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第2話 変化の予感
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――僕は、どうすればいい? スピカと通話をしてから、一週間が経った。
あの日、彼女の言葉に心を救われた気がした。だけど、それが僕の現実を何か変えてくれるわけではなかった。教室に足を踏み入れるたびに、冷たい視線を感じる。ひそひそとした囁き声が耳を突き刺す。机に落書きが増えていたり、ロッカーの中の教科書が床にばら撒かれていたりすることも、今となっては珍しくない。
僕はただ、うつむいて耐えることしかできなかった。
それでも、学校へ行くことをやめようとは思わなかった。どれだけ陰口を叩かれようと、机の中にゴミを入れられようと、ここにいる理由があった。そう――今まで僕の事で散々迷惑をかけてきた両親の為にも、これ以上は心配を掛けたくない。僕は普通の学生としてうまくやれているよと、安心させたかった。たとえ、それが形だけのものでも。
今朝もまた、重い足取りで教室へ向かう。誰にも気づかれないように、静かに扉を開けた。
教室に足を踏み入れた瞬間、会話が止まり、空気が一瞬凍る。何人かの生徒がこちらをちらりと見て、すぐに目を逸らし、また囁き始めた。
「……ほら、また来たよ」
「あいつ、マジでまだ学校来てんの?」
「千秋ちゃんのこと、まだ諦めてないんじゃない?」
そんな声が、ひそひそと耳に入ってくる。
何を言われても、もう慣れた。耐えるしかない。言い訳しても誰も耳を貸してくれない。千秋たちのように……。
僕は自分の席に向かい、黙って教科書を机に並べる。落書きが増えたノートを開きながら、何とか授業の準備を進めた。その間も、背後からはクスクスと笑う声が聞こえてくる。
「おい、やめとけって。聞こえたらどうするんだよ」
「いいじゃん、別に。どうせ何も言えねえんだし」
全部聞こえてる……。そう思いながら、僕はただ黙々と手を動かし続けた。
やがて、教室のドアが開き、担任の先生が入ってくる。途端に教室が静かになった。
「えー、今日はみんなに紹介したい人がいます」
そう言うと、先生は廊下の方を振り返った。そして、次の瞬間――。
「おはようございます! 初めまして!単語真珠です!」
まるで光が差し込んだかのように、明るく澄んだ声が教室に響いた。
教室の扉をくぐり、彼女が姿を現した瞬間、全員が息をのんだ。
金色の絹糸のような髪が、朝の光を受けて輝いている。ホワイトブロンドのポニーテールは、高く結われた位置からすらりと流れ落ち、動くたびにしなやかに揺れる。繊細な光沢を持ち、風を受けると優雅に靡く。透き通るような白い肌に、澄んだブルーグレーの瞳。少し上気した頬と、整った鼻筋。そして、自然と微笑むその唇。
彼女の姿は、まるで絵画の中の少女のようだった。
「早乙女さんは有名だから知っている人も多いと思うが、学校はあくまで学ぶ場だ。過度に騒いだり、特別扱いをしたりせず、普段通り接するように」
先生の説明が終わると、すぐに教室内がざわめき始めた。先生は軽く手を叩き、「こら、騒ぎすぎるなと言ったろ」と注意したが、それでも興奮を抑えきれない生徒たちはざわざわと話し続けていた。
「え!? あのスピカ!?」
「マジで!? なんでここに!?」
「嘘だろ!? 本物じゃん!」
みんなが信じられないように目を見開き、興奮している。
しかし、そんな中で僕はただ、呆然と彼女を見つめるしかなかった。
周囲のざわめきはますます大きくなり、みんなが興奮した様子で彼女を見つめていた。それに対して、スピカは微笑みながらクラスメートたちの言葉に耳を傾けていた。
僕は言葉を失っていた。ネットの中でしか話したことがない彼女が、今、目の前にいる。その現実を、まだうまく飲み込めずにいた。
先生が紹介を終えると、一時限目は自習の時間だったため、「じゃあ、俺は職員室にいるから、必要があれば呼びに来るように」と言い残し、教室を後にした。その途端、クラスメートたちは一斉にスピカの周りへと集まり、質問攻めを始めた。
