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ヤット タビニデル
間違ったチートの使い方1
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《ないわー》
それは、俺と妹(兄、と呼ばれたので応えてみた)は、初めて口を揃えて言葉を吐き出した。
っていうのも、俺とカミサマのゴニョゴニョが終わった後。
妹とのゴニョゴニョはずいぶんと早く終わって、カミサマの頬には紅葉が咲き、涙目ながら『もいっこ考えがあるもん!』と言い始めたのだ。
聞かなかったけど、ゴニョゴニョで隠さなきゃいけないことは出来なかったんだと思う。
話を戻して。
カミサマは愛し合う相手が欲しかった。
俺はOK出すのも早くて、愛し合うことにもすんなり慣れたけど。妹はそうはいかなかった。
ので、かわいい子には旅をさせろ作戦!なるものが飛び出してきた。
それが、俺と妹による異世界旅行。ラノベ風に言えばストリ…、あ、ちがう。
トリップモノだな。
基本形式として、俺と妹はカミサマからミッションを受けて、異世界へ飛び、そこで与えられたミッションのクリアをする。
そのあとはカミサマの元へ帰って、休んで、次のミッション先へ飛ぶことを繰り返すらしい。
「しかし、そんなんであのカミサマのカラダに溜まった煩悩がどうにかなるのかねえ?」
あの精力を体験したあとじゃ、こう、腑に落ちない。
「妥協案だけど使わないよりマシ。って言い方だったし、神体(しんたい)に加護を与え続けるのもいいこと、とは言ってじゃない」
妹は視線を合わせずに足を進めていく。
うん。俺とカミサマのゴニョゴニョにまだ噛み砕けない部分があるんだよな!俺も振り切ってしまう瞬間までそうだった!
「それで、街に着く前に確認」
足を止め妹が、俺の顔を見上げた。
…性別違いの同一人物って、言葉としては分かってるけど、まだ理解し切れてないんだな、俺。
女の子の上目遣いってかわいい。
「私たちは兄妹で、見聞を広げる旅の途中、そこで立ち寄った街で誰かと恋に落ちて両想いになる。…これでおk?」
誰か、っていうのは候補者がいるんでその中からになるんだが、概ね間違ってない。
そして妹の顔はとても苦々しそうだ。
「街を視察に来てる王子様に、そいつの護衛騎士と専属執事」
「本来は王子に助けられるはずの人と、街の裏を治める情報屋の人…」
俺と妹は視線を街へ向けた。
「ラノベみたいだよな」
「カミサマ、そういうのが盛り上がるんじゃないか♪って言ってたけど、兄的には?」
男性の比率、高そうだよね?と付け足す妹に視線を戻して、俺は腕を組んで威張るポーズをとる。
「BLなら、任しとけ!腹は、いや、覚悟は決めた。でも妹よ、お前は無理せずサポートに回ってくれていいぜ?」
俺の貞操感とか節操は、覚悟と引き換えに置いてきたし。
「そんなっ、…うぐ、ううっ、アリガトヨ!」
ちょっと泣いてる妹。
うん。いいんだ。それが俺たちのバランス。オープンな俺と、慎重?なお前。
いいコンビ、いいバランスじゃないか。
「まあ、カミサマってばウブなのはそれはそれで♪とか言って喜んでたし、いんじゃね?エロは任せろ、エロは」
からかいながら妹の撫でくりまわして、俺より小さい手を引いて歩き出す。
あー。あの街に着いたら、俺たちの、最初の物語が始まるんだな。
◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎
あるところに、少しそそっかしい女の子と、少し怒りんぼうの幼馴染の男の子がおりました。
男の子は女の子が心配だからと、いつも側にいました。周囲から何かと笑われても、男が女にケガさせちゃいけないんだ!とお父さん譲りの言葉で、何度もからかう子供たちを黙らせていました。
ところが、2人が大きくなったある日のこと。
