転生モブ貴族は旅先で聖水製造器になった。そう、エロ同人みたいにね(^^)

音無野ウサギ

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15 僕の心臓は 誤作動中

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「ここよアーノルト」

そう言ってマリアが手を振る。遠くに現れた人影はこちらに向かってかけてきた。マリアだけを見つめて彼女無しには世界が終わるかのように必死になって。
たどりつけばマリアが伸ばした手をしっかりと握りしめて頬ずりをするアーノルト様。まるで飼い主に懐く犬のような様子に僕の心臓がおかしな音を立てた。

(アーノルト様)

「あぁマリア。私を一人にしないと約束したのに。こんなところで何をしているんだ。おや、サイラーか?誰だその男は?」

「これはロイ。新しいお友だち」

「そうか。ではあそこの彼は」

いぶかしげに僕を見るアーノルト様の視線はマリアに近づく怪しい男を警戒するもので。ひょっとしたらと思っていた僕の心を鉛のように重くしていく。

「……」

(やっぱり忘れられている)

二人を見ていられなくて視線が下がってしまう僕。

「すまないどこかであったことがないだろうか」

(もしかして、ぼくのこと覚えてる?)

現金な僕の心臓が期待に跳ね上がる。

「あの、アーノルト様」

顔を上げた途端マリアが叫んだ。

「きゃあ!痛い!痛い!」

「マリアどうした」

「あの子が!!きっと魔法だわ!」

「ぼくは何も」

そう言い終わる前にロイさんに首の後ろを掴まれ膝をおられ押さえつけられた。

「痛い!」

そういってロイさんを見ると脇腹を蹴られた。一瞬息がつまってえずきながらロイさんを見上げれば感情の映らない瞳が僕を見下ろしていた。

(もっと痛い!ほんと血の気が多いんだから!)

マリアの魅了にかかった途端僕のことを忘れたように振る舞うロイさん。このままでは魔法使い達を殺そうとした彼にさくっと殺される未来が近い気がする。

「謝罪をしたいというなら受けますわ。だって国民を愛するのが国母というものですもの」

「あぁマリア君はなんて慈悲深いんだ」

「当たり前のことですわ。そう、もしも彼が望むなら……」

ひときわ人の悪い顔でにたりと笑う。

「無礼を詫びるなら靴にキスをするのを許しますわ」

「!!」

マリアが言ってきたのはトラウム国では奴隷たちが主に隷属を誓うキスで、たとえ下位貴族であっても人前で貴族がすることは絶対にないもので。前世での土下座よりよっぽど自尊心を傷つける行為で。

(自分が上だとわからせたい、ただの嫌がらせだ)

「できないといったら?」

「ふふ。ねぇあんた。茶番だと思っているんでしょ?そうよ、これは楽しいお芝居。私の世界を完成させるためのね。乗るなら今は生かしておいてあげるわ。どうする?」

断れないでしょう、とニマニマ笑うマリア。

「さぁどうぞ」

そう言って差し出された可愛らしい靴。ピンクのビーズの薔薇で飾られたそれは職人の丁寧な仕事が一目でわかる高級品でいかにも王族に相応しい逸品だった。

アーノルト様もサイラー様もマリアの顔を見て僕に注意を払ってない。ロイさんの腕だけが僕を戒めている。どうせ大したことは出来ないと侮られている。だけどそれは僕にとっては好都合。

(隙だらけだよ)

靴にキスをする振りをして頭を下げた僕はその体勢からマリアの弁慶の泣き所を目指して頭突きをくりだしマリアの体勢を崩す。ぎゃっとかわいくない叫び声を上げよろけたマリアが尻餅をついて地面に座り込んだ。そのまま暴れようとした僕の頬に衝撃が与えられ堪えきれず床の上に転がった。

(即座にぶん殴るとはロイさんやっぱり容赦ない)

「何するのよ。あんたぜったい許さない!」

マリアがそういって地面に崩れたまま僕を足蹴にする。よろよろと立ち上がろうとするのをドレスの裾を掴んで引きずり下ろす。

(でも僕だって許さないよ!)

