29 / 55
第八章 家庭教師
26話
しおりを挟む
あれからしばらくの月日が過ぎた。レオとはまだ多少ぎこちないものの、順調に良い関係を築けていると思う。
入浴や着替え等、僕が嫌がることは基本的に任せてくれるし、何よりソレイユ語がほぼ完璧に近いから、意思の疎通が取りやすい。たまに抜けているところもあるけれど、まだ十二歳だし、親しみが持てて逆に良かった。
ただ、レオの淹れる紅茶だけはとんでもなく苦い。
最初に飲んだ時は、あまりの不味さに思わず吹き出してしまったほどである。――これを毎日飲んだら味覚が死ぬ。簡単に予想できた未来を避けるため、その日からは毎日一緒に特訓している。
二人だけの、紅茶研究同好会だ。
「ど、どうでしょうか」
「……うん、美味しくなったと思う」
「やった! やっぱり茶葉の量が多すぎたんですね」
「あれには驚いたよ。缶をひっくり返したと思ったら、いきなりドサーッて入れるんだもん」
「う……その節はご迷惑を……」
「あはは、冗談だよ。ごめんごめん」
毎日練習した甲斐あって、レオの紅茶は日に日に美味しくなっていった。――といっても、何となく茶葉を減らしてみたり、お湯の温度を下げてみたり、はたまた蒸らし時間を変えてみたりと、手探り状態もいいところだ。
「セラシェル様は本当にお優しいですね」
「え、僕が?」
「はい。陛下の大切な方だと伺っておりましたので、もっと……その……」
「あー、なるほど。怖い人かと思ったんだね」
言い淀んだ先を口にすると、レオは気まずそうに頷いた。
「そんな顔しないで。同じ立場だったら、僕だってそう思う。……でもレオが来てくれて本当に嬉しいよ。断らないでくれてありがとう」
「そ、そんな! もったいないお言葉です……へへ……」
照れたように笑う姿に、思わずきゅんとしてしまう。ヴィラとはまた違って、小動物的というか、守ってあげたくなる感じの可愛らしさだ。
……いや違うよ? ヴィラは言うまでもなく可愛いし、絶対に目移りしてるとかじゃないから。誰にともなくそう言って、残っていた紅茶を飲み干す。ほんのり甘いその液体は、喉を通ってするりと胃の腑に落ちていった。
▽
家庭教師役としてのレオは、ひとことで言うなら自由だった。
ハリムさんのような文法や形式に則ったやり方とはまた違って、窓から見えるものを指差しながら教えてくれたり、多少無理やりでも都度分からないところを聞きながら本を読んでみたりといった感じである。
レオはほぼ独学でソレイユ語を学んだらしく、それ故に正しい教え方が分からないと言っていた。多少乱暴というか大雑把な教え方ではあったけど、これが幸運にもぴたりと嵌った。体で覚えるレオのやり方が、性に合っていたらしい。
「――よし、やっと一冊読み切れた……!」
「おめでとうございます! セラシェル様は本当に覚えが早いですね」
「レオのおかげだよ。本当にありがとう」
「いいえ、そんな! でも、そう言って貰えると嬉しいです」
そして今日、記念すべき一冊目をようやく読み終えたのである。正直読むことに必死すぎて、どんな話だったかあんまり覚えていないけど、一応読めたということでいいだろう。
レオはまるで自分のことのように喜んでくれて、ご褒美にと、美味しそうな焼き菓子まで持ってきてくれた。今はその焼き菓子をお茶請けに休憩中なのである。
「レオは本当に凄いよね。ソレイユ語って結構難しいのに、独学で勉強したなんて」
「母が生きていた頃はたまに使ってたんです。幼い頃から聞いていたので、自然と喋るようにもなりました。八歳の頃に両親を亡くしてからは、独学になってしまいましたが……」
まずい、少々話題を間違えてしまったのかもしれない。──レオはある特定の話題に触れた時だけ、瞳から色が抜け落ちる。なんの感情も読み取れない石灰色の瞳は、底の見えない洞窟みたいだ。
その原因を最近になってようやく掴んできたのだが、多分キーワードは"家族"なんだと思う。
実の両親や養子になったカデリア家のことは勿論、今のように全く関係のない話題に見えても、根元で深く繋がっていたりする。
……できることなら力になってあげたいけど、無闇矢鱈に深入りすれば、逆にレオを傷つけてしまうかもしれない。ヴィラという前例もあって、正直どこまで踏み込んでいいのか、図りかねている部分はあった。
「……レオはソレイユに行ったことはある?」
「いえ、まだ一度も」
「じゃあいつか遊びにおいでよ。小さな国だけど、緑が多くて綺麗なところなんだ」
ゆるやかに話題を変えると、灰色の瞳に光が戻る。お母さんがソレイユの出身だと言っていたから、一度も行ったことがないというのは意外だった。
「それならセラシェル様の故郷にも行ってみたいです」
「うーん。僕の故郷かぁ……案内は出来るんだけど、かなり田舎の方だからレオにはつまらないかも」
「そんなことないです!」
僕の故郷――イグドラの森。瞳を閉じると、今でもすぐに思い出せる。柔らかな風、朝露に輝く草木、踏みしめた土の感触、森は毎日少しずつ形を変えるから、日々の散歩が何よりの楽しみだった。