女の子は王子様の乗った馬車の前で転び、馬車は女の子を避けた弾みで車輪が壊れ、馬車に乗っていた王子様は怪我をしてしまったのです。
怒る騎士とそれをなだめる執事。泣きじゃくりながら謝る女の子に、王子様は言いました。
怪我が治るまで、メイドとして働いてくれたらいいよ、と。
幸い、怪我は打ち身とかすり傷。女の子は王子様の優しさに心打たれメイドの役目を引き受けました。
王子様の怪我は7日ほどで治り、街を出る日になりました。女の子のメイドの役目もおしまい。
けれどその日、王子様は女の子に言いました。
『同じ未来を生きてくれないか』
ほんの少し交わっただけの時間は、女の子と王子様の間に愛を育み、女の子は涙を浮かべながら王子様から差し出された手を取りました。
2人は直った馬車で王国へ向かい、盛大な結婚式が行われ、2人も、国中も、永遠に幸せに暮らした、とされています。
女の子に片思いをしていた、男の子と騎士以外、ですけれど。
◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎
なにこれ切ない。
そして兄はやや泣いている…。
これは、少しだけ未来が描かれる魔法の本。カミサマから貰ったアイテムの1つ。
この本から得た情報を頼りに、私たちは立ち振る舞い、カミサマの願いを叶える。
なんだか、本当にライトノベルの世界みたいだな。
「男の子と騎士さん。幸せになるには、この女の子と結ばれることなんだろうか?」
「わがらんっでも、それが今、本の情報としては最適解、なんだろっ」
泣くのを堪えて赤くなる鼻に、ぎゅっと抑えられたような声。私は兄にハンカチを渡して、今度は私が兄の手を引いて、宿屋を探した。
無事に部屋を取り、私たちの拠点が決まり、改めて、魔法の本を開く。
「さて、兄よ。ターゲット、どうする?」
「文字印象だけだと騎士かな」
キリッとしてみせてるけど、鼻、赤いまんまだよ?いいの?キメ顔が決まってないけどいいの?
「えーと、それじゃ、女の子には筋書き?未来?に沿って転んでもらうってことでいいの?」
そう続けると、兄は手で静止をかけてきて首を横に振った。
「お前が馬車、転ばしてこい」
「なに言ってるのかな?かな?」
ナタとか持っていたら、さぞ凄みがあったと思うが、残念ながらここにナタはないのである。
「いやな?いざ騎士攻略するぜ!って行ってみたら、王子のが好みでしたー。なんて、笑えないだろ」
すごくいい声で、キメ顔も今度はばっちり決まっているけど、兄の頭はネジがすっ飛んでったまま行方不明らしい。
こんな奔放?な自分もいるなんて、パラレルワールドというのはコワいものです…。
「そ、そういうのは、夢ジャンルのなりきりとか、乗っ取りになるのでは?あんまり本筋から外しちゃう、のは、どうかなと」
私の趣味じゃないので苦言寄りの反応を返してみる。
「そこは割り切ってくれ。名も知らぬ男の子が、そそっかしい女の子との未来を掴むかもしれない未来が来るかもしれないために」
ものすごく不確かなもので丸め込もうとしてきた!でも、分かる。分かってしまう。
私たちが女の子の立場を奪ってしまえば、男の子には告白をするチャンスがあるかもしれない。
7日間、離れ離れになったあと、女の子は帰ってこないんだし…。その7日間がなければ、あるい、は…。
「告白できずに終わる恋はツラいぞ?ラノベなら確実に引きずるし、なかなか新しい恋に踏み出せなくなるんだぞ?」
うっ。
「そんでもって不憫に思ったファンが妄想の中でくらい幸せに!って思ってくれて、女の子とEDやらBL妄想してくれるんだぞ?」
ううっ。
「それなら、俺たちだって、同じことしてもいんじゃねえか?カミサマだって、そういう展開、好きかもしんないぞ?」
「それはあり得る!」
旅に出る前に、あれこれ教えてもらってる中で何度もオタクな方向に話が脱線したもんね!