「魅了をとけ!アイテムは?ペンダントはどこだ!!」

「退いて!放しなさい!放してよ!」

地面を転がるように僕らはもつれて取っ組み合う。女の子を押さえつけるなんて紳士としてあるまじき行いだけど僕だって怒ってる。爪を立てて僕を襲ってくるマリアにようやく馬乗りになることができたけど足をばたばたと動かし僕を振り落とそうとするアグレッシブさに閉口する。このままではまたロイさんに邪魔されるのではと周りを見ると何故か不自然に動きを止めたロイさんが目に入る。そこに杖をかまえたカイ先生が叫んだ。

「今のうちにペンダントを!」

「え?」

「早くリボンの下にあるペンダントを取りなさい!」

「カイ!あんた裏切るの!!」

見ればマリアの胸元に飾られたリボンの下から赤いハート型のペンダントが覗いていた。それを反射的に掴み引っ張ると鎖が切れた。反動でそのまま手を高くあげる形になった僕の右手をマリアが爪をたてて掴んでくる。

「返して!」

(痛い!)

絶対に取られないように握り込んだ手のひらにかっとした熱が伝わった。痛みにも似た熱さに僕は右手を見あげた。
きーんとした周波数の高い何かが耳をさし同時に右手を中心として魔方陣が光になって目前に浮かび上がり消えた。次の瞬間爆風と共にペンダントは砂に変化し握った僕の手の隙間からからさらさらとこぼれ落ちた。

(壊れちゃった?)

「やはり思った通り」

カイ先生の呟きがあっけにとられていた僕の耳に届く。

「…興味深い」

「「「……!!  」」」

「何事だ?」

「俺は何を」

「…魅了されていたか」

「解けちゃったじゃない!」

夢から覚めたような様子を見せる三人を見れば魅了の術が解けたのは明らかでマリアが僕に向かって金切り声を上げた。

「強化のために学園に魔素まで撒いたのに!許さない!!」

上に乗っていた僕を投げ飛ばしマリアが立ち上がった。手にしていた扇子が形を変えて長い針が先端にあらわれる。見るからに危険な凶器に慌てて僕も立ち上がる。

「許さないわよモブ!!」

「僕だって許さない!!」

飛びかかってきたマリアの攻撃を避ける。ドレスを着た彼女の動きは俊敏とは言えず後ろに回り勢い良く突き飛ばせばそのままこんもりと緑の生い茂る一角に倒れ込んだ。

「ふざけないでよ!モブ!!」

立ち上がろうとするマリアは植物に絡まったのかうまくいかないようでもたついていたが急に叫び声を上げた。

「え?やだ!いや!痛い!放して!や……たすけ」

動きが緩慢になったマリアを良く見れば緑の蔦がマリアの地肌を求めるように動きゆっくりと這いずっていた。

「あれって血を?」

僕の問いにカイ先生が頷く。

「大丈夫。死んではいません。痺れさせ逃げられないようにしてから時間をかけてからからに乾くまで吸い尽くすので。あの様子ならまだまだ死ぬほどではないでしょう。あと一晩はかかるかといったところかと」

(うぇ。それを聞いて放置するのは非人道的です)

「あの、引っ張りだしてもらえますか?」

僕はもうべしょべしょに疲れているのでミイラ取りがミイラになる未来しか見えない。
ちらりとサイラー様達をみるとしょうがないなとロイさんが動きマリアを茂みから引きずり出してくれた。僕らの足元に放り捨てられたマリアは辛うじて視線が動くだけで自分の意思で身動きが全く取れなくなっていた。

(麻痺……神経毒かな?)

魔生植物の毒って解毒薬があるんだろうか?それとも治癒魔法?と考えていた僕にカイ先生が近寄ってきた。

「それよりフィル様の体に興味深い変化が見えますよ。以前より魔素を結晶化する体質でしたが、んふふふふ」

やたらとカイ先生が嬉しそうなのはなぜなのか?先生は僕の手を取りひとりごちる。

「魔法使いの手と呼ぶのは早急でしょうね。魔法を扱うのが我々魔法使いの手というもの。フィル様の手は魔素を体内へ取り込むことに特化したようで魔素を体内で溜め込むだけでこのままでは魔法を使うことはできません」

(それって結局僕は魔法使いにはなれないってことだよね)

「ですが興味深い」

僕の手をとり、んふふふふふふと笑いの止まらないカイ先生が怖いんだけど。思わず怯えていた僕に柔らかい声がかけられた。。

「フィル」

(アーノルト様)

僕の心臓が期待で高鳴る。目の前のアーノルト様に認識されているのが信じられなくてじっと見るだけで声が出てこない。

「本当に私のフィルか?」

「……はい」

(私のって言った)