そういえば、もう随分長い間体を動かしていない。この部屋から出して散歩をさせろと、ヴィラにも再三訴え続けているのだが、なんだかんだと理由をつけて中々首を縦に振らない。
いっそのこと脱走してやろうかとも思ったけど、日中はレオが側にいるし、扉には常に見張りが立ててある。夜は見張りこそいなくなるものの、鍵がかけられてしまうし、この部屋は結構な高さの場所にあるから、窓からの出入りも不可能だ。
「あー、散歩に行きたい。このままじゃ体にキノコが生えてくる」
「すみません。僕もハリムさんに進言してはいるんですが、中々難しいそうで……」
「レオは悪くないよ、ヴィラが過保護すぎるだけ。僕のこと何歳だと思ってるんだろうね」
「……でも、陛下が心配なさるのはセラシェル様のことを大切に思われているからですよ。今は即位されたばかりで不安定な時期ですし、先王や第一王子派の人間たちが虎視眈々と隙を伺っていますから」
……待って、今さらっと不穏な話しなかった? あまりにも自然すぎて、一瞬聞き流しそうになったんだけど。
「え。ヴィラは正当に王位を継いだし、ヴィラのお父さんもそれを支えてくれてるんじゃないの?」
「まさか、支えるはずがありません。特別相談役なんて謂わば新王の操り席。年若い王を言いなりにして実権握るための飾りです」
「……王宮って怖いんだね」
「ルミナーレは歴史が長い分、権力主義的なところがありますからね。特別相談役のことは国民であれば誰もが知っているくらい有名な話です」
十二歳の少年が事もなげに話すような内容ではない。ヴィラのこともあるし、少々不穏すぎやしないかルミナーレ。
……でも、僕を部屋から出したがらないのも、余計な諍いに巻き込まれるのを防ぐ為だったのか。それならそうと正直に教えてくれればいいのに。肝心な部分を話さないから余計に事が拗れるのだ。
入浴や着替え等、僕が嫌がることは基本的に任せてくれるし、何よりソレイユ語がほぼ完璧に近いから、意思の疎通が取りやすい。たまに抜けているところもあるけれど、まだ十二歳だし、親しみが持てて逆に良かった。
ただ、レオの淹れる紅茶だけはとんでもなく苦い。
最初に飲んだ時は、あまりの不味さに思わず吹き出してしまったほどである。――これを毎日飲んだら味覚が死ぬ。簡単に予想できた未来を避けるため、その日からは毎日一緒に特訓している。
二人だけの、紅茶研究同好会だ。
「ど、どうでしょうか」
「……うん、美味しくなったと思う」
「やった! やっぱり茶葉の量が多すぎたんですね」
「あれには驚いたよ。缶をひっくり返したと思ったら、いきなりドサーッて入れるんだもん」
「う……その節はご迷惑を……」
「あはは、冗談だよ。ごめんごめん」
毎日練習した甲斐あって、レオの紅茶は日に日に美味しくなっていった。――といっても、何となく茶葉を減らしてみたり、お湯の温度を下げてみたり、はたまた蒸らし時間を変えてみたりと、手探り状態もいいところだ。
「セラシェル様は本当にお優しいですね」
「え、僕が?」
「はい。陛下の大切な方だと伺っておりましたので、もっと……その……」
「あー、なるほど。怖い人かと思ったんだね」
言い淀んだ先を口にすると、レオは気まずそうに頷いた。
「そんな顔しないで。同じ立場だったら、僕だってそう思う。……でもレオが来てくれて本当に嬉しいよ。断らないでくれてありがとう」
「そ、そんな! もったいないお言葉です……へへ……」
照れたように笑う姿に、思わずきゅんとしてしまう。ヴィラとはまた違って、小動物的というか、守ってあげたくなる感じの可愛らしさだ。
……いや違うよ? ヴィラは言うまでもなく可愛いし、絶対に目移りしてるとかじゃないから。誰にともなくそう言って、残っていた紅茶を飲み干す。ほんのり甘いその液体は、喉を通ってするりと胃の腑に落ちていった。
▽
家庭教師役としてのレオは、ひとことで言うなら自由だった。
ハリムさんのような文法や形式に則ったやり方とはまた違って、窓から見えるものを指差しながら教えてくれたり、多少無理やりでも都度分からないところを聞きながら本を読んでみたりといった感じである。
レオはほぼ独学でソレイユ語を学んだらしく、それ故に正しい教え方が分からないと言っていた。多少乱暴というか大雑把な教え方ではあったけど、これが幸運にもぴたりと嵌った。体で覚えるレオのやり方が、性に合っていたらしい。
「――よし、やっと一冊読み切れた……!」
「おめでとうございます! セラシェル様は本当に覚えが早いですね」
「レオのおかげだよ。本当にありがとう」
「いいえ、そんな! でも、そう言って貰えると嬉しいです」
そして今日、記念すべき一冊目をようやく読み終えたのである。正直読むことに必死すぎて、どんな話だったかあんまり覚えていないけど、一応読めたということでいいだろう。
レオはまるで自分のことのように喜んでくれて、ご褒美にと、美味しそうな焼き菓子まで持ってきてくれた。今はその焼き菓子をお茶請けに休憩中なのである。
「レオは本当に凄いよね。ソレイユ語って結構難しいのに、独学で勉強したなんて」
「母が生きていた頃はたまに使ってたんです。幼い頃から聞いていたので、自然と喋るようにもなりました。八歳の頃に両親を亡くしてからは、独学になってしまいましたが……」