「スピカさん、本当にここに転入してきたんですか!?」
「えっ、なんでこの学校に!?」
「モデルもやってるって本当ですか!? どこの雑誌?」
スピカはそんなクラスメートたちに囲まれながらも、にこにこと微笑み、楽しそうに受け答えをしている。
「うん! モデルは色んな雑誌でやらせてもらってるよ! あ、歌い手としても活動してるの!聴いてくれてる?」
キラキラとしたオーラを放つ彼女に、クラスの皆が惹きつけられていく。
スピカの視線がふと教室内を漂うように動いた。その仕草に気づいた生徒のひとりが、「なんか探してる?」と小声で呟く。
すると、彼女は軽く頷いてから、はっきりと口を開いた。
「ねえ、このクラスに『優』って名前がつく人、いる?」
その言葉に、教室は一気にざわめきに包まれた。
「え、何それ?」「優……?」と、困惑する声が飛び交う。
やがて、何人かの生徒が名乗り出た。「俺、優介だけど?」「私も優香だよ!」
しかし、スピカは彼らをじっと見つめた後、小さく首をかしげた。「んー……違うんだよね。うん、何か違うの」
そう言うと、彼女は教室内を歩き回り始めた。椅子の間をすり抜けるようにしながら、生徒一人ひとりの顔を見ていく。その目は真剣で、まるで宝物を探す子供のようだった。
一方で、僕は心臓が痛いほどに高鳴っていた。まさか……僕を探してる?
スピカ――いや、真珠が転校してきただけでも驚きなのに、今度は僕を探してるかもしれないなんて。
どうしたらいい?今の僕が彼女と会っていいのか?
心の中に、迷いが生まれていた。
いてもたってもいられなくなり、僕は静かに席を立った。誰にも気づかれないように、そっと教室のドアへ向かう。真珠の視線が自分を捉える前に、逃げ出したかった。
廊下に出ると、少しだけ息がしやすくなった。それでも胸の奥はざわついたままだ。
トイレに入り、個室の扉を閉める。背中をもたせかけ、ゆっくりと息を吐いた。
「本当に僕を探しに……?」
小さく呟いた声が虚しく響く。
自分の存在を消そうとするように、膝を抱えた。
それでも、彼女の声が頭の中から離れなかった。
あの日、彼女の言葉に心を救われた気がした。だけど、それが僕の現実を何か変えてくれるわけではなかった。教室に足を踏み入れるたびに、冷たい視線を感じる。ひそひそとした囁き声が耳を突き刺す。机に落書きが増えていたり、ロッカーの中の教科書が床にばら撒かれていたりすることも、今となっては珍しくない。
僕はただ、うつむいて耐えることしかできなかった。
それでも、学校へ行くことをやめようとは思わなかった。どれだけ陰口を叩かれようと、机の中にゴミを入れられようと、ここにいる理由があった。そう――今まで僕の事で散々迷惑をかけてきた両親の為にも、これ以上は心配を掛けたくない。僕は普通の学生としてうまくやれているよと、安心させたかった。たとえ、それが形だけのものでも。
今朝もまた、重い足取りで教室へ向かう。誰にも気づかれないように、静かに扉を開けた。
教室に足を踏み入れた瞬間、会話が止まり、空気が一瞬凍る。何人かの生徒がこちらをちらりと見て、すぐに目を逸らし、また囁き始めた。
「……ほら、また来たよ」
「あいつ、マジでまだ学校来てんの?」
「千秋ちゃんのこと、まだ諦めてないんじゃない?」
そんな声が、ひそひそと耳に入ってくる。
何を言われても、もう慣れた。耐えるしかない。言い訳しても誰も耳を貸してくれない。千秋たちのように……。
僕は自分の席に向かい、黙って教科書を机に並べる。落書きが増えたノートを開きながら、何とか授業の準備を進めた。その間も、背後からはクスクスと笑う声が聞こえてくる。
「おい、やめとけって。聞こえたらどうするんだよ」
「いいじゃん、別に。どうせ何も言えねえんだし」
全部聞こえてる……。そう思いながら、僕はただ黙々と手を動かし続けた。
やがて、教室のドアが開き、担任の先生が入ってくる。途端に教室が静かになった。
「えー、今日はみんなに紹介したい人がいます」
そう言うと、先生は廊下の方を振り返った。そして、次の瞬間――。
「おはようございます! 初めまして!単語真珠です!」