その一言でキュンキュンが止まらなくなる単純な僕 。

「すまなかった」

そういうとアーノルト様がそうっと僕を抱き締めてきた。暖かい熱とともに懐かしい香りがしてくっと胸がつまる。

「全ては私の未熟さが引き起こしたこと。君を忘れたこと許して欲しい。どうか帰ってきて欲しい」

そう言って僕の頬を両手で挟んで覗き込むアーノルト様の夜空に星が散ったような瞳に吸い込まれそうになり目が離せない。

「私の唯一として」

口付けられそうになって僕は寸でのところで正気になる。

「待って待って待ってください!ぼくもちゃんとお話したくて」

僕が少し顔を背けると傷ついたような寂しげな表情を浮かべるアーノルト様。

(そんな顔をされると言いたくなくなる……でも)

「嫌われてしまうかもしれないけどお話ししたいことが」

そうして僕はこれまでのことを話した。嫌われたと思って逃げ出したこと。愛し子として隣の国でとらわれていたこと。そこでやられたこと、やったこと。きっと教会からの追手がいつか来ること。話しているうちに胸に込み上げてきたものが怒りだったのか悲しみだったのか分からない。でもつっかえつっかえだけど僕が話し終わるまでアーノルト様は真剣な瞳を僕からそらすことなく話を聞いてくれた。

「フィルを責めることなど出来ない。確かに君に触れた者への嫉妬にやかれるかもしれないが忘れてみせる。マリアに魅了された私も許して欲しい。こんな私だがもう一度信じてもらえるだろうか」

「……はい」

一瞬サイラー様のことを伝えるのを忘れたと頭によぎったが口に出せなかった。

(えっと)

アーノルト様の瞳を見る。そこには僕が映っていてそれだけのことがうれしくて言葉にしようとしていたことを忘れてアーノルト様と微笑み合う。

「おかえり」

「ただいま帰りました。アーノルト様、大好きですよ!」

「私もだ」

そうしてもう一度ゆっくりとアーノルト様の唇がよせられて僕も目蓋をそっと閉じた。

(ハッピーエンド❤️ってことでいいのかなぁ)

アーノルト様の吐息が僕の唇にかかったその時だった。

「俺もだ!!」

大音量で被せられた言葉に僕とアーノルト様はびっくりして声の主を見た。

「「え?」」

サイラー様がぐいと僕の腕を引いた。その勢いのままサイラー様の胸にぶつかった僕の顎をとりしっかりと視線を合わせられた。

「もう遠慮はしない。アーノルトは立場上フィルを泣かせる可能性が高い。俺は弟もいる。家督の問題もない。フィルを幸せにすると誓う」

その真剣な瞳に僕の胸がちょっと跳ねた。

(ちゃんと将来のことまで考えてくれて……ちょっとキュン❤️しかけちゃった)

「そうきたか……サイラー、もしや君」

(あぁ!言わないで欲しい!!さっき言わなかったのはわざとじゃないんです)

嫌な予感がしたけれどサイラー様の言葉はとめられなかった。

「あぁ俺もフィルを抱いた。気持ちも伝えた。フィルも分かっている。ベッドのなかでの約束は反古だと言われてもそれ程俺に流されてくれたんだと思っている」

(なんでそんなこと言うかな!えー?ベッドの中?うわぁ!そうですね。あんなことやこんなことしましたね!うわぁ穴があったら入りたい。ってか誰か僕を埋めて!!)

鏡を見なくても分かる程に頬が熱い。痴態を思い出してワタワタしてしまう僕の頬を愛しそうに指ですりすりするサイラー様のやさしい視線はあっつまーい!と叫びたくなるほど甘い。

(たしかにえちちの最中になんか言っちゃった気はするけど!!だってとろとろになってたから……)

そっとアーノルト様の様子を伺うとぴくりとアーノルト様の眉が動いた。僕とサイラー様を交互に眺めて口を曲げるアーノルト様から抑えた怒気がもれている。

「そうか、そういうことか」

静かに無理やり微笑むその顔が怖い。

「過去には嫉妬しないと約束したからな。だが、もうフィルは誰にも渡さない。悪いがサイラー退いてくれ」

アーノルト様も僕の腕を取る。ぐいと引かれて僕はアーノルト様の胸の中へ。

(誰にも渡さない!って)

その言葉にまた僕はキュンキュン❤️してしまう。

「フィルの幸せを思うなら俺が最適だ」

だけどサイラー様も全く引く様子を見せない。また腕を引かれて二人は僕を真ん中に睨み合う。そこへ「ごほん」と咳払いが聞こえた。

「お取り込み中ですがご挨拶を」

ロイさんが銀髪の少年を連れて僕らの様子を眺めていた。

「君はっ……」

顔を知られていないはずだとあわてて口を閉じる。

(僕お股ぱっかーんしたときはベール被ってたし)

「私はオーバーラント帝国の第三王子  ウェスリー オーバーラント です。お久しぶりですアーノルト兄様、いえアーノルト王太子」

にっこり笑って少年が名乗りを上げた。

(えぇ?帝国の第三王子なの?!でも兄様って?)