まずい、少々話題を間違えてしまったのかもしれない。──レオはある特定の話題に触れた時だけ、瞳から色が抜け落ちる。なんの感情も読み取れない石灰色の瞳は、底の見えない洞窟みたいだ。
その原因を最近になってようやく掴んできたのだが、多分キーワードは"家族"なんだと思う。
実の両親や養子になったカデリア家のことは勿論、今のように全く関係のない話題に見えても、根元で深く繋がっていたりする。
……できることなら力になってあげたいけど、無闇矢鱈に深入りすれば、逆にレオを傷つけてしまうかもしれない。ヴィラという前例もあって、正直どこまで踏み込んでいいのか、図りかねている部分はあった。
「……レオはソレイユに行ったことはある?」
「いえ、まだ一度も」
「じゃあいつか遊びにおいでよ。小さな国だけど、緑が多くて綺麗なところなんだ」
ゆるやかに話題を変えると、灰色の瞳に光が戻る。お母さんがソレイユの出身だと言っていたから、一度も行ったことがないというのは意外だった。
「それならセラシェル様の故郷にも行ってみたいです」
「うーん。僕の故郷かぁ……案内は出来るんだけど、かなり田舎の方だからレオにはつまらないかも」
「そんなことないです!」
僕の故郷――イグドラの森。瞳を閉じると、今でもすぐに思い出せる。柔らかな風、朝露に輝く草木、踏みしめた土の感触、森は毎日少しずつ形を変えるから、日々の散歩が何よりの楽しみだった。
そういえば、もう随分長い間体を動かしていない。この部屋から出して散歩をさせろと、ヴィラにも再三訴え続けているのだが、なんだかんだと理由をつけて中々首を縦に振らない。
いっそのこと脱走してやろうかとも思ったけど、日中はレオが側にいるし、扉には常に見張りが立ててある。夜は見張りこそいなくなるものの、鍵がかけられてしまうし、この部屋は結構な高さの場所にあるから、窓からの出入りも不可能だ。
「あー、散歩に行きたい。このままじゃ体にキノコが生えてくる」
「すみません。僕もハリムさんに進言してはいるんですが、中々難しいそうで……」
「レオは悪くないよ、ヴィラが過保護すぎるだけ。僕のこと何歳だと思ってるんだろうね」
「……でも、陛下が心配なさるのはセラシェル様のことを大切に思われているからですよ。今は即位されたばかりで不安定な時期ですし、先王や第一王子派の人間たちが虎視眈々と隙を伺っていますから」
……待って、今さらっと不穏な話しなかった? あまりにも自然すぎて、一瞬聞き流しそうになったんだけど。
「え。ヴィラは正当に王位を継いだし、ヴィラのお父さんもそれを支えてくれてるんじゃないの?」
「まさか、支えるはずがありません。特別相談役なんて謂わば新王の操り席。年若い王を言いなりにして実権握るための飾りです」
「……王宮って怖いんだね」
「ルミナーレは歴史が長い分、権力主義的なところがありますからね。特別相談役のことは国民であれば誰もが知っているくらい有名な話です」
十二歳の少年が事もなげに話すような内容ではない。ヴィラのこともあるし、少々不穏すぎやしないかルミナーレ。
……でも、僕を部屋から出したがらないのも、余計な諍いに巻き込まれるのを防ぐ為だったのか。それならそうと正直に教えてくれればいいのに。肝心な部分を話さないから余計に事が拗れるのだ。
0
あなたにおすすめの小説
俺の婚約者は小さな王子さま?!
大和 柊霞
BL
「私の婚約者になってくれますか?」
そう言い放ったのはこの国の王子さま?!
同性婚の認められるパミュロン王国で次期国王候補の第1王子アルミスから婚約を求められたのは、公爵家三男のカイルア。公爵家でありながら、長男のように頭脳明晰でもなければ次男のように多才でもないカイルアは自由気ままに生きてかれこれ22年。
今の暮らしは性に合っているし、何不自由ない!人生は穏やかに過ごすべきだ!と思っていたのに、まさか10歳の王子に婚約を申し込まれてしまったのだ。
「年の差12歳なんてありえない!」
初めはそんな事を考えていたカイルアだったがアルミス王子と過ごすうちに少しづつ考えが変わっていき……。
頑張り屋のアルミス王子と、諦め系自由人のカイルアが織り成す救済BL
【第一章完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました
禅
BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。
その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。
そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。
その目的は――――――
異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話
※小説家になろうにも掲載中
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる