ずかしい穴の方に入れた指は激しく動くことなく、指先の動きだけで私の気持ちのいい所を擦ってくれている。

 口に含んだ創一郎さんの指に舌を絡めると、不思議と安心した。創一郎さんの指が頬の内側や歯茎の裏側を優しく撫でてくれるのも、なんだか気持ちいい。
 創一郎さんは私の淫らな蕾へ唇を近付けると、そっと蕾を押し広げるように、力を抜いて柔らかくした舌で優しく陰核を舐めていく。

 あぁ、気持ちよすぎて、もう、すぐにでもイッてしまいそう。

 絶頂に備えて、自然と足先に力が入り全身が微かに震え始める。
 創一郎さんは手を口から離すと、私の頬をそっと撫でながら、私の顔を見つめて囁く。

「……少し、動かすよ」
「創一郎さん、キス、したい……」

 創一郎さんは少しだけ目を見開いて、すぐに柔らかく微笑む。

「花、可愛い……」

 ふたりの唇が重なり舌が絡められ、蕩けてしまいそうなキスをされる。
 舌を絡めたまま胸に甘い刺激を与えられ、身体の芯がじんじん疼いた。

 創一郎さんの親指が陰核を弄ると、恥ずかしい穴のナカに入れられた指も動き出す。
 最初は少しだけ圧迫感があったけれど、創一郎さんが与えてくれる愉悦の方が、凄くて。

 はしたなく勝手に腰が動いてしまう。創一郎さんにしてほしくて、もっと、もっと、と。

 胸を揉んでいた手がお尻へと移ると、創一郎さんと上半身が密着して胸板で乳首を擦られる。
 お尻の穴のすぐ傍を創一郎さんの指先でくりゅくりゅと擽られ、前も、後ろも、創一郎さんの指で、辱められて。

 ――頭の中が、真っ白に、なった。

 乱れた呼吸を整えるように深呼吸していたら、創一郎さんがベッドの下から何かを取り出して私の枕元に置く。

 ? 箱ティッシュ……

 シュッシュッと何枚か抜くと、丁寧に私の濡れた所を拭いてくれた。
 なんだか今日は足元から、色々出てくる。
 もしかして私が着替えている間にいそいそと用意してたのかな、なんて考えたら可愛くて、微笑ましくて。

「創一郎さん、好き……」
「え……今、なんて」

 ふふ、驚いた顔の創一郎さんも、可愛い。

「大好き……」

 眉を寄せ、切なそうに顔を歪める創一郎さん。

「花……可愛いすぎる……俺、もう……」

 創一郎さんの顔が近付いてきたので、ゆっくりと目を閉じると、彼の唇が私の唇に触れた。
 ぬるるぅと舌が口内に這入ってきて、舌を絡められる。
 珍しくキスの最中に、創一郎さんの口から声が漏れていた。

「…………ンぅ……」

 心なしか、鼻でしている創一郎さんの息が、いつもよりも、熱くて荒い。
 気になって目を開けると、創一郎さんの手が先ほど私の身体を拭くのに使ったティッシュの箱に伸び、数枚紙を抜いてからベッドの下へと移動していくのが見えた。

「……ふッ…………ゔッ、んゥ……」

 ゆっくりと唇が離れていくと、ハァ、と脱力したように私の胸に顔をうずめて、肩で息をしている創一郎さん。
 とりあえずポールに繋がれたブレスレットを外してほしくて、声をかけてみる。

「創一郎さん……」

 ビクッと肩を震わせた創一郎さんは、こちらを見ずに顔をうずめたまま小さな声でぼそぼそと呟いた。

「……ごめんなさい」

 ここから見える真っ赤な耳が可愛くて、身体は大きいのに小動物みたいに思えて。
 手が拘束されていなければ、ぎゅうぅぅと抱きしめて襲いかかってしまうところだった。
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