まるで光が差し込んだかのように、明るく澄んだ声が教室に響いた。
教室の扉をくぐり、彼女が姿を現した瞬間、全員が息をのんだ。
金色の絹糸のような髪が、朝の光を受けて輝いている。ホワイトブロンドのポニーテールは、高く結われた位置からすらりと流れ落ち、動くたびにしなやかに揺れる。繊細な光沢を持ち、風を受けると優雅に靡く。透き通るような白い肌に、澄んだブルーグレーの瞳。少し上気した頬と、整った鼻筋。そして、自然と微笑むその唇。
彼女の姿は、まるで絵画の中の少女のようだった。
「早乙女さんは有名だから知っている人も多いと思うが、学校はあくまで学ぶ場だ。過度に騒いだり、特別扱いをしたりせず、普段通り接するように」
先生の説明が終わると、すぐに教室内がざわめき始めた。先生は軽く手を叩き、「こら、騒ぎすぎるなと言ったろ」と注意したが、それでも興奮を抑えきれない生徒たちはざわざわと話し続けていた。
「え!? あのスピカ!?」
「マジで!? なんでここに!?」
「嘘だろ!? 本物じゃん!」
みんなが信じられないように目を見開き、興奮している。
しかし、そんな中で僕はただ、呆然と彼女を見つめるしかなかった。
周囲のざわめきはますます大きくなり、みんなが興奮した様子で彼女を見つめていた。それに対して、スピカは微笑みながらクラスメートたちの言葉に耳を傾けていた。
僕は言葉を失っていた。ネットの中でしか話したことがない彼女が、今、目の前にいる。その現実を、まだうまく飲み込めずにいた。
先生が紹介を終えると、一時限目は自習の時間だったため、「じゃあ、俺は職員室にいるから、必要があれば呼びに来るように」と言い残し、教室を後にした。その途端、クラスメートたちは一斉にスピカの周りへと集まり、質問攻めを始めた。
「スピカさん、本当にここに転入してきたんですか!?」
「えっ、なんでこの学校に!?」
「モデルもやってるって本当ですか!? どこの雑誌?」
スピカはそんなクラスメートたちに囲まれながらも、にこにこと微笑み、楽しそうに受け答えをしている。
「うん! モデルは色んな雑誌でやらせてもらってるよ! あ、歌い手としても活動してるの!聴いてくれてる?」
キラキラとしたオーラを放つ彼女に、クラスの皆が惹きつけられていく。
スピカの視線がふと教室内を漂うように動いた。その仕草に気づいた生徒のひとりが、「なんか探してる?」と小声で呟く。
すると、彼女は軽く頷いてから、はっきりと口を開いた。
「ねえ、このクラスに『優』って名前がつく人、いる?」
その言葉に、教室は一気にざわめきに包まれた。
「え、何それ?」「優……?」と、困惑する声が飛び交う。
やがて、何人かの生徒が名乗り出た。「俺、優介だけど?」「私も優香だよ!」
しかし、スピカは彼らをじっと見つめた後、小さく首をかしげた。「んー……違うんだよね。うん、何か違うの」
そう言うと、彼女は教室内を歩き回り始めた。椅子の間をすり抜けるようにしながら、生徒一人ひとりの顔を見ていく。その目は真剣で、まるで宝物を探す子供のようだった。
一方で、僕は心臓が痛いほどに高鳴っていた。まさか……僕を探してる?
スピカ――いや、真珠が転校してきただけでも驚きなのに、今度は僕を探してるかもしれないなんて。
どうしたらいい?今の僕が彼女と会っていいのか?
心の中に、迷いが生まれていた。
いてもたってもいられなくなり、僕は静かに席を立った。誰にも気づかれないように、そっと教室のドアへ向かう。真珠の視線が自分を捉える前に、逃げ出したかった。
廊下に出ると、少しだけ息がしやすくなった。それでも胸の奥はざわついたままだ。
トイレに入り、個室の扉を閉める。背中をもたせかけ、ゆっくりと息を吐いた。
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小さく呟いた声が虚しく響く。
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それでも、彼女の声が頭の中から離れなかった。
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