「 ウェス。兄様でかまわない。フィル、彼は私の又従兄弟に当たるんだ。ひさしいな。だがなぜここに?」

「もちろん得難い宝を得るために」

そういってウェス君が僕を見た。

「あなたを幸せにするために拐いに来ました。兄様じゃなく私を選んでください。だってトラウム王国では同性婚は認められていませんよね?」

後方保護者面してるロイさんが「立派になって!」ってうるうるしてる。

(え?僕の顔わかってたの?ってか拐う?選ぶ?何しにきてんの!!この少年!)

「ウェスリー?どういうことだ?」

「私は愛し子様に恋しております。愛し子様を忘れてしまうような兄様より幸せに出来ると思いましたので参上しました」

痛いところを突かれたアーノルト様が一瞬つまる。

「ウェスリー第三王子私がフィルを忘れることは二度とないと誓おう」

「どうでしょう?魔法に関してはわが帝国の方が優れておりますアーノルト王太子。どうやら魅了に関する防御策が不十分であるようですが。わが帝国では今回のような事は起こらない、と言ったら言いすぎでしょうか?これから愛し子様を取り戻そうとする教会も動き出すでしょうし。さて愛し子様をお守りするにふさわしいのは帝国か王国か……」

小首をかしげて思案する様子のウェスリー王子はかわいらしいその様子とは裏腹にアーノルト様を分かりやすく挑発した。

「簡単に奪われるような王国に愛し子様を任せておけないと思いませんか?」

「そういうことならフィルにふさわしいのは誰なのか正々堂々勝負することにしようか」

ぐいっと手をを引かれてアーノルト様の腕の中へ。

「愛してる❤️二度と離れない」

愛の言葉にキュン❤️と跳ねた心臓が続いて落とされた軽いキスに更にキュンキュン跳ねまくる。

(心臓がいたい!)

「正々堂々と言いながらフィルを独り占めするんじゃない」

アーノルト様を押し退けたサイラー様が僕の前に片膝をつき剣を両手で掲げた。

「愛している❤️帝国になんか行かせない。わが剣にかけてこれから先君を守り続けることを誓う」

サイラー様の騎士の誓いに思わずぐっとくる。男の子なら皆憧れると思うんだけど。お姫様の立場になってしまっていることに気づくとちょっと、いや大分気恥ずかしい。

「何を照れている。かわいいなフィル」

そう言ってまた僕を腕に抱え込んだサイラー様が甘い瞳で僕を見つめるから僕の胸がキュン❤️と高鳴ってしまった。

(あれ?僕なんかサイラー様にキュンキュンしすぎでは?)

「我が妃に距離が近いぞサイラー!」

「まだお前の妃ではないだろう!お前の妃はそこでのびているあの娘だ」

睨み合う二人は一歩も引く気がないようだ。ロイさんに助けて欲しいと視線を向ければ何かに気づいたように重々しく頷いてウェス君に耳打ちをした。

「まだ決められないのは当然です。一緒に過ごすなかで決めていただければと思います」

ウェスリー王子が僕の手をとり口づけをおとした。かわいい顔をきりりとさせて王子様ムーブする本物王子様なウェスリーくん。その凛々しさに一瞬僕の胸がキュン❤️と高鳴る。

「私もお名前で呼ばせていただいても?」

ジェントルなウェスリー王子に見つめられた僕はぽわわわとして頷いていた。

(年下の旦那様。ってありかな?)

あり得ないことが頭をよぎって僕はかぶりをふった。

「いやいや、そうじゃない!!」

(僕の心臓今誤作動しまくってるおかしいって)

「魔石を育てる相手としてどなたも不足なしですね」

そう言ってカイ 先生は頷く。

(そんなのあり得ない。だめだめだめ!!三人ともなんて)

ぶんぶんぶんぶんかぶりをふっても僕の心臓はドキドキが止まらない。

様子のおかしな僕をみて三人が愛おしげに微笑む。

「「「フィル❤️ 」」」

キュン!!どうやら僕の心臓は壊れたらしい。名前を呼ばれるだけで不整脈だ。

(どうなんのこれ?)

途方にくれる僕を見てカイ先生がニタリと笑った。

※※※

そうして僕の心臓がキュンキュン高鳴る学園生活が再開したのだった。

今日もアーノルト様サイラー様ウェスリー様が笑顔で僕の名前を呼ぶ。

「「「フィール❤️」」」

キュン❤️!!


●おわり●
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