「じゃ、決まりな」
魔法の本を閉じ、兄は私を見つめる。
私は頷いた。
「カミサマの妥協案。さらに妥協させてちゃ、これから、にっ、繋がらない、と思うことにする!」
「それでこそ妹だ!安心しろ、何かあったら、にいちゃんが守ってやるからな♪」
ありがとう。
そう素直に言えたけど、きっとその逆もあるんだろうね、私たちだから。と思ったのは胸にしまっておこう。
それは、俺と妹(兄、と呼ばれたので応えてみた)は、初めて口を揃えて言葉を吐き出した。
っていうのも、俺とカミサマのゴニョゴニョが終わった後。
妹とのゴニョゴニョはずいぶんと早く終わって、カミサマの頬には紅葉が咲き、涙目ながら『もいっこ考えがあるもん!』と言い始めたのだ。
聞かなかったけど、ゴニョゴニョで隠さなきゃいけないことは出来なかったんだと思う。
話を戻して。
カミサマは愛し合う相手が欲しかった。
俺はOK出すのも早くて、愛し合うことにもすんなり慣れたけど。妹はそうはいかなかった。
ので、かわいい子には旅をさせろ作戦!なるものが飛び出してきた。
それが、俺と妹による異世界旅行。ラノベ風に言えばストリ…、あ、ちがう。
トリップモノだな。
基本形式として、俺と妹はカミサマからミッションを受けて、異世界へ飛び、そこで与えられたミッションのクリアをする。
そのあとはカミサマの元へ帰って、休んで、次のミッション先へ飛ぶことを繰り返すらしい。
「しかし、そんなんであのカミサマのカラダに溜まった煩悩がどうにかなるのかねえ?」
あの精力を体験したあとじゃ、こう、腑に落ちない。
「妥協案だけど使わないよりマシ。って言い方だったし、神体(しんたい)に加護を与え続けるのもいいこと、とは言ってじゃない」
妹は視線を合わせずに足を進めていく。
うん。俺とカミサマのゴニョゴニョにまだ噛み砕けない部分があるんだよな!俺も振り切ってしまう瞬間までそうだった!
「それで、街に着く前に確認」
足を止め妹が、俺の顔を見上げた。
…性別違いの同一人物って、言葉としては分かってるけど、まだ理解し切れてないんだな、俺。
女の子の上目遣いってかわいい。
「私たちは兄妹で、見聞を広げる旅の途中、そこで立ち寄った街で誰かと恋に落ちて両想いになる。…これでおk?」
誰か、っていうのは候補者がいるんでその中からになるんだが、概ね間違ってない。
そして妹の顔はとても苦々しそうだ。
「街を視察に来てる王子様に、そいつの護衛騎士と専属執事」
「本来は王子に助けられるはずの人と、街の裏を治める情報屋の人…」
俺と妹は視線を街へ向けた。
「ラノベみたいだよな」
「カミサマ、そういうのが盛り上がるんじゃないか♪って言ってたけど、兄的には?」
男性の比率、高そうだよね?と付け足す妹に視線を戻して、俺は腕を組んで威張るポーズをとる。
「BLなら、任しとけ!腹は、いや、覚悟は決めた。でも妹よ、お前は無理せずサポートに回ってくれていいぜ?」
俺の貞操感とか節操は、覚悟と引き換えに置いてきたし。
「そんなっ、…うぐ、ううっ、アリガトヨ!」
ちょっと泣いてる妹。
うん。いいんだ。それが俺たちのバランス。オープンな俺と、慎重?なお前。
いいコンビ、いいバランスじゃないか。
「まあ、カミサマってばウブなのはそれはそれで♪とか言って喜んでたし、いんじゃね?エロは任せろ、エロは」
からかいながら妹の撫でくりまわして、俺より小さい手を引いて歩き出す。
あー。あの街に着いたら、俺たちの、最初の物語が始まるんだな。
◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎
あるところに、少しそそっかしい女の子と、少し怒りんぼうの幼馴染の男の子がおりました。
男の子は女の子が心配だからと、いつも側にいました。周囲から何かと笑われても、男が女にケガさせちゃいけないんだ!とお父さん譲りの言葉で、何度もからかう子供たちを黙らせていました。
ところが、2人が大きくなったある日のこと。
女の子は王子様の乗った馬車の前で転び、馬車は女の子を避けた弾みで車輪が壊れ、馬車に乗っていた王子様は怪我をしてしまったのです。
怒る騎士とそれをなだめる執事。泣きじゃくりながら謝る女の子に、王子様は言いました。
怪我が治るまで、メイドとして働いてくれたらいいよ、と。
幸い、怪我は打ち身とかすり傷。女の子は王子様の優しさに心打たれメイドの役目を引き受けました。
王子様の怪我は7日ほどで治り、街を出る日になりました。女の子のメイドの役目もおしまい。
けれどその日、王子様は女の子に言いました。
『同じ未来を生きてくれないか』
ほんの少し交わっただけの時間は、女の子と王子様の間に愛を育み、女の子は涙を浮かべながら王子様から差し出された手を取りました。
2人は直った馬車で王国へ向かい、盛大な結婚式が行われ、2人も、国中も、永遠に幸せに暮らした、とされています。
女の子に片思いをしていた、男の子と騎士以外、ですけれど。
◻︎ ◻︎ ◻︎ ◻︎
なにこれ切ない。
そして兄はやや泣いている…。
これは、少しだけ未来が描かれる魔法の本。カミサマから貰ったアイテムの1つ。
この本から得た情報を頼りに、私たちは立ち振る舞い、カミサマの願いを叶える。
なんだか、本当にライトノベルの世界みたいだな。
「男の子と騎士さん。幸せになるには、この女の子と結ばれることなんだろうか?」
「わがらんっでも、それが今、本の情報としては最適解、なんだろっ」
泣くのを堪えて赤くなる鼻に、ぎゅっと抑えられたような声。私は兄にハンカチを渡して、今度は私が兄の手を引いて、宿屋を探した。
無事に部屋を取り、私たちの拠点が決まり、改めて、魔法の本を開く。
「さて、兄よ。ターゲット、どうする?」
「文字印象だけだと騎士かな」
キリッとしてみせてるけど、鼻、赤いまんまだよ?いいの?キメ顔が決まってないけどいいの?
「えーと、それじゃ、女の子には筋書き?未来?に沿って転んでもらうってことでいいの?」
そう続けると、兄は手で静止をかけてきて首を横に振った。
「お前が馬車、転ばしてこい」
「なに言ってるのかな?かな?」
ナタとか持っていたら、さぞ凄みがあったと思うが、残念ながらここにナタはないのである。
「いやな?いざ騎士攻略するぜ!って行ってみたら、王子のが好みでしたー。なんて、笑えないだろ」
すごくいい声で、キメ顔も今度はばっちり決まっているけど、兄の頭はネジがすっ飛んでったまま行方不明らしい。
こんな奔放?な自分もいるなんて、パラレルワールドというのはコワいものです…。
「そ、そういうのは、夢ジャンルのなりきりとか、乗っ取りになるのでは?あんまり本筋から外しちゃう、のは、どうかなと」
私の趣味じゃないので苦言寄りの反応を返してみる。
「そこは割り切ってくれ。名も知らぬ男の子が、そそっかしい女の子との未来を掴むかもしれない未来が来るかもしれないために」
ものすごく不確かなもので丸め込もうとしてきた!でも、分かる。分かってしまう。
私たちが女の子の立場を奪ってしまえば、男の子には告白をするチャンスがあるかもしれない。
7日間、離れ離れになったあと、女の子は帰ってこないんだし…。その7日間がなければ、あるい、は…。
「告白できずに終わる恋はツラいぞ?ラノベなら確実に引きずるし、なかなか新しい恋に踏み出せなくなるんだぞ?」
うっ。
「そんでもって不憫に思ったファンが妄想の中でくらい幸せに!って思ってくれて、女の子とEDやらBL妄想してくれるんだぞ?」
ううっ。
「それなら、俺たちだって、同じことしてもいんじゃねえか?カミサマだって、そういう展開、好きかもしんないぞ?」
「それはあり得る!」
旅に出る前に、あれこれ教えてもらってる中で何度もオタクな方向に話が脱線したもんね!
「じゃ、決まりな」
魔法の本を閉じ、兄は私を見つめる。
私は頷いた。
「カミサマの妥協案。さらに妥協させてちゃ、これから、にっ、繋がらない、と思うことにする!」
「それでこそ妹だ!安心しろ、何かあったら、にいちゃんが守ってやるからな♪」
ありがとう。
そう素直に言えたけど、きっとその逆もあるんだろうね、私たちだから。と思ったのは胸にしまっておこう